《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫の為の情報

白血病のネコを飼っている人達の体験とメッセージ

case 6 くろちゃんの飼い主・満津子さんより

くろ(黒いから)
推定6〜7歳
去勢手術済みオス


ときどきやってくるのら猫(くろの事)がいつも口の周りが汚れていて、口臭もひどかったので FIV?と思い、病院へ連れていきました。検査の結果 FIV(-) FeLV(+)で、症状が現れているので「持続感染」しているという事でした。肝臓の ALTという数値が高く385もありました。免疫力の低下で、今後いろいろな病気をもらってくる事が考えられるそうで、その日から毎日インターネットで FeLVについて調べるようになりました。

去年慢性腎不全で亡くなった猫の末期の治療で毎日通院していて、「病院に連れて行く事・治療を打ち切るタイミング(時期)を見計らう事」についていろいろと考えていたところだったので、はじめは治療をせず、ネットで知ったペットの為のハーブやサプリメントを試しました。

5ヶ月間そのまま続けていましたが、とうとう食欲が低下してきました。大雨が降ったので泊める事にしてから、用意したトイレに血便が出ている事に気づき病院に連れて行きました。検便の結果、マンソン裂頭条虫という虫がいたことが分かりました。その他の血液検査の結果は驚くほど良く、正常値だったので先生もびっくりしていました。ハーブの効果だとしたらうれしいんだけど。駆虫の注射をした40分後に、自宅で50センチはある「きし麺状」の虫が出ました。

条虫の駆除後、食欲が回復せず、口から涎が垂れていたのでまた病院へ連れて行きました。口内炎と口腔炎がひどくて、普通の痛み止めでは効かないのでステロイドを使わざるを得ないとの事でした。条虫がいる事で、お腹の調子も悪く、食欲もなかったのだと思います。食べなければ栄養が行き届かない→元気が出ない→免疫力低下となるのでしょうか?こういった間接的な事で FeLVの症状を悪化させるのだなと思いました。食欲の無いときのフードや流動食はおととしの慢性腎不全の子の時の経験が役に立ちました。

ステロイドを使用して3日後の再診で、口の中の赤みがひいているのですこしづつステロイド投薬の間隔をあけていくという説明を受けました。(ステロイドを治療に用いるときはこのような説明をしてくれるはずです)その後腎臓の数値(BUN)が上がってきてしまいました。FeLVによる腎不全の症状(糸球体腎炎)が出始めてきたのです。腎不全の食事療法として、低蛋白・高脂肪食となるよう気をつけています。

その後も食欲が出たり無くなったり、口内炎が悪化したり改善したりを繰り返してきました。そして最近肝臓の数字(ALT)が上がってきたのと、口内炎が特別ひどくないことから、ステロイドを中止する事になりました。ステロイドを止めるとまた口内炎が悪化すると思っていたので、数ヶ月前から免疫を高めるサプリメントをやっています。

ここまでがザッとした経過ですが、まだまだ現在進行形です。咽の周辺のハレも口内炎によるリンパの腫れだったので、今のところ非腫瘍性で免疫不全による症状の口内炎、糸球体腎炎が起きているというところです。

ウィルスの間接作用による免疫不全により、二次的に発生する疾患や免疫異常による疾患が FeLV感染症の内、約半数見られるそうです。それは FeLV感染症を治療する上で、免疫増強・免疫調整療法が重要であることを示すものと考えられるそうです。私も今、免疫を高めるといわれるサプリメントや食物、ウィルス抑制効果のあるハーブ類を試したり、今後購入するもののリストに入れています。なかなか全てを揃えられませんし、無くなったものを再び購入したりと毎月大変な出費ですが、自分の着るものには全く感心が無くなりました。

今ではくろはうちの子です。母が「ショップ猫手屋」にあるようなビーズのネックレスを作ってくれました。真っ黒なので何色でもよく似合います。

薬の飲ませ方で困っている方もいると思います。粉薬だと味がしてしまうので錠剤でもらって、米粒大に砕いたのをえさに混ぜると食べてくれる場合もありますし、おいしい味のサプリメントや粉ミルクに混ぜてなめさせる方法もあります。粉ミルクの場合は高カルシウム、高脂肪なので病気によってはやらない方がよいケースもあるそうなので、獣医にお話ししてからの方が良いかもしれません。

それと、検索エンジンで思い付く限りのキーワードを入れて検索してみる。良いHPが見つかったら必ずリンクのページをチェックしてみる。良いHPには良いリンク先がついています。病気の猫を飼っている方のHPは特におすすめです。他の病気がテーマのHPでも、掲示板にはいろんな症状の子を飼っている方が訪問していると思います。掲示板に検索機能がついていたらいろいろと調べられますし、相談すればいろいろと教えてもらえるかもしれません。情報交換もできますし、そこから発展していく事も多いです。私もつい先日、問い合わせた知人から免疫を上げるサプリメントをいただけるという話に発展して感激しました。

治療代がいくらくらいかかるかはその子の症状によって全く違うと思いますが、くろを連れていっている病院での費用は再診料 毎回500円、血液検査 1項目500円くらい。内服薬(その薬による)一日分200円から400円、去年の4月が初診で(その後9月まで行っていない)今年1月まででかかった費用は7万くらいです。その他にサプリメント代もかかります。大変ですが、こうなった事実を受け止め、良いと思われる事を試して少しでも元気になったときは喜びを感じます。

治療が長期にわたる病気の場合(でなくとも)病気について調べたり、今後どのように病気が進行して行くか、今後どう治療していくかを先生と話し合って、頭の中で理解しながら進んでいくべきだと思いました。

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