《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記 1999年12月 >>前月へ >>次月へ
1999年12月1日
ふられジーコ

Dec. 1, 1999
ゴマの順応力は凄い。

と言うよりも、気が強いのだろう。隙あらばミュウやジーコをポカポカ殴る。アインにも自分からフーする。すっかり王女様だ。

そう、真紀子さんとのメールにも書いたのだが、ゴマはサロメのようだ。夫に媚びる姿は、何とも悩ましい。ジーコは時折近寄るものの、ゴマに一蹴されて、すごすごと部屋の隅に行ってしまう。不憫なジーコ。



夫は、順位はきちんと判らせないと、先住猫のストレスがひどくなると言い、ゴマの目の前でアインを抱っこしてやった。しかしアインは緊張し、ゴマは「私の指定席に誰?」とでも言いたげにウロウロして睨む。無邪気な者の勝ちだね。

よほど気をつけて4匹に接しないと、家の元々の3匹は大変デリケートなのだ。とても密着度を高く、濃いつき合い方をして来たばかりに、こういう過保護猫にしてしまった。

でも私は、何匹飼っても過保護にするつもりだ。

1999年12月2日
ジーコとゴマ

Dec. 2, 1999

ちょっとだけ進歩。ゴマがジーコと同じひとつの皿から、ごはんを食べた。

と言っても、これで全てオッケーという訳にも行かないとは思う。その後も全員にシャーしたり(気が強いのか弱虫だから怖いのか)、アインもゴマを見るとフリーズしてしまったり、いろいろだ。

ゴマから攻撃的になるのには困ってしまう。パンチの速い事。私がいつもアインを抱っこしているせいか、ゴマは私には抱っこされても嫌そうだ。どうすれば良いのだろう。みんなを可愛いのに。

これで手術の時に私だけで連れて行ったりしたら(今週末は、夫は仕事だ)、ますます夫だけが味方・・・と思ってしまうのではないだろうか。

寒くなって来たせいか、発情は幾分だがおさまりつつあるようだ。しかし今週末に不妊手術をしよう。



例年、パンジーを植えていた時期だ。バラの植え替えもしなくては可哀想だ。まとめて年末にやろうか。

1999年12月3日
ストリートファイター・ゴマ

Dec. 3, 1999

アカがお布団でオシッコしてしまったらしい。

何がアカをそうさせるのだろう。ちゃんとトイレも解かっているくせに。一度アカに会いに行って、じっくり話をしなければいけない。何故悪い子と思われてしまうような事をするのか・・・。



ゴマは相変わらず、すれ違うアメショーたち誰彼ともなく殴ろうとする。アインとジーコは怯えている。ミュウだけは動じず。

ゴマちゃん、早く緊張を解いて、みんなに可愛がって貰おうね。



事もあろうに、パソコンの本体の上でオシッコしてしまったゴマ。幸いパソコンは動いている。何かそうしたい理由があったのだろう。一歩進んでは、また後退か。でも、諦めないでいこう。



貴堂直氏にも参加賜って《Catpeople Net Magazine》のメンバーが4人となる。力強い。しかし更新が忙しくて、嬉しい悲鳴。「猫雑記」はいつも最後だ。

チコの写真も届いたし、嬉しくて今夜はお酒が効きました。

1999年12月4日
暢気なミュウ

Dec. 4, 1999

今日は嬉しくて堪らない。

白アシ・・・いやトラちゃんの里親さんに電話をしたのだ。トラちゃんは元気で、いつもお父さんのふとんに入って一緒に寝ているらしい。お母さん相手に、背中を丸めて横っ飛びして遊んだり(仔猫たちはみんな、これをゴマを相手にやっていた)、オシッコをどこかでしてしまう事もなく、とっても甘やかされて育っているようだ。

その後の情報が少なかったので、トラちゃんの事が気になって仕方なかったのだが、これで安心した。ワクチンや不妊手術の話も、手紙は出してあったのだが、改めて確認出来た。よかったね、白アシ。今度、写真を撮りに伺う約束もした。



トラちゃんのお母さんは25歳の主婦で、おっとりした凄く可愛い、感じの良い女の子なのだが、実は妊娠7ヶ月だと知った。先日お会いした時、そう言えば少しふっくらしているかな・・・と思ったのだが、私はそういう事に鈍いものだから今日聞くまで知らなかった。

彼女は、事前にちゃんと猫と赤ちゃんのいる友達に「大丈夫かな?」と相談して、「人間の赤ん坊の方が死ぬほど手がかかるから、猫なんて本当に楽だよ」とお墨付きを貰ってあったらしい。

猫がやきもち妬かないように気をつけるとまで言っていた。彼女は「優子」さんと言います。おめでとう優子さん・・・まだ早いけど、私達猫仲間で、お母さん第1号だ。お祝い考えなくっちゃ。



相変わらずゴマは、ミュウたちをポカポカ殴っては逃げる。アインとジーコは尻込みしているが、ミュウは平っちゃら。さすがミュウさま。

1999年12月5日

今朝は大部冷え込んだせいか、なんとゴマがベッドに入ってきて眠った。掛布団をチョイチョイとやったので、めくってやったら入って来て、夫の胸の辺りにもぐって寝てしまったようだ。

夫と私の間には既にミュウとジーコが入っていて、私の脇にはアインがもぐっ眠っていた。全員入ると狭くて、ダブルベッドが2つ要るねと話した。が、当然狭くて置けない。

ゴマの進歩が凄い。少しずつ、安心しているようだ。今夜はどうだろう。

ゴマ

胡座の上

Dec. 5, 1999

相変わらず、夫の膝でくつろぐゴマ。アインが私の膝で寝そべっているのを羨ましく思っているのだろうか。あちらの部屋に居た間も夫がよく世話をしたので、すっかり夫を好きになってしまったのだろう。

キジ子・・・いやモンちゃんも、ゴマと競って夫の膝に飛び乗ってくつろいでいたし・・・。

1999年12月6日

モンちゃんがキジ子だった時、里親の裕美子さんより先に話を進めていたご家族がいた。その方には、私も全力を尽くして別の可愛い仔猫を探しますとお約束し、改めて丁寧なお願いの手紙を頂いて、私は必死であちこちの里親探しのサイトを覗いてまわった。

そして何という事だろう、偶然にも《cubicle's cat cage》にあったのだ、条件に合いそうな仔猫の記事が。貴堂直氏との奇妙な縁の深さを感じてしまう。



急いで仲介役をメールで申し出る。すると返事があり、紹介して頂ける運びとなった。結果はまだ分からないが、こうしてネットワークが広がっていく事の手応えは感じている。

助け合って、励まし合って、不幸な犬・猫をなくす為の活動をしていきたい。まだ始まったばかりなのだ。でも2ヶ月と少し前では考えられなかった程、仲間の存在を感じられて心強い。

最初の協力者は、もう大人になっていたアカを引き取ってくれたあの娘だ。彼女の勇気と優しさが、私に力をくれた。感謝している。

のびのびアイン

少し短足

Dec. 6, 1999

アインも少しリラックスモードに戻って、のびのびしている。よかった。ゴマがジーコをポカポカしないでくれたら、もっと嬉しいのだが・・・。

1999年12月7日

仕事が忙しくて目が疲れる。永久に終わる事のない繰り返しだ。

おまけに年明け早々、社名変更がある。全ての図面を作り直しだ。げっそり。年内から準備しておかなければ、とても一気には出来ない。いくら仕事が生き甲斐という私でも、猫サイトの更新ほどには楽しくない。



ゴマはミュウが好きみたいだ。おっかなびっくりながら、ついて回る。ミュウの真似をして、シンクに入って洗い桶の水を飲む。

ミュウも、もしかしたら小さいゴマが可愛いのじゃないかと思う事がある。ミュウは自分の子供たちをよく可愛がった。アインだって小さい頃は、ミュウにもの凄く可愛がられていたのだ。

ゴマがあまりに小さいし、反応が子供っぽいから仔猫のように思っているのかな。本当にゴマは小さいので、高い棚の上の小さなカゴに入り込んで眠ったり出来る。

ゴマ

カゴの中

Dec. 7, 1999

そのゴマの不妊手術の予約を入れた。クリスマスの当日、25日だ。血液検査やワクチンもして貰う。頑張れ、ゴマ。

1999年12月8日

猫も夫も全員寝ている。ベッドに3匹、ゴマはいつも通り夫の膝の上。私も寝たい。でも、まだまだやる事があるのだ。忙しくて、本当は会社になど行っている暇がない位だ。行けば仕事が忙しいし・・・。



今朝は、駐車場でいつも通りエサを用意して定位置に行くと、既にブスアカと新顔の三毛子が来ていた。

私が容器を置くのが待てないという感じで、ブスアカは食べ始めた。そっと手を伸ばして背中に触ってみた。ブスアカは夢中で食べていたせいか、いつものように退かなかった。そのまま撫でさせてくれた。1年以上もつき合って来て初めてだった。

予想していたよりも、柔らかいツヤのある被毛だった。左手の甲にはケガをしていた。足の肉球はカサブタになっていた。



そう言えば、アカも捕獲した時には足裏がカサブタ状態だったっけ。家猫となってぬくぬくしている今は、写真を見ると綺麗なピンクに戻っていた。

次々野良猫に情をかけ過ぎると、毎日辛いばっかりだ。だけど、もう続けるしかないのだ。初めてしまったのだし、彼らの存在を知ってしまったのだから。

ミュウ

踏み踏み

Dec. 8, 1999

ミュウは、ムートンの上で長時間「making bread」をする。家では「踏み踏み」と呼んでいるのだが。

気持ちよくて、ついつい後ろ足でもやってしまうらしい。おかしい。動画だったら、もっと面白いのに・・・。

1999年12月9日

週末が近くなると、疲れと寝不足が溜まってハイになってくる。仕事もホームページの更新も忙しいのだが、昨日はその合間に舅・姑の年賀状を作り、今日は自分達の分を作った。

年賀状だのお歳暮だのと、12月はやっかいだ。でも勤めていると義理を欠かすのも「目立つ」ので、仕方なくやっている感じだ。



今日の駐車場には、久しぶりでノラクロが現れた。ブスアカは朝も晩も出て来なかった。今日は暖かかったので、少し安心。だけど、いつもエサを置く場所がオシッコ臭くて(ヨッパライが達小便するのだ)腹が立った。

路地裏の物陰だからそういう事をされてしまうのだろうが、北風もよけられる所なので野良猫のエサ場にしているのだ。ヨッパライの人間・・・特にオトコって嫌だ。

朝はいつも、私が車を入れるまで男子高校生がたむろして煙草を吸い、缶の飲み物を飲み、そのゴミを全て置いて行き、その上あちこちに唾や痰を吐いて行く。

ガキのくせに痰吐くなよ・・・どういうオヤジになるか想像がつくよ。あんまり腹が立つので、先日はおまわりさんに言いに行った。「ちゃんと注意して下さいよ!」と納税者の私は、国民の公僕に対して強く言ってやったのだった。

ジーコ

スクエアに寝る

Dec. 9, 1999

ジーコは、仔猫に買ってやって残ったボアの座布団に乗って、はみ出さないように几帳面に眠る。大きな体を縮めて、尻尾まできちんと納まって。

1999年12月10日

ゴマが朝方、掛け布団をカリカリやったので、めくってやったら入って来た。そして身体を舐めた後、そのまま眠ってしまった。先日、夫の脇で寝た以来の事だ。

寝顔を見たら、舌の先がちょこっと出ていた。ちいさい顔だ。ちいさい身体だ。こんな小さな猫が5匹も産んだと思うと、改めて驚いていまう。仔猫たちと一緒に居た時はガマン強くて母親らしかったのに、今では仔猫のようにきかん気だ。



どこのパソコンもトラブルが色々あって、みんな苦労しているようだ。

故障というほどのものでないトラブルに対処してくれる、パソコン119番のような仕事があれば良いのに。メーカーの保守では大げさ過ぎるし、ちょっとした疑問に答えてくれる出張サービス(初心者向けの手ほどきを兼ねて)を、誰か始めたらどうですか?いっぱい仕事依頼があると思うけどなあ・・・。

ゴマ

K1を観る

Dec. 10, 1999

ゴマが最近TVの傍が好きなのは、ミュウやジーコの真似だと思う。ミュウかジーコが、いつもTVの上で帰宅した私を出迎えるのだが、昨日は3匹でギュウギュウに乗っていた。

ミュウ独りでも一杯なのに・・・。

1999年12月11日

今日は、月に1度の歯科検診の日。行く前はちょっと億劫なのだけど、行くと歯科技工士の若くて美しい女性や素敵な石原先生のお陰で、また歯磨きのモチベーションが高まるようだ。

予防の為に通う歯医者は怖くないし、是非皆さんにもお勧めしたい。マイカーの定期点検や、早めのオイル交換がクルマの為に良いのと同じ事だ。

しかもクルマはいざとなればお金さえあれば買い換えも出来るが、歯は幾らお金を積んでも新しく生やす事は出来ない。今日の費用、点検と歯の表面のクリーニングとフッ素を塗って590円。どうです、安いでしょう。



真紀子さんからのチッチの写真をスキャナー処理して、これからアップ出来る。驚くほどに、嬉しい事に、彼女は本当に行動が早い。しっかり受け止めなくちゃ。私もぐずぐすしていないで、早くトラちゃんに会いにいかなくては・・・。

ゴマ



Dec. 11, 1999

ゴマをミュウの傍に置いてやったら、しばらく落ち着いて寄り添っていた。自分から甘えに行く日も、きっと来るだろう。

1999年12月12日

寒い朝だったので、ゴマも布団に入って来た。もう慣れたようだ。

私が起きると、みんなわらわらと起き出す。どこへでもついて来たがる。ゴマも例外ではない。

料理していると、火を使っているガス台に乗りたがって困る。鍋を使い終わっても、ガス台が冷めるまでは鍋を置いておくようにしないと、火傷をしてしまう。いたずらな猫が一杯いると、人間が気をつけて暮らさないと駄目だ。



キジ子改めモンちゃんの飼い主裕美子さんは、新しいパソコンを買ったらDVD搭載なので、大きなデータは圧縮せずともDVDかPDで送ってあげられるようになった。今日はPDを買って来て、その作業を行う。

アインコロン

Dec. 12, 1999

アインが邪魔ばっかりするので、パソコンに集中出来ない。やっとベッドに行ったと思ったら、ちょっと目が合った途端にまた来てしまった。呼んでないのに・・・。

私を見上げる顔は、天使のように可愛い。横広だけど。

1999年12月13日

朝、いつも通り駐車場にて・・・建物の向こうの陰に野良のエサを置こうとしてギョッとした。又だ・・・人間のウンコ!

これで4回目、いつも同じ場所。犯人は同一人物だろう。猫のものでない証拠に、ティッシュが添えられている。

コンクリートの上だから自然に吸収される事はない。前回のウンコは干からびて黒く小さくなって来たが、まだちゃんとある。ウンコの向こう、放置(捨ててある?)自転車の陰には、新顔の薄茶三毛がいた。

「こっちで食べな」と別のコーナーにトレイを置いてやると、勢いよく食べ始めた。人間にはトイレがあるのに。



退社後に駐車場に行くと、別のテナントのオジサンが隣の印刷所の壁に立ち小便していた。ちゃんとした身なりのサラリーマンに見える。ああ嫌だ。人間は醜悪だ。

ゴマギャング

Dec. 13, 1999

ゴマめ〜、相変わらず全員に対してポカポカをしている。しかも、より積極的に飛びかかって行ってやっているようだ。ミュウは兎も角、アインとジーコは参っているみたいだ。困ったチビ助だ。子供を産み育てたくせに。

1999年12月14日

会社で、思いもかけない中年男性が「猫族」だったりする。奥さんとお嬢さんと3人で、嬉しそうに一匹ずつ猫を抱いた年賀状を見せて貰ったら、この人は良い人だと思ってしまった。



里親探しをしている圓山さんのルカと息子のジュニア、一緒に引き取ってくれる人を探しているのだが、息子もだんだん大きくなって、いずれ母親を妊娠させる事も可能になる。

そうなる前に不妊手術が必要な事は勿論なのだが、親からの援助無しに苦学している女の子で、なかなか手が回らないのが現実らしい。

しかし、やはり息子が小さいうちに里子に出す事を強く進言した。そうしないと、もっとひどい事態が起こりうるのだから。

出来る範囲での金銭と物資の援助を続けているのだが、今日はずっとこの若者の事が気になって仕方なかった。

どうしてあげたら一番良いのか・・・家庭の事情や価値観、将来の人生設計、全てに立ち入る事は出来ない。しかし健気に頑張っている彼女が勇気を持ち続けられるよう、精一杯の手助けをしたい。

私は甘いでしょうか?(後年・・・甘かった事は良く解かりました)

溺愛の産物

Dec. 14, 1999


1999年12月15日
ブスアカ参上
Dec. 15, 1999
ブスとは失礼な・・・
立派なタマを持つオスだぜ!
誰よりも一番先に食べるのが好き

今朝はエサ場に2匹が出てきた。常時5〜6匹がエサを食べているようだが、私がゆっくりしていられない事もあって食べる姿を見られる事は少ないのだ。

先ず黒面の三毛が食べていたら、ブスアカがゆったりと現れて食事した。堅太りして元気そうだったので、ひと安心。



ホームページを作ったお陰で、仔猫たちの優しい里親さん達との交流も深まるし、どこからか辿り着いて毎日読んで下さっている方もいる事が分かった。インターネットでもない限り、この歳になって新しい友達が作れる事は少ないだろう。

かつては興味すらなかったインターネットなのに、今ではこれなしの生活は考えられない。寝不足はちょっと辛いけど、有効な手段となっている。



ゴマ、さっきアインをクンクンしていた。もう威嚇しない。アインは耳が寝て、ちょっと緊張していた。でも、みんな家族なんだよ。みんなお利口。仲良くしてね。

1999年12月16日

ミュウとアインの息子の一人(つまりジーコの兄弟)ロビンは、岩浪さんという映画監督の夫妻の元にいる。

その後去勢手術をしてしまったので、ミュウの血は絶えた我が家だったが、ロビンは種を残した。レイとモンクという息子を。

私はその頃、家の無い野良猫がたくさんいる事も知らなかった。そして純血種の猫を金を出して買い、自家繁殖もさせたのだった。

今ではもうそんな事はしないけれど、それでも愛する我が子の子供が見たい気持ちや、愛する子の血の繋がりがある子が欲しい気持ちは解かる。

ミュウの血が、余所で繋がっているのだと思うと、不謹慎ではあるが、息子を里子に出しておいて良かった。そして良い家庭に育てられていて、本当に良かった。

ジーコとブロッサム

Dec. 16, 1999

実はもう1匹生まれたメスは、大変素敵なアメリカ人教師「John David」にも望まれて里子に出し、大切に可愛がられていたのだが、ある日、突然死んでしまった。

生後4ヶ月ほどの事だった。職場の電話でその知らせを聞いて、半日泣いた。みっともないから奥の部屋で泣け、と言われたのを覚えている。

席に戻ったら、直属の上司が「どうもご愁傷様で・・・」と言ってくれた。

タキシード姿で真新しい籐の大型キャリーを持って迎えに来て貰い、「ブロッサム」と名付けられた彼女は、肉体は無くなった今でも、ジーコやロビンを見守ってくれているだろうか。

1999年12月17日
アインもペロリ

Dec. 17, 1999

アインがいつもお気に入りで寝ているダイニングの椅子に、昨日からゴマが寝ている。

ミュウが窓辺に行って「ベランダに出たい」と言うと、ゴマもすっ飛んで行く。まだゴマは出せない。あんなに身が軽くては、手すりを越えて大屋根に行ってしまうだろう。

せめて不妊手術が済んでからでないと、ベランダはタブーだ。あと少しのガマンだからね。



舅が、年中行事のようにTVをおかしくさせた。今日は、全てのチャンネルの同期をいじってしまったらしい。

訳も解からず、あっちこっちいじらないで下さい・・・と何度もお願いしているのだが、勿論そんな事はお構いなしだ。その都度、時間をかけて私が直す。まったく・・・

1999年12月18日

夫が忘年会なので、今夜は夕食の支度が要らない。自分だけなら、うどんだって何だっていいのだ。(尤も夫は食事にぜいたくをぬかす男ではないのだが、感謝を込めて作っているという按配です)

これはラッキーとばかりに、パソコン三昧だ。



真紀子さんとの「往復書簡」で、好きな女優の話をした。私が好きなのはローレン・バコールだ。

初めて彼女を観たのは、H・ホークス監督の「脱出」(こちらでご紹介しています)という映画で(これがフンフリー・ボガードとの初競演だった)、これは作品自体とても好きなのだが(原作がE・ヘミングウェイの「To Have And Have Not」)、彼女の威厳に満ちた眼差しと物腰のカッコ良さに、一発で参った。

ハスキーな声を悪声だと言って、私の父親は好きではなかったらしいが、私はもうずっと好きな女優の筆頭である。日本の女優でも淡路恵子が好きなくらいだから、どうもコワモテの女が好きなのかも知れない。

さて、どっちがコワモテ?
Dec. 18, 1999
ゴマ Lauren Bacall

コワモテと言えばゴマである。アメショー3匹しか知らなかった私にとって、ゴマの顔は当初結構迫力を感じたものだ。しかし、その中に何とも言えない気品があると思うのは、親の欲目かしら。

1999年12月19日
ミュウもペロリ

Dec. 19, 1999

昨夜は深夜まで、アインとゴマが追いかけっこして大騒ぎだった。寝ている私達の顔の上も走り抜けるアイン。ゴマはストップ・アンド・ゴーを繰り返している。

喧嘩という訳ではない。元気の良い2匹が、良いじゃれ合って遊んでいるようだ。おとなしく腕枕で寝ていたミュウも、しまいには「うるさいなあ・・・」と言って(多分)立ち上がり、様子を見に行った。

今朝は、遊び疲れたのか、アインが一番朝寝坊だった。



ゴマは夫に抱っこされている時にお腹を撫でてやると、私の手をカプカプ噛む。夢中で自分が何をしているのか解からない様子で、時々口をあけたままフリーズしている。どうも夫が帰宅して傍にいると、気が大きくなるようだ。気持ちは分かる。うん。夫の2号さんのようだ。



私の悪い癖で、ホームページの特定のコーナーの階層がどんどん深くなってしまう。インデックスで案内しきれず、偏りが出ているような気もする。

ま、いいか。とりあえず昨日の更新で、アインとミュウの>>5コマ漫画を作ったので見てね。

1999年12月20日
ミュウ

ジーコとシンクロで眠る

Dec. 20, 1999

疲れた。「猫雑記」くらい昼休みにでも書こうと思っていたのだが、何も出来ず。仕事メチャクチャ多く、目が痛い。あまりの事態に「わーっ!」と叫びたいような、そんな元気もないような・・・。



駐車場では野良たちが待っていた。この子たちの境遇を思うと、意気地のない自分を恥じる。せめて一杯食べな・・・と声を掛けて帰って来る。



家では、脳天気な家猫たちと女王様気取りの元野良の家猫ゴマが、大騒ぎで出迎えてくれる。

「あーうるさいうるさい。わかったわかった」とデブ8sを背負いながら(好きで背負っている訳ではない、勝手に乗ってしまうのだ)、独り言を言いつつ一通りの事を済ませる。

これが私の日常なのだ。温かい寝床があり、食べるものに困らず、さほど貧しくもなく金持ちでもない。若くはないが、年寄りでもない。とりたてて優秀でもなければ、馬鹿という訳でもない。

・・・いや、やっぱり結構バカかな。

1999年12月21日
ジーコ

玉無し下半身アップ

Dec. 21, 1999

マイケル・ジャクソンが離婚係争中で、エリザベス・テイラーにプロポーズしているという。エリザベス・テイラーは67歳・・・今度結婚すると8度目だとか。う〜ん、全然負けてる。



今日は、帰宅すると誰かがあちこちでゲロッパしていた。毛玉も吐けたようだが、それまでには随分何度も吐いているようだ。苦しかったろう。



通勤の時間が勿体無い。

朝は、夫を都内の会社まで送るので遠回りになるし、踏切りを何と6箇所(南武線、目蒲線、池上線、JR線、京浜急行本線、京急空港線)、橋を3本(ガス橋、新六郷橋、鶴見橋)渡る。

往きは1時間以上かかるのだ。しかし通勤に気が重くなると、仕事に出ること事自体が苦になる。せめて運転を楽しまないと。毎朝、走り屋だ。また捕まらないように気をつけなくちゃ。



それにしても、往きも帰りも事故を見る。無茶をする運転手も多いから、当然という気もする。私は・・・私は無茶はしません。嘘だと思うなら、乗せてあげます。

1999年12月23日
ジーコ

カメラがひくとこんな格好

Dec. 23, 1999

昨日は「猫雑記」まで手が回らず終い。真紀子さんのメールをアップしただけで時間切れ。夕飯も遅かったし、晩酌でワインを少し飲んだら労働意欲が失せてしまった。

今日はフル回転。猫族から写真が一杯届いているので、どんどんページを増やしている。随分とデカいホームページになってきてしまった。行ける所まで行ってみよう。



朝からパパがいるものだから、ゴマちゃん絶好調。

ジーコは押入に入ったものの、下でゴマが見上げているものだから降りられない。どうしてこうも弱虫なのか?しかし、これほど気持ちの優しい猫も珍しいのではないだろうか。

アインもミュウもそれぞれに優しいが、少しは威嚇したりもした。ジーコだけは、全くの受け身で静かにしている。悪女ゴマに、いいようにやられている。

いつまでも精神的に幼くて可愛いジーコ。安心して寝なさい。

1999年12月24日
ミュウ

ぎゅうぎゅう

Dec. 24, 1999

みなさま、どのような聖夜をお過ごしでしょうか?
キリスト教信者でない方も、お祝いしていらっしゃる事と思います。

私はカトリック信者ですが、教会は近くにありませんし、あっても忙しくて行かないという駄目信者です。

それでも神が私達の為に人間の子として生まれて来たというこの夜を、夫と猫達と共に静かに祝いたいと思います。

愛する猫たちや猫を愛する皆さんと出会わせて下さった事への感謝もしつつ・・・
メリー・クリスマス!




そんな事を言っていても、結局今夜も残業だったので買い物も出来ず、ろくな料理も出来ず、寂しいクリスマス・イブだ。

それでも不思議と、気持ちは充実している。傍らには愛するものたちがいて・・・

しかも今夜は満月だ。ベランダに出て月の光を浴びて来よう。



明日はゴマの不妊手術の日だ。小さい身体で、耐えてくれるだろうか?

ゴマの為に買ってきた新しいキャリーに、早速ミュウが入ってしまった。8キログラムしか耐荷重のないキャリーだから、ミュウはもしかしたら駄目かも知れないね

199912月25日

ゴマの不妊手術当日。

獣医さんから朝のうちに電話を頂き、10時に病院に連れていく。先生の奥さんに「随分いい子ねえ」と誉めて貰った。

でも、道中のクルマの中では啼きっ放しだった。こちらが切なくなるような声で。保護して来て以来、初めての外出だ。何が起こるのか不安だったに違いない。

しかも今夜はお泊まりだ。どんなにか心細い思いをしているだろうと思うと、私も辛い。でも、みんな通らなくてはならない道なのだ。頑張って、ゴマ。また楽しい毎日と優しい仲間が待っているからね。



行きつけの八百屋で、いろいろ野菜を買い込む。ここの沢庵は凄く美味しいのだ。大根の甘みと辛みがしっかり残っていて、自然な薄味。着色なし。

八百屋の奥さんは美人で、大人しそうな可愛い旦那と二人で、安くて質の良いものを選んで商っている。近くに安いスーパーがあるせいか、その貸し店舗は八百屋ばっかり3代目だ。今度の店は是非、頑張って欲しい。

アイン

ちょっと虚弱

Dec. 25, 1999

アインが元気ない。涙目になっている。やっぱり純血種は弱いのだと再認識する。何があっても絶対に守ってやりたい。自分や夫以上に大切なのだから。

1999年12月26日

朝9時、ゴマを病院に迎えに行く。他の入院患者は白黒の牛柄の大きな猫で、ひっきりなしに鳴き続けていたが、ゴマは静かだった。

「暴れましたか?」と尋いたら「いや、おとなしかったよ」と言われた。帰りがけの注射にも、じっとしていた。

クルマの中では又ずっと鳴いていたが、家に帰るとすぐにトイレに入った。自分専用のトイレではなくて、他の子たちのトイレだった。ずっとガマンしていたのか、大量のオシッコだった。

その後、トイレを変えてウンチもした。そうしてから、ようやくごはんをガツガツと食べた。ジーコのことも、すぐにポカポカやった。これだけ元気なら、大丈夫。

しかし、やはり疲れ果てているはずだし、痛いだろう。場所を変えながら眠った。今まで乗ろうとしなかったベッドの上でも寝た。いつもお喋りなのに、あまり声を出さない。一生懸命、耐えているのかも知れない。

ゴマちゃん

痛そう

Dec. 26, 1999

お腹の毛を剃られて、皮膚がむき出しだ。縫い傷が痛々しい。偉かったね、ゴマ。



アインも、だんだん元気になってきている。涙があまり出なくなってきた。

1999年12月27日
ゴマ

幾分リラックス

Dec. 27, 1999

ゴマもアインも心配だったが、仕事が山積しているので休めない。暮れが近づいて来て、朝晩、どこの道にもクルマが多い。



昨夜はゴマをベッドに入れて寝たら、すぐにミュウがのっしのっしと来て、布団の上からゴマに乗っかりそうになったので慌てて腕で空間を作って支えた。

片腕で、ミュウの全体重を持ち上げている形だ。ミュウは間もなく満足して足元に行ってしまったが、私はすっかり筋肉痛だ。ただでさえ腱鞘炎なのに。

ゴマも暑くなってしまったのかやがて出ていったが、朝方にはアインと入れ替わり立ち替わり入って来た。

もう、すっかりリラックスしている。食欲もあるし、回復は早いだろうと思う。



それにしても猫ってガマン強い。あっちが痛い、こっちが痛いと年がら年中言っている私とは大違いだ。でもホントに痛いんだも〜ん。

1999年12月28日
ジーコもリラックス

Dec. 28, 1999

忙しくて色々不義理をしている。トラちゃんにも会いに行けていないし、実家にはちっとも電話をしていないし、忘年会にも送別会にも出席出来ない。

でも仕事と家事と猫の世話をちゃんと続けようと思ったら、この程度の犠牲は仕方ないのだろうな。



明日で仕事納めだが、去年同様、毎日駐車場までは通う事になるだろう。野良たちが、お腹を空かせて待っているはずだ。最近またブスアカの姿を見ない。元気で充分に食べていてくれれば良いのだが。



ゴマ、しきりに顔を洗っている。元気が出てきた証拠だと思う。ミュウさえもポカポカやられているし。

それにしても、まだ生後9ヶ月ほどのゴマに比べても、ジーコは本当に子供っぽい。ずっと猫と人間の両親と過ごして来たせいなのだろうか。

1999年12月30日

今日から年末・年始休暇。しかし、毎日鶴見の駐車場には通うのだ。

今日はかねてより計画していた通り、野良にエサをやっている駐輪場のゴミを片づけた。ゴミバサミを買って用意しておいた。

それにしても、あまりのゴミの多さに辟易する。駐車場はマンションの管理組合の持ち物だというのに、管理人は掃除しない。満タンのゴミ袋は、マンションのゴミ置き場に置いてやったぜ。



銀行などの用事を済ませてから映画を観に行くつもりだったが、偏頭痛が出てガマン出来ず、家に戻ってしまった。

帰宅すると義姉夫婦が犬連れで来ていた。初めて対面する犬だったが、抱っこして背中をポンポン叩いてあやすと、うっとり眠そうにしていた。可愛いものだ。我々夫婦は犬だって好きなのだ。犬にも好かれるし。

ゴマ

こんなに元気

Dec. 30, 1999

ゴマの娘「キジ子改めチッチ」の里親である真紀子さんから、チッチの最新の写真が届く。あまりの美しさに、夫としばし見とれてしまう。

ビックリするほど手が大きいので、まだまだ大きくなるだろう。小柄なゴマなど、もうじき追い越されてしまうかも知れない。



ゴマは鎮痛剤を飲んで寝ている私の傍ら、ミュウと縦1列になって寝た。大進歩だ。もうすっかり元気。

1999年12月31日
ゴマ

ここが定位置

Dec. 31, 1999

正月だからと言って特別な事は何もしない事に決めていたのだが、それでもお雑煮とお屠蘇の準備くらいはしなくては・・・と思って買い出しに出掛けたところ、結局色々買い込んでしまい、あっと言う間に財布が空になる。元よりろくに入っていない財布ではあるが。



お屠蘇は、純米酒に屠蘇散を抽出させたものが好きで、お正月に限らずいつでも飲みたい位だ。

お雑煮はいろいろ試した結果、小松菜としいたけ、鶏肉、吸口に柚子と三つ葉というものに落ち着いている。餅は焼いただけで煮ない。



かつて最初の結婚をした時、初めての正月を婚家で過ごした。そこで雑煮を作ろうとした時、「あら、お餅を煮ないの?」と姑に驚かれた。

お互いの実家は、離れた余所の土地ではない。ほんの隣町である。それでも雑煮の作り方で、味付けより何より、決定的に違う部分があったとは・・・。

餅なんて煮ないよ。あんなもん煮るからベタベタ柔らかくなって、喉に詰まらせて正月早々死ぬんだよ・・・と、煮込んだ餅を食べてみて、初めて餅を喉に詰まらせて云々という不可解なニュースの謎が解けた。

私は一生、焼いた餅にすまし汁をかけるだけでしょう。



明日は、朝からサイトの更新と洗濯をする予定。

1年の計は元旦にあり。

洗濯は毎年、元旦からする。毎日しなくちゃならない事は、元旦からするのだ。子供もいない家庭で洗濯物が多い訳じゃないのに、洗濯は大好きな家事の一つだから。



今年はバタバタせずに大晦日を過ごせたので、猫たちも落ち着いて眠っている。そろそろ二人で酒を飲み、年越し蕎麦を食べて、午前12時の横浜港から聞こえる汽笛を楽しみに待つ事にしよう。
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