《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》 猫の為の情報
子宮蓄膿症



1.

子宮蓄膿症とは・・・

文字通り、子宮の中に膿がたまる病気ですが、猫の場合イヌほどは発症例が多くありません。これは多分、イヌと猫の発情の仕組みの違いがある為と思われます。

発情の時に分泌されるのはエストロゲンという女性ホルモンですが、エストロゲンは子宮の粘膜に作用して出血を起こさせ、膣を大きくして交配や妊娠の準備をします。それと同時に、いつもは固く閉じている子宮頸を開かせ、精子が入って来られるようにします。排卵と同時にエストロゲンはなくなり、排卵の後に出来た黄体から黄体ホルモン、プロゲストロンが分泌されます。プロゲストロンは子宮粘膜を増殖させますが、この時の粘膜は細菌感染に弱い傾向にあります。開いた子宮頸から細菌が入り、粘膜に細菌性の炎症がおきてしまう訳です。そして炎症が起きた時に頸部が閉まってしまえば、膿の出る場所がなくなり、子宮の中に膿がたまり子宮蓄膿症になります。

症状は多飲多尿といわれるもので、発熱があったり食欲が全くなくなったりします。ホルモン療法もありますが、原則的には子宮ごと取ってしまいます。猫の場合、交尾によって黄体ホルモンが分泌されるという身体の仕組みですので、その交尾の際に黴菌が入り込むのだという説が有力です。ならばやはり、交尾を促さない為にも、避妊は必要な防護手段かも知れません。


2. 子宮蓄膿症のネコを飼っている人達の体験とメッセージ

  case 1:ミミコちゃんの飼い主・いづみさんより


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