ミュウ

ヒツジ乗せの刑

Apr.18,2001

SOS15匹のうちの一昨日高知に行ったバビルは、早くも里親さんに抱っこされたり一緒に寝たりしてくれているようだ。ヒコーキで移動中にキャリーが壊れた程の体重(8`)でありながら、気の弱いデカ猫らしい。しかしすっかり懐くのも時間の問題で、大人猫だからと言って馴れないというのはやはり嘘だ。時間の差こそあれ、ちゃんと馴れるのだ。

うちのジーコは、うちで生まれた純粋培養である。しかし、なかなか気を許してはくれなかった。父親ミュウと母親アインの下の順位・・・そう自分なりに解釈していたのだろうか?解釈はしないまでも(笑)、3番目に来た(腹の中から出て来たのだが)というだけで、もう順位は3番目らしい。今年で10歳。ようやく、自分から抱っこもせがむようになってきた。寝ているところを触っても飛び起きる事はなくなり、むしろゴロリと腹を見せて甘えるようになった。

家で生まれ、赤ちゃんの時から一緒に暮らしている子ですら、こういうケースもあるのだ。これから里子を貰おうとしている人には、たとえ仔猫ではなくても時間をかけて、是非お母さんになってあげて欲しいと切に願う。どんな子でも皆、愛される事を本当は求めているのだから。どうすれば良いか解からず、おどおどしたり、こちらの心を試したりしているだけだと思う。時間がかかった子ほど、後から思うと微笑ましい想い出にもなる。西村椋ちゃんだって、最初の頃は抽斗に入りっきりだったのだもの。

捕獲の件で、昼間のうちに依頼者と電話で場所の確認をする。職場に住宅の詳細地図があるので、こういう時にとても便利だ。捕獲後の事など、一度会って相談しておこうとも思う。エサやりを咎められているとも聞く。周辺への理解を求める動きも、同時にして行かなければならないだろう。しかし、一切聞く耳を持たずに「貴女が責任とれるの?」と凄い剣幕で責めるご婦人がいるらしい。

どうやら駐車場での事のようだから、ボンネットに猫が乗ったりする事を嫌うのだろう。猫が爪で車に傷を付けると言う事だろうか?こちら側の人間が「その態度の傷だったら、コンパウンドで綺麗に消えますよ」等と言っても、虫の良い話にしか聞こえないのだろうな。きちんと避妊をしてある野良猫もいて、だからもう増えないのだと言っても駄目だと言う。いつも一緒にエサやりしてあげられる程は、近くない。いや、とても遠いのだ。グループで活動出来れば、少しは良いかもしれないから、やしり呼びかけをしていく必要があると思う。幾ら保護をして里子に出したところで、捨てられる猫とその猫が産む数のほうが多いのだ。個人の活動など、とても追いつかない。

先ずは行動に出る事に決めたのだから、その人が続けて行ける形を模索しよう。自治体が地域猫活動をしている人たちをきちんと届け出制にして、そのエリアの活動グループを紹介してくれると良いのだが。磯子区以外でも、少し前の都筑区の騒動の後の区からの回答を見ると、磯子に倣って善処しようとはしているようだが、改めて働きかけを続けないといけないのかも知れない。自分の活動エリアでこそ。

さて、予告通りの「ヒツジ乗せの刑」に処せられている家の子たちの写真を、シリーズで公開したいと思う。初日はやはり、ミュウさまから。尚、乗っているヒツジは、理子さんから頂いたアイピローだ。理子さん、猫に乗せてもいいよね(笑)?


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