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2018年6月30日 土曜日



今朝は午前4時、こうちゃんと入れ替わりに私が寝た。

暫くすると、こうちゃんが私の傍にしゃがみ込み、そっと声を掛けて起こした。

今まで、こういう時は誰かが死んだと知らせる時だったので、心臓がドキドキして、震えながら次の言葉を待った。

時計を見ると午前5時半だった。

2017年のジャム   誰が死んだと言うのよ?
Jun. 30,  2017


ごめん、ごめん、ジャム、誰も死んではいなかった。

でも、どんな飼い主にとっても、死にたい位に辛いであろう出来事、それを聞かされればとても他人事として平気ではいられないような事が告げられたんだ。





それは、お隣の家で飼い猫を脱走させたという情報だった。

こうちゃんがゴミを捨てたりして外に出ていた時、母娘で捜索に出ていたお隣さんが通り掛かり、その事を相談されたらしい。

それで取り急ぎ捕獲機をお貸ししたと言うのだ。



捕獲機の使用に関しての注意事項はしっかり伝えたと言うが、どれだけ伝わったか心配でならない。

それはこうちゃんに対する不信感ではない。

1度や2度の説明で、伝えたい内容が100パーセント伝わるなんて事はなかなかあり得ないという意味だ。

やはり自分でもう1度念を押さないと気が済まないので、お隣に電話したが出ない。

仕方ないので、2人でノーアポでお隣を訪ねた。







何となく心配していた事が、現実の事になってしまった。

戸建ての場合、脱走防止は大問題だからだ。

普通の猫飼いさんたちはみんな、脱走させてからでないとその事がそれ程の問題であるとは理解しない。

それも良く解る。



里親募集コーナーと脱走防止対策は、かつてこのサイトの2大柱だった。

野良猫の保護と里親探し、そして脱走した猫の保護だけでなく、長年ご相談に預かり、捕獲機を貸し出し、場合によっては捜索やチラシ配布にも出掛けた。

全国津々浦々で、猫飼いさんたちがどれだけ油断して飼っているのかを、嫌という程知っている。

知りたくなんか無かったけれど、私の20年近い日々は、他所の猫の脱走と保護でかなりの部分が埋められていたと言っても過言ではないのだ。



お隣に引っ越して来た時に猫を迎えたがっていた事はお聞きしていたのだけれど、脱走の心配が払拭出来なかった。

人間関係が構築出来ていないうちに、お金の掛かる脱走防止策をして頂く事が言い出せなかったので、私からはお世話をしなかったのだ。

その後、地域の愛護団体主催の里親会から2匹迎えたらしい。

たまに窓から顔が覗いていて、とても可愛い。






日頃、お隣に限らず、どこのお宅とも特に交流というものが無い。

子育て中の母親同士でもない限り、ご近所づきあいというものは殆ど存在していないのが都市部の現状なのだ。



本当は、猫を飼い始めたと聞いていたのだから、脱走防止の必要性を話しておきたい気持ちはあった。

でも、話せなかった。

これまでの人生に於いて、「転ばぬ先の杖」とばかりに老婆心を見せても鬱陶しがられるだけで、信頼関係がない限りは聞く耳を持って貰えない。

その事に懲りて、社会全体を相手にする事などとうに諦めていたせいだ。

ピアノ爺にも、外飼いしていた猫たちの事、捕獲の事、脱走防止の事、色々と機会を見てお話ししたけれど全く相手の心に届かず仕舞いで、全て危惧した通りの事故が起きてしまっていた。



猫なんて、たとえ猫好きであっても殆どの人にとっては、そんな程度の位置づけなのか。

世間との関わりが虚しくなるばかりだった。

いつしかこちらから先手を打ってアドバイスなどしない、尋ねられれば信ずるところを話すけれど・・・という弱気な姿勢に徹していた。







話をお隣の脱走猫に戻す。

今回逃げたのは某愛護団体から譲り受けた猫のうちの1匹らしく、耳カットしてあるメスだとの事。

つまり避妊はしてあるという事だ。

それだけは救いだった。



だけど人馴れしていないメスで、ご飯の時にやっと背中を撫でられるようになった矢先の出来事だったと言う。

バカ娘が網戸を開けて逃がしてしまったらしい。



言っておくけど、「バカ娘」とは母親が言ったそのままであって、私の言葉ではないのよ。



でもね、ゴミ捨てのルールを守らない事の多いお嬢さんだからね・・・昨年のお風呂場での件もあったし・・・いや、それは兎も角、やっぱり良くも悪くも大らかな性格なのだろうか。

猫を飼い始めたばかりの頃、お嬢さんが子猫を抱っこして玄関の外に連れ出し、友達に見せていたのをたまたま見掛けた事もあった。

あの時も、この「老婆」はものすごく心配したし、絶望感を抱いたものだ。






今朝、私たち夫婦がお隣を訪ねた時点では、捕獲機にはまだ捕獲エサが付けられていなかった。

なので一刻も早く用意するように促す。

捕獲機だけポンと置いていても意味がない。

必要な時にすぐさま仕掛けられる準備が大事。



設置場所に関しても、捕獲機の近くに邪魔な物があって扉が閉まり切らないような状態だったので、それを置き直し、その意味も開閉を実践して見せてお教えした。



ただ口うるさく言っている訳ではないのよ。

折角、捕獲機に入った猫を、いい加減な事をして逃がす愚か者が世の中には一杯いるから、防げる事故は防ぎたいという意味だ。



そして私のお貸しした捕獲機で、捕獲し損なって捕獲機に懲り、2度と近づかない警戒心を植え付けてしまう事は絶対に避けたい。

それはお貸しした者の責任であり真心なのだ。







脱走した猫の写真をメールで送って貰い、迷子チラシを作ってあげる事にした。

自分の朝ごはんは後回しで、大急ぎでチラシを作った。



迷子チラシの必須条件・・・出来るだけシンプルに、必要な事だけを解り易い表現で書き、余計な事は書かない。

どうせ発見者には、茶白とキジ白の区別もつかない(事が多い)のだ。

今回のケースでは、飼い主が呼んでも飛んで来るような甘えん坊ではない。

だから目撃者がいたとしても、その子の名前や性別なんか発見者にはどうでも良いし、そもそも保護に役立つ情報ではないのだ。

そして何より、長い文章は読まれない。



大急ぎで作り終え、PDFに変換してメールで送った。


念を押しますが、↑これ、私の猫ではありませんし、私が当事者・依頼主ではありませんので、早合点して非難のメールなんか私に送って来ないで下さいね。

私は単なる捕獲協力者です。



但し猫は可哀想だし、心配している飼い主さんの辛い気持ちもよく解るので、我が事のように真剣に取り組んで参りますが。



写真を見ると、ふっくらと良く太り、幸せそうに眠っている。

大事にされ、可愛がられていた事が窺い知れる。

早く安心出来る場所に戻らせてやりたい。








ご近所には猫嫌いの人も多い。

というより、猫嫌いばっかりじゃないかな。

越して来たばかりのお宅でも、玄関先を歩いていただけで追い払っていたし、向かいの死んだお婆さんなど石を投げていた姿も見かけた。



だから尚の事、ポストにチラシを入れて来るのではなく、お一人ずつに頭を下げてお願いしないとダメだという事もお話しした。

それでも日頃の信頼関係がどうであるか、そこも問題となるだろう。

他所のお宅がお隣に対してどう感じているのか、あまり交流の無いない私の耳にも入って来る。

どう考えても、1番親身になってあげられるのは我が家しかない。

実際、心配でならないのだから親身にもなるけど。







大事な注意点は口を酸っぱくして何度も繰り返して注意しないと、なかなかちゃんと相手の心にまでは届かず、頭には入らないものだ。

それは、10数年間、毎月少なくとも10数件は寄せられていた捕獲機貸し出し依頼の対応の経験から、嫌という程思い知っている。



だからしつこく注意事項を語り、念押しのメールもしておく。

解りましたと答えていた人でも、捕獲でパニックになっていると、すっかり失念してしまう事だってあるのだ。

それは仕方ない。

だけど、言うべき事は言っておかなければ、私が自分の怠慢を許せない事になる。



そして失敗は2度と繰り返さないように心して欲しい。

脱走防止も、家族間の協力体制も、これに懲りて課題をつぶして行く工夫をしなければ、同じ過ちを何度でも繰り返すのだ。

事前に問題を予測する事が、一体どれだけの人に出来るだろう。

そこが1番の問題でもあるのだけれど。






今日・明日は土日なので、お勉め人であるお隣さんも在宅していられるらしい。

だけど、この2日間で保護出来なかった場合は、我が家で引き続き捕獲を見守り、捕獲出来たら必要な対処をする事にした。

つまり、目的の猫であれ別の猫であれ、捕獲機に掛かったら我が家の玄関内で預かる。



屋外でケージを組み立てて、そこに移しておくのはどうかと聞かれた。

しかし、屋外で捕獲機から移そうとして逃がした人はいっぱいいるのだと説明する。

なんたって、そのお宅から2軒隣の、今は亡きピアノ爺に捕獲機をお貸しした時も、まさにそれで逃がしたらしいのだ。

お貸しした捕獲機を使い、少し遠い場所にあるエサ場で捕まえて来たメス猫を、手術の予約までに日にちがあったので庭のケージに移そうとしたらしく、逃がしてしまったのだ。

それだって、言っておいたのに・・・



その逃げたメス猫は、私の予言通り、元々いた遠くのエサ場まで必死で戻っていしまっていたと聞いた。

そしてもう、2度と捕まらなかった。

そのメス猫の産んだ子猫が、今ではピアノ爺の家猫となって久しい。



あれから何年経っただろう?

6年?7年?いや、もっとかも知れない。



もはや、その逃がした母猫も生きてはいるまい。

年月は矢のように過ぎ、ピアノ爺の外猫だったシロちゃん一家もメラを残してみんな死んだ。

ゴマだってジャムだってイオだって・・・時が来て死んだ。

あの元気そのものに見えた、こうちゃんの倍ほど大きな身体のピアノ爺だって死んでしまったのだ。



やがて残っている猫たちもみんな死に、こうちゃんも私も死ぬのだ。

過ぎた時間の余りの早さから考えても、そんなに先の事では無いはずだ。

死なない命はない。









かつて、飼い主の不注意から脱走させてしまった飼い猫たちの保護の為に、一体どれだけ捕獲機を貸し出しただろう。

長年の件数を積算したら、100件や200件では済まないのだ。





守って欲しい大事な点をしつこく注意しておいても、守って貰えないケースもあった。

捕獲機ごと盗まれたと言って来た人もいた。

どうして?

捕獲出来たら、朝までは玄関の中に置いていて下さいとお願いしたのに、玄関の外に置いていたと言う。

何故、そんな簡単な事が守れないのか不思議でならなかった。





私にはやるべき事が解っているのにやらないとか、世話になっている相手との約束を守らないとか、ユルい気持ちでラフな事なんか出来ない。

そして、それがたとえ他人様の問題だとしても、私が関わっておきながらいい加減な事をさせてしまう事が、どうにも許容出来ない。

だから何度も何度も、貸し出しをやめようと迷った過去があった。



それでも可哀想な状態の猫を何とか1匹でも救えたら、その為の力添えが出来たなら・・・と願い、思い直していた。

結局、随分と長い年月、捕獲機の貸し出しや保護の相談をお受けし続けていたのだけれど、その間もずっと疑問に思っていた。

私の先走った指導方法では、人が自らの頭で考え、試行錯誤して成長するのを妨げているのではないか・・・と。



そうは言っても、大抵の場合は一刻を争うものだから、仕方ないじゃないか・・・と思い、目いっぱい介入し続けて来た。

けれど、私達もいよいよ歳をとり、持病も悪化し、あんな日々を送る事には身体がついて行けなくなった。

ここが引き際、もう何も見聞きしない事にして、心穏やかにリタイアしたいと思った。



でも、なかなかそうもいかないものだ。

自分のエサやりと不妊去勢、そして保護は必要に応じて続けているし、ダイレクトに相談が飛び込んで来てしまう事もある。

今日のように。







兎に角、もし捕獲してしまったのが別の野良猫だった場合、そのままリリースせずに動物病院に連れて行き、避妊の有無だけは確認して、必要とあれば手術までする約束だ。

幸い、野良猫に対する温かい気持ちのある人だ。

その点は、ただ自分の猫だけが可愛くて、野良猫なんかに関わりたくないという人とは違うと思う。



このあたりの野良猫は殆ど、避妊も保護も済ませているはずだけど、新たに捨てられたり彷徨って来る野良猫もたまにいる。

人間の不注意で脱走させ、そして捕獲機を仕掛けた人間の責任として、目的以外の野良猫が掛かったらそのまま逃がしてしまい、2度と捕まえられない猫に仕上げてしまうのは罪深い事だと知って欲しい。

そんな風に捕獲機に異常に警戒心を持ってしまった猫たちの保護には、どれだけ長い期間を要し、苦労した事だろう。

みーちゃんもメラオも、そしてトムもデンちゃんもその典型的な例だ。

デンちゃんなんて、他の猫の捕獲にお貸しした捕獲機でピアノ爺に捕獲されてしまい、そのまま逃がされた過去があるのだと知って、だからあんなに苦労してもなかなか捕まらなかったんだ・・・と腹が立った。

世の中、バカヤローばっかりだ。





私たちが出来るだけサポートするとは言っても、飼い主さんの真剣さに賭けたい。

どうかこの2日間で無事に保護できますように。

うちの庭にでも居ついてくれたら良いのだけれど・・・そしたら私達で捕獲するから。






逃げた猫を保護したという愛護団体は、代表の人を知っている。

かつてマツモト先生の動物病院で出逢った際、私にこう言った。

インターネットでの里親探しは怖い、信用出来ない、捕獲機の貸し出しも安直にすべきではないと。



誰が安直に貸し出ししているのだ。

どれだけの労力を払って、捕獲の相談に預かっていたかなど知りもしないで。



そしてネットでの里親探しであれ、どれだけ相互に信頼関係を築けるよう努め、また良い安全な環境を与えて戴けるよう犠牲を払って頂いているかも知らないくせに、問い合わせがあればホイホイ渡しているとでも思っているのだろうか。

譲渡の際、身分証明書の提示をして貰えば、そして誓約書を取り交わしていさえすれば安心なんて事もあり得ない。

それですら、「逃げちゃいました」と言われたらどうするのか?

許せないのは虐待だけではないのだ。

脱走を軽くしか考えていない里親さんも、大変に困ったものだと私は思う。

だからあんなにしつこく脱走防止コーナーを訴え続けて来たのだ。

大分インターネットでは浸透しているのかと思ったけれど、むしろ非ネット里親会の方が問題が潜在していそうに見えてしまう。





そして決して言いやしないけれど、本当はお聞きしてみたい。

脱走防止もしていない家に、人慣れしていない保護猫を里子に出してしまうのはどちら様ですか?と。

心配じゃありませんか?と。






その後、その愛護団体の人にも相談したらしい。

迷子猫の保護に関しては、私と同じ事をアドバイスされたと言っていた。

飛んで来ないのかな、同じ地域の人なのに。





私は感傷的な人間だから、今も心細い思いをしているであろう脱走猫の気持ちを考えると心が痛い。

だから一刻も早く保護出来るよう、出来るだけの具体的な応援をする。



幸いな事に、飼い主さんの脱走猫への愛情はとても強い。

必ず発見して保護出来ると信じ、諦めずにいて欲しい。

その気持ちも支えられたら・・・と思う。



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