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《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫の為の情報
シッコ問題のケーススタディ
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case 1 「おニャアニャン」ちの場合
麻呂ちん、白ぶち猫、2歳です。

マロ眉がかたっぽしかないのがチャームポイント。一番角のお宅の玄関でぶさいくな顔で鳴いていたのを保護しました。最初から人馴れしていたので多分捨てられたと思います。この時生後3ヶ月くらいでとっても華奢で小さな子猫でした。

ところが保護して1.2ヶ月が過ぎたころ、あれ?と気付くと明らかに肥満体系でブクブクブクブクブクブク太って行きました。この頃、麻呂ちんと同じようにお外にいる親子猫も気にかかり、また新たに行き場の無い大人猫の受け入れと我が家の猫事情はごった返しておりました。

そんな中、麻呂ちんは発情を迎え、お布団、ソファー、クッション、洗濯物とあらゆるところでのオシッコが始まりました。なんとか去勢手術も済ませましたが、麻呂チンのオシッコは治りませんでした。フェリウエイ、アロマテープと思いつくオシッコ対策も試して見ましたが全く効果はありませんでした。

麻呂ちんはおトウニャンが大好きです。おニャアニャンやネネちゃんにはあまり抱っこしろとは言いませんがおトウニャンにはしつこく抱っこを要求します。

おトウニャンも麻呂チンの異常な求愛はよく分かっていて、麻呂チンを特別長い時間、構ってやっていることもありますが、如何せん、おトウニャンファンは多いのでちょっと他の子に気が行っているのに気がつくとおトウニャンの布団に抗議のシッコがしてあります。

とっても太っているので食い意地も張っているかと思われると思いますが、食事時、決して1番にやってくることはありません。他の子が終って、混雑が終了したころゆっくり現れて残り物を食べるくらい奥ゆかしいのです。

布団にシッコはおトウニャンに対する抗議のようですが、他の場所でのシッコも多発します。おニャアニャンが帰宅して家の中に入ってみんなのお出迎えを受けた後、注意していないと麻呂ちんは居間のど真ん中にある大きなソファーにシッコします。すかさず抱っこしてトイレに投げ込んでなんとかセーフ。この時のタイミングで他の子に気を取られていると、間に合いません。

それでも麻呂チンは他の子を押しのけておニャアニャンのところに来ることは一切ありません。あくまで後ろの方で待機して、おニャアニャンの動きを観察しています。

デブだととてもおおらかに見えますが、実は繊細で自分の感情表現がものすごく下手な子だと思います。メス猫たちにも、わざと急に追いかけたり、馬乗りになったりして、本当は遊びたいのにうまく表現できなくてすっかり嫌われている今日この頃です。

麻呂チンはプラスチック製の猫トイレの新聞トイレをきちんとトイレとして認識しています。その証拠に読んで広げっぱなしの新聞にちゃんとオシッコできるし、猫トイレの大きさによく似たプラスチック製の洗濯籠にもちゃんとオシッコできます。不思議とウンチの失敗はないのですよ。

case 2 「すみれ」家の「天使ぱく」ちゃんの場合
うちに来たときから一度も粗相などしたことのない子でした。おなかをすかせて、道端にへたり込んでいた子猫は助手席の私のひざでじっとしていました。家について、蚤を洗い流し、ミルクを与えると、特に病気もない様子で、お気に入りの場所を見つけ、すやすやと寝てしまいました。

人懐っこくて遊ぶの大好きで食いしんぼでかわいい子猫の見本のような子でした。動くものなら何でも手を出さずにおれなくて、私の前髪にじゃれたはずみにわたしの眼球に爪を立てられ、生まれてこの方初めてという苦痛を知りました。目の怪我は痛い!

でも、怒りっぽいわたしがぱくにはまったく怒りを感じず、2,3日うめいたあとに目は何事もなく治り、楽しい日々が続きました。

昨年5月2日にすみれちゃんが急死した後、しつこい咳をしていたぱくが心配になり、ぱくまで死んでは・・・と、念のため獣医に連れて行きました。その結果が、獣医で薬を投与されたその日を境にあんなにくいしんぼだったぱくが何も口にしなくなり、見る見るやせていく。a/dの強制給餌をしても焼け石に水、ぽんぽこぽんの狸のようだったおなかは紙のようにぺらぺらになった。

病気(?)になってからは一人で寝たがるようになったぱくを、そばにおいておきたくて、羽根布団の上に何度もつれてきては寝かせなおした。寝室のある2階からトイレのある1階におりるのがある日いよいよできなくなったのか、羽根布団の上に、緑色のわずかな便とおしっこが。

動けなくなったぱく、生まれて初めての粗相でつらそうな顔に見えた。

それがぱくの、最初でさいごの粗相になった。

ぱくがよくなるなら、どんな高級布団だって買ってあげるよ。おしっこだらけになってもかまわないよ。気にしないでいいよ。

ぱくのあとに、ぱくの面影を求めてこまさんのところからうちに来てもらったちびぱくは、天使ぱくそっくりのあばれんぼう、食いしん坊、トイレ上手のわんぱく坊主。

case 3 「Apfel」さんちの場合
最初に・・・
トイレの問題...それは私にとって経験のないことでした。というのも、たろうとちさとは、ケージの中にトイレを入れて置いたら、自然にそこでしていたし、ケージの外にだした(脱走した)後も、自分で部屋を散策して、自然とトイレでできていました。3ヶ月後に我が家にきたかけるも、去年我が家にきたけいたも同じでした。

オシッコ発見!
我が家で初めて、トイレ以外の場所でオシッコを発見したのは、2002年の冬でした。寝室のベッドの上、羽毛布団にしっかりと地図が・・・その場を見ていないので、誰だかはわかりません。ちょうど健康診断で病院に行く機会があったので、先生に相談しました。先生の判断では、ちさとではないか...ということでした。病気とかではなく、手の掛かる男二人(たろうとかける)を抱えて、ストレスがたまっていたんではないか・・・と。

真相
ですが、真相は違っていました。オシッコをしていたのは、たろうだったんです。ある日、ちょうど寝室に入ったら、まさにその瞬間でした。ストレスとは無縁の性格だと思っていただけに、先生はもちろん、私も意外でした。「たろうちゃんだったとは、ショックだ」と先生に言われました。

その日から、トイレを清潔に保ち、なるべくかまってやりながら(当時は働いていたので)、時は過ぎて、羽毛布団の季節は終わりました。と同時に、失敗もぴたっと止まりました。

2003年の冬、前の年の事なんて、すっかり忘れ(頭の片隅にはあったけど)、羽毛布団を出した途端、また同じでした。

今度は、本人(たろう)を連れて病院へ行きました。というのも、まわりの同じ年くらいの子が膀胱炎とか結石とかで病院にかかっている話を聞いたので、それをまず疑ったからです。診察の結果は、膀胱炎でも結石でもありませんでした。

原因?
膀胱炎でも結石でもないとなると、原因がはっきりしません。先生と話すうちに、どうもトイレが使いにくいのでは無いかという話になりました。たろうは、うちの子達の中では、一番大きく、屋寝つきトイレから頭を出して用をたしていました。中で向きを変えるのも一苦労といった感じです。どうも、それが狭くてやりにくいのではないか...と。

トイレでやりにくい
 ↓
オシッコしたくなっても我慢する
 ↓
さらに我慢する
 ↓
我慢も限界に近づく
 ↓
ふとベッドにあがる
 ↓
羽毛布団が気持ちいい
 ↓
はずみでしてしまう

こういうことではないかということでした。

対策として
1.屋根無しトイレを置く
寝室に屋根無しトイレ(大きい子でも大丈夫というもの)を置きました。また、屋根付きのトイレも屋根をはずし、置いてあります。
2.防水カバーを敷く
万が一、オシッコをされても下の布団などにしみこまないようにと買いました。動物病院に置いてある通販雑誌に載っていた200cm×140cmのものがベッド(ダブルベッド)をすっぽり隠せるので、購入しました。この上にも1度されましたが、しみこむことなく、ばっちり水たまりになっていました。が、思ったより大きく、うちの洗濯機では洗えません。羽毛布団と同様、実家に預けて、洗濯を待っています。#予備にサイズが小さいものも買ってあります。

今の所、トイレの失敗はおさまっています。屋根無しトイレを使っているたろうを見ていると、やっぱり、屋根が邪魔だったのか・・・という気がしています。

オシッコの失敗の原因は、病気の他に、こんな事もあるんだと思い知らされました。人も気に入らないトイレではしたくないのと同じように、猫もそうなんだな・・・と。今回は、特に病気ということではありませんでしたが、良いオシッコ、良いウンチの為に良いトイレを心がけてあげようと思っています。

case 4 タマちん鈴木さんちの場合
我が家のオシッコ猫...、それは末っ子の茶輔です。

我が家にはオシッコ犬もおり、最初シッコはすっかり犬がやったものと思っていたのが、なんと茶輔が息子の羽毛布団に気持ち良さそうにシッコしている現場を目撃!「茶輔!」と呼んでも、「ボク、オシッコしてるの」という顔で見返すばかりで、まったく悪びれていませんでした。

羽毛布団に続き茶輔がシッコのターゲットとして次に狙ったものは、タオル。タオルなら何でも良いのではなく、使用済みのタオルでなくてはなりません。バスタオル、フェイスタオル、バスマット(タオル地)が床で丸まっている時は要注意!

というのも大概の場合、茶輔のシッコが丸まっているからです。一度油断してうっかりバスタオルを使ってしまったことがあるのですが、もうその臭いの強烈なことったら!もちろんもう一度お風呂には入り直しましたが(笑)

そして茶輔にはもう一つ、好んでシッコするものがあります。それは息子の靴下や下着。一時期は息子がお風呂に入ると、茶輔が後に続き、再び茶輔が脱衣所から出てくると、必ず息子の下着や靴下は茶輔のシッコの犠牲となっていました。

そもそも茶輔のシッコ攻撃が始まったのは4番目の猫、大福を入れた頃から。最近は大分落ち着きましたが、保護猫が来るとシッコ攻撃の回数が激増するので、きっとこれは茶輔のストレスのはけ口なのでしょう。甘えん坊で保護猫にも真っ先に興味を示し、やりたい放題のようにも見える茶輔だけれど、その実以外と繊細なのかもしれません。

原因のない問題行動などはないはずです。ただその原因には取り除けるものとそうでないものがあります。取り除けない場合でも、ストレスをうまく自分で処理できるようになるまで、その子の心の成長を気長に待つことも大切ではないでしょうか。

茶輔のようにシッコ攻撃でストレスを発散し、それで茶輔のストレスが軽減されているのなら、それはそれで良いと思っています。けれど簡単に丸洗いできるものばかりにシッコするので、ある意味親孝行なのかもしれませんね(笑)

ただ息子の羽毛布団は何度か洗ったにもかかわらず、回数やられているせいかやはり臭いです。そんな布団で今晩も息子は爆睡しています(笑)

写真は真面目にトイレでシッコする茶輔です。

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