ミュウ
おもちゃ独占

Apr.2,2001

珍しく、ミュウがおもちゃで独り遊びしていた。ベッドでドッタンバッタン戯れている。最近あまり身体を動かして遊ばないので心配していたのだが、こんな気分になる日もあるようだ。キッチンシンクで蛇口の水を飲みたがる時も、ゴミ箱からレンジ台に飛び移るのにかなり覚悟が要るようだ。勿論デブだからという事もあるが、先日のポッポ太郎の動きを見ていても、昔のミュウ自身の動きを思い出しても、やはり運動機能の衰えを感じざるを得ない。昔は、食器棚の上で寝ている事すらあったのだから、どんな高いところでも軽々と飛び乗っていたのだ。今日は、かがんだ私の背中を飛び石代わりにして、シンクまで移動していた。もう押入の上段には、自分では飛び乗れない。ジーコには出来る事が、ミュゥとアインには不可能になった。こうしてだんだんと老いていくのだろう。寂しい。

家電リサイクル法が施行されてしまった。もともと横浜ではとうに粗大ゴミの回収は有料の申込み制ではあったが、買い換えした時に店で無料回収してくれていたものも、個人で運送費や廃棄料を負担しなければならない。それを無料にしようとした量販店にも、行政からの指導でストップがかかったらしい。あくまでも消費者が「リサイクル代」として負担するのが望ましいという事らしい。それはそれで結構なのだが、缶やペットボトル、プラスチックなどのゴミの廃棄と同様、メーカー側への指導や企業努力を先にして頂きたい。

新製品をどんどん売りたいのが最優先で、自社製品がやがてゴミとして出る事への責任は消費者と行政だけに負担させるのは変だ。営利だけを追求せざるを得ない企業の在り方は、もう少し地球環境への公徳心を率先して見せるものには変わり得ないのだろうか?ますます使わなくなった家電製品の不法投棄が増えそうな気がしている。鶴見の路地裏の捨てられたエアコンも、もう何ヶ月もそのまま雨ざらしになっている。小さなゴミは片付けられるが、こういうものまでは我々通行人にはどうしようもない。一般の住宅がなくて住人がいない場所では、いつまでもそのままにされている。店舗ばかりとは言え、自治会くらいありそうなものだが?

明日からまた天気が崩れるという。昨日、洗車したばかりなのに。くやしい。今年の桜は、本当に可哀想だ。しかし桜の花は寿命が来ない限りは、雨が降ろうが強い風が吹こうが散る事はないと言う。まだ寿命が来ないで欲しいとはかない望みを毎年持つのだが、また夏が来て冬を越し、同じ営みを繰り返すのだ。やがて一生が終わる。人間も桜も。人間のほうが圧倒的に短いだけで、全てのものに命があり、命は尽きていくのだ。少しでも長かれと願うのは、愚かではあるが素直な願いだ。とりわけ愛する猫達に対しては。


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