《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫の為の情報

白血病のネコを飼っている人達の体験とメッセージ

case 4 モモちゃんの飼い主(グリコちゃんの保護主)・純子さんより



インターフェロン治療について

私の通う病院では積極的に薦めてくれなかったせいもありますが、グリコ(編集註:白血病のキャリアの保護猫で、純子さんの)にやるべきかどうか迷っていました。けれどそうこうしている内に先住猫までも「擬陽性」という事が判明しました。もし、最近感染したものだとすれば治る可能性は高いとの事でしたので、可能性にかけてみました。

モモの場合は、最初1週間毎日続けて接種・その後は1週間置きに接種というのを1ヶ月間、合計10回。1日置きの来院が難しいかもと言ってみた所、こういうメニューもありますと教えてくれたものです。回数が減る分だけ医療費も少なくて済むメリットもあります。インターフェロンの注射は1メガと3メガ(メガは単位です)、もちろん3メガの方が効果は高いですが、猫には1メガで十分でしょうとの見解です。ちなみに1メガ1本4000円でした。

結果、モモは1ヵ月後の再検査で陰転化し、無事白血病ワクチンを打つ事ができました。モモは擬陽性だった事、感染して間もなかったかもしれない事、プロポリス等サプリメントを併用した事。何が効果を相したのかは医師でも断言はできませんが、こういう例もあります。

ただし、どの猫でも一緒ですが、注射は猫にとって大変嫌な事です。モモは毎度の注射の為すっかり病院嫌いになりました。診療台の上では失禁し、エリザベスカラーをつけタオルを巻き、3人がかりで押さえ込み注射が終わるまで15分は優にかかりました。注射の度に私の手には深い爪痕ができましが、何より狂った様に鳴き叫び嫌がるモモが可哀想でした。

考えた末、私はグリコ(陽性)にはインターフェロン治療をしませんでした。車の移動5分でも神経性の下痢を起こしてしまう子です、モモの様子を見て、極力ストレスになる事は避けてあげたいと思ったからです。医師とも相談した上で、今出ている症状を和らげてプロポリス等猫の負担にならない方法を選びました。あくまで私個人のグリコに対しての判断です。

これで本当に良かったかは人それぞれご意見もある事と思います。同じく悩んだ者としての一体験として読んで頂ければ幸いです。


グリコちゃんに関しては、当HPのSOSコーナーで、
保護の直後からの経緯をご覧頂けます。
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