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2000年11月1日
11月になってしまった。今年が残り少ないと思うと焦る。やり残している事が、あまりにも多い。 しかし良い兆しもあるのだ。里親候補の方から、何件か問い合わせを頂いている。その中で、1件はほぼ決まりそうだ。2匹一緒に飼って頂けるという事、仔猫でなくても良いと言ってくれている事など考え併せて、すっかり大きくなってしまったリンリン・ランランを貰って戴く事になりそうだ。 もう1件は、長毛希望という茨城の方。こちらも今、話を詰めていくところだ。気を入れ直した途端、動きが出てきている。「気」は絶対に大切なのだと思う。 この調子で、しおんちゃんや他の子にも里親さんを探してやりたい。 ホームページの維持管理だけに追われていたら時間がなさ過ぎるので、こちらも少しやり方を考えなくてはいけないと思っている。往復書簡は卒業しようか?あるいは返信の回数を減らして行こうか? 仕事はこれからますます忙しくなりそうだし、年寄りは状態が良くなる事はあり得ない。時間がどんどん奪われていく。どれかひとつ諦めれば良いのかも知れないが、今はどれも捨てられないのだからどうしようもない。 昨日マルコ・ブルーノさんから電話を戴いた。今後の『動物愛護支援の会』のホームページの運用に関しても、こちらでお手伝いしていく事になりそうだから、本当に私に住み込みの秘書がいたらいいのに・・・と夢を見ているのだ。 ミュウちゃんはパソコンは出来ないしね。可愛いだけだもんね。(他の子に優しくしてくれているだけで、本当は凄く役立っているのです。感謝してます、ミュウには) 可愛いと言えば、理恵さんちの胡麦ちゃん・・・めちゃくちゃ可愛い。デブ猫の仲間に入れたいのだけど、こうして見ると結構小さいみたいで、デブと呼んでは可哀想だったみたい。ごめんね、胡麦! 2000年11月2日
今朝、アインがぐっすり眠っているところを襲っていたゴマを、ジーコが襲い返していた。 すぐに反撃されて逃げて来るのだが、それでも懲りずに挑戦している。少しはガッツが出て来たのかな、弱虫ジーコも。 何度かそんな追いかけっこをしていてが、カリカリを食べながらそれを見ていたミュウがのっそりと割って入って行き、そこでデーンと座り込んでしまったら、ゴマはこそこそと隠れるようにミュウの陰で体勢を低くしていた。 ミュウちゃん、ちゃんと全体の調和を考えて行動しているのかな? ならば大したものだ。「みんなを頼むね!」と言い残して、今日も後ろ髪引かれつつ家を出る。 帰宅は15時間以上後だった。ごめんね、猫たち。明日からも毎日出掛けるのよ、3連休だと言うのに・・・。 明日は真紀ちゃんちでチッチに会い、ヨウコちゃんちでアカに会う。明後日は、川崎の里親候補の方の家を訪ねる。明々後日は、石川県から出て来るMEGUMIさんと会う。忙しい、忙しい。 ガツガツとピザや寿司を食っていた女は、今日も香水をぷんぷんさせていた。臭くて目がチカチカして困った。自分では臭くないのだろうか?せめて仄かに香る程度にして欲しい。 ピザを食えなかった恨みじゃないぞ、念の為。 連休を前に給料が出た。僅かばかりでも、やっぱり嬉しい。しかしあちこちに振り分けてしまうと、一瞬で目の前から消えた。次の給料日が早くも待ち遠しい。 2000年11月3日
今日は盛りだくさんだ。先ずは、順番を追って報告しよう。 朝、出掛ける寸前に、ゴマが3回もオシッコしてくれた。シートをはがして洗濯し、新しいのを敷いた途端にまた直ぐする・・・という離れ業も見せてくれました。 くーっ!それも洗って干してしまわないと、夜には又されて、敷くシートがなくなっちゃうのだ。 迎えに来てくれた西村さんを少し待たせて、洗濯を終える。 そして出発だ。車2台では行った先での駐車に困るので、彼の車で行く事にした。(シトロエンは、乗り心地良いんだもん)こうちゃんが助手席、私は後部シートで寝る態勢。 先ずは鎌倉の真紀ちゃんの家を目指す。道も混んでいたし、カーナビの奴が間違った道を教えやがったので、何度もぐるぐると同じ道を通り、きわどいUターンを繰り返して(さぞや運動になった事でしょう、西村さんは)、予定より30分遅れで到着。 チッチは・・・凄く綺麗な猫になっていた! ドヤドヤと3人も押し掛けたので、ちょっとびっくりしてピアノの陰に隠れたりしていたチッチ様だったが、真紀ちゃんの弟が上手におびき出してくれて、無事「抱っこ」に成功。 身体が大きいので、こちらもびっくり。ゴマやアインなどは、とても小さく思えてきた。 手足がスレンダーで、茶トラというよりクリームがかった豹という感じ。大きな丸い目は健在だった。 美しい・・・と思わずにはいられない猫だ。それでいて赤ちゃんぽいのは、口の周りの白さやあどけない表情のせいかな? 真紀ちゃんを乗っけて、今度は4人でアカのヨウコちゃんちへと行く。アカは・・・まだ自分のお気に入りのベッドに居たが、代わる代わる覗いて、念願の抱っこもする。 私の抱っこは上手なのだが、世にも悲しげな声で「にゃ〜ん」と鳴かれてしまった。おまけにブルブルと小刻みに震えている。それでも、強引にこうちゃんも抱っこさせてしまう。ごめんね、アカ。 アカは、何とミュウよりも大きい。しかも筋骨隆々、まるでトラだ。しかし体重はミュウよりは軽かった。 今度ヨウコちゃんにも家に来て貰い、ミュウを抱っこさせないといけない。 ヨウコちゃんの手料理をたらふく食べ、あまつさえ残り物は全部みんなで分けてお土産にして貰い、満腹状態でバイバイ。食い逃げか?ピザだけは、私の驕りだよ〜ん。 それにしても、ヨウコちゃん、ごちそうさまでした。タラコおニギリ、絶品でした。 そこからが凄かった。もの凄い渋滞。ヨウコちゃんちから真紀ちゃんちまで、空いていれば20分位で行ける距離を1時間40分もかかってしまった。 真紀ちゃんを降ろして、そこから鶴見まで1時間。エサやりが残っていた。 缶詰を開けて「ハナちゃーん」と良いながらエサ場に行くと、既にハナクソは塀の上で待っていた。しかも初めて鳴き声を聞けた。 何を鳴いているのかと思えば、塀の下を見るとパパ椋がいた。早速降りて食べていた。二人仲良くね。待っててくれて、有り難う。 西村さんは、もしかしたらパパ椋とは初対面だったのかな? そして日吉まで送って貰い、長い1日がかりのお出掛けが終了した。ゴマは・・・私たちの顔を見てから、抗議するようにオシッコした。 あーあ・・・。くたくたなんだよ、幾ら乗り心地の良い車でも、あれだけ渋滞するとね。 しかしメールチェックして、疲れが吹っ飛んだ。鈴木さんから、しおんちゃんが目覚ましい回復ぶりを見せてくれている事を知らせるメールが届いていた。 今日は良い1日だった。明日は、リンリン・ランランを里子に出す事になるはずなので、また頑張ります。 2000年11月4日
今日は、リンリンとランラン姉妹のお嫁入りだった。 本当は8月中に予約が入っていた評判の美人姉妹だったのだが、約束の10月にドタキャンとなってしまったものだから、もう生後5ヶ月を過ぎてしまっていた。 いわゆる「仔猫」という感じは薄れていたが、それでも充分に子供っぽい愛くるしさは、どの子にも勝るとも劣らない。 里親さんは、川崎の新築マンションに引っ越したばかりの3人家族だ。優しい職人気質(という印象)のお父さん、気さくでこれまた優しいお母さん、そして可愛らしくて思いやりに溢れたお嬢さんで、ちゃんとベッドも2つ、トイレやたくさんのおもちゃを用意して待っていてくれた。 リンリン・ランランは少し道中が長くて辛かったのか、キャリーから出すと最初だけ少し落ち着かなかったものの、すぐにご飯を催促したり、用意してくれていたおもちゃで遊んだり、ご飯の後はちゃんとトイレを代わる代わるに使ったり、すっかり新しいお家に馴れ始めていた。これなら大丈夫。 キャンセルになった時にはがっくり来たのだが、こんな良い里親さんが待っていてくれたのだ。幸せに暮らしてね、リンリン・ランラン。 そして、ひどい元親さんのところから保護してこれまで育ててくれた大崎さんを忘れちゃ駄目だよ。(でも、じきに忘れるのだ、猫ってやつは) こうして少しずつ幸せを貰い、分けているような気がする。猫のお陰で。こんな幸せな気分も味わえるのだもの、保護活動は大変だけど続けられるのだろう。 家に戻ると、里親候補の方から又2通メールが入っていた。早速コンタクトを取り始める。しっかり頑張らなくっちゃ。 明日は連休の最終日。朝から出掛けて、羽田でMEGUMIさんをピックアップだ。今日あたりから、疲労が足腰にきている。明日は杖が要るかも・・・? 2000年11月5日
ハナクソは寝ぼけていたようだ。 今日は石川県から来るMEGUMIさんを羽田空港まで迎えに行き、ご希望のあったお台場にお連れした。 でも私達は初めてのお台場、MEGUMIさんは2度目だったので、もう一人の方との待ち合わせ場所へは案内して貰ったというお粗末。 もう一人の方というのは「ノラのママ」さん。しかし待てど暮らせど現れない。結局、1時間半の遅刻でした。 4人でランチをして、これから中国へ向かうMEGUMIさんをリムジンに乗るのを見送り、私達は慌ただしく鶴見へ向かう。 エサやりの時間がいつもよりかなり早かったので、姿は見せてくれないと思っていたのだが、「ハナちゃーん」と2〜3度呼んだら、ひょっこり顔を出した。 いつもと顔が違うような気がしたのだが、どうも目がちゃんと開いていない。いつもは大きなぱっちり真ん丸お目々だもの。しょぼしょぼと眠そうにしている。 お昼寝中だったのに、呼ばれてお愛想見せてくれたのだろうと思った。 珍しく出っ放しの3連休だったので、やっぱり疲れたかな。 家に戻ると、ゴマはオシッコしていなかったではないか!偉いぞ、ゴマちゃん!しかも私達が戻ってすぐは興奮していたものの、ご飯を食べてからまたぐっすり眠ってしまった。安心したのかな? さて、このところ一寸した騒ぎがある。と言っても、さほど騒がしい訳ではないのだが。 私の公開している「住所氏名を偽ってMさんの元から仔猫を貰い受けた男」の写真をめぐってである。純粋に好意と義憤から、この件を多方面にお知らせして下さった方がいて、私にはとても出来ていない事でもあったので有り難く情報を広めて戴く事にしたのだが、快く掲載やリンクで協力して下さったサイトオーナーもいれば、里子に出す場合の心得を諄々と説教される事もあれば、真偽の定かでない情報は掲載しないという断りが届く場合もある。 協力して頂けた方には改めて経緯を説明したお礼状を出し、お説教してくれた人には「当方では、それは当然の事として行なっています。これは別の人の里親探しでの事件です」と経緯を説明し、真偽の程をはなから信じて貰えない相手は無視した。 もちろん、少しでも説明の余地のある場合にはメールを出したのだが、少しも心の感じられない批判は無視するしかない。 そういう人と議論する時間の余裕はないし、この相手はかつて里親募集の掲載依頼に対しても、数量の多さから機械的な処理しか出来ない事を堂々と言っていた人だから、その例外なしのマニュアル的なやり方には少しうんざりしていたのだ。 間に入って努力して下さった方には、心から感謝している。嫌な思いもさせてしまったかも知れないと思うと申し訳ない。 相手を非難するにあたっては、それこそ論拠をきちんと持たなければいけないのに、それこそろくに調べもせずに「真偽が定かでない」と言ってしまう事自体、論拠が定かではないという事に気づいていないのだろう。 言葉は、もっと慎重に使ったほうが良い。もっともらしく失礼な事を言う人間には、心底うんざりする。私が同様の依頼を受けた時には・・・・そうだわね、ちゃんと相手の事を知る努力をしてから答えたいと思う。 この件では、私がその不注意な元親であると勘違いした人もいれば、里親募集の心得も説かずにこうした指名手配だけしていると思った人もいるようだ。 かと思えば、こうした事をしている私のリスクに対して、「何か危険がなければ良いのですが・・・」と心配をしてくれた人もいる。 前者の方が、私にはより大きなリスクである。つまり、やり方次第では自分の名誉を損ないかねないというリスク。あまりくどくどと「これは自分のケースではないのだが」と繰り返し書きたくはないので、一連の流れの中で承知して貰えるだろうと思ったのだが、読者の方はみな常連さんだけだと思ったら間違いのようだ。 どの部分を切り取って見ても、全てが説明されていなければ誤解を生むのだとつくづく思った。常連さん、今後しつこい描写があったら勘弁して下さい。 現在、リンク処理しなければいけない相手の方が何人かいる。既に相手にリンクして戴いているのに、こちらの処理が遅れているという事だ。しかし、相手のコンテンツを全部隅々まで見てからでないと紹介文を書かない事にしているので、最近の時間の無さは私をその作業から遠ざけてしまっていた。 反省して、ちゃんと見て来よう。お心当たりの方は、この私をお許し下さい。 改めて言い訳しますが、本当に爪を切る時間もなかったのです。猫の爪はそれでも時々切っていたけど、自分は爪も髪も伸び放題・・・女で良かった(男だったらヒッピーだ)と思ったり、これでも女かと思ったり。 もう女じゃないかもね? 2000年11月6日
連休明けで道は混むし、仕事も山積みされていた。土日は、営業職は通常出勤日なのだ。たんまり仕事を置いておいてくれた。3連休もしていた人間へのプレゼントらしい。 仕事を終えて、出張に出掛けた西村さんの留守宅に行く。管理人さんにご飯は頼んであるのだが、やはり気になるので少し一緒に居てあげたいと思って。 事前に西村さんから管理人には、私が行く事は伝えて貰ってあるのだが、鍵を開けてくれるだけでなくて、先導して一緒に部屋に入って行く。しかも大声で喋りっ放し。 椋は、大好きな飼い主のご帰宅かと思って廊下との間のドアのガラス部分から覗いていたのだが、大声を聴いて逃げてしまった。得意のベッドの下に。 「あとはやりますから」と言っても、ご飯もトイレの始末も自分がやると言って聞かない。それは別に構わないのだが、その間ずーっと大声でどうでも良い事を喋り続けているのには困った。 これじゃあ椋は出て来ないよ。一緒に行ってくれたこうちゃんに、車を止める位置がどうのこうの長々と喋り始めたものだから、「こうちゃん、外で話して!」と強く言って、一人にさせて貰った。 ベランダに出てベッドの下を探り、すっかり大きくなって簡単に出せない椋をようやく引きずり出した。 しばらく抱っこしてやるが、まだ落ち着かない様子。そこに西村さんから心配して電話が入った。その間に、椋は再びベッドの下に。 今度は出そうとすると「しゃー」だけでなく、世にも悲しそうな声で鳴いたり、アインがミッちゃんに怯えていた時に出したような絶望的なうなり声まで出し始めたので、これは可哀想だと判断して一人にしておく事に決めて帰り支度をする。 鍵はまだた管理人に締めて貰わなければならない。こうちゃんに呼びに行って貰ったら、1階から3階まで上がって来る様子が大声で実況されて判った。 「まさか明日の朝もいらっしゃるんですか?」(「まさか」たあ、どういう事だ?)と尋かれて、こうちゃんは「私共も朝は早いので、明日はお願いします」と答えていた。 居室の電気は消したものの、あまりに真っ暗闇なので、玄関の電気を点けておく事にしたのたが、それも咎められた。「入った時は、消えていたでしょ?」と言う。 が、私も譲らない。これからご飯も食べるし、水も飲むのだ。「さっき西村さんから電話が入ったので、そう頼まれましたから」と言ってやる。 本当は電気をどうするなんて話しちゃいないけど、またデカイ声で風の吹き抜ける外廊下で押し問答していたくないので、そういう事にした。 私たちは、相当ムカムカしていた。善意の人にムカついては申し訳ないのだが、悪気がないのも始末が悪い場合もあるのだ。 こっち我々が一体、何しに来たと思っているんだ? 自分の家でも猫たちが待っているし、晩ご飯もまだなので帰って来たが、椋ちゃんには本当に悪い事をしてしまった。可哀想に、すっかり怯えて。お迎えに出てきていたのにね。 私たちが行かなければ、管理人が一人で行ったのだ。いくらデカイ声のオバさんでも、一人だったら喋りはしないだろうから、行かなければ良かったのかも知れない。後悔で一杯。私も猫も、声のデカイ人間は嫌いなのだ。 しかし、私も何で毎日こう怒ってばかりいるのだ?まったく人間てのは面倒臭い。西村さんもこれを読んで、恐縮してお詫びのメールなんかよこさないで頂戴ね。私が怒っているのは、自分に対してでもあるのだからね。 椋ちゃんの気持ちが一番大事なんだ。人間なんかどうとでもなる。ごめんね。椋。パパが帰るのを、ガマンして待っててね。 ところで、ニャンタロー&ショータロー君のお母さんが、息子さんと一緒に猫を保護したという情報が入った。 風邪をひいていて目もぐちゃぐちゃ、痩せてガリガリだったみたいだ。手を差し伸べる事が出来た勇気と愛、そして不安もおありだろうと思う。かつて《猫の手倶楽部》に、自分の猫のいざという時の積み立てを寄付してくれたWタローのお母さんに、今度は私が何か役には立てないだろうか? ここに仲間がいるよ・・・とだけは伝えておきたい。一人で悩まないでね。協力もしたいし、ここに来て何でも吐き出して欲しいと思う。 さんざん待たせて、自分の猫の元に戻る。 ごめんね、みんな。アインは、またもゴマにポカポカされている。やっと落ち着いて眠ったと思ったら、今度はミュウに場所をどかされてしまった。 アインは人間しか好きじゃないらしいから、甘え方も激しいし要領もいい。で、つい嫉妬の対象になっているような気がする。 かつてミュウちゃんがあんたにぞっこんだった頃、あんたはミュウを袖にしたんだよ。覚えてないだろうねえ・・・。 2000年11月7日
皆さんは、昔の電話を知っているだろうか?交換手が出て相手の番号を伝えるものだ。 私には確か記憶があるのだが、あまり良くは覚えていない。 何故こんな話題を持ち出したかと言えば、まだ携帯を持とうかどうか迷っていて、昔の携帯電話機は大きかったなあ、それどころかもっと昔は普通の家には電話もなかった・・・などとどんどん溯ってしまったのだ。 わずか30〜40年前の事なのに、機械文明という点で考えると明治時代の事のようだ。 近所には氷を入れて使う木の冷蔵庫もあったし、井戸もあった。うちは父親が家電メーカーだったから、早くからあった、電気冷蔵庫もテレビも。 機械モノ好きは親ゆずりだろう。なのにこれだけ普及している携帯電話を持っていないという、大変に時流に取り残された私。 でもやっと決心がついて、とりあえずPHSを持つ事にした。 発信する事はまず考えられない。殆ど家か会社のどちらかに居るのだもの。それに緊急連絡用でしかないと思う。 電話は嫌い。だけど老人と野良猫関係で、急な連絡が必要なケースもある。 会社のすぐ近くの携帯ショップを覗いて来た。で、買う事にした。但し電話機はタダじゃない。1円する。1円だったら取らなきゃいいのに! このせっかちな私が、決心したのに即購入(申し込み)しなかったのには訳がある。1円は持っていたのだが身分証明書がなかったのだ。クルマ通勤の私とした事が、何故免許証を持っていないのか? 今朝は物凄く渋滞していて、いつもより30分も余計に通勤にかかってしまった。 立体駐車場にクルマを入れたら8時30分。エサやりをしてから、ふと思い立って雨で洗われたクルマを拭き上げる事にした。 午後には雨が上がると聞いていたし、これで久し振りに綺麗なクルマに戻るぞ・・・と。せっせと拭いて、さあ会社に行くかなと思ったらクルマのキイがない。 キイは、さっきドアロックしてからバッグのキイホールダーに付けた。バッグは・・・トランクの中だ!トランクは、雑巾を出した後に締めてしまった。 ・・・どうするんだ? 愚かにも、JAFの会員にはなっていない。傘も出せず雨に濡れながら、薄汚れた雑巾だけ手にとぼとぼと出社した。 そしてこうちゃんの会社に電話する。いつもの朝と違って既に社員が出社している時間なので、恥ずかしいからヒソヒソと「鍵持ってる?」と聞いた。 少しあって「ある」という返答。良かった。帰りにこっちに回ってもらう事にして、とりあえず5000円ヨウコちゃんに借りた。5000円も? 年賀ハガキを予約してあって、今日受け取りに行く予定だったのだ。確か70枚予約したつもりだった。財布も無いので、手に5000円札を握り締めて郵便局に行ったら、何と予約は100枚してあった。 あっと言う間にお札が消えた。しかし20枚をヨウコちゃんが買い取ってくれたので、1000円の売り上げ。これで昼ご飯とタバコが買えた。だけど明日5000円を返さなくちゃいけない(当たり前だ)。 そういう訳で、2円位は支払えたのだけれど、身分を証明するものは無かったのだ。 昼間に電話すると約束していた大崎さんにも裕美子さんにも、番号が判らなくてかけられず。大崎さんが気を利かして職場に電話してくれたので、ついでに裕美ちゃんにも知らせておいてくれる?と頼んで、無事に夕方裕美ちゃんからも電話を貰えた。 ああ、やっぱり携帯がないと不便じゃん!電話番号も記憶させられるし。(でもアドレス帳がトランクから出せない時には、携帯も多分トランクの中だろうな) 長くなったけど、無事に振り出しに戻ったのでこれでおしまい。お疲れ様でした。 2000年11月8日
晴れて暖かい。早朝は随所にあるカーブミラーが結露して曇り、全く役に立たず。日吉は山の中だから? 椋ちゃんの飼い主・西村氏が昨夜電話をくれた。ふふふ・・・「怒りの猫雑記」を読んで椋が心配になり、出張から戻る新幹線の中で出張報告書を書き上げ、急いで帰宅したようだ。よしよし、いい子だ。 しかし、心配は的中していたらしい。くだんの管理人さんは、翌朝のご飯を事もあろうに灰皿で与えていたという。私も確かに、流しの脇にあった汚れた灰皿は見た。しかし居室との間のドアを閉めておいたから椋が悪戯する事はないだろうと思って、洗っておくまではしなかった。 しかし管理人はわざわざ餌皿を洗い、灰皿で与えたという。 そこにどういう意味があるのか?単に雑な性格というだけなのか?西村さんは、洗ってもタールは付いているだろうから、缶詰の油分でそれが溶けて椋のお腹の中に入ってしまったのではないかと心配していた。 わざわざ灰皿を洗って、それに食べ物を入れるのか? 我が家での結論。「あのオバサンは、頭がおかしい」 次の機会があるとしたら、今度は私にだけ依頼すると言う。今度は鍵を預かり、出張する事は管理人に告げず、私は管理人に会わないで地下駐車場から直接部屋に上がる。そうだ。それが良い。 頼まれた事は万難を排して絶対に遂行するのだから、私をアテにすれば良いのよ。 昨日の「バッグのトランク閉じこもり事件」のせいで、アドレス帳がなくて電話出来なかった相手に夜にまとめて電話した。 まったくもって慌ただしい。 電話はゴマも嫌いと見えて、私が電話しているとベッドでオシッコして逃げる。気持ちは分かるよ、ゴマ。私だって電話は好きじゃない。ミュウもアカも椋も、飼い主が電話しているとやけに文句言ったり邪魔したりするしね。 さて、お待ちかねのハンディフォンである。私の名義で2個買うのだが、同日に同一名義では1個しか申し込めないと言う。明日になれば、また同じ名義で申し込めるのだ。 変な規約。仕方ないから1個だけ買って来た。1円払ったら、レシートまで出してくれた。明日はショップが休みなので、明後日の昼休みに行けばまた1円取られてレシートと電話機をくれるのだ。それはこうちゃんにあげるよ。 家族割引が適応される条件をめぐって、店の店長らしき男が訳が分からない事を言うので、女性スタッフも私も声をそろえて「それは解かっているんです!要するに知りたいのは・・・」と言って、顔を見合わせて笑ってしまった。 いずこも同じ。若い女の子の方がテキパキしているなあ。うちの子も、女の子はどうもしゃかしゃかしているし男の子はのんびりしている。とりわけミュウはおっとり。 だからこそゴマもミュウといる時は、幾らかでも安心しているのかも知れない。 2000年11月9日
足が痛い!!持病の関節痛ではない。連休にさんざん歩いた影響が、今頃になって出たのだ。信じられないタイム・ラグ。歳を感じて思わず愕然・・・。 よく「子供のいない夫婦はペットを溺愛する」と言われるが、我々の場合、子供はいない訳ではなくて作ろうと思えなかっただけだ。負け惜しみじゃなくて(だって、子供を持つか持たないかで勝ち負けは決まらないものね)、子供を持たない人生を選んだ訳だ。 でも猫と暮らす人生は選んだ。そこのところの違いを、デリカシーのないイマジネーションのない人達は同一視する。 私は子供を持つ事は選ばなかったが(欲しくないとか、そういう事はなかったのだが、常に別の選択肢を選んでしまった訳だ)、これから子供を持って猫とも暮らそうという若い人達を、応援はしたいと思う。 少なくとも、私よりも更に豊かな人生を選ぼうとしているのだ。頑張って欲しいし、そういう若い人を支援する事で私自身の人生もまた豊かになると実感するから、綺麗事ではないお互いに与え合う関係を持ち続けたい。 若い人に限らず、頑張っている人を応援したいという気持ちは、自分を豊かにしたいという為でもあるのだ。 私がお節介なだけではなく、誰かを応援する為のちょっとした労力には、そういう楽しみ・メリットも多いのだ。 そんな楽しみ、そうそう止められないじゃありませんか。みんなが私の身体を心配してくれているけれど、私は多分大丈夫。 しかし不思議な事に、これだけわがままで甘ったれのアインやゴマも、かつては子を産み育てたのだ(尤もアインの子育ては、半分以上ミュウが手伝ったけれど) ゴマはアインと違って、出産の時も鳴き声ひとつ上げなかった。アインは産みの苦しみで、キャアキャア鳴いて走り回り、私に身体を預けて8時間以上かかってようやく3匹を産んだ。 ゴマは3匹を産んだ後で、雨の中でゴマを探していた私に、仔猫たちの助けを求めるかのように鳴いて出て来た。或いは、自分でもびっくりしていたのかも知れない。 しかし保護してから車の中で見せたゴマの仔猫を守ろうとする気迫は、少し怖い程だった。仔猫を食べてしまうのかと思うような強い様子で、私の手の中から仔猫を奪おうとしたっけ。 やがて自分も3匹の仔猫と共に私の膝に乗って来た。その時のゴマのお尻が、凄く熱かったのを覚えている。 まだ出産が終了していなかったのだ。途中で1時間もかけて家に連れて来たが為に、家で産まれた次の4匹目を死産してしまったのかも知れない。ゴマちゃん、ごめんね。 さて、連休中日に里子に行ったリンリン・ランランの里親さんからメールが届いた。
この方は、Macユーザーなのだ。Windowsでないと、私はさっぱり・・・。やっぱりMacも欲しいなあ・・・って、西村さん、ご安心を。買いませんよ、当分。 化粧していなくても顔くらい洗うものだとみんなに笑われるので、このところ毎日夜だけ洗顔している。そのせいか、顔がカサカサ。 え?化粧水か乳液でもつけろ?そんなに一度に色々言われても、全部は出来ませんよねえ。完全な人間はいないのだ。 しかし鈴木さんからの報告でも、しおんちゃんが回復するにつれ自分でグルーミングするようになったので、とても綺麗になったと言う。写真もたくさん届いた。 やっぱりグルーミングは大切だね。 2000年11月10日
ピッチに電話がかかってきた。こうちゃんからじゃないぞ。裕美子さんと日吉の獣医からだ。嬉しい。でも獣医の電話は、残念なお知らせだったのだ。 昨日この獣医から連絡を貰って、患者さんの一人がオスの仔猫を欲しがっているので川口さんに頼もう・・・と思い立ってくれたのだ。 手元に条件の合う仔猫がいようといまいと、こう考えて貰えるだけでも大進歩ではないか。ようやく認知して貰えたような気分だった。 それで懸命に探していたのだが、携帯に入った獣医からの連絡というのは、既に決まってしまったらしいという内容だった。へなへな・・・。 しかも鶴見の獣医も、アメ太郎(もう勝手にこう呼ぶことにした。さすがのセンスでしょ?)を引き取ってくれないかと電話してくるではないか。そりゃあ、あのままあのケージに入っていたら、ストレスも大きいだろうし、またキジトラ姉妹のように死んでしまっても困る。 何たって「出して!」「抱っこして!」のアメショー版ちゃーちゃんなのだ。家に連れて来たくても、もう無理だわよ。座敷牢屋に寿司詰めになっちゃう。今でさえ、ゴマがオシッコじゃーじゃーでアインをポカスカなのだから。 明日、兎に角獣医のところに行って様子を見て来よう。あまりに「出して〜っ!」が凄いと、そのまま立ち去り難くて辛いのだけど。みんな幸せになって欲しいから、気を抜かずに頑張らなくちゃ。ルネ・ノアだって、何とか今月中には里子に行かせたい。 まだまだ仕事も一段落しないし(いつか一段落するのか?)、このままじゃいつになっても掃除もちゃんと出来ないぞ。 猫はしてくれないしなあ・・・。それどころか、散らかしては寝てばっかりだ。 今だって全員寝ている。猫はいいなあ・・・。 2000年11月11日
どっと疲れが出る。 休日は気が緩むから、いつもこうだ。しかも気の抜ける事態が続く。 獣医のところのアメ太郎は、獣医のアシスタントの女子学生が家に連れて帰ってくれたそうだ。昨夜遅くに椋ちゃんの飼い主・西村さんが、椋の兄弟に・・・と引き取る決心をしてくれたばかりだったのに・・・。 何たってアメショーのちゃーちゃんだ。椋とは全然違う個性で面白い組み合わせかも知れないし、お留守番の時間の長い椋には良い遊び相手になるだろうと思ったのだが。 ちゃーちゃん並の甘ったれで、しかも美形だったので、椋が見劣りするのでは・・・と一瞬思ったが、今や椋はあれだけの男前だ。兄妹の中でもピカイチにハンサムに育ったと思う。 大胆な黒白柄は、歌舞伎メイクのようで派手ですらある。そして最初ちゃーちゃんに惚れ込んで、里親に名乗りをあげてくれた西村さんの事だ。ちゃーちゃんタイプの子に弱いのは確かだ(でしょ?)。女の好みは知らないけどね。 しかし、ご縁がなかったのかも知れない。本当はあまり椋が大きくなりきらないうちに次の子を・・・と思うのだが、相応しい子が現れるだろうか?それとも永久に一人っ子で、西村さんを手加減を知らずに噛み続けるのだろうか? 里親候補の方も、次々と問い合わせが来ている。現在つないでいる方は3件。ルネ・ノアを兄妹揃って育てて頂ける方を最優先にしたいと思う。難しい条件ではあるが、リンリン・ランランの例もある事だし、ノアのようなサビ猫の魅力も精一杯アピールしたいし、しおんちゃんを良い形でお嫁に出したいとも願っているし、心の中はなかなかに忙しい。 あちこちと電話したりメールに返信したりしていたら、今夜も遅くなりました。家の猫たち、全員熟睡。アインは寝言を言っている。 2000年11月12日
新聞配達の音が聞こえる頃まで頑張り、何とか『動物愛護支援の会』のHPの調整をする。ブラウザをネットスケープで想定して作っているものだから、IEで見たらどうかをチェックするとレイアウトがバラバラになっている事がある。フォントの問題もある。 こういうのって、どうにかならないものだろうか?私の知識が不足しているだけなのだとは解かっているが、面倒臭いったらありゃしない。 ようやく本当に久しぶりで、熱帯魚の水槽を掃除した。 バクテリアがうまく働いてくれているらしく、そう水質が劣化しているようでもなかったのだが、何ヶ月かエサをやるだけで放置しておいたものだから、毎日毎日気になっていたのだ。 オシッコもウンチもする水の中で呼吸している事を思うと、流れる水の中で生きている訳ではない魚が可哀想になる。どうして熱帯魚なんていう手の掛かるものを飼い始めてしまったのだろう。 悪いのはヨネヤマプランテーション(略してヨネプー)だ。 今を去る7年前、ガーデニングの素材を買いに行っただけなのに、ちょうどGWとあって金魚を配っていた。貰わなきゃいいのに、つい受け取ってしまったのが運の尽き。小さな水槽も買ったのだが、濾過したり酸素を送ったりしなければ金魚なんて飼うのはとても難しい。 昔の人はどうしていたのだろう?と思ったが、結局しばらくして本格的な水槽を買うハメになった。金魚の方が、熱帯魚より更に水質管理が難しい。金魚は死に絶え、いつの間にか安い熱帯魚を入れてしまい、何となく今に至っている。 いまだに「キンギョにエサやった?」等と言っている。金魚はいねーよ。 しかし熱帯魚屋のおじさんも感心する程、うちの熱帯魚は長生きしているし、ヤマト沼エビを出産させて増やした経験もあるのだ! 小さな1ミリほどのエビが、ちゃんとエビの姿で長いヒゲも付けて生まれてくるのは、見ていると感動する。失業中の1ヶほどの間、飽きもせずに観察していた。何時間でも。 今では信じられない位、1日が長く感じた頃の話。久しぶりで沼エビでも入れようかな? ゴマは私が寝入ってすぐ、明け方の5時頃に、久しぶりでベッドに寝ていた私の枕元でオシッコして逃げた。わざわざそこに来てオシッコし、悪いと自覚しているから飛んで逃げたのだ。 気配よりも臭いで目が醒めた。「あ〜・・・ゴマちゃ〜ん・・・」と嘆いていたら、床の布団で寝ていたこうちゃんが起きて、私を寝かしたままシーツを替えてくれた。 私は間もなく又眠りにおちた。こうちゃんがいなかったら、私はその臭いをじっとガマンしながら寝ていただろうと思う。もう起きあがる元気はなかったもの。 そして午後、ちょっとお米や野菜を買い出しに入っている間に、再びゴマは!毎回のオシッコを全てベッドでしたいらしい。もう一生の事かも知れないと、諦めて洗濯に励む。 それでも無邪気に後を追ってお喋りするゴマを、どうして憎めるだろう?アインはそんな時も、のんびりぐっすりだ。赤ちゃんのようなポーズで。少し短足で。 2000年11月13日
月曜日は疲れる。 仕事も溜まっているのだが、何たって会社がうるさい。いくら忙しいからと言って、人の机の脇を走り抜けるのはやめて頂きたい。歩くのと一体何秒違うのだ? ある女はヒールの高いサンダルでどかんどかんと走るものだから、音もうるさいし書類が風で飛ぶ。おまけに香水ぷんぷん。日に何度も香水を噴射し直すらしくて、もの凄い臭いになっている。 それが走って空気を動かすものだから、あっちこっちに臭いをバラまいている。いや、在席しているだけで既にフロア中が臭いのだが。 これは我々が「カオル」と呼んでいる女の話。仕事が忙しくて気がたっていると「くせーよ!」と言いたくなる。 いきなり悪口で始まってごめんなさい。でも臭いは生理に訴えるので、理屈じゃ耐えられないのだ。我々はパソコンの前で一日中じーっと固まっているので、潮が満ちたりひいたり、荒波が打ち付けたりするのをじっと耐えているフジツボのようだ。 たまには自分が波になりたい。 ここ数日、里親候補の方とメールや電話でやりとりしている。 ルネ・ノアは兄妹で里子に出したいものだから、なかなかに難しいと思うが、リンリン・ランランの例もあるし、ご縁を待ちたい気持ちだ。 しかし仔猫自身がどんどん大きくなってきている。焦ってはいけないと思いつつも、気合を入れなくちゃとも思う。 変なメールもよく届く。5匹全部ひきとっても良いんですけど・・・などと携帯メールでよこす。何度も尋ねた挙げ句、やっと住所を聞きだすと「愛媛県」などと言う。こちらは横浜だと言っているのに、一体どういうつもりなのだろう? 同じ人が、今度は仲間の大崎さんのところにもメールをよこしたらしい。もし真面目な人だとしても、知らない相手に自分を信用させる努力というものを全くしないでは、面白がっているように思われても仕方あるまい。 アインもミュウも歯石が付いている。アインの場合は、口の端を開けて爪をひっかけてガリッとやると、たまにボロッと剥がれる事がある。 歯周病で歯が抜けてしまったら可哀想だから、仔猫のうちから歯を拭いてやるべきだった。ガーゼを指に巻いて拭き取ると良いらしいのだ。 ごめんね、今更もうどうしようもないね。まだ仔猫あるいは若い猫を飼っている人達は、今から心がけておくと良いと思う。 ニシムラさんに頼んで買って来て貰ったレーザーポインタは、猫たち大喜び。 但し、ミュウだけはあまり興味ないらしい。 ジーコなど久しぶりで駆け回って疲れたらしく、赤ん坊のように寝ている。可愛い。思わずお腹に顔を埋めてしまう。 以前だったら驚いて飛び起きたものが、今では安心しきって更にお腹を上に向けてニギニギしてくれる。可愛い! 2000年11月14日
年寄りと暮らしていると、色んな事が起きる。今では何があってもびっくりしないようになったが、それはそれは刺激的な事もあり、今ここで詳しく言えないのが残念。いずれ全てが笑い話として言えるだろうが。 昨日もここで書いた「怪しい里親候補」に関しては、その後も様々な情報が入った。常習犯で、あちこちの掲示板に出没しているようだ。 言っている内容が真実なのか・・・真実だとしたら恐ろしい事なのだが、ある有名な愛護団体のメンバーだというのだ。そして、そこに自分の名前を告げてコンタクトをとって欲しいとまで言っている。 いずれにしても、里親を捜す人は、充分に相手の身元を確認した上で、慎重に事を進めて欲しい。つい焦る気持ちは、私にも分からないでもない。しかし命を預かっているのだ。責任は重い。 そして本当に良い里親さんを探せて後々まで近況を報告して貰えたりすると、こんな幸せな事もそうそうないだろうという位、満ち足りた気持ちになるのだから。 日吉のエサやりのFさんから、久しぶりで連絡を頂けた。 不妊手術後、迫害を受けていた元の場所から移して、またエサやりを続けていると言う。捕獲器を返却したいと言うので、エサやりの実状を拝見しがてら週末に取りに行く約束をした。 元々その子たちを置き去りにした(捨てた)人は、すっかり腰が引けてしまって、エサやり自体もやめてしまったらしい。Fさんは、手術代も全て負担したそうだ。 無責任な飼い主の為に不幸な生涯を送るハメになった猫たちと、そういう無責任な人の分まで自分の生き方の問題として責任を持とうとしている人。 元の飼い主は、よくも平気で捨ててくれたものだと思うが、こういう人には何を言っても無駄なのかも知れない。来世では、捨てられる側に回って欲しいものだ。 経済的に苦しいからと、今回も一切の費用を負担しなかった元飼い主だが、そんな人に限って家にいてもちゃんと化粧したり、休みの度にレジャーに出掛けたりするのだから、人の価値観の違いとは言え何か違うのでは・・・と思うのは私が厳し過ぎるのだろうか? 限られた時間とお金をどう使うか・・・その優先順位の付け方を見たら、その人の心の豊かさや本当の賢さが判る気がする。 傲慢な言い方だが、くだらない価値観しか持たない人間があまりに多いと思う。 寒くなって来たので、猫同士でくっついて眠る姿が頻繁に見られる。 アインとミュウで寄り添っていると、やっぱり夫婦なんだなあ・・・と思う。そこに必ずジーコが加わる。しかしゴマは、じーっと見ているだけ。 やっぱり自分のオリジナルの家族ではないというのが寂しいのだろうか?同じに可愛がっていても、アメショー軍団が仲良さ過ぎるので、頭の良い感受性の強い子には入っていけない屈折した思いがあるのだろう。 私も子供の頃は多分そんな子供だったから、ゴマの気持ちは解かる気がする。無邪気になれない事は、本人には結構辛い事なのだ。 私はそれで「可愛くない」と言われ続けたから、どんなに甘え下手な子の事もより一層可愛がってやりたい。オシッコされたって、そんな事はゴマの価値に何ら変わりないのだ。 2000年11月15日
何と今日は、不届きにも仕事を抜け出してホテルのランチ・バイキングに行って来た。 11時半開店で、長蛇の列に並んでやっと入れたのだが、その実、大した事はなかった。 特に、最初に食べたずわいガニは、全く切れ目も入れてなくて、殻を歯で割りながら手を盛大に汚して食べた割には、水っぽくて美味しくなかった。 だいたい安いカニは、苦労する割に食べるところが少ないのが難点だ。 中華も洋食もデザートも食べた。コーヒーも2杯飲んだ。そして仕事に戻るのが嫌になるほど満腹で出て来た。ばっちりお洒落して来ているオバサン達は、まだまだ腰を上げそうにない。いつまででもお喋りしているのだろう。時間制限の午後3時まで。 一緒に行った他の二人は今日はお休みなので、そのまま家に帰った。羨ましい・・・・・。会社に戻った私は眠気と戦いながら、ミスター黒田の新規図面を2件も作ったのだ。 何故眠いか・・・満腹というだけではない。寝不足なのだ。今朝はゴマがいつもと違う場所で、午前4時にオシッコしてくれた。架空の砂をかける音でハッと目覚める。 みんなのお気に入りクッション2つと、シート2枚・・・ちょうど境目でしてくれるのだから泣ける。もうそのまま起きてしまった。正味3時間睡眠。普通に7時間寝たいなあ・・・。 でも、そんな早朝、ゆっくりとおもしろい光景を見られた。 シートを替えたばかりの隅っこで、アインが気持ち良さそうに丸くなって眠りに入ったら、ミュウが傍に行ってアインのお尻に頭をのっける形で寝ていた。 可愛い!と思いきや、何を思ったのかミュウがアインの後ろ首に噛み付いた。その昔、交尾した事でも思い出したのだろうか? アインは大袈裟に「ギャ〜ッ!」と声を上げた。すると少し離れていた所で寝ていたゴマが瞬時に起きて、スーパーマンのようにすっ飛んで行ってミュウに飛び掛かった。 まるでアインを救うかのように。 ミュウの大きな背中に小さなゴマが一気に馬乗りになり、ミュウの背中を噛んでいる。何と言う正義感なんだろう。意志の強そうな顔つきだ(そういう顔の柄ということもあるが・・・)。 それから暫くは、ミュウとゴマの格闘が続いた。ミュウも応戦しているのだが、ひとつパンチを繰り出す間に、ゴマの素早いパンチが連打で3つは出る。 ゴマのパンチがミュウの頭にヒットすると、コンコンと良い音が響く。まったくゴマのジャブは素晴らしい。ミュウですらパンチが来そうになると、怖くて目を瞑ってしまうのだ。 アメショー弱し。図体だけの見かけ倒し。 しばらくするとゴマは勝ち誇った顔をして、また所定の位置で眠りについた。 うーん、こんなに堂々としているくせに、くつろいでいるアメショー軍団の中には入って行けないのだから。 アインを助けたのは、私が見た限りではこれで2度目だ。考えてしていることなのか?それとも、自分の仔猫を守ろうとする本能が残ってしまっているのか? アインには、そんな事は一度たりともなかったぞ。アインには、あんまり母性はなかったようだし。 2000年11月16日
今朝も出掛けに、ちょっとした事があった。 アインが昨日のように隅っこで寝ていたら、突然ゴマが近づいて行き、舐めてやるのかと思いきや軽く噛みついた。 アインはびっくりして飛び起き、応戦する事なく腰が抜けたようになって固まってしまった。 「ゴマちゃん、駄目!」と声を掛けると、ゴマは振り向いて私を見、しばらく考えた後で踵を返してベッドの一番高い場所(枕の上の特等席)に勝ち誇ったように座り込んだ。 もはや女王様だ。 ずーっと年上の先住猫たちに遠慮して肩身が狭いのかと思えば、しっかり自分の立場を主張しているようでもある。動物だと思って侮れない、複雑な心理の駆け引きがあるのだ。 そして、ちょっとでも私やこうちゃんが場所を移動すると(狭い部屋の中の事だが)、不安そうな顔をして付いて来ては「ニャ、ニャ、ニャ・・・」と鳴く。 それでも構わずにいると、汚い声になって「ニ゛ャーン」と鳴く。まだ、置いてきぼりにされると思っているのだろうか? でも、とりあえず明日からはゴマちゃん、寂しくないよ。パパがずっと家にいるからね。 そうなのだ。こうちゃんが今日で会社を辞めた。 突然のようだが、実はいつ辞めるか考慮中だったのだ。せめて年明けまでは・・・と思ってもいたのだが、病名の付いた本物の精神異常者が集まった同族会社の中で、もはやこれ以上居る事は不可能な状況になっていた。 忍耐強い人である事は、直接会った事のない人でも、この私の夫でいられるという事からだけでも充分推察して頂けるだろうと思う。 むしろ決断が遅すぎた位なのだ。自分の担う責任という事だけで今まで耐えて来てくれたのだが、最後の糸が切れたらしい。 時期に関しては、私も「いつでもいいよ。明日でも」と常々言っていたから驚きはしなかったものの、最後の最後まで精神異常者達の異様な言いがかりと執拗な暴言に、私のはらわたの方が煮えくりかえっている。 今後の事は充分に考える事にして、まずは当分は年寄りの介護と猫の世話に力を尽くして貰おう。私は生活力もあるから大丈夫。 むしろ私より、きめ細やかに猫たちと接してやってくれるだろうと期待している。私や猫達の為に耐え続けてきた今までの苦労に感謝して、少しの間だけ家にいて戴こう。 男と女のどっちが何をすべきかなんて、子供を「産む」事以外に正しいあり方なんてないのだ。50歳の男にしては、その辺がとてもフレキシブルな精神構造で、こんな事くらいでは彼の男としての自信や誇りに揺るぎがないという事は過去にも痛感出来ている。 自信のない男は、女房に働かせて自分が失業していたら、きっと屈折しちゃうだろうな。という訳で、良い夫を持ったとつくづく感じた今日であった。 あとはのんびり、翻訳の仕事でも受けようと話している。のんびり?本当に? 2000年11月17日
こうちゃんが会社を辞めたので、今朝から通勤経路が変わった。 家から鶴見まで直行するのだが、東京をまわって行くのと時間が変わらないどころか、渋滞がひどいともっとかかってしまう。ソロリとも動かない前の車の長い列。信号はずっと向こうまで青なのに、いつまで経っても進まない。 いい加減頭に来て、月曜からは更に早く家を出ようと心に誓う。車を走らせるのがストレス解消なのに、ブレーキを踏みっ放しでは苛々で早死にしてしまう! そろそろ帰ろうとすると、急ぎの修正依頼が続々と来て、なかなか帰れず。しかし家にはこうちゃんが居てくれるので、猫たちの事を心配する必要がないのは助かる。 これで私が稼ぎがうんと良ければ、ずーっとこのままの役割分担でも良い位だ。 お互いの役割を交換してみるのも楽しい。これが、いちいちうるさく付きまとわなくてはならないような信頼出来ない家事の腕前の男だったら却ってストレスの元だが(何しろ短気だし)、とりあえず洗濯・掃除はバッチリだし、猫の世話もきちんと出来る。 唯一、料理だけは仕込んでいなかったのが失敗だな。なまじ私が料理好きなものだから、こうちゃんも今から覚えるのに抵抗があったようだ。しかし、私が先に死んだ時の事を思うと、食べる物を作る事も、そろそろ覚えなくてはいけないのかも知れない。 1日中冷たい雨で、足腰が冷えた。しかし野良猫たちは、もっと寒いだろう。 昨日から、野良用の缶詰を増やしている。今朝、放置自転車でエサ場に近づけないのに腹を立てて(私がです)、何台かの自転車を蹴倒してやったら、奥で待っていたハナクソがびっくりして逃げてしまった。 ああ・・・ごめんね、ハナちゃん。 今日はゴマはとっても良い子で、アインを苛める事もなかったし、夕方にはトイレでオシッコしたと言う。こうも違うものか!アインとミュウはの夫婦仲も良いみたいだし、猫たちみんなの心が満たされるのは嬉しい。 2000年11月18日
今日は休日出勤しようかと思っていたのだが、朝まで更新などに掛かってしまい、こりゃ駄目だと諦める。 しかし家にいて良かった。緊急出動があったのだ。 昨夜、ある読者の方からメールを戴いた。曰く、近所にハナクソにそっくりの野良猫がいるのだけれど、ハナクソであれば野良に戻したいきさつもあるようだし、ハナクソでなければ保護したいという事だった。 場所は川崎だと言うので、まず間違いなくハナクソではないと思うと返事しておいたのだが、保護に際してお手伝い出来ればと思い連絡先を添えておいた。すると今日、電話がきた。 保護して飼うのは構わないのだが、実は明日、純血種の仔猫をブリーダーさんから届けて貰う運びとなっているらしく、一緒に飼えるものか、また病気やノミ、寄生虫などの心配はないか、更には既に妊娠しているかも知れない・・・等々の不安があるようだった。 家の様子や家族構成、お仕事の事などお聞きすると、決して2匹飼えない方ではないと思い、獣医さんの紹介を引き受けた。真っ先に獣医に連れて行き、各種検査とシャンプー・ノミ駆除などをしようという事で。 あとは保護できるかどうか・・・というところで一旦電話を切ったのだが、程なくまた電話が来て「今保護しました!」と言う。すぐに伺いますと言って、キャリーを持参して車で駆けつける。 たいそう道が混んでいたのだが、土地勘のあるエリアだったので抜け道を選んで30分程で到着出来た。 玄関で見たら、成る程ハナクソに似ている。鼻の下のハナクソまでそっくり。白黒の八割れで、頭部の黒い部分がハナクソよりも上で終わっている。 私が手を出すと、近づいてスリスリする。抱っこしても逃げようとしない。兎に角、日吉の獣医に連れて行く事にした。 車の中で騒いだり怖がったりするかと思ったら、これが全くのお利口さんで、大きめのキャリーの中で丸くなって寝てしまった。 先生のところでも怖がって暴れる事もなく、大人しく爪も切らせた。虫がいない事を確認して、シャンプー後に血液検査をする事にした。 妊娠もなさそうだ。だいたい体重がまだ2.7キロしかない。多分、生後5ヶ月くらいだろう。発情までに保護が間に合って良かった。 処置が終わる迄の間、我が家に来て戴いた。 人見知りするゴマが、最初から大歓迎したので驚いた。一通り家の子を抱っこして貰い、色んなお話をしているうちに獣医さんから「終わりましたよー」と電話が来た。 今日連れ帰れるのだが、明日ブリーダーさんとこの子が鉢合わせしない方が良いだろうという事で、一晩だけ獣医のケージに預る事にして、明日私が引き取りに行ってお届けする事にした。 そしてハナクソたちのエサやりがあるので、彼女を家まで送り、鶴見に向かう。 そのころには、冷たい木枯らしが吹き始めていた。よかったね、こんな寒い晩に外で寝なくて済むのは。これからずーっとお家があるよ。 さてまだ後がある。夜にまた電話があり、その子と同様比較的慣れている真っ黒なメス猫がいるので、こちらも保護して避妊したいと言い、いきなり3匹飼うのは難しいかも知れないので、白黒か真っ黒、どちらかを良いご縁があれば里子に出せたら・・・と言うのだ。 費用は全てご自分が持つつもりでいるようだし、今後の対策はまた一緒に考えるとして、兎に角また保護に努力する事になった。 すると大崎貴子さんからの電話の中で、今、白黒のメスの仔猫を欲しい方がいると聞き、もし良い方であれば、そしてお話がうまく進めば、今日の子を里子に出してもいいかも知れない。 今夜まだこれから連絡を取り合う予定だから、こんなお話もあるので不安に思わずに一生懸命やりましょうと伝えよう。 それにしても、急にバタバタと出動したものだからPHSを家に忘れて出掛けてしまった。里親候補の方の事で、大崎さんの留守電に「お電話下さい」と入れておきながら、連絡が取れない状態にしてしまったのだ。ごめんね、貴ちゃん。まだ持ち慣れていないので、時々忘れるのよ。 2000年11月19日
先週入れたヤマト沼エビは、たいそう働き者だ。 あれよあれよと言う間に、苔だらけだった管や葉っぱが綺麗になってしまった。前回買って来たエビは、苔を食べずに魚のエサにいち早く飛びついて食べるような不届き者だったのだが、今回は働き者が来てくれて大助かり! 但し水質劣化には弱いそうだから、マメに水を替えてあげよう。 昨日保護して1日入院させていた白黒猫を、夕方迎えに行ってお届けして来た。 今日も車の中で鳴く事も暴れる事もせず、良い子で私の手を舐めたりくるりと丸くなってくつろいで見せてくれた。家の子も見習って欲しい位だ。 保護主の幸枝さんの家に着きリビングに放してやると、早速あちこち匂いを嗅ぎ回っていたが、不安気な様子はなく、むしろ今日届いた純血種の仔猫のほうが緊張気味だった。 白黒は「キコちゃん」と決まり。 他の動物もいて、なかなか壮観な眺めのリビングだった。キコちゃんがずーっとこのままこのお家に居るのか、あるいはこれから保護する予定の真っ黒の女の子が居る事になるのか・・・先の事は判らないのだが、猫たちに良い方向で考えて行きたい。 幸枝さんには最大限度の協力を惜しまないから、是非黒ちゃんも保護しましょう! 婚約者の彼も優しそうな男性で、物静かな「猫の好みそうな人間のオトコ」だったのが印象的。素敵なカップルだ。 こういう心の温かい若い人達と出会えて、ハッピーな週末だった。ボケた年寄りに買い物のお釣りを誤魔化したような言いがかりをつけられて、不愉快な気分で家を出たのだが(見損なうなよ!)、戻る頃には忘れられた。 それから、幸枝さんちの帰り道にエサやりに回ったのだが、今夜はハナクソが待っていてくれた。嬉しい。寒さに負けないで頑張ってね。 実家の父に、こうちゃんが会社を辞めた事を電話で報告する。父は非常にオトコなので、むしろこうちゃんが今まで辞めずに居た事を心配していたけど、辞めた事は何にも心配していないと言ってくれた。 当の本人や妻の私がちゃんと考えている事なのだから、日々繰り返し繰り返し自分の気休めの為に心配を装って「その後見通しはどうかな?」「まあ、座って話をせんか」と言い続ける舅はいい加減にしろ!と言いたい。 何が「その後」だ!いつ辞めたと思っているんだ?木曜日までは勤めてたんだぞ!兎に角、そっとしておいて欲しい。2階に電話までして来て、話があるから降りて来いなどと連日やられたら、こうちゃんは気の休まる時がない。 尤も、ずっとこの「猫雑記」を読んでくれていた人はご承知の通り、舅は痴呆だけでなく心を病んでいるから仕方ないのだが・・・。 トイレでオシッコしたと発表したら、ゴマピーに賞賛の嵐。しかし二人で揃って出掛けてしまうと、やっぱりベッドでしちゃうのだ。眠っているアインの鼻先で。 ゴマぴー!!折角誉めてるのにぃ・・・ 2000年11月20日
無限地獄の始まりだ。連日連夜。舅の横暴が始まった。 しかしボケているので、何度説明しても意味がない。単に忘れてしまうだけなら兎も角、何も説明せんから判らん・・・とこっちを責め立てるのだから始末悪い。 とことん人を支配したいらしい。支配したいなら、相応の金を払えと言いたい。自立した人間を支配下に置けると思ったら大間違いだ。 私は人を支配したがる人間は許せない。誰にでも人格も尊厳もあるのだ。全て自分の思い通りに出来ると思っている舅は、そこまでやるなら有無を言わせないだけの実力を見せてみろ。 と強がりを言ってはいるものの、精神的にかなり参っている。身体が震え、動機がする。次の段階では、血圧が下がって口がきけないほどになる。 これでは舅に殺されてしまう。だったら出て行けば良いのだが、春にもここでさんざん書いて来たように、今までたっぷりガマンし続けて来たのだから、この古い家を犬・猫の保護に解放出来る日までは頑張るのだ。 じじいとの闘い再開だ。負けるものか!このカズエさんが、じじいごときに負けるはずないじゃん。 初めて読んだ人はびっくりしてしまうだろうけど、もはやお互いが理解し合うなどという次元ではないのだ。相手は精神病の診断が出ながら市井に放たれている人間なのだから。 いかにマイナスが少なくて済むかというところでの闘いを続けている訳で、もう既にジジイの妻である姑よりも尽くしに尽くして来たのだから、悪口を言う資格は充分ある。 私に対してだけだったら兎も角、こうちゃんを攻撃する奴は実の父親だろうが許さない。 つくづく、自分の老後は潔いものでありたいと願うのみだ。どれだけ人に迷惑を掛けずに済むか、迷惑を掛けるのであれば謙虚になれなければ最悪の存在になる。 あなたが男性だったら尚のこと、悲惨な老後にならないように今から心がけておいた方が良いですよ。可愛くない年寄りは、誰にも愛されないからね。 幸枝さんから、キコちゃんの写真が添付されて届いた。こうちゃんとの記念写真をここに使わせて戴く事にする。そして、本格的にキコちゃんの里親さんを募集し始める事にする。 保護を勧めた私にも責任があるのだ。頑張って幸せにしてやりたい。 2000年11月21日
猫達に悪影響が出ている気がする。 アインの涙目がひどくなってきた。ゴマはオシッコ癖再開。ジーコが下痢。ミュウは黒目が真ん丸のまま。 一番弱いのはアインだが、抵抗力がますます落ちてしまったようだ。舅が騒ぐとストレスになるのは、私たちだけではないのだ。可哀想に。 今日こうちゃんの姉さんも来て、父親を少しやんわりと諫めたようだが、そんな事位でどうにかなるようなじじいではない。私は私で支配されたりイバられるのが一番嫌いだし、「でもそのイバるのが好きな人だから困るのよねえ・・・」と義姉。 冗談じゃない。50にもなった息子を、自分の思い通りに動かそうというのは大きな間違いだ。親というのは幾つになっても子供が心配なのよ・・・とは良く耳にするフォローだが、それはそれで有り難いから黙って心配していてくれと言いたい。 我々夫婦ほど、地味に地道に暮らしている人間に向かって「一体何を考えているのか解らん!」などと悪態つかれる覚えはない! それにしても、アインの目が心配だ。オプティクリアで目を洗ってから、アロエビーで目頭から短い鼻筋をマッサージしてやる。 濡れたまま放っておくと又雑菌が繁殖し、ただれて痛くなってしまうだろうから、日に何度も拭き取ってやらなければいけない。 幸いこうちゃんが居てくれる。薄めたプロポリスもスポイトで飲ませている。他の子たちよりも、そういう事にはとても我慢強く応じるので助かっているが。 ああ、恨めしいくそじじい。お前のせいで猫が死んだら、化けて出させるからな!勿論、私だって同じだぞ。 実は私だって、すっかり具合悪くなってしまったのだ。寝不足でも気力で頑張っていたのに、すっかり熱が上がって、関節の痛みが増した。何とか足湯とマッサージで歩けるようになったけれど、一時はどうなる事かと思ったのだ。くそぉ。 兎に角、やらなければならない事が山積しているのだから、また頑張ろう。いつの日か、きっと楽になるさ。 2000年11月22日
遂に今年も、会社で加湿器を使い始めた。 少し前から、プリンタの用紙が静電気で何枚か一緒に出てきてしまいエラーとなる事が多くなってきていたのだが、去年使いっ放しで放置してあった加湿器内部を洗ったりするのが面倒臭くて、なかなか使えなかったのだ。 沸騰式の内部容器には、ガチガチにスケールが付いてしまっていて世にも恐ろしい状態だった。何とかこそげ落とせるものは引っ掻いて取り去った。 あれ?こんな事、最近したなあ・・・と思ったら、昨夜ミュウの歯石を引っ掻いて取ってやったのだ。 歯茎と歯の境目に爪を引っ掛けて一気に気合を入れて引っ掻くと、ポロリと剥がれることがある。昨日、大きな固まりが2つ取れた。癖になりそうなほど気持ちいい・・・ もっとやりたかったのだが、ミュウがやらせてくれなかったので諦めた。医者は麻酔をかけて除去するそうだが、私のほうが腕が良いみたい。へへっ。信頼関係の問題ですかね。 アインの涙目は相変らず。時々そっと拭いて乾かしてやる。早く良くなって欲しい。 昨夜も寒いのか、何度も何度も布団の中に入っては眠り、目覚めて出て行ってはまた入ってくる繰り返しだった。ふわふわとした冷たいものが入って来ては、適当に温まると出て行く。ずっと居ればいいのに・・・と朦朧とした頭で考えている。 寒くて布団を引っ張り上げようとしても、ぴくりとも動かないと思うと足元にミュウとジーコが乗っている。ゴマは相変らず、ひとりでベッドの隅っこにいる。4匹がみんな団子になって眠る日は来るのだろうか? 人一倍親切で気の好い私が、どうしてここまで舅・姑を嫌うようになったのか・・・いつかちゃんと文章にとまとめてみたいと思っている。自分の気持ちの整理の為にも、舅・姑の供養の為にも(まだ死んでないけど)。 客観的に見たら、結構波乱に満ちたはずの私の人生(何しろ離婚2回、こうちゃんの失業3回、一度など社長が殺されての倒産・失業だもんな・・・)などよりずっと面白いユニークなケースだとも思うのだ、この夫婦は。 そうさ、私やこうちゃんは極めて常識的で地味なつまらない人間だが、舅・姑は相当ぶっとんでいるからね。待っとれよ、書いちゃるけん。暇になったらな。 今日は、私が帰ったらゴマだけが出迎えてくれた。 こうちゃん曰く「ゴマは完全に車のエンジンの音を覚えているね。ずーっと抱っこしていたのに、エンジン音が聞こえ始めるかどうかって頃から、突然掛けだしてTVに飛び乗って待っていたんだよ!」 そっかー、ゴマは駐車場で出会って毎日出迎え・見送りしてくれていたんだものね。 あとの子たちは、全員定位置でぐでーっとしていた。 ジーコなどスフィンクスのように固まっていた。みんな「おかえり!」って大歓迎してよ!パパがいるから良いのかい? 2000年11月23日
朝、TVで仔猫の鳴き声が聞こえたと思ったら、寝ていたゴマが飛び起きてすっ飛んで行った。 やっぱりゴマは自分の仔猫が恋しいんだ! キジ子を取り上げてしまった時、呆然としていたゴマを見るのが忍びなくて、ミュウたちと一緒にする決心をしたのだが、やっぱり自分のオリジナルの家族が欲しいのではないかと思った。 ミュウたち3匹は、いつもダンゴ状で仲良くしているのだものね。でも、もうゴマが子供を産む事は出来ない。ごめんね、ゴマ。 午前中、西村さんが『動物愛護支援の会』のWEBデータを取りに来てくれた。足立区のマルコ・ブルーノさんのお家でパソコンのメンテナンスを含めて、HPをアップロードする準備とをしてくれるのだ。 やっととれた休日だと言うのに、西村さんには申し訳ない事甚だしい。椋ちゃんにも悪いわね。まあ横浜の女親分が足立のボスに、舎弟を1日お貸しするようなものだわね。 私も行きたいのだが、他に予定もあり、腰痛もひどいので長時間の移動は辛かったし、機械のメンテナンスとなると私が行っても役に立たない。また宿題を貰って帰って来るだろうから、私はこっちで頑張るのだ。 私と同じ作成ソフトとブラウザも容易しておき、あちらでインストールして貰う事にする。同じ環境でオーナーに見て戴かない事には、なかなかイメージが統一していかない部分があるのだ。 里親さんを待っている犬たちがたくさんいるので、早く公開しないといけないと思いつつ、なかなか予定が合わなくて今日まで延ばし延ばしになっていた。とっくに骨子は出来上がっていたので、一部だけでも公開に踏み切りたかったのだが・・・。 横浜から足立区は遠い。カーナビがあるから・・・と言っても、真紀子ちゃんちに行くのにこいつには騙されたから、一応出発前に地図で確認しておく。 大事な舎弟をトウキョウに送るのだ。迷子にさせる訳にはいかないだろう。 こうちゃんは「イチコクを行って昭和通りから日光街道に・・・」などと奈良の田舎者(あはは・・・)には難しい事を言う。 地図フェチの私は、15号線をずーっと行けばそのまま日光街道じゃないのかと思う。西村は(もはや呼び捨てだ)虎ノ門までは行けますんで・・・と、全員が別々の地図を見ながら話しているという変な状態。 あとはカーナビさんに任せた! 私の別の予定というのは、1年振りでモンちゃん(キジ子)の里親さんで《Catpeople Net Magazine》の古参メンバーの裕美子さんご夫妻と会う事だった。 彼女たちは、結婚記念日に毎年訪れている伊豆高原からの帰り道にわざわざ立ち寄ってくれたのだ。 ご主人とは初対面。お話はいつも聞いていたのだが、とっても良いダンナ様でおまけにハンサムじゃないの。裕美ちゃん、幸せね! ミュウ達とも会って頂けた。ゴマもお出迎え出来たし、モンちゃんの様子も色々と聞けた。普段ちょっと気軽には会えない距離なので、よくぞ遠回りして下さいました。 動物との暮らしに理解あるダンナを持つ裕美ちゃんだからこそ、5匹の猫と犬1匹、野鳥までいて、みんな仲良く理想的な暮らしが出来ているのだと思った。 ゴマちゃん、キジ子の匂いがしたかい?いつか、あんたに可愛い仔猫を貰ってあげるからね。 2000年11月24日
さっき電話があって、先日からから交渉していた里親候補の方が、是非ともキコちゃんを欲しいと言って下さった。親子4人家族で、お母様が飼いたがっているのだが、写真を見たお父様が「以前飼っていた子に良く似ているし、この子にしようよ」と仰有ったそうだ。 急いで幸枝さんに連絡する。幸枝さんにも電話して戴いて、来週の日曜日にお届けという運びとなった。嬉しい。 キコちゃんはこの1週間、とても良い子にしていたようだ。健気にも仔猫に対しては一歩退いたところを見せ、ケージから出して「おいで!」と呼ぶと、ソファの幸枝さんの隣に大人しく寝そべっているという。 今度のお家でも、絶対に気に入って頂けるはずだ。ちょっと接しただけの私でも、とても惹かれる子だったもの。幸せになれそうで良かった。本当に運が強いね、キコちゃんは。 さて『動物愛護支援の会』のHPが、工事中の部分はあるものの公開出来た。制作はわずか2日ほど・・・マルコさんのご要望通りに調整するのに随分日にちがかかった。 連絡はとれない、原稿は届かない・・・そして表紙のデザインは全てマルコさんの頭の中にあるもので・・・と、あまり自由は利かなかったのだが、相手の望むように作って差し上げるという事も出来た方が良いのだと思うようになった。 このHPとは全然違うイメージなので、私の作ったものとは判らないと思う。ひたすらシンプルに展開を軽く、そして『動物愛護支援の会』のIDカラーとロゴマークだけの表紙・・・少しインパクトに欠ける恨みはあるものの、マルコさんのHPなのだからご本人の思う通りに作って差し上げるのが親切なのだと諦めた。 今夜は駐車場でエサの用意をしていると、もうハナクソが待っていて、建物の陰からこちらの様子を覗いていた。 トレイを持って行くと少し退いたものの、しゃがんで話しかけていると少しだけ距離を縮めてくれた。 いつも話す事は、ハナクソの仔猫たちの報告だ。「椋ちゃんは大きくなったよ」「みんな幸せに暮らしているからね」「あの子達を立派に育ててくれて有り難う」 ハナクソは、解かっているのかいないのか・・・ でもゴマの事を見ていても、猫だからすぐに子供達の事など忘れてしまうなんて嘘だと思う。子供を取り上げられて寂しいに決まっている。 「ごめんね。でもここにいるよりも幸せになっているから安心してね」 みなさんのご要望が多かったので、昨日の裕美子さんのダンナ様にもご登場いただきました。本当は、実物はもっと素敵です。 2000年11月25日
昨夜、別の里親候補の方と電話でお話したのだが、とても良い人物だった。 物理的条件の良し悪しは一概に言えないものがある。持ち家で戸建て、専業主婦がいても必ずしも良い里親さんと限らない事は、今までの経験で判っている。 逆に一人暮らしで賃貸アパート暮らしでも、本当に動物の為に自分の生活を組み立てられる人もいる。 賃貸だと引っ越しの可能性もある・・・と言う人もいるが、どういう事があってもペットとの暮らしを捨てずに生きていく人だっているのだ。 あとのフォローをどこまで出来るか・・・それが出来ないから、最初の物理的条件でふるいをかけている元親さんが殆どなのではないのかとも思う。 日吉のとある公園で繁殖してしまった猫の親猫2匹は、持ち家の専業主婦が避妊もせずに捨てた猫たちだった。バブル崩壊で(この言葉は嫌いだ。そういう漠然としたものに責任転嫁するなと言いたいのだが、便宜上使ってやる)家を手放し、猫も捨てたらしい。 そうさ、一寸先は闇・・・これは私の人生に限った事ではない。だけど何があろうと、良心に恥じない選択をするべきだと思う。 我が家だって、これまでにも先の見えない長いトンネルに居た事もある。だけど、猫を捨てなければならないような事態には決してならない。 努力次第で、人間も猫もちゃんとこれまでのように幸せに暮らせるはずだ。確かに私は厳しい意見を押しつけるかもしけないけど、人間の子供だったら、そう簡単には捨てないだろう。 猫だって犬だって同じだ。 心がけの悪い人間が、自分だけでなくペットにも苦労を掛けるのだ。人間が自業自得な部分までは何も言うつもりはないが、動物に迷惑をかけるなと言いたい。 だらしない無責任な人間が苦労するのは至極当然。もっともっと、どんどん苦労すれば良い。しかしペットが巻き添え食うのは堪らない。 ペットって何だ?家族じゃないのか?だらしないったらありゃしない。一度ぶっとばしてやりたい。 ・・・おっと、だんだんエキサイトして来たので話を戻すが、じっくりこれからの話をさせて戴いた上で、独身の一人暮らしの男性でもちゃんと物事の判断が出来る・責任感のある人であれば、里親になって戴いても構わないと考えている。 実際、西村さんのような人だっているのだ。私だってこうちゃんと一緒になる前の1年半は、独身の賃貸マンション暮らしで3匹飼っていたのだ、そこそこ堂々とね。全ては人間性とバランス次第。 何かが出来ない事の責任を、自分以外のものに転嫁するな! さて、ここで安上がりの献立をひとつご紹介。実は今夜はこれです。 中華風オムレツ 材料(だいたい4人分) 筍の水煮・・・・小1〜2個 生シイタケ・・・1ネット 長ネギ・・・・・1本 根生姜・・・・・ひとかけら 豚肉細切れ・・・150c 卵・・・・・・・5〜6個 醤油・みりん・酒・ごま油・オイスターソース・サラダオイル 作り方 1.豚肉は、ざっと細かく切って、差ケチと醤油で下味をつけておく。 2.筍・シイタケ・ネギは細切りにしておく。 3.フライパンを熱し、サラダオイルで下味を付けた豚肉を炒める。 4.肉に火が通ったら、細切りした材料を入れて炒め合わせる。 5.オイスターソースと醤油を強めに効かせ、生姜の絞り汁とみりん少々加えて しっかりと濃いめの味をつけ、仕上げにごま油で香りをつけたら少し冷ます。 6.卵を割りほぐしておいたボウルに、あら熱のとれた5を加えてざっと混ぜ、 フライパンで上手に両面焼く。 味は具に付いているので、特に卵には付けなくても大丈夫だが、塩胡椒しても可。 美味しかったかどうかは、夕飯食べに来た西村さんに尋いてみてください。 2000年11月26日
メンマを煮ているので、部屋中が良い匂いだ。 アカのヨウコちゃんのお母さんがくれた塩漬けのメンマの塩抜きが終わったので、一気に作ってしまおうと思って。鷹の爪も加えてゴマ油で炒めてから、味を煮含めている。 昔はメンマとは言わなかった。シナチクと呼んでいた。支那竹・・・なるほど。支那そばに支那竹・・・この方が雰囲気あっていいのに、いつからラーメンにメンマと言うようになったのだろう。 私たちが一緒にいるのに、ゴマは熟睡しているアインちゃんのところに行っては、匂いを嗅いでからガブリとやる。アインがミュウにやられていると、何をおいても飛んで行って助けてあげるくせに。どういう心理なのか、あるいは本能なのか・・・。 そんなゴマに仔猫を貰ってあげたいのだが、最近とみに弱ってきたアインがこの上耐えられないだろう。今ですらアインが心安らかに眠れる場所がないのに。 私がパソコンに向かうと必ず来てそこで寛いでしまうのは、やっぱり守られている安心感があるのだろう。可哀想に。 静かな小春日和の日曜だった。午後のまだ明るい時間にエサやりに行ったのに、ハナクソはちゃんと塀の上で待っていた。まだまだ冬はこれからだ。頑張れ、野良猫たち。 アクビの写真も集めようと思って、昨夜コーナーを作っておいた。 自分の為だけの写真閲覧のHPも作ろうかと思っている。アルバム・ソフトも色々あるのだが、完全に自分の好みにはカスタマイズ出来ない。 西村さんのアイデアでWEB形式で整理すれば、何もプロバイダのサーバーにアップロードする訳ではないのだし、通信で展開する訳でもないし、容量も写真のサイズも気にせずに作れるのだ。年末・年始休暇に一気にやろうかな。 どうせお正月など何もしないつもりなのだから。何かを作るって、本当に楽しい。やっぱり自由に作れなきゃストレスの素だ。 夕飯に焼きビーフンを作ってみる。美味しい。以前住んでいた西新宿に、焼きビーフンでとても有名な店があった。『山珍居』という有名店だったので、一度入ってみたのだが、あまりのお粗末な料理にびっくりして出てきた。 しかも店の人間の感じ悪さも印象的だった。2度と行かない。あのビーフンをエッセイの中で誉めていた故荻昌弘は、本当にグルメだったのか? 2000年11月27日
そろそろ年賀状の準備をしなければ・・・と思いつつ、なかなか手が付けられない。後回しにして来た写真の整理が全然出来ていないものだから、後から選ぼうとしても探し出すのがひと苦労なのだ。選んでさえしまえば、あっと言う間なのに。 アインの涙目は、一進一退。最近は、カンヅメにプロポリスを混ぜてやっている。嫌がらずに食べてくれるので助かる。目薬も点して、ただれないようにアロエビーを塗り、涙腺の詰まりを解消すべくマッサージもしているのだが、なかなか治らない。 今年はこういう状態も2度目だから、もう年をとってしまったのかな・・・と寂しい。 ネットオークションで幼児ポルノを出品した男が逮捕されて、オークションの主宰であった「ヤフージャパン」が家宅捜索されたという。 ネットの可能性はまだまだ広がるだろうと思える一方で、個人のモラルがどこまでを「常識」とするのか・・・国を越えたやりとりが容易になった分だけ規制は難しいだろうし、どこまでが表現の自由なのかは又論争のタネなのだろうが、幼児のポルノなどという物は、まともじゃないと思う。まともな大人の求める刺激ではないはずだ。 宮崎勤のような、大人の女にはコンプレックスを持ってしまう未熟で病んだ精神をターゲットとする商品が、いかに自由主義経済とはいえ金儲けの手段になる事は、実に浅ましいと言いたい。もっと事の心を豊かにする物を考えて売ろうよ。 それと関連して、教職にある人間の性犯罪の多さを見るにつけ、センセイなどと呼ばれる人間のその人間性が、いかに未熟なものかも垣間見る気がする。 学校を出てすぐの教師も、校長もお互いに「センセイ」と呼び合う世界・・・何の社会経験もないまま子供たちを指導する教師。 自分の学生時代を振り返っても、今からわざわざ行ってぶん殴ってやりたいようなセンセイも多かったし、知識は教えてくれても人としての個性を伸ばしてくれたセンセイなど殆どいなかった。 集団の中で自分がどう自己表現したら良いのか・・・そこを発見する手伝いをしてくれるセンセイがいたら、子供達はもっと自分を大切に成長させる事が出来るのだ。 みんな自分の居場所を求めている。子供だってお父さんだって。自分を主張させる手段を見つけられない人は、幾つになっても孤独で不幸だ。 2000年11月28日
何て寒い夕暮れだった事だろう。 野良猫は1匹も姿を見なかった。トレイにカンヅメを空けて、空き缶を水道で洗って手が濡れると、切れるように冷たかった。 ハナクソは凍えているのではないか。家ではブクブク猫たちが、暖房の効いた部屋で、しかもフカフカ布団に寝ているのだ。こうして家猫を極端に甘やかしつつ寒空で野良猫達にエサをやる私は、果たして偽善者なのだろうか? 野良達の事を思って、もっと家猫に厳しくするべきなのだろうか?出来ましぇーん。ごめんなさい。 昨日1日ずっとオシッコをガマンしていたゴマは、遂に夜中のうちにトイレでしたようだ。ベッドでしようとする度に「駄目でしょ、ゴマちゃん!」と声を掛けていたら、誤魔化すかのようにゴロゴロ・クネクネしてみせたり、ある時はその場を走り去りながらほんの数滴チビッたりもしたのだが、兎に角ベッドではしなかった。 私たちが寝たが最後・・・と覚悟していたのに、しないでいてくれたのだ。どういう心境か?今夜はどうだろう? 年賀状を一気に印刷してしまった。 まるで毎年「猫年」だ。思いつくまま一気作るので、HP同様に作業はとーっても早いのだ。(まさか「2000年」なんて間違って印刷していないだろうね?) しかし宛名書きだけは手書きを続けている。凄ーく面倒臭いけれど、一人一人心を込めて1枚1枚書く毎に「あー、めんどくさい」と言いながら。 こうちゃんの会社の関係宛てが減ったのが嬉しい。お歳暮も考えなくて済む。ボーナスもないけど。 ミュウ、アインと同様に良く眠るようになった。寝息に声が混ざる。可愛い声だ。 どんな夢を見ているのだろう。 2000年11月29日
寒い朝が続く。 西村さんは1日中外に出ないので、「今日も比較的暖かい1日だった」などと寝ぼけた事を昨日も『今日の椋』に書いておったが、実は寒かったんだよ!と電話で言ってやったぜ。 今夜もチェックしないといかんな。素早く突っ込む為にな。 会社では営業の人間が手を抜く為に、こっちの手間が増える事になってムカムカするこの頃だ。 仕事量は増える一方、最初は有り難かったはずの事が次第に当たり前になり、今では更に細かい要求をしてくる。まったく、こんなに綺麗な図面を作って貰っている会社がどこにある!と言いたい。チクショー! 年がら年中カッカしているので、せめてクルマの中ではリラックス出来るようにと、アルファ波の出そうな心地良い音を聴くようにしている。 シタールの音色が良いと言うが、それではテキパキと運転出来そうもないので、最近はドク・ワトソンのギターの音色を久し振りで聴いている。これは帰り道に、昂ぶった気を鎮める為。 朝は逆に精神を高揚させようとハードなのを聴く。戦場に向かうからな。ふん。 茅ヶ崎で起った猫虐待のニュースは、ひどくショックだった。相手が猫だからではない。犬だろうが熊だろうがタヌキだろうが同じ事だ。 圧倒的に弱い者に暴力を加え、残酷な行為を平気で出来る人間がいる事は許せない。同じ目に遭って欲しい・・・と思うのは、私だけではないはずだ。 もし犯人が逮捕されたとしても、軽い刑罰しかないのだ。法律に守られた悪人や罪人・・・何かおかしい。人が人を裁く事が果たしてふさわしい事なのか判らなくなる。 罪を犯した人間に対して法律で与えられる罰則ではない、最も然るべき報いがあると信じたい。すべての人間に平等に・・・勿論、私にも。 2000年11月30日
どうしよう、姑も相当ボケてきた。 実は、足の痛い姑の為にもうひとつ足湯器を購入したのだ。私に代金を渡すのに、気持ちだから・・・いいからこれだけ取っておいて・・・と好意で寄越したお金は、封筒を開けて見たら代金ぴったりだった。 こういう場合、どう言うべきなのだろう。余分に頂いちゃって有り難うございます、と言うのが優しい嫁なのか?しかし貰ってもいない金に感謝は出来ないよ。少なかった訳じゃないからまあ良いや、と言えなくもないが。 ゴマは、昼間全然オシッコをしないと言う。今日は帰りが遅くて、やっと「ただいま」と声を掛けて、こうちゃんが入れ替わりにトイレに行った途端に、ベッドで気持ち良さそうに大量にした。 シートの真ん中だったから被害が少ない。先日など、しそうになると追いやっていたら、朝目覚めて見るとシートの合わせ目3枚に渡ってしてあった。とほほ・・・ 洗い替えのシートが足りなくなって来て、また買って来たけれど、薬局でもあまり出る商品ではないからと言って、いつも在庫が1個しかないので文句を言ってやったわ。3枚くらいまとめて買おうと思っていたのに。 サビ猫って、何て美しい被毛なんだろう。『鼈甲(べっこう)』と呼ばれるのも理解出来る。ゴマだって、光が当たると宝石のように輝くのだ。 最近の顔は、どうもすっとぼけていて生意気な猿のようだけれど。家に来た頃は、もっとシャープで神秘的だったのに、いつの間にかとぼけたわがまま娘になってしまった。誰に似たのだ? こうちゃんの辞めた会社は、半月近くも経ってようやく離職の書類を送ってきた。「とり急ぎ・・・」などと書いてあるのが片腹痛い。どこが急いでいるのだ? しかもまだ全部の必要書類を送って来た訳ではないのだ。かーっ!年寄りだから事務仕事も鈍いのだ。 利益はちゃんと誤魔化して秘密裏に親族だけに配分する知恵が働くくせに、給与の計算などはやたらと鈍い。嫌々やっているからだろうね。 兎に角、やっとの事で職安にも行ける運びとなった。 明日は一緒に家を出ようか、こうちゃん。久しぶりだね。 |
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