《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記 2001年1月 >>前月へ >>次月へ
2001年1月1日
4匹より

Jan. 1, 2001

21世紀、明けましておめでとうございます。今年も《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》を宜しくお願い申上げます。

年末ギリギリまで保護活動が出来て、とても良い年越しでした。昨年にも増して、今年は一生懸命にやって行くつもりですので、またお付き合い下さい。



実は昨年からひとつなぎで、まだ更新が続いております。今年1年を象徴するかのような幕開けです。朝刊はとっくに届き、ミュウはイビキをかいて眠っています。

私達もそろそろ寝ます。また、夜に続きを・・・。今夜はお客があるので、また遅いかな?

では一旦失礼・・・。



そして目覚めたら昼。ガーン!年賀状を書かねば・・・

なあに、いざ始めれば早いのだ。仕事は早く、そして雑。あっと言う間に60枚程を書き上げる。年々早く書けるようになるなあ・・・年々雑になっているのかなあ・・・。

年々、人格が破壊されているような気もするしなあ・・・去年は遂に「オヤジ」呼ばわりされるようにもなっちゃったしなあ・・・。



今夜は野良猫の保護仲間・ユキエさんとシュウちゃんが来て、ご飯を一緒に食べた。昨日ろくな買い出しが出来なくて生鮮野菜が無かったのが難点ではあったが、肉もパスタも好評で、お土産に戴いたワインと共にあっと言う間になくなった。

本当は大食漢の西村さんも来るはずだったのが、昨夜初詣に行って風邪をひいたらしくて来られなかったものだから、ステーキ肉を2sも用意してあったのに全部焼いてしまった。

痩せのこうちゃんもシュウちゃんも、たくさん食べられて結構。もちろん私も食べましたよ、ガンガンに。



ゴマは可愛い可愛いと誉められて終始ご機嫌だったし、アメショー軍団もそれぞれに可愛がって貰ったし、そして昨日まであまり食べなかったセナ君も今日ちゃんと食べたと聞いたし、昨日初めて連絡を頂いた方からは迷子になっていた仔猫が発見出来たという素晴らしい知らせも届いたし、とっても嬉しい元日だった。



さて、BBS「クラブ化け猫」はどうなっているかな?ちょっと顔出さないでいると、歳だから早々と寝ちゃったとか、飲み過ぎでくたばっただとか好きな事を言われているから、いっちょ行って締めてこなくちゃ。

化け猫ども、待っておれよ!

2001年1月2日
アインの攻防

Jan. 2, 2001

昨夜肉を食べ過ぎたから、今朝は白菜の漬け物とカマボコ、お黒豆とお茶漬けであっさりと。

カマボコはいわゆるお正月用の高級品ではなくて、いつも鍋焼きウドン用に用意してある安物だけど、特に違いを感じられないのはどうして?

白菜に散らす柚子を刻んでいると、ジーコもミュウもそわそわ・わらわらと寄ってきてチョーダイ・チョーダイをしている。

「これか?これが欲しいのか?」と柚子を鼻先で嗅がせてやる。いやーな顔をして、あっちへ行ってしまった。

どうもまな板を使って何か切っていれば、ハムだと思うらしい。塩気があるから滅多な事ではあげないけど、実は大好き。

電子レンジを使っていれば、ササミをチンしていると思ってそわそわ・・・。どうしてこう、いやしんぼなのだろう?飼い主に似るのか?そうか。



正月と言えば箱根駅伝。

昨日の群馬の駅伝も物凄い強風だったようだが、箱根も風が凄かったみたい。

往路の5区は、毎年感動する。苦しい山登りをトップで通したのに下りで抜かれた法政大は可哀想だったけれど、中央の藤原は凄かったね。前評判通り。

明日は早起きして、ちゃんと復路のスタートから観なくちゃ。



エサやりをしてから、やっと生鮮食料品(年越しの生鮮品だけど)を買い込む。

お雑煮の用意と、パパイヤを買う。明日は、真紀ちゃんが来る予定だから。

昨日はこのパパイヤがなくて、生ハムにバナナを挟んでみたのだ。甘い果物と合わせたくて。不味くはなかったが、爽やかさには欠けた。

ユキエさん、シュウちゃん、「生ハム・バナナ」でごめんね。この次はちゃんと買い物しておくからね。でも、明日はステーキはないのよ。真紀ちゃん、ごめんね。



TVのさんまのトーク番組に、蝶野が出ていた。現役プロレスラーの中では一番好きだ。家で猫を4匹飼っていると言う。ピーチちゃんなんて名前を付けている。

蝶野、いい奴じゃん。ボディガードとして、私の車の後部座席に乗ってくれないかしら。マサ斎藤と一緒に。



ゴマは、アインの尻尾が気になって仕方ないらしい。しょっちゅうちょっかいを出している。

眠っていたアインは、ゴマが来ると身構えてしまって、そのポーズがとても可笑しい。いつ撮っても、アインはフォトジェニック。天性のモデルだ。

2001年1月3日
ゴマ

箱根駅伝の上

Jan. 3, 2001

早起きして、箱根駅伝復路のスタートから観る。

ゴマが得意げな顔をして、TVの上を陣取っていた。



そろそろ生活のペースを朝方に戻さないと、会社が始まったら地獄だ。インターネットと会社勤めは、やっぱり相克するものがある。おじさんが少ないのも道理だ。私だって殆どおじさんの生活だもの、これは辛い。



今日は娘の(?)真紀ちゃんが来た。大したご馳走はないのだが、お雑煮のだしだけは丁寧にとった。やっぱり「だしの素」なんか使うのと、全然違う。

味噌汁だって、ちゃんと毎回そうしたいね。仕事から帰ってからだと、つい手抜きしちゃうけどね。



ひょんな事から出会ったサイトには、サビ猫がいた。サビ猫を愛して誇りにしている人達は、とても優しい。サビ猫の飼い主はみんな温かい優しさに満ち満ちている。

私?とーぜんです!

この美しい猫が、「雑巾猫」などと言われる事もあったらしい。私には宝石箱の中身のように見えるのに。

「雑巾猫」という言葉が存在するとしたら、「ゲロ人間」とか「ウンコ男」「痰壺オンナ」などという言葉もあって良い。そうは思わない?(相変わらずお下劣で失礼致しました)

2001年1月4日
ジーコ

今年も寝子

Jan. 4, 2001

お正月は昨日で終わり。今日から、また頑張ろう。

里親さん候補からの電話も入り始めた。写真を掲載する前から、問い合わせが入るという嬉しい状態。保護してくれた優しい人の為にも、勿論仔猫の為にも良いご縁でありますように!



そして早速、問題が飛び込んで来ている。

実は昨年末から相談を受けていたのだが、15匹の飼い猫を抱える奥さんが、ご主人の身心の病気の為に猫たちへの悪影響が強まり、限界を感じているのだ。

猫たちの一時避難先が必要になっていると言う。そのまま飼い続けられる事がベストだと思って、数ヶ月前から相談相手になっていたのだが、どうにも不安定で駄目らしい。

私が窓口となってSOSを発信するしかないかとも思っている。

猫たちは怯え、あるものはパニックわ起こして泣きながら逃げまどい、あるものはストレスで毛が抜けてしまっていると聞く。

きちんと避妊もして飼っているようだし、写真を見る限りではとても愛されて暮らしてきたはずなのだが、身体の病だけでなく心の病をも持つに至ると、その家族の苦しみは良く解かる。他人事ではない。



早く手を打たなければいけないと思っている。今は連絡待ちだが、すぐにも行動を開始したいと思う。その際は、またみなさん是非ご強力お願い致します。緊急でSOSを呼びかける事があるかも知れませんので。



「サビ猫同盟」で、あちこちのサビ猫を見て回った。登録されているサビ猫の紹介文を読むと、いずれも飼い主がとても愛している事、そして性格がきつくて凶暴ですらあるという記述が多い事に驚く。

うちのゴマもおっとりしたアメショー家族に殴りかかったりして来た。でもそれは凶暴なのではなくて、弱いけどプライドが高いのだと解釈している。そして辛い目に遭ってきたせいなのだと。



サビ猫が「雑巾猫」と呼ばれて来た事は、昨日ここでも書いた。

家猫として生まれても、その柄のせいで嫌われて捨てられる事が多かったようだ。それはかなり昔から続いているのではないだろうか。

そうした「愛されない」という不幸な体験が、この種の猫の遺伝子の中に刷り込まれてしまっているのではないか?

個体としての原体験だけではなしに、祖先の不幸な記憶が、この柄と同時にプリントされてしまうのではないだろうか・・・ふとそんな事を思った。非科学的かな?



可哀想なサビ猫たち。でも今は優しさと知性を持った人間もいて、サビ猫の良さが理解され始めている。飼い主たちはいずれも自分のサビ猫を誇りに思い、多少の向こう気の強さなどは問題にしていない。

そして柄のユニークさに関係なく、いずれのサビ猫も顔立ちや身体つきはとても端正で可愛らしいのだ。

三毛猫の変種らしくメスばかりだが、メスが多いという事も「気が強い」と思われる原因かもしれないね・・・とこうちゃんは言う。

確かにオスに比べたら、メスの方が来も強いしお転婆で野性味を残している場合が多い。決して力は強くないのだが、狩猟本能がしっかり残っている。



野生のライオンだって、殆どはメスが協力し合って獲物を倒し、オスはちゃっかり先に食べているではないか。

オスときたら、あとは交尾と昼寝ばかりだ。

本当に大きくて手強い獲物の場合は身体の格段に大きいオスが闘うものの、だいたいはメスが日々の獲物を得る為に闘うのだ。



女の子の方が優しくて飼いやすいから・・・と言う里親希望の方は多い。しかし、それは間違いである事が多いと思う。

オスのほうがおっとりのんびり、間抜けで飼いやすい。

しかし女の子の良さも確かにある。うちにも両方が2匹ずついて、どっちとも言えない楽しさがあるのも確かなのだ。

ちゃっかりしたお転婆なお喋りな女の子、弱虫とも見えて実は運動能力にもパワーにも長けている男の子。

・・・なんだ、人間と同じじゃないか。



今年は、この不遇だったサビ猫をもっと世に知らしめる為にも、そしてそう思っている余所の飼い主さんたちとの連帯にも努めたいと思っている。

みなさん、サビ猫はブレイクしますよ。でも一時的なブームに終わらせたくないから、やっぱり地道に人気が浸透していく方が望ましいね。



こんな心のさざ波には関係なく、ジーコはオスらしく今日ものんびりと寝てばかりいる。お前は気楽だねえ。

2001年1月5日
ミュウ

アイン大好き

Jan. 5, 2001

今日が仕事始め・・・

ああ、辛かった。本当に去年はちゃんと勤めていたのかと思うほど、今日1日で疲れてしまった。

また仕事がどっちゃり。このまま2〜3月の拡販に雪崩れ込んでしまうのかと思うと、悲しくて悲しくてとてもやりきれない。(フォーク・クルセイダーズですね)



だけど今朝はまだ道が空いていて、スイスイ走って会社に着いたら、まだ7時半で鍵が開いていなかった。仕方ないのでとなりのコンビニで雑誌を買って来て、エレベーターホールで読んでいた。

待つこと30分近く。いっそ帰っちまおうかと思った位だ。



15匹の猫の飼い主からは、今は小康状態なのか決断の連絡が来ない。情報へのリンクの協力を申し出てくれている仲間もたくさんいる。良い方向に解決して行きますように。



会社にユキエさんから電話が入る。近くで風邪をひいているらしい仔猫が2匹、寄り添って日向ぼっこしているのを発見したと言う。

相談した結果保護する事にしたのだが、キャリーを取りに行っている間にいなくなってしまったと連絡が入る。まだ小さい仔猫らしいから、この寒さでは何日も保たないだろう。早く保護してやりたいが、ユキエさん達も大部探してくれて、それでも姿が見えないと言う。

今頃どうしているのだろう?

1匹はサビ猫だと聞いて、小さかった捨て猫時代のゴマを思い出した。初対面の時から、にゃーにゃー鳴いてすり寄って来たゴマ。

アカに守られるようにして、ありったけのフードをひとりで全部食べてしまったゴマ。それを傍らで見守っていたアカ。

あれは夏の事だったから、まだ恵まれていたのだ。今の真冬に仔猫では、とても外では育たないだろう。既に風邪をひいて、目やにで目が殆どつぶれていると言う。



ユキエさん達も、すっかり野良猫に目が行くようになってしまったみたいだ。キコちゃんセナ君と、捨て猫が幸せになる手助けをして、苦労はあっても確かな手応えを感じている事と思う。

こういう仲間が増えていく事は、本当に嬉しい。



久し振りで仕事に行ったせいか、帰宅すると猫勢揃いでお出迎えしてくれた。嬉しいね。

ミュウもアインに優しいし、ゴマもみんなに優しくなった。アインを舐めてから噛むのだけは困りものだが。

2001年1月6日
ジーコ

しょぼしょぼ

Jan. 6, 2001

今日まで書けないでいた事があった。

年末にセナ君を引き取りに行った時に、入れ替わりに入院させた仔猫がいた。

都内の女性が保護し、年末・年始に出掛ける予定が既に入っていた為に鶴見の獣医に預けていた白黒猫だったのだが、実は大晦日の朝に亡くなってしまっていたのだ。



保護者の女性は今日まで旅行の予定が入っていたので、私が代理で火葬の手配をした。今日戻って来た彼女が獣医にその事実を聞かされ、私にも電話をくれた。

彼女との連絡がとれないうちは、ここで書いてしまうの憚られたのだ。ようやく肩の荷を降ろした気がする。



彼女の悲しみや後悔、不憫に思う気持ちは痛いほど良く解かる。是非、死んでしまった子に名前をつけてあげて下さいとお願いする。そして、これに懲りずにまたこんな子を見かけてしまったら、どうか手を差し出してあげて下さいとも。



今回の子は、とても重い病気を患っていたようだ。血便が続いて、血が少なくなっていたとも聞く。体温もかなり低下していた。

しかし預ける前の晩は、ずーっと彼女の胸に抱っこされて眠っていたという。たった一晩でもそんな温かい愛情に触れる事が出来たのは、せめてもの慰めではないか。

彼女は永峯さんという。

有り難う、永峯さん。貴女があの子の為に流してくれた涙は、あの子への何よりのはなむけだと思う。私もあの子の為に泣きました。

みなさんも是非、あの子の為に祈ってやって下さい。すべての苦しみから解き放たれて、今は暖かい神様の手に抱かれている事を願って。



既にBBSでは昨日のうちに書いてしまったのだが、昨日メールチェックしたらウイルスを送りつけて来た馬鹿がいる。

送信元もタイトルも本文もなしで実行ファイルだけ添付して来たら、すぐにウイルスだとバレるって事くらい解かりそうなものだが?

ともあれウイルス対策は、みなさんちゃんとしておきましょうね。

2001年1月7日
ミュウ

珍しくブスッと

Jan. 7, 2001

朝から色んな事があった。でも全部が猫の事ばかり。これでいいのだ。



午前中、大崎さんから電話があった。家に通って来るようになった野良ちゃんを捕獲して不妊手術に連れて行ったのが昨日・・・今日手術をしようとお腹を開けたら既に手術済みだったと判って、それを聞いた大崎さんは自分を責めてしまっていた。

でも、本当に開けてみないと判らない場合が多いようだ。2度もお腹を開けられて可哀想だと、大崎さんはその痛みを自分の事のように感じていた。

でもね、そういう優しさが、その子たちを苦しさから救えるのよ。だから自分を責めないで。



色んな事が立て続けに起きて、みんな心身共に疲れている。だけど善意で始めた事は、決して悪い結果には終わらないと信じよう。

そして今では独りじゃないのだ。喜びも苦しみも分かち合える仲間がいる。遠くて一緒には活動出来ないけれど、心が通じ合える仲間を持つという事、それは何ものにも代え難い。



西村さんの『今日の椋』が1月2日以来全然更新されていないので、かなり本気で心配になった。何たって風邪をひいたと言って、元日もステーキをちらつかせたのに来なかった程だ。

これはもう、マンションで冷たくなっているのでは?と心配したのだ。そしたら椋ちゃんはどうなるの?(そっちの方が心配だったりして)

でも電話をくれて、何とか生きている事が判明。

あとで行くと言って、先ずは鶴見でエサやりだ。カンヅメ6個分とドライフード1袋を置いてから、人間の食料を色々と買い込む。



次なる行き先は、川崎のユキエさんちだ。群馬土産の「焼きまんじゅう」をご馳走になりに行く。

優しいシュウちゃんは、洗濯物を乾かしにコインランドリーを往復していた。その行き帰りに、仔猫を発見したと言うのだ。どこかのマンションのゴミ置き場で鳴き続けていたらしい。

外は寒く、何やら降り始めている。

よーし捕まえよう!という事になり、こうちゃんとシュウちゃんが先頭に立って、私とユキエさんはコートのフードを頭に被ってトボトボと付いて行く。

エサも捕獲器も持って行ったのだが、探しても探しても姿が無くなってしまっていた。どこへ行ったのだろう?このところタイミングが悪いなあ。



そしてユキエさんちのチビ猫をうちの車でワクチンに連れて行き、さよならしてから先ずは家に立ち寄って年寄りに食事を届ける。

既に外は雪になっていた。急がないと、積もってしまったら身動き出来ない。



お次は、風邪っぴきの西村宅だ。ショートカットしようと、山越えして行く。

椋ちゃんは逃げずに出迎えてくれたのだが、抱っこするとシャーしてから「にゃーん」と泣いてしまった。私が怖いらしい。

どこへ行っても、保護して里子に出した猫たちに逃げられてしまう可哀想な私!捕まえたり、爪を切ったり、獣医に連れて行ったり・・・そんな役割ばかりで、このオバサンが来るとろくな事がないと学習してしまったのだろうか?ああ悲しい。



昨夜仕上げた『動物愛護支援の会』の里親募集の更新分のデータを渡して、西村にアップして貰う。どうだ、ちびマルコ。これでこっちのノルマは終わったぞ。

後は、画像をPCに取り込んで添付して送るという事を覚えてくれ。写真の数が多い場合は、私がスキャナー使って処理していたら本当に手間が掛かるのだから。



お見舞いの食料を置いて、その更新が済んだらとっとと帰って来た。雪はどんどん降っている。ああ厭だ。明日は積もっていそう。最悪だ。



夕飯を始めようとしたら、里親さんの一人から相談の電話。

リンリンとランランという姉妹猫2匹を飼って戴いたのだが、片方の大人しいはずの子が、抱っこして爪を切ろうとしたらいつになく怖がって、逃げる時に飼い主にひどい怪我をさせてしまったらしい。

そのショックと、その時に驚いて猫を放り出してしまった事や、自分がそれを申し訳なく思う気持ちや少し本能的に怖くなってしまっている事・・・そう思う自分の気持ちを猫も敏感に感じ取ってしまっているらしい事やそんな自分が厭で堪らないという事など、とても素直にうち明けてくれた。



感性の豊かな、且つイマジネーションのある娘なのだ。時々くれるメールは、目を覚ましてくれるような瑞々しい感覚と言葉の数々、洞察力に満ちている。その彼女が、どうしたら良いのか判らなくて悩んでいた。

しかし色んな話をしていくうちに、もしも自分がその猫とお別れする事になったら・・・というイメージが湧いた時、「そんなの絶対厭だ」とハッキリ自覚してくれた。

折角うちに来たのに、そんな事は出来ないと。そして、何で自分はこんな程度の事で迷っていたのだろう、恥ずかしい・・・と言った。



私は最初、励ましもしたし次には、少し厳しい事も言った。

でも一番訴えたかった事は、もしこのまま飼育放棄してしまったら、そんな自分を一生責めて暮らすのではないか、挑戦出来ずに逃げてしまった自分を許せなくて嫌いになってしまうのではないかという点だった。

誰を嫌いでも生きては行けるが、自分を嫌いになったら生きては行けない。



他のケースでも、どうしても駄目だったら戻して戴いても結構です・・・と必ず言って来た。だけど人間が少し譲って辛抱して努力して待てば、猫も犬も必ず心を開いて甘えん坊の良い子になるのだ。

例外があるとしたら、病気で脳や神経を冒されている場合だけだろう。

彼女には動物の気持ちを推し量ろうとする前向きな気持ちと優しさがあり、自分を成長させて行きたいという意欲もある。それは電話で話し、メールをやりとりしていれば充分に感じる事だ。



元々あまり動物が得意ではなかったという彼女がここで躓いてしまったら、再び立ち直るには今以上の時間と努力を要するのだ。

話をしているうちに私の言葉からではなく、自分のイメージの中でそれをちゃんと悟って気持ちのスイッチを切り替える事が出来た彼女に、私はとても清々しい気持ちで電話を終える事が出来た。

若いって素晴らしい。自分をどんどん良く変えて行く事が出来る、柔軟な心を持っている。猫を通じて、私が学ばせて貰っている。



他人の猫にばっかり関わっていたら、気づいたらミュウが仏頂面で虚空を凝視めていた。

ごめんね、本当はあんたが一番大切なんだよ。お尻の臭いだって嗅いであげてるじゃないの。

機嫌を直して、今夜も一緒にねんねしようね。

2001年1月8日
ゴマ

ナマズが好き

Jan. 8, 2001

朝まで更新をしていたので、窓の外をずーっと注意して見ていた。

夜半から雪はみぞれになり、やがて雨になっていた。どうか積もった雪を溶かしてくれますように・・・と祈りつつ床に入ったのだが、昼近くに起きたら綺麗に雪は消えていた。

ああ良かった!雪が一番嫌いだから。車で動いていると雪が積もったらアウトだし、雪には厭な想い出がいっぱいなのだ。それも、ここ日吉に来てからの事ばかり。思い出すのも腹立たしい。



ゴマは、水槽の一点を凝視めている事が多い。何を見ているのかと思ったら、色鮮やかな熱帯魚ではなくてナマズのようなヒゲのある、コリドラスとかいう地味な魚だった。

その魚の動きを、一生懸命に目で追っている。見えなくなってしまうと、思わず水槽の後ろを前足で探っているのが可笑しい。

「そこにはいないよ」と教えてやるが、どうしてこの魚だけに興味を持つのだろう?

3匹入れていつしか1匹だけ残ったのだが、もうかなり長年いる魚で水底でじーっとしている事が多い。同じ孤独な魂が惹かれ合うのだろうか・・・なーんて少しうがった見方をしてみる。



《サビ猫CLUB》も、お陰で少しずつメンバーが増えて来ている。サビ猫のオーナーは、猫の持ち味をよく知っている。一見すると地味で「汚い」とまで言われてきたこのサビ猫を「美しい」「可愛い」と言えるには、ちゃんと向き合って観察しないと無理なのかも知れない。

しかし今では、うちのゴマちゃんを知る殆どの人が「ゴマちゃんは可愛い!」と言う。お世辞ではなく、本気でゴマを欲しがってくれている風にも思える。もちろん、あげませんけどね。



私があまりに時間の余裕がないものだから、こうちゃんは一人でエサやりとフードの買い出しに行ってくれた。

私も連日の外出は辛くなって来ている。それはこうちゃんだって同じはずなのだが、そうすれば私は更新していられる。

今夜からは、朝までパソコンに向かっている訳にはいかなくなる。本格的に仕事中心の生活に戻さないと。

2001年1月9日
ジーコ

ゴマと並んで

Jan. 9, 2001

案の定、今朝はもの凄く道が混む。

一寸刻みにしか進まない渋滞に苛々して煙草ばっかり吸っていたら身体に悪いので(少しはそういう事も考えるのだ)、気を紛らす為に音楽を聴く。

Tレックスののんびりした音を聴いていたら、いつの間にか会社に到着した。そう、私の中ではTレックスは比較的大人しい音なのだ。

むしろコンタルスキー兄弟の連弾によるブラームスなどよりは、ずっとのどかな気分で聴き流せる。

コンタルスキーについては、いつか又別のところで書こうと思っているのでここではこれ以上触れませんが、とても好きなクラシックのピアニストである事は確かです。

それにしてもTレックス・・・随分昔の人になってしまったものだ。私も歳をとったはずだ。



今日も、馬車馬のように仕事を片付けていく。仕事の量だけで腹が立って来る。何とかスケジュールを組み立てる事が出来たのはある程度進んでから・・・帰り間際の事だった。

これなら何とか行けるかも知れない。相棒のヨウコちゃんとは、アカの話ばかりしていた。エピソードを聞けば聞くほど、アカはやっぱり良い猫だ。一緒に暮らして楽しいのは、やっぱりアカのような猫だと改めて思った。

ヨウコちゃん、無欲の勝利だね。



理子さんちのとこちゃんの調子が悪いみたいで、実はとても気掛かりだったのだが、理子さんが午後電話をくれて様子が判ったので、大部安心した。

この家の場合は猫との密着度がとても高いし、相手(猫)が何を考えているのだろう・・・どうしてあげればいいのだろうという事をいつも考えているので自然と観察も細かくなるし、症状の早期発見にも繋がるのだ。

今回は「頻繁に吐く」という事だったのだが、異常はなさそう。買ってきた猫草を夢中で食べ、食欲も排泄も見せているようなので、多分少し毛玉が溜まったか、年始の旅のお疲れもあったのかも知れない。



心配性の理子さん、お転婆なとこちゃんがサボテンを囓ってしまった時も慌てて獣医に駆け込んだ位に本当にとこちゃんを気遣っている。こうして猫も飼い主も、年月と共に逞しく成長するのだ。

今では大雑把な私だって、ミュウやアインが仔猫の頃は、やれウンチが緩いのくしゃみしたのと年中獣医に走ったのだ。

やがて獣医も完璧ではない事を知り、自分の猫の事は自分が一番良く解かるという自負や自覚も持つようになった。この事は、理子さんも気づいている。

彼女は本当にスポンジのように物事を吸収していく。ひとつひとつの事柄をおろそかにしない人だけに、あっ!と思った時には少し前のの彼女とはひとまわり大きさが違っている。

こういう思いをするからこそ、私は人との関わりも捨てられない。驚かせてくれる人、うれしい発見をさせてくれる人、それは私の心にもメリハリをくれる大切なものだ。



さてユキエさん、お電話有り難う。読んでくれているかな?

私も決して完璧ではないけれど、バランスのとれた考え方をしたいと願っている事だけは確かです。貴女はとても素直で、自分に親身になってくれる人達すべての言う事に耳を傾け、その人達の期待を裏切らないようにしたいと思う、そういう優しさがありますね。

だけど貴女は、もっと自信を持って大丈夫です。

私達は確かに貴女の為、猫の為を思っていますけれど、最後に取捨選択するのは貴女でなくてはいけません。貴女から見た時、、誰の言う事が自分と照らし合わせてみてバランスの良い意見かを選べたなら、その時は貴女自身が道を選んでいる事になるのですから。

貴女の意欲や素直さは、成長して行く為の最も大きな資質であり財産です。それは多分天性のもので、誰もが努力して得られるものでもありません。自分を信じて、これからも周りをハッピーな気分にしてあげて下さい。



さて我が家の猫どもは、相変わらずゴロゴロしては、目が合うと「行ってあげなきゃ!」とでも思っているのか、「来なくていいよ!」と言うのに来て、勝手に膝に乗って更新の邪魔をする。

やっと1匹気が済んだかと思うと、また次の子が来る。能率が下がるけど、ママにも気を使ってくれているのだと思って諦める。

たまには猫同士で遊んでいて欲しいなあ・・・。

今夜のショットは、久々に仲良く並んだジーコとゴマ。珍しいのよ、いまだにね。

2001年1月10日
ゴマ

得意のウインク

Jan. 10, 2001

今朝も地獄の苦しみで起きる。

早寝するようにはなったのだが、それでも午前1時にはなってしまう。それで4時間しか寝られないのだ。

10年前は平っちゃらだったものが、この歳になると結構辛い。

寝なくても平気なロボットになりたい。色んな事を翌日に持ち越している。でも翌日もまたやる事が山積していて、どんどん繰り越しが増えていく。

預金残高が繰り越されるのは歓迎だが、ノルマの繰り越しは厭だ。一気に片づけたいのに・・・。



今日は仕事中に、ヨウコちゃんの弁当を早弁してしまった。

おニギリはヨウコちゃんが自分で食べ、私はおかずを貰った。水曜日で営業の社員がいないのを良い事に、仕事しながらシューマイや卵焼きを頬張った。

人の弁当は、どうしてあんなに美味しいのだろう?ヨウコちゃんのお母さんが料理上手なのも確かだが、人の作った弁当は格別に美味い。

自分で作ると全部解かっているから、全然わくわくしないせいもある。それにしても高校生の私も早弁の女王だったが、40歳を過ぎても早弁するとは・・・。これでも大人か?



思えば高校生の時は、どうしてあんなにお腹が空いたのだろう?

朝ご飯を食べて出ても、学校に着くと先ず肉マンと牛乳を買い食いする。自分の弁当は、2時間目が終わると食べてしまう。

昼にはパンを買うとか、友達の弁当を盗んで食べる。(断っておきますが、私は女です)

家に帰るまでの帰り道に、ヤキソバとかうどんなどを食べる。

デートと言っても、大抵は食べていた。家でも勿論食べる。たくさん食べると、うちは誉められたのだ。

それでも若い頃というのは、全然太らなかった。何を食べても美味しかった。特に学校の帰り道に寄ったヤキソバ屋の、大盛りイカやきそばやポテトやきそばは今でも食べたいと思う。

あれは何と言う店だったっけなあ・・・?そうそう「ロッテ」だ。桐生出身の人がこれを見ることがあったら、今頃笑っているだろうなあ。ロッテのヤキソバ食べたいです。



それから桐生には「ポケット」という小さな路地裏のジャズ喫茶があった。そこのカレーも絶品だった。その後美味しいものをたくさん知った今ですら、あのカレー以上のカレーに出会った事がない。

真っ黒でスパイシーな、ビリッと辛いカレーだった。カレーライスが250円だった時代。今でもあるのだろうか、ポケット。長い髪を三つ編みにしたママがカレーを運んで来たっけな。

いつも、コルトレーンなんかがかかっていた。桐生には群馬大学の工学部があったから、大学生向けの店だったのだろうか?花柳界の路地裏にあったし、もっと大人向けの店だったのかも知れないな。



同級生達は喫茶店でパフェなんか食べていたようだが、私は専ら最初の亭主になった男とカレーだヤキソバだホルモン焼きだと、そういうものを食べていた。

この男の家は乳母兼お手伝いさんがいて(いい家のお坊っちゃまだったのだ)、その人の料理も美味しかったなあ・・・。

おやつに鉄火丼やら冷やし中華やらおニギリやら作って出してくれたっけ。

ああ、鉄火丼食べたくなったな。マグロの赤身のヅケがたっぷり乗った鉄火丼。近々作るかな、しょうがないから自分で。何だか食べ物の事ばっかり書いていて、私がまるで食いしん坊みたいに誤解されちゃうわ。



しかし今日は失敗だった。週に一度の外食ランチをしたのだが、お目当ての店が休みだったのでビルの2階にある喫茶店に入ってしまった。

喫茶店のランチなど期待する方がおかしいと思うのだが、鶴見には意外と美味しい店もあって、そこが休みだったのだ。

頭の中は「スパゲッティナポリタン」でいっぱいだったので、つい頼んでしまったらこれが不味かった。この世の中に、これほど不味い食べ物があるのかと心底驚いた。

向かいの席のヨウコちゃんも無言。会計をすると私は必ず「御馳走様でした」と言うのだが、ここではどうしても口からその言葉が出なかった。

茶羽ゴキブリに似た店のマスターに怒りをぶちまけなかっただけでも、自分を誉めてあげたい。だけど性分で残せないのだ。悔しい。



どう不味いかと言えば、細い麺がぐにゃぐにゃに伸び切っていて、しかも3〜3センチほどにブツブツに切れている。フォークには巻き付かないので、すくって口に運ぶ。

味がしない。ふにゃふにゃとしたテクスチュア・・・回虫を茹でてブツ切りにしてケチャップで和えただけ(炒めてさえいない)みたいなしろものだった。(回虫を茹でた事も食べた事もないが)

あるいは猫が急いで食べた後で、吐き戻したものを皿に盛ったような感じ。

これに不味いコーヒーが付いて850円(税込)

とんでもない目に遭った。あんな食べ物だったらメニューに置くなよ。あんな商売していたら地獄に墜ちるぞ。

口直しに美味しいパンを買って会社に戻り、席に着くなり食べた。ああ損をした。モスバーガーでも行けば良かった。食い物の恨みは恐ろしいのだ。

ちなみに店の名は「珈琲党」という。京浜急行線の鶴見駅近くの店です。

2001年1月11日
アイン

こうして邪魔を・・・

Jan. 11, 2001

本日、原因不明の発熱でダウンしております。

熱だけだし、今までにもたまにあった事なので全く心配はしておりません。だから、どうぞご心配なき様。

まあサボリだと思って、また明日いらして下さい。暑くて熱くて、半袖シャツ1枚で書いております。耳たぶがチンチンに熱いです。手の平にも汗が・・・。



と言う事で、皆さんごめんなさい。おやすみなさい。

2001年1月12日
ゴマ

物思い

Jan. 12, 2001

ルナちゃんが3匹兄妹の中で先に1匹だけ里子に行ってしまった後、残された2匹が寂しさから食欲がなくなってしまった事を聞いてとても心配したのだが、その2匹は優しいご夫婦に一緒に飼って頂けて、とても元気に幸せに暮らしている。

この子たちは、最初に保護していたのが夜は無人になってしまう店舗の中だった。

食べるものと寝場所はあっても、決して満たされる事はないという事が良く解かる。お母さんのいるお家があって初めて、安心して幸せにもなれるというものなのだ。

この仔猫3匹は、その店の大型ゴミ箱にダンボール箱に閉じこめられて捨てられていた。どんな事情があるにせよ、その行為は許されるべきではない。

あんなに可愛い仔猫なのだ。ちゃんと貰い手を探していれば、必ず見つかるはずだ。現にあの子達は、掲載依頼を受けて、まだ私のところにしか掲示していないうちにあっと言う間に里親さんが決まったのだ。

努力もせずに捨てる人間達に、こんなに可愛く幸せに暮らしている姿を見せてやりたい。



それはゴマの場合も同じだ。深くつきあおうともしないで、汚い柄(本当は美しい柄なのだが)のサビ猫だと思って簡単に捨てたのだろうが、どっこいこんなに綺麗で感性の豊かな猫だったのだ。

時々、改めて見とれてしまう程、サビ猫の柄は美しい。これが解からないようじゃ、猫道ではモグリだね。それどころか人間としての精神も浅いと思う。一事が万事なのだ。



ハナクソが、また塀の上で待っていてくれる事が多くなった。よかった!一事はもう死んでしまったのかと思って、とても辛い日々だったのだ。エサを食べに来る野良猫も他にたくさんいるのだが、やっぱりハナクソは特別に可愛い。

そのハナクソの娘・福ちゃんの里親さんから、近況が届いた。うれしい。一部分だけ、ご覧戴こう。

福ちゃんはいたって元気です。

今月で10ヶ月、そろそろさかりのころなのですが、相も変わらずいたずらっこでおちゃめです。

以前皇太子妃雅子様の言葉のなかに、犬たちが喧嘩の種を云々とおしゃっておられましたが、我が家の福も喧嘩ではないのですが、ちょっと深刻な話などしていると自分のおもちゃの猫じゃらしをくわえて「うるるーんうなうーん」と持って来たりします。

動物はセラピストとよく言われますが本当にそうですね。

我が家ではさかりがきたら避妊しようと思っているので、庭仕事をするときなどピンクのリードをつけて私の目に入る範囲で遊ばせているのですが、シャンプーするときとか首輪に鈴やら迷子札もどきなどつけるときはのたうって嫌がるくせに、リードを持って福ちゃーんと呼ぶとおとなしく胴体につけさせてくれます。

福にとってリードはとても嬉しく大好きなものになっているのでしょうね。
(以下省略)

幸せを貰った福ちゃん、お母さんに「幸福を運んできてくれた」と言って貰えた福ちゃん、私もハナクソに申し訳が立ちます。

2001年1月13日
ミュウ

騒々しくて疲れた

Jan. 13, 2001

ひゃー、遅くなってしまったわ。

今日は、あるサイトの持ち主が我が家の猫達を突撃レポートしに来たのだが、ユキエちゃんとシュウちゃんも来て5人で晩ご飯(牡蠣の中華風混ぜご飯とトマトサラダ)を食べた後、シュウちゃんにパソコンを診て貰っていたら、あっと言う間に夜中になってしまった。

今こうちゃんが3人を駅まで送って行ってくれているので、私はその間に更新を始めた。

4匹を誉められて、親としてはすっかり良い気分になっている。お土産のマタタビのおもちゃに、全員が夢中だった。全員と言っても、勿論人間の事ではない。



しかし狭い部屋に人間5人もいたので、猫たちもびっくりした事だろう。おまけにユキエちゃんは一人で猫と腹話術をするものだから、騒々しいったらありゃしない。

ゴマはすっかり『浅草のオバチャン風』に人格形成されてしまった。「あたしゃねえ・・・」なんて言わせていた。飼い主が『エチオピアの王女』だと言っているのに、浅香光代にされてしまって可哀想なゴマ。

ユキエちゃんのテンションの高さには、婚約者のシュウちゃんも思わず苦笑い。



各方面からご心配戴いた熱は殆ど下がっているので、どうぞご安心下さい。知恵熱ですから。

それにしても、シュウちゃんといい西村といい、こういう機械に強い人が家にいてくれるといいなあ。ユキエちゃんは「ゴマちゃんとトレードする?」と言っていたが、そうしようかなあ?

2001年1月14日
アイン

真ん丸

Jan. 14, 2001

寒い。エサやりに行って、凍えてしまった。また雪が降るかも知れない程に寒い。どうか野良猫たちが、この寒さを乗り切れますように!

カンヅメとドライを、せめてたっぷりと置いて来る。相変わらず、ゴミ捨て場のような路地。こんな場所だとエサやりを見咎められないが、反面、住人の居ない証拠でもある。



先日ここでもちょっと触れた問題が、いよいよ本格的になって来た。

15匹の飼い猫を持つ30代の奥さんから、猫達の一時避難としての預かり場所を探して欲しいとのSOSが出た。彼女の夫は重い病気との事で、しかも身体の病のみならず心も病んでいると奥さんは言う。

普通ではない言動に、猫たちが怯え始めている。何ヶ月かの間ずっと励まして様子を見て来たのだが、いよいよ限界に来たらしい。



彼女の決心がつくのを待っていたのだ。猫達はとうにストレスから禿げたり逃げ回って怯えたりしている。彼女が誰に相談しても、保健所へ連れて行けと言われるようだ。

全て避妊済で15匹。半端な数ではないが、ネットを通じてSOSを発信していきたいと思う。会った事もない人だが、彼女の為やその夫の為ではなく、猫たちの為に。

どれだけの事が出来るかは解からないが、最大限努力してみよう。



そして皮肉な事に、2ヶ月ほどの仔猫が欲しいという問い合わせが、昨日今日で2件も立て続けに来た。掲載している仔猫はいないのだが、探してみますと約束する。

どこかで里親募集している仔猫がきっといるだろうし、どこの子が貰われても良いのだから。大人猫は15匹もいるんですけどね・・・と言いたい。何て皮肉なんだろう。



しかしそういう大人猫でも、幸せになれるケースもある。仔猫でなければ馴れないなんて嘘だ。



エサやりの後で、ユキエちゃんのマンションに立ち寄る。

セナの目やにをとったり、涙跡を拭いてやったり、チビ猫の爪を切ったり、ラビ君を抱っこして大暴れされたりして帰って来た。

セナは置物のように大人しくしていた。こうちゃんに抱っこされて凛と澄ました顔をしていたが、確かにグルーミングは嫌いらしい。ご飯の後も、一度も顔を拭わない奴だ。

しかし先日ほどには臭くない。きっと不安な事が続いて、ストレスで臭いが強くなっていたのではないかと思った。



真っ黒な空には月も星も出ていて、雲がところどころに明るく照らされていた。身を切るように冷たい空気。冬はまだ長い。

2001年1月15日
愛されて

Jan. 15, 2001

昨日発信した緊急SOSに、たくさんのHPオーナーがリンクを張ってくれた。この場でも、お礼を申上げたいと思います。

困難な状況にも拘わらず一時預かりをすぐに申し出てくれた明美さん、ユキエちゃん、一事預かり先を当たってくれている裕美ちゃん、温かい声援を送ってくれると共に同じように心を痛めてくれている皆さん、有り難うございます。この1日での反応を、当事者の彼女にも伝えてあります。



そして《Catpeople Net Magazine》のメンバーの皆さんには、戴いている『往復書簡』の返信が、なかなか書けなくて申し訳ありません。一段落した時に、順次書いて掲載させて戴きます。ご了承下さい。



SOSの記事にも追加しようとは思っているが、彼女に寄せられるであろう反応は、当事者も充分に予想は出来ているのだ。

事実、私に宛ててSOSが届いた時期に、あちこちに向かって同様のSOSを出していた事も知った。それに対して届いた返信は、いずれも批判ばかりだったようだ。

彼女だって、我が子同様に育てて来た猫達でもあり、手放したくなくて頑張っていたのだ。考え得る事は全て考え、相談出来そうな相手には全て個人・役所を問わず相談した結果、どこも力になろうとはしなかったのが現実だった。



しかし冷たい人ばかりではない。事実、既に1〜2匹は預かってもいいという人が現れている。希望を捨てないで、良い結末を信じて行動しようと話した。



彼女のご主人は、告知を受けた上での闘病をしている。まだ若い。「自分がどうして・・・」と呪いたくなる気持ちも解かる。仕事も出来ず、奥さんと猫にあたってしまうしかないのかも知れない。

勿論、弱い動物にあたる事は良くない。しかし、それを責めても諭しても今は何も始まらない状況なのだ。

そういう精神状態がある事も、今の私には理解出来る。そう、うちの年寄りだって手の施しようのない精神状態の事があるから、同居している家族にしか解からない苦しみはあるのだ。



そして、もし自分がその立場だったらどうするだろう・・・と考えてみて欲しい。

例えばだ・・・今は亭主の鑑のような、猫にも人間にも誠実で優しいうちの「こうちゃん」が、ある日心を病んで私の留守中に猫たちを苛め始めたら、私は一体どうするだろう?

直ちに離婚?猫4匹を連れて家を出る?本当は猫を愛していながら自分をセーブ出来ず猫にあたってしまい、しかも不治の病を抱えて苦しんでいるこうちゃんを(これは仮の話ですよ!)捨てて、家を出られるだろうか?

苦渋の選択をした結果、何とか猫だけでも救出したいと思うのはそんなに責められるべき事なのだろうか?



元は、野良猫の母親が、自分の生んだ仔猫達を連れてきた事から始まった事だったらしい。母猫は姿を消し、戸惑いながらも仔猫達を育てているうちに、まだ生き物を飼い慣れずに無知だったが為に、避妊が遅れてここまで増えてしまったのだそうだ。

しかし、その後全て避妊を済ませ、毎年のワクチンも欠かさず受けていると言う。愛されて大切に育てられて来た事は、本日の写真を見ればお解かり戴けるだろうと思う。

捨てたい訳ではないのだ。捨てたくないから、苦しんでいるのだ。それを解かってあげようよ!



子供でもなければ馬鹿でもない彼女は、もう充分に自分を責めて苦しんでいる。ありとあらゆる批判も受けている。今必要なのは批判ではない。援助だ。

ご理解とご協力を、改めてお願い申上げます。すべての窓口にこのHPがなりますので、ご協力もご批判も私にどうぞ。

但し、今回それは全て実名でお願いしますね。匿名のメールにまではお返事出来ません。

2001年1月16日
アイン

ゴマにびくびく

Jan. 16, 2001

昨日のうちに、また続々とSOSに対してリンクを張っったり掲載して戴いた。有り難うございます。

そして、このHPの《Catpeople Net Magazine》の中から、3人が一事預かりを申し出でくれている。いずれも困難な状況の中での受け入れとなるだろうから大変に申し訳ないし、涙が出る程に有り難い。

この私が1匹ですら受け入れられないと言うのでは、本当に情けない。しかしここの狭すぎる空間で、年寄りになって来たアインは今でさえゴマに戦々恐々だというのに、これ以上大人猫が増えたら命を縮めてしまうかも知れない。

私もこうちゃんも、あと2匹くらい飼っても良いと思うのだが。人間一人に2匹・・・ここまでだろうか、本来の許容範囲は。



私が夜中飽きていると、ゴマはずーっと起きている。他の3匹は寝ているのに、ゴマはいつ眠っているのだろうかと思う位に良く起きている。

そして、ぐっすり眠っているアインを舐めに行っては、ふと思い出したように襲いかかる。だからアインは、どうしてもビクビクしてしまう。

だけどゴマを叱らないようにしている。「チビゴマ!」とだけ呼びかけて。遊びたいだけなのだと思うのだ。つい手が出てしまうのは、自分でもおっかなびっくりなのだ。

しかし実際はゴマはなかなか強いので、アインは必ず負けてしまう。それでも最初はあれだけ怖がって般若のような顔でシャーシャーしていたアインが、これまでに慣れて来たのだ。猫同士のバランス感覚を信じよう。



あちこち個人のHPでリンクしてくれたお陰で、昨日だけでかなりのアクセスがあったようだ。しかし、今のところ問い合わせは無し。

あまり進展しないようであれば、病気のご主人の実家に一旦全部搬送してしまおうかという計画もある。そうしてじっくり里親探しをしていこうと。

毎日が闘いだ。今日の様子はどうなのだろう?現在連絡待ちなのだ。

2001年1月17日
ジーコ

僕もウインク

Jan. 17, 2001

人間、集中すれば出来るもんだな。

今日、一気に7つのHPのリンクを増やした。

私の場合、相手のHPを全部見て回らないと紹介文が書けないものだから、時間がかかるという理由で週末にしかしないこの更新作業だったのだが、今日は「緊急SOS」へのリンクをしてくれた方々への感謝の気持ちを形で表わそうと、そりゃあもう死に物狂いでやってみた。

ああ、それにしても良くやったもんだ。その間、煙草の1本も吸わないで頑張ったぞ。正味2時間。わっはっは・・・どんなもんだ。やれば出来るってか?



PC関連で嬉しい事がひとつ。ずっと表示がおかしくなったままだったPlug-inのマークを、元に戻す事が出来たのだ。

どういう事かと言うと、《オルゴール》のページに貼り付けてあるMIDIファイルの再生を、私の場合はQuickTimeに頼っているのだ。

それは単に、手動再生のマークをあまりモダンにしたくなくて、一番小さな簡素なものにしたいというだけの理由で。しかしそれは、QuickTimeのバージョン3.0でないと駄目なのだ。

新しいバージョンをダウンロードしたせいで狂ってしまったと思っていた。ようやくある人の好意で3.0のバージョクをインストールしたのだが、今度はYAMAHAのMidplugが有効になってしまっていて、ますます頭に来る表示になってしまった。

こんなもん、一体いつインストールしたっけなあ?とよくよく考えたら、断然Netscape派の私だが、IEで見ている人にはどんな表示に見えているのだろうと試した時に、自動的にインストールされてしまったらしい。(まあ、一応PCの奴に尋かれはしたのだが・・・)

そいつをアンインストールしてやったところ、目出度く望み通りになった。嬉しくて仕方ない。



しかしこれは、私のPCで見ている時だけの事。みなさんのPCでは、きっとブラウザをIEで見ている人が圧倒的に多いだろうから、私の思っている表示ではないのだ。

つまり、本当の自己満足。それでも天にも登る心持ち。判りますよね、征服感というか機械に言う事を聞かせた時の気分は。えっへっへ。PCが思い通りにならない事があると、眠れないでしょう?

2006年5月 註:
その後、時代はどんどん変化して、私もNetscapeは使わなくなり、>>オルゴールのコーナーはもっと簡便に聴けるよう改造し、ここで書いた事は今やすっかり意味を成さないのだが、こんな事で苦労していたんですね、当時は・・・。



さてSOSの経過だが、一事預かりを申し出てくれた人が5人となった。

ご主人の様子は、協力を買って出た私を信用出来ないらしくて、実験用に使われたら困るとも言っているらしいが、そういう事にいちいち腹を立てていたらとても務まらないだろう。

可能な時に、ご本人と会って話をしたい。そしてご主人の状態を傍で支える奥さんが、少しでもご主人の心を上手にほぐす事が出来るよう、彼女の心の支えになれるようでありたいとも思う。



もしもかつてのように可愛がって飼い続けられたとしても、15匹というのはやはり猫たちにとっては快適な数ではないように思う。

我が家の4匹だって、私とこうちゃんの膝を独占したくて仕方ないのだ。

これから歳をとっていけば、コンディションが悪くなる事も考え得る。その時に充分な事をしてやる為にも、適正な数というのがあるだろう。

事実、腎臓を患っている猫もいるらしい。療養食しか食べさせられない状態だと言う。信頼出来る相手に里子に出すという方向で、是非ご主人と相談して貰いたいという気持ちが本音だ。

引き続き連絡を取り合って、どうにでも対処できるよう態勢を整えておこう。

2001年1月18日
ミュウ

アインを枕に

Jan. 18, 2001

ハナクソが元気でいてくれた。

いつもの塀の上から、こちらを見ていた。降りて来ようとしたら、パパ椋が路地から現れた。するとハナクソは、パッと逃げてしまった。

子を5匹も成した仲なのに、今はあまり仲良くないらしい。

パパ椋は、やっぱり椋ちゃんに似ている。しかし似ているのは柄だけ。顔の可愛らしさはハナクソ似だ。パパ椋は、ぶーっとしたブスアカのような顔。

良かったね、椋ちゃん。ハンサムに生まれて。良かったね、西村さん。ハンサムに育って(椋ちゃんがだよ)



今日、埼玉の15匹のご主人と少しだけ電話で話が出来た。

核心についてはまだ話していないのだが、声の感じも聞いたし、こちらの挨拶は出来た。昨夜私が出したメールを見てくれてもいるようだ。

そしてその後で、奥さんとも話した。迷っている事は、我が子のように大切にして来た猫を捨てるような気がしてなかなか手放す決心がつかないという事だった。

しかし一時避難場所だけ確保出来たとしても、根本的な問題が解決出来ない限り、飼い続けられないと思えばこその「助けて下さい」だったはず。



しかし、いざ里子に出す時の寂しさは私も味わって来た。最初から里子に出すつもりで保護して育てて来たくせに、いざ里子に出してみると、行った先で幸せになっているにも拘わらず、何か捨て子をしたような罪悪感と喪失感に襲われて、そこからなかなか立ち直れないのだ。

里子に行った事で、私の手元に置くよりも幸せに暮らせているのであれば、それはもう私の心の問題だけなのだ。時間が解決してくれるのを待つしかない。



そしてその結果、1年振り会いに行くと逃げられてしまったり、無理矢理抱っこして鳴かれてしまったりするのだから情けないったらありゃしない。

「でも、これで良いんだよね・・・」と、いつもこうちゃんと慰め合う。余裕がないのに手元に置きたかったというのは、人間のエゴなのだ。幸せになる手助けをしなければいけない。寂しくても悲しくてもね。



今は、まず1匹ずつの写真を撮って貰うようにしている。PCに詳しいご主人が、スキャナーを出して来ようかな・・・と言ってくれているみたいだ。

良かった。一歩前進。

私や預かりを申し出てくれている人達を信用してくれたら、少しずつ無理のないペースで進めて行こう。飼い主も私達も、猫の幸せを第一に考えているという意味では仲間なのだ。決して敵と味方ではない。

ご主人の心の問題を解決していく為にも、充分に話を聞こう。



誰でも極限状態に陥れば、どんな行動に出るかは判らない。ただ誰にも頼れないと思い詰めたり、孤立して人を恨んだり自分をも責め続けたりしてはいけないのだとつくづく思う。

今はやむなく誰かの力を借りても、後で自分に余裕が出来た時には、また別の誰かの力になれば良い。あまりに自分に厳し過ぎて、自分を追いつめてはいけないのではないだろうか。



今回の件は、無責任でいい加減な飼い主の起こした事件というだけでは片付けられないものがある。多頭飼いする許容力も愛情もあったはずの飼い主が、夫婦共に心身の病という不測の事態に直面して、継続出来るはずの心のバランスが崩れたという事なのだ。

本来であれば、夫婦間の心のすれ違いに他人が介入したくなんかない。そして本音を言えば、愛する猫たちを手放さなくて済むよう、夫婦で歩み寄り、話し合い、責任をとれるよう努力し続けて欲しい。

しかし、不測の事態は誰にでもいつでも起り得る。その時に最悪の事態にならないよう、やはりそれぞれの家庭で適正な頭数というのはあるのではないか。いざという時の備え・・・それと同じように。



それにしてもミュウは良く寝る。ちっとも寝ないゴマに比べて、誰の事でも枕にして爆睡している。私の足を枕にしていたかと思えば、今度は寝ているアインを枕にしてしまった。

アイン、重かろう。

2001年1月19日
アイン

こんな「ママ抱っこ」

Jan. 19, 2001

アインがあまりにも抱っこして邪魔をするので、抱っこしたままでも両手が使えるようにと、伸びる素材のロングの長袖ワンピースでハンモックのようにアインを包み、腰の後ろで縛り付けてある。

これは本人も気持ち良いのか、じっとしていてくれる。上半身は自由になるので、にぎにぎしたりキョロキョロしたりもしているが、私もずっと楽になった。

赤ん坊をおぶって台所仕事をする、お母さんの気持ちが解かったような気がする。



犬も猫も、その運命は全て飼い主次第だ。私も野良猫の保護はしていても、自分の家の猫たちを最大限幸せにしたいという気持ちに変わりはない。この子たちが健康でしあわせに長生きしてくれる事が、私達夫婦の最大の願いだ。



15匹の猫の続報。

15匹のうち2匹は、既にご主人の実家で飼って戴いているのだが、他にも外の物置に住みついた野良猫の子が2匹と、首輪を付けた元飼い猫が1匹いるらしい。

いずれにもエサをやり馴れているが、家猫とは直ぐに一緒に出来ない状態ゆえ、ご主人はとても心配しているそうだ。

その子たちからであれば、先ずは里子に出す事をご主人に納得して貰えそうなので、今回預かりの協力を申し出てくれている愛護活動家のS尾さんや、その間を取り持ってくれたみきこさんとの相談で、この3匹を先ず引き取りに行く事にした。

来週末、あるいはその次となるかも知れないが、全てオス猫で推定生後7ヶ月という事なので、勿論早いに越した事はないのだが、メスの場合よりは若干猶予があるので、手術をしてくれる協力獣医さんの都合に合わせて行動する事が決まった。

一歩前進。そうしていく中で、ご主人が少し前向きに考えられるような心の余裕を持って貰えたら、残りの猫たちの行く末についても1匹ずつ対処していこうと思う。



奥さんは、毎日ちゃんと連絡をしてくれている。心の病に関しても、専門家の相談を受ける行動を取り始めたようだ。

心の病気というものがどの程度のものなのかは別として、身体の病気や思うにまかせない仕事の事も原因しているとは思うし、猫の事では孤立して頑なになっていた部分もあるだろうから、時間がかかっても仕方ないだろう。

幸い、今までの経緯やこちらの気持ちは伝わったようで、家猫にあたる事は治まっているようだ。

長期戦になる事は私も覚悟している。且つ、いつ何があっても対応出来るように、準備だけはしておこう。

2001年1月20日

一歩前進。

15匹のうちの外猫2匹と迷い猫1匹の合わせて3匹を、27日に引き取りに行って、ある愛護活動家に預かって貰える事になった。但し有料である。

既に里親募集も始める事にして、獣医の予約も取っている。7ヶ月のオス猫だが、この際に去勢と健康診断、駆虫、ノミ駆除を全て行い、出来ればワクチンまで済ませたいと思う。

室内飼いしている13匹は全て避妊済みだが、この2匹プラス1匹に関しては、現段階で飼い主夫妻が仕事を失っている事もあり、こちらで負担したいと思う。

みなさん、今回の救援にご賛同頂ける方は、是非カンパなど、協力をお願い出来ると有り難いです。



「何も出来なくて心苦しいです」と仰有って下さる方がいるけれど、この問題を無視せずに、声援して頂けるだけでも有り難いと思っている。

関心を持って見守って頂けるだけでも、当事者の気持ちは全然違うのだもの。



連日ここでも書いて来たが、飼い主夫婦の関係も微妙なものがあるし、ご主人の飼い猫たちへの気持ちは、心の安定さえはかれればとても優しいものがある。

病気の事、仕事が思うようにならない事、猫の事を通じて受けた世間からの風当たり、心を閉ざすには充分な要因がある。

だからと言って、飼い猫にあたって良いとは言わない。

奥さんの判断のタイミングを信じて、危機的な状況に陥った時には、いつでも緊急で救出しようという計画もある。その奥さんの心を支えるのも、私の務めと思っている。

今まで誰にも言えずにいた事、誰をも頼らずに頑張って来た事・・・今は、私にぶつければいいと思っている。私は一人になってでも協力して行くつもりだ。(まあ、私にはこうちゃんがいるから、一人って事はないけれど)



と意気込んでいたら、全面的に応援してくれる人たちも現れた。逆風も若干あるけれど、そんなものに流される私ではないさ。ブルドーザーだもんね。



閑話休題。

ネットショッピングで入手した、その名も『お嬢ちゃまフリル』。

これを着けたアインちゃん、どうです、可愛いでしょう?

アイン

お嬢ちゃまフリル

Jan. 20, 2001

実はオス達にも着けたのだ。これがまた可愛い。4匹分、連日公開して行きますよ。撮影したら、即はずしてしまうの。当然ですよ。あっという間にボロボロにしちゃうだろうから。

おっとりのんびりしたオス達以外は、アインもゴマも気になって仕方ないようだ。ちゃんと飾っておく為の小ちゃなハンガーも付いていたから、作った人も同じ考えなのだと思う。



尚、これは明け方に書いております。今日は、HPを一部リニューアル予定なので、夜にはまた第2弾をお送り出来るかも知れません。朝ご飯も食べました。これをアップしたら、少し仮眠をとりまする。

おやすみなさい。(以上05:35)



ひょんな事から、里親募集のコーナーのリニューアルをする事になった。

里親候補だった金子さんが、別の野良猫をご自身で保護したので候補からははずれてしまったのだが、あのコーナーの手直しを手伝って下さる事になったのだ。

今夜、我が家にいらして作業をしてくれる事になった。

メールを送るフォームなどもCGIで組んでくれて、1ページずつ開くボタンを付けたフレームでリフォームしてくれたのだが、動作確認が出来ないうちに雪がどかどか積もって来てしまった。

それ以上遅くなるととても車では帰れそうになくなって来たので、今日のところは断念した。なんたって家の近くは凄い坂道で、スタッドレスでも履いていなければ上れそうもないような道なのだ。



下って行く道を教えたが、そこまでも上り下りのクネクネ道が続く。日吉から大和まで帰るのに一体どれ位時間も神経も使うだろうと思うと、お気の毒でならない。無事帰り着いてくれる事を祈るのみだ。

私だって、明後日は出社出来るだろうか?明日も朝から出掛けなければならないのに、バス停まで歩くのも大変。雪は大嫌い。四駆の車が欲しい。



晴れてリニーュアルを宣言出来ると思って続編の予告をしたのに、何にもなしでごめんなさい。(註:このリニューアルは、遂に永遠にされる事はありませんでした・・・)

お詫びに、可愛いゴマちゃんのお嬢ちゃまフリル写真を公開しちゃいます。

ゴマ

お嬢ちゃまフリル

Jan. 20, 2001

ゴマって可愛い!

2001年1月21日

昨夜9時頃ここから大和まで帰った金子さんは、午前4時過ぎに辿り着いたと言う。

夜中の2時半、心配して携帯に電話したら、まだ国道246号線に足止めされていると言っていた。やっと津田沼です、と。

家には猫のミーちゃんがひとりでお留守番をしている。可哀想な事をしてしまった。もっと早く、天候を見極めて帰らせるべきだった。ごめんね、ミーちゃん。それから金子さん。



今日は朝から出掛けていた。

家の近くは積雪が凄い。歩いて坂道を上り、バス停まで歩くほんの10分程で、既に足腰が痛くなっていた。平素、車ばかり使っているから、すっかり歩けないくなっているのだろう。

帰りは日暮れ過ぎていたので、駅からタクシーを使った。運転手は日に何10往復もさせられている近場の住宅街のせいか、行き先を告げてもぶすっと不機嫌そうだった。

日吉の駅から続く道は、狭く曲がりくねって歩道もなく、人と対向車と電信柱をよけて走り続けるのだが、後部シートで前を見ているとどっと疲れた。自分で運転している方が、まだ精神的には楽かも知れない。

しかし、このあたりはまだ結構雪が残ってしまった。明日の朝は凍結しているのか?



今週も、週末に雪の予報が出ている。土曜の夜は埼玉まで猫を迎えに行くのに、雪だったらアウトだろう。忌々しい雪め。雪なんかスキー場にだけ降っていれば良いのだ。コンチクショウめ。


ジーコ

お嬢ちゃまフリル
(でも僕は男の子)

Jan. 21, 2001

そんな苛々も吹き飛ばしてくれる、お嬢ちゃまフリルのシリーズ第3弾。

男の子でも、この際構わず「お嬢ちゃま」に変身して戴いた。可愛いね、ジーコ。



この私のフリル姿を期待して下さった方もいるが、どうやってご期待に添うか思案中である。

2001年1月22日
ミュウ

お嬢ちゃまフリル
(当然、僕も男の子)

Jan. 22, 2001

今日ある出版社から、15匹の猫たちの里親探しの協力の申し入れがあった。

正直言って、とても驚いた。世の中には、もっともっとセンセーショナルで悲惨な、記事になりそうな動物の事件がたくさんあるのに・・・。

編集担当の方がこちらのHPを見て下さって、飼い主の心の痛みを解かってくれたのだ。その事が素直に嬉しいと感じた。

反面、今の状況ではまだご主人の神経を逆撫でする事にも繋がりかねない。すぐに取材を受け入れる事は難しいと判断する。



しかし、異なる媒体が(しかも公共性の高い媒体と、個人の媒体が)連携して行けるとしたら、ここに新しい可能性も価値も生まれるのだと思う。

私もかつて活字媒体で仕事をしていただけに、インターネットの普及と可能性は侮れないと痛感しているところだし。これを良く使うか悪用するかは、本当にモラルの問われるものである。



仕事の事でもストレスが大きいだけに、上手に時間配分して、且つ上手にストレスを解消していかない事には、自分の中のバランスを保つ事は難しくなる。

ニャモさんのチャットルームで週末に存分にバカを言い合うと、ランニングした後のような爽快感がある。問題解決やストレスの解消は、ちゃんと大元を解決しなければならないが、バカを言ってリフレッシュ出来るのは有り難い。

良いメンバーにも恵まれて好き勝手を言わせて貰って、心から「ありがとね」と終われる。

この次は、食べる物を用意して臨む事にした。夜中は、みんなやたらとお腹が空くのだ。

「腹が減った」
「ああ、こっちだって腹減ったぞ」
「食うものがない」
「正月の餅はどうした?」
「餅ならある」
「だったら餅を焼け」
「固いまま食え」

という言葉が飛び交う。くだらないが面白い。

サラミを食べながら参加していた某「しろママ」に対抗して私は煎餅を食べたが、煎餅は落ち着いて食べないとカスが落ちて困る。キイボードの隙間にお菓子のカスだらけ・・・というのでは、誰かに見られたら大変に恥かしい。



「お嬢ちゃまフリル」の制作・販売元に、昨夜ようやくメールと写真を送った。4匹分をバッチリと。

そうしたらお返事を早速くださって、とても誉めて頂けた。掲示板で、「可愛い」という書き込みを見たりすると、根はただの親バカだから本当に嬉しいのだ。

色んな事で余裕のない日々を過ごしているものだから、この企画ではとても息抜きさせて貰えた。但しシャレで着けているので、撮影したらすぐにはずしてしまうのだ。

割とおっとりのんびりした家の子達だから平気で着けさせてはくれたが、ずっと着けさせる類のものではない事だけお断りしておきますね。

2001年1月23日
ミュウ

なるほど大きい
(隣はジーコ)

Jan. 23, 2001

仔猫の里親募集依頼が届いて、早速掲載した。実は待ってくれている里子希望の方もいたので、連絡を取っているところだ。保護してくれている優しい人の為にも、そして幸運だった仔猫の為にも、良いご縁がありますように。



昨日連絡を下さった出版社の編集者の女性も、家で犬を飼っているそうだ。しかも難病を抱えた犬で、大変な闘病生活をしているらしい。

勿論、治療費もとてつもなくかかる。そういう人だけに、今回も飼い主の心の痛みを理解してくださった上で協力を申し出てくれたのだと理解している。

良い形で連携がとれますように。善意が善意として機能しますように。そこをきちんと調整出来るかどうかは私に責任がある。



人の間に立つのは責任のある事だ。義務感だけでは出来ない。

愛情と多少の「幅」がなければ、最後まではやりおおせない事だと改めて感じる事が多々ある。

そして、忙しいからと言って心のあり方が雑になってはいけないのだと、つくづく感じている。



そして、むしろ私はこうして生かされている事に感謝したいと思う。綺麗事のようでも、その綺麗事を言えなくなったら私は自分を嫌いになるかも知れない。

そういう危うい精神の自分ではあっても、猫たちやこうちゃん、たくさんの善意の仲間達が、私を支えてくれている。みんなにお返ししたい。先ずは自分がしっかりと頑張る事で。



15匹の飼い主の奥さんは、今では私を姉のように慕ってくれている。

反面、実の妹には何もしてやれないどころか、両親の事も全て任せっきりでいるので申し訳ないのだが、彼女は私と同様の存在だし、私を信じて見ていてくれると思っている。全て都合良く考えるのが、私の持ち味なのだ。



それにしても、あちこちで「うちの猫は太っていて」などと聞くが、耳が痛い。こんなにデカくなっちゃって、まったくミュウったら・・・!

ぐう!(悔しいので、ぐうの音くらい出しておこう)

2001年1月24日
ジーコ

どアップで失礼

Jan. 24, 2001

結局、昨日一昨日とで4匹の猫の里親募集を載せる。まだスキャナー処理していない(且つ保護して人に馴れていない)仔猫も掲載待ちだ。

これからまだ出産シーズンを控えているのだ・・・頑張らないと・・・。



眠いのに耐えて午後の仕事を片付ける。相変わらずいい加減な依頼で丸投げの仕事が多く、腹を立てながらも働く。

合い間に銀行に行って預金を下ろし、2匹の外猫の諸々の費用を準備する。

明日からのお天気次第だが、積雪さえなければ、土曜日には迎えに行き、そのまま預けてしまうのだから、行ける時に銀行に行っておかないと困るだろうと考えた。

珍しくあまり待たずにお金が出せた。いつもだと15分はたっぷり並ばされるのだ。横浜銀行っ。



更新しなければならないものが、少し溜り過ぎた。時間が欲しい。寝なくて済む身体が欲しい。通勤時間が惜しい。

だけど、朝ハナクソがエサ場で待っていてくれたりすると、ああ今日も通勤して来て良かった・・・としみじみ思う。ハナクソの顔は丸々として、今朝もとても可愛かった。尻尾が椋ちゃんと同じだった。

寒さに負けずに頑張るんだよ!



翻って見れば、うちの猫たちの怠惰な事。

ゴマ以外は寝てばかりだ。年寄りになって来たので仕方ないのだろうが、温かい部屋の中の、また1番良い場所を占めて寝ている。

弱虫ジーコは、ちゃんといつも自分だけの場所を確保している。この子たちと居られたらそれだけで幸せだ。それは15匹の飼い主も同様だろう。彼女がいつか今の困難な状況を克服し、またその幸せを味わえると良いのだが・・・。

そして弱いものを助けようとするすべての人々に、幸せがありますように。

2001年1月25日
ゴマ

あたしゃねえ・・・

Jan. 25, 2001

冷えるので厚着して会社に行ったら、山登りする人みたいだと言われた。

そりゃそう見えるだろう。夜中のエサやりの恰好だもん。毛糸のレッグウォーマー着けて、とっくりのセーターの上に赤いチェックのネルのシャツ。

勿論コートもヘビーデューティー。靴さえトレッキングブーツに履き替えたら、このまま丹沢くらいは登れるぞ。オフィスにして来る恰好じゃない?ふんだ、恰好よりも身体の方が大事なんだよーだ。



これでも若い頃は、冬こそミニスカートを穿いて薄着で闊歩していたのだ。別段冷えもしなかったしね。若いって素晴らしい。

確か先週のチャットで、しろママも言っていたな。ミニスカート穿いておったと。この次会うときは、二人ともミニスカートにしますか、しろババ?是非見たいという命知らずの人はいらっしゃいね。



ゴマは、先日のフリルが良く似合ったから、また可愛いスカートでもはかせてみたい。ウエストがゴムで(猫のウエストってどこだ?)バレリーナのチュチュみたいなのが似合いそう。

そしたら頭にも羽飾りを着けなくちゃ。ゴマには白いレースが似合うのだ。



なのにユキエちゃん(子豚)は、ゴマのキャラクターを勝手に浅草のオバちゃんに決めてしまった。

ゴマの気持ちを言っているのだと言って「あたしゃねえ・・・」と繰り返す。折角飼い主は『エチオピアの王女』だと思っているのに、下町の鉄火肌のオバちゃんにされてしまった。

子豚にも困ったものだ。

ちなみにユキエちゃんを『子豚』と呼んだのは私ではない事をお断りしておく。これは彼女のお母さんが「あんたは子豚でしょ」と言った事が発端なのだ。私には何の罪もない。



今日は免れたが、明日の晩も明後日の晩も雪が心配されるらしい。

私の天敵の雪だ。埼玉に迎えに行って、その足で大和に送り届けるというのに、雪が降ったらアウトだ。どうか、せめて雨で済みますように。みんな、祈っててね。

雪が降っても、埼玉県新座市と神奈川県大和市の間を、何万人という人間が鎖になって、キャリーバッグをバケツリレーしたら大丈夫なんだけどなあ・・・。

数万人じゃ無理かしらね?計算出来ない・・・

2001年1月26日
ジーコ

俯瞰で撮る

Jan. 26, 2001

風雲急を告げる。

15匹猫の救出を、急遽明日決行する事になった。今日奥さんから連絡があり、ご主人が手がつけられない状態になったと言う。猫達に殴る蹴るの暴力をふるっていると聞き、一挙に救出する段取りとした。

詳細はSOSページにも掲示したが、当初は全部を千葉のご主人の実家に運ぶと言っていたのだが、預かりの協力者への搬送も一度に済ませてしまう事にした。

しかしそうなると、うちの車だけではどうにもならない。バラバラの3箇所への搬送である。



ユキエちゃんとWタロー&あみちゃんの母の明美さんに確認をとり、預かりを正式にお願いした。ユキエちゃんも明美さんも、そんな思いをした猫ちゃん達が環境も変りお母さんとも離れては心細いだろうからと、兄弟や親子で2匹ずつを預かってくれると言う。

特に悩む様子も見せずさらりと承諾してくれたのは、多分私への思いやりだろう。およそ容易い事ではないはずだ。申し訳ないのと同時に、彼女たちの心が有り難くて胸が熱くになる。

しかしウェットになってもいられない。他にもやるべき事が一杯なのだ。



飼い主にはペットの搬送業者に見積りを取って貰い、千葉の実家に運ぶ9匹を2万円で運んで貰える事が判った。

大和まで運ぶ3匹(外猫2匹と迷い猫1匹)は、「タローズ」小林氏がかねてより搬送の協力を申し出て下さっていたので、急な事で申し訳ないのだがお願いする事にした。

小林氏は、その為のケージとトラップまで手配してくれた。



我が家では、今夜から降り積もるかも知れない雪に備えてスタッドレスタイヤを買いに行った。

飼い主は、1匹ずつ入れるようにと、ケージを12個買い揃えて準備していた。業者への支払いと外猫3匹の手術代、小林氏のガソリン代を当方で持つ事にした。

今回のSOSに対しては、何人かの方がカンパを送ってくれた。

振り込みしてくれた人、現金を送ってくれた人、商品券を送ってくれた人・・・全て一旦《猫の手倶楽部》の通帳を経由して、今回の経費の一部に充てさせて頂く事にした。

商品券の場合は私が額面で買い取り、現金を入金しておく。

勿論、カンパだけでは足りないので、ここはもう自腹覚悟でやるしかない!



スタッドレスタイヤは、シーズン真っ盛りとあってなかなか在庫がなかった。何軒目かの店でやっと買えて、ホッと胸を撫で下ろす。この費用5万は余計でちょっと痛かったが、この冬には雪が多そうだし・・・。



手持ちの現金も少ないので、なけなしの預金を下ろして来た。どうせこの月末にはこうちゃんの退職後の住民税を一括で払えと区役所が怪しからん事を云いやがるし、私の通勤用の駐車場の更新もあるし、生命保険料も引き落としがあるし、・・・ここが辛抱のし時であろう。しょせん金で済む事だ。

勿論、我が家はこうちゃんが失業中だし、余所と比べても決して裕福ではない。しかし遣う時には遣って、且つ節約もしているから全く悲観していない。

もともと好きでボランティアしているのだし、相変わらず野良猫のフード代も出動の経費も苦にならないで済んでいる。

運が強いのかな?
2001年1月27日
ミュウ

インベーダー

Jan. 27, 2001

朝方、ようやく寝ようとした頃には既に降り始めていた雪が、昼近くにはもうすっかり降り積もってしまった。

それどころか、まだまだ延々と降り続いている。よりによってこんな時に!

スタッドレスだろうがタイヤチェーンだろうが、車で移動出来るような状況ではなくなってしまった。各地の道路はマヒしているし、事故も続発していたようだ。

そもそも家の近くの道は、急な坂道で私道である事から、殆ど交通がないので全く雪が溶けてくれない。北側にある半地下の車庫からだって出せないほどだ。忌々しい雪。



タローズの小林氏とも連絡を取り合い、明日の昼までに状況を見極めようと話し合う。15匹の飼い主は、さぞ気を揉んでいる事だろうと思う。せめて少しはご主人の心が落ち着いていて、奥さんや猫たちの心が平安でありますように。



今夜決行すると思って心配したり応援して下さっていたみなさん、ご報告が遅くなりましたが、明日に延期です。



夜の電話では、ご主人は比較的おとなしくしてくれている様子なのが唯一の救いだ。兎に角、今日の時点での結論としては、明日搬送業者がOKという事であれば私と小林氏も行きたいと思う。あまり先には延ばしたくない。



あまりに忙しくしていると、どうしても身内や親しい人への日々の対応は後回しになってしまって、一番大切なはずの人達にしわ寄せが来てしまう。

家族を大切にしなければ・・・と思う。その為にも、もう少し余裕を持って日々を送りたい。



昨日はずっと電話ばかりしていたので、落ち着かない雰囲気が猫たちにも解かるのだろう。ミュウもゴマもやたらと付いて回り、不安げに見上げていた。

ミュウの黒目は真ん丸になったままで、ストロボの光が反射してまるでインベーダーだ。



註:
この頃はまだ私が無知なのと、デジカメも性能が良くなくて、暗い部屋ではシャッタースピードが遅くなる上、画像も大変に暗く写るので、フラッシュをたいて撮影していたのです。

今となってはもう写せない子たちの写真がお粗末で、とても無念です。


2001年1月28日
ゴマ

えいやっ!

Jan. 28, 2001

午前11時15分
今日の16匹の搬出と一時預かりに関係する全ての人に連絡を取った後、いざ出動。

ガレージの周囲は、朝の7時からこうちゃんが雪かきをしてくれてあったので、楽に車を出せた。急な坂の私道には、まだ凍り付いたような積雪があったが、なるほどスタッドレス!無事に公道に出る。

環八に出るまでが時間がかかったものの、後は比較的スイスイと走れた。



午後2時に目的地の近くでタローズ小林氏と落ち合うはずだっだが、私達も小林氏も1時間も早く到着してしまった。みんな几帳面だなあ。



ここまでで感じた事。町のあちこちで雪かきをする光景が見られたが、わざわざ家の敷地の雪を車道に放り投げる家の何と多い事か。

車が走って解かしてくれるだろうという考えなのだろうが、私達の行く手の直ぐ目の前に雪を撒かれるのは、何ともいやな感じ。

車を運転しない人のする事なんだろうけど。ノーマルタイヤで走っている車も多いので、やはり危険ではないだろうか。




午後3時30分
2時頃、ようやく実家に向かう業者の車で9匹が出発出来た。

「ポッポ太郎」と「ジュリナ」「フィズ」「ザビエル」の4匹を私の車に乗せたものの、小林氏に運んで貰う外猫3匹のうち1匹がどうしても姿が見えず。

その子もお願いしたいと言うので、雪の積もった道端で2時間近く待ったのだが、諦めて出発した。

1qほど行った所で携帯が鳴り、捕まえたと聞いて小林氏に戻って頂く。良かった。これで全部運べる。



環八が往きよりも混んでしまって、猫たちは互いに心細そうに鳴いていた。

名前を呼んではキャリー越しに撫でてやりながら、やっとの思いで第一京浜に入ったら、そこからは長い長い駐車場の如き大渋滞だった。




19時30分
くたくたになってユキエちゃん・シュウちゃんのマンションに辿り着く。

優しく出迎えて貰い、たちまち淹れてくれたお茶を飲んでトイレも借りる。サビ猫のジュリナと黒猫のポッポ太郎の兄妹を選んで貰い、置いて来た。



シュウちゃんは、飼い主さんの心遣いの細やかさに感心していた。1匹ずつのキャリーには、その子の名前がテプラで貼られ、男の子と女の子が一目で判別出来るような工夫もしてあった。

お気に入りのおやつとフード、おもちゃもちゃんと添えてある。A4の紙にプロフィールが綺麗な文字で詳しく書かれており、預かってくれる方への感謝も添えられていた。

そう、とても気配りをする人なのだ。痛々しい程に。さあ、今度は横浜山手の明美さんのマンシュンに向かって出発。




20時30分
明美さんのマンション到着。

相変わらず大渋滞していた第一京浜は避けて国道1号線を下ったので、こっちも混雑はしていたものの幾分マシだったようだ。



明美さんちは、とても広くて素敵。ハーブティーとグレープフルーツ、黒米のお握りと梅干し、白菜のお漬け物とほうじ茶を次々と出して下さる。あっと言う間に全部たいらげる。美味しかった。

いや、食べにだけ行った訳ではない。黒白猫のフィズ母さんと、白黒八割れの息子ザビエルを置いて来たのだ。



先住猫のニャンちゃんとショーちゃんは、とても大人しくて気の好い男の子。あみちゃんは、怖々だろうけどザビ君に睨みを利かせていた。

隠れ場所がいっぱいあるし、明美さんも息子のリュウ君も静かな優しい人なので、きっと落ち着いて暮らせるだろうと思う。



22時40分
ほぼ12時間ぶりに帰宅。

どっと疲れる。眠い。身体も冷えている。

しかしMさんへの報告と、明美さん、ユキエちゃんに電話しておく。小林氏からは、完了した時にも携帯に連絡を頂いたが、メールも入っていて大恐縮。

まだ返信は出来ていない。飼い主の奥さんからも、お礼とあちらの様子を報告する電話が入る。



明美さんちであれだけご馳走になって来たのに、また夕飯を食べる。食べないと身体が保たない。その分、更新は遅れる。スミマセン。



どの子もとても穏やかな顔としっかりとした体つきで、とても可愛かった。でも、やはりお母さんとの別れやこれまでのストレス、移動の恐怖などから、とても怯えていたように思う。早く素晴らしい里親さんを探してやりたい。



みなさん、渋滞で時間はかかったものの、事故もなく無事に搬出は終わりました。これからがまだまだ大変ですが、どうかまた応援してください。今日は、色々とご心配有り難うございました。



思いがけず今日の16匹の中にサビ猫が1匹いて、しかもユキエちゃんちに預かって貰っているのだ。

ゴマに良く似てはいるが、ゴマよりもずっと体格は良くて、もう少し色が薄いせいか穏やかな顔に見える。

ジュリナという素敵な名前があるにもかかわらず「しろゴマ」等と呼んでみたりしている。近々、ちゃんと写真を撮ってご披露出来ると思う。

ゴマよりも、大人しそうに見えるのは得かも知れない。いや、決してゴマがきついという事ではなくて、ゴマ様は何たってエチオピアの王女さまですから・・・。



そんな事を知ってか知らずか(知らないに決まっとろうが)、ゴマは今夜も絶好調。
2001年1月29日
ジーコ

丸虫

Jan. 29, 2001

預かり先での様子。

ユキエちゃんちに預けた黒猫ポッポは、夜中じゅう鳴いていたようだ。ポッポが鳴くとジュリナも鳴く。

大人しい先住猫たちも興奮に巻き込まれてか、4匹入り乱れてフーフーシャーシャーし合っているらしい。



ユキエ・シュウちゃんは一睡も出来ず終いだったようで、早朝に電話が来た。成る程、電話口の向こうで、可愛い声で鳴き続けていた。

どっちがどっちの声か判らない程に、兄妹の鳴き声は似ていた。よほど不安なのだろう。

車での移動中には、この兄妹は殆ど鳴かなかったのだ。怖くて固まっていたのかも知れない。鳴いているという事は、それだけ甘えられる人達だと思ったのかも知れない。うちの猫達も、甘えた時しか声を出さない。

鳴き方は、確かに何かを訴え続けているようだった。



明美さんちの2匹は、それぞれが物陰に隠れて出てこないらしい。

母猫フィズはピアノの後ろ、息子のザビエルはベッドの下。まだご飯も食べようとしないようだ。こちらは鳴き声ひとつ立てず。う〜ん、こちらに兄妹の方が良かったのだろうか?



そして飼い主の奥さんが付き添っている11匹は興奮状態で、反応は様々ではあるものの、飼い主が解からないほどの子もいるらしい。

ご主人の実家ではやはり気兼ねだろうから、奥さんもかなり参っているようだ。2月いっぱいが限界だとも言い渡されているらしい。

ご両親には、自分の息子が原因でこうなったのだから何とか快く頑張って頂きたいとは思うが・・・。



突然キャリーに入れられて長時間の移動、新しい家・・・どこに連れて行かれた子も、一様に不安である事には変わりないはずだ。

まだ1日目だから無理はないと思うが、さぞ心細い事だろう。受け入れ側は、確かに根気強く待たなければならないのだろう。お疲れさまです。宜しくお願いします。



私達は腰が痛くなった。こうちゃんは、雪かきをして手の皮が剥けていた。気づいたのは寝る前。それまでは気が張っていたのだ。



家の猫たちも、毎日バタバタしては留守にする私達に不安を覚えさせては可哀想だ。より一層大切にしてやらないと。

しかし猫たちが安心して眠っている姿を見ると、一日の疲れが吹っ飛ぶ。

2001年1月30日
チイちゃん、安らかに

(下の右はキジ子)

Jan. 30, 2001

「猫雑記」をアップしようとして先にメールチェックしたら、裕美子さんからメールが届いていた。

18歳の老猫チイちゃんが、今夜神に召された事を知らせるメールだった。



チイちゃんは、ゴマの末娘キジ子改めモンちゃんが里子に行った先の先住猫だった。もうお婆ちゃんだから、2歳で元気一杯の黒猫クリちゃんの事はうっとおしがっていたと言うが、不思議とモンちゃんの事は受け入れて、とても可愛がってくれたのだ。

裕美子さんのコーナーにある写真集では、3匹が川の字で仲良く眠っている、それはそれは微笑ましい写真がいくつもある。

この数週間、ご飯が食べられなくなって、衰弱していたとは聞いていた。何とかもう一度もちなおしてくれる事を祈っていた。安らかな最後だったというのが、せめてもの慰めだ。

一度も会えないままだったが、可愛がっていたキジ子を自分の孫娘のように大事にしてくれたチイちゃんは、私の代理のような気がしている。

チイちゃんが安らかに眠れますように。有り難う、チイちゃん。忘れないよ。



以下は、その前に書いたものなので、脈絡も何もあったもんじゃないけれど、そのまま載せる事にする。



昼間は暖かくなったが、早朝は家の近所の道は凍っていた。犬の散歩に出会うが、犬の足の裏も冷たいだろうと思いながら運転していた。

会社の近くの駐車場に着きエサ場でエサの準備をしていると、雪解けの下からティッシュを添えた人糞が出現していた。あたかも遭難者の遺体が、雪解けと共に発見されるかのように(違うか・・・)

路地裏は空き缶とゴミだらけ。これが鶴見駅近辺の路地裏だ。



会社では、ピエールにいびられ続けていたSが、遂に退職することになったようだ。36歳、子供はまだ2歳。次の仕事はまだ見つかっていないと言う。気の毒な気もするが、あのままではストレス死するだろうと思っていたので、これも懸命な選択かも知れない。

ピエールは、一体何人の部下を退職に追い込んだのだろう?バチが当たって、もっと頭が薄くなれば良いのだが。



15匹SOS関係の、里親募集を開始する。まだ写真が全部揃っていないのだが、雰囲気だけでも見て頂けると思う。どの子も本当に可愛い。



あちこちから励ましのメールを頂いているが、今夜はもう返信は書けないと思う。お心当たりのある方は、川口が心苦しく思っている事をご理解下さい。ここでお詫びしておきます。

今日は仕事がきつくて、目も痛いのです。ただでさえミスタッチの多い私、これ以上皆さんを笑わせても如何なものかと思いますので、また時間に余裕のある時にご報告させて頂きます。
2001年1月31日
アイン

見返りビューティー

Jan. 31, 2001

いわゆる「寒行」なのだろうか。勤め先の鶴見には曹洞宗の総本山・総持寺があり全国からの修行僧が集まっているので、そのあたりの道路を、お経を唱えながら早足で行進する坊主の行列が通る。

会社の窓の外から恐ろしい声が聞こえてきたと思ったら、お坊さんたちだったという訳だ。



総持寺の境内にもたくさんの野良猫がいて、エサやりさんがいると聞く。通りがかる人や坊さんにに罵声を浴びせられたりしているらしい。

坊さん、野良猫くらいいてもいいじゃん。弱い生き物に優しい目を持って下さいよ。



インターネットで『宇宙猿人ゴリ』と検索してみた。

あるある、成る程マニアネタらしい。初めてゴリの顔を見た。アカのヨウコちゃんにアニメソング大全集を録音して貰ったから、テーマ曲はよーく知っているのだ。

歌の題名は『宇宙猿人ゴリなのだ』という「バカボンのパパなのだ」的タイトルで笑ってしまうのだ。ちなみに、TV放映されていた頃の事は全く知らないのだ。



ユキエちゃんちに預けた黒猫のポッポ太郎は鼻の穴がデカイので、ユキエちゃん的には「サブちゃん」と呼びたいらしい。こうちゃんは「せめて名前はそのままで、北島をつけたらどうか」などと言っている。

甘えん坊で、良く遊ぶ男の子のようだ。妹のジュリナは、大人しくてとても綺麗なゴマ猫・・・もといサビ猫だ。



週末には、飼い主の奥さんが預け先を回って、ご挨拶と子供達の顔を見たいと言っている。勿論、私達が連れて行くのだが。募集用の写真も撮ってあげなきゃね。



会社では、図面を作って欲しい開発の営業担当者が、みんな同様に「川口さん、いま図面って混んでますか?」と尋ねる。

最近は「はい、お陰さまで」と答える事にしている。

明日から2ヶ月間の拡販に入るが、私のチームの場合はとうにトップシーズンを過ごしている。チームと言っても二人きり。

そこは治外法権であり、アンタッチャブルでもある(つまり、誰も仕事には口出し出来ないし、むしろかかわりたくもないという仕事らしい)

職種としては社内で完全孤立。直轄の上司など居ず、どこへも問題や不満を持って行けなくて、要求は全ての部署から来る。

いわば、社内で下請け会社が存在しているようなものだ。

週半ばにして既にくたくた。今夜も疲れ果てゾンビ状態で帰宅し、22時近くから更新を頑張る。

膝の上にはアインちゃん。可愛い・・・
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