アイン
眠い眠い

Mar.29,2001

こうして見ると口元がカエル
そしてひっくりカエルと・・・


舅の夜中の徘徊がひどくなった。臆病で自己愛の強い人だからボケがひどくなる前も外には殆ど出ない人だったので、徘徊と言っても家の中に限られているので助かる。しかし我々の居住空間である2階にも上がって来て「おーい、おーい」と叫ばれては、当然の事ながら寝てはいられない。こうちゃんは私の寝不足を心配して、おかしな気配がすると飛び起きて対処してくれている。トイレでへたりこめば助け起こしに行くし、ベッドまで連れて行って着替えもさせてやっているというのに、義姉の旦那に「冷たい長男夫婦」等と言われては堪らない。どうやら施設の事も考慮に入れていることを指して言っていたようだが、それだって姑が滅茶苦茶な舅に根を上げて「どこか施設はないのかしら?」と言い始めたことに端を発しているのだ。

一日中顔を突き合わせている夫婦が「ほとほと嫌」だと思っている程であるならば、何か対処を考えなければならないと思って義姉に相談したまでだ。それでも我々のような貧乏人が入れられる施設はそうそうない。家で介護する以外ないと、とっくに諦めている。昨年までは、さしたる理由もなく狂ったように怒鳴り散らしていた人が、今は衰えて大分おとなしくなった。手は掛かったとしても、むしろ救いはあるのだ。

義姉の夫は去年の入院騒ぎの時にも無神経な事を言ってくれた人だったが、人間の品性というのは変わるものではない。義姉には優しい事も言うのだろうが、それは夫婦だから当然の事であって私たちが感謝する筋合いはない。実害を被っていない人間が、我々を批判するような真似は許さない。今までの経緯を考えると、普通だったらとっくに出て行っているはずだ。しかし忍耐し続けて来て、ようやく心の平安が訪れようとしている。支配される事が少なくなるという形で。

義姉は心の優しい人なので、自分の親の衰えに心を痛めている。しかし90歳にもなれば、衰えるのは自然の成り行きなのだ。私は実の父が75歳であまり先が長くないと思っても、彼に同情はしていない。勿論長生きして欲しいのだが、それとこれはまた別の次元の話だ。舅はもう充分、好き勝手に生きて来たはずだ。家族をも傷つけながら、自分の存在価値を確認する為にしたい放題、言いたい放題で。そろそろおとなしくして頂かないことには、我々が「お先に失礼致します。」と言う羽目になりそうだ。ストレスというのは本当に怖い。「永久に続くわけではないのだから・・・」と辛抱して来たのだから、そろそろ救いがあっても良いはずだ。あのストレスの日々を思えば、介護の苦労をする方が余程マシだと真剣に思う。

どうも毎日毎日怒りの「猫雑記」になってしまうが、今日は一日の終わりに良い事がひとつあった。スキーキャンプに行っていたヒデちゃん(みきこの一人息子)が今日帰って来たので、みきこに電話して代わって貰ったのだが、電話口に出るなり「カズエママ」と言われた。「夏休み、ドライブ」とも。理屈抜きでとても嬉しい。ヒデちゃんは私達の息子でもあると思っている。日常の中でささくれた心を癒してくれるものが、彼にはある。自閉症というハンディキャップを負って生まれて来たヒデちゃんだが、真っ直ぐで無垢な心は神様が彼とみきこにくれた贈り物だ。私まで恩恵に預かっている。ヒデちゃんについては、みきこさん(いきなり「さん」付けか?)のHPでご覧下さい。もし感動したとしても、どんどんメールが届いたりするとみきこが忙しくなるので、こそっと読んでくださいね。(カズエのせいで忙しくなったと、ズボラなみきこに文句を言われるだろうから(笑))


inserted by FC2 system