ジャム見参!

May1,2001
初めの1歩
(後ろはジーコ)
もう自分の場所
(ゴマ心配そう)

たったの3連休なのに夜更かし癖をつけてしまい、今朝は起きるのがかなり辛かった。流石に通勤路は大部空いていた。工業地帯に向かう大型車が少ないみたいだ。30分で会社に着いてしまった。いつもこうだと良いのに。

ジャムちゃんを届けてくれる大崎さんとは、鶴見で待ち合わせる事にした。自宅までの道のりは、複雑でとてもじゃないが電話では説明不可能だし、土地勘のある人でも迷うだろう。一度迷ったら、とんでもないところまで行ってしまう。足立から来るのだったら、第一京浜から直ぐの鶴見で待ち合わせた方が解かり易い。鶴見からは私が先導する事にした。大崎さんの車は、大きなビッグホーンである。華奢な大崎さんが乗っていると、アンバランスでカッコいい。

ジャムは初めてのドライブで、さぞかし怖かっただろう。お兄ちゃんの黒ちゃんとも離れてしまって、心細い思いをしているに違いない。でも今日からは、双子のようなお母さんのゴマや、気の好いデブのミュウパパ、気の弱いジーコお兄ちゃん、おとなしいアインお姉ちゃんと一緒だから。サビ猫だけに、気が強いだろうと思うのだが、果たしてどんなものか?

家に到着して、ベッドの上でキャリーの扉を開けてやると、キョトンとした顔が見えた。ゴマが近づいて行って、中を覗き込む。どちらも怖がる様子はない。キャリーから出しても、ジャムは平気だった。先ずはソファのムートンの上に置いてみる。間食が気に入ったらしく、いつまでも踏み踏みしたり舐めたりしていたが、抱き上げると肩に乗って降りようとしない。

ミルクも飲んだし、オシッコもトイレで出来た。ご飯もパクパク食べて、この子は肝が座っている。アインはやっぱり怖いらしくて、さかんにシャーシャー言っているが、ゴマはジャムの行く先々を付いて回って心配そうに見つめているし、ジーコが近づこうとすると殴っていた。ジーコ可哀想。

人間たちが簡単な夕飯を済ませた頃には、ベッドのど真ん中で堂々と眠ってしまった。大崎さんが帰るのでこうちゃんが綱島街道まで先導して行き、その間は私が抱っこしていたのだが、さっきまで何ともなく傍にいたミュウが、いや〜な顔でシャーしている。大きなミュウにシャーされたら流石に怖いとみえて、少しすくんでしまった。そこで、ジーコのいるソファに置いてみたら、ジーコはとても優しく匂いを嗅いで、身体を舐めてあげていた。恐がりもせず、過剰に構う事もしない。兎に角物静かで穏やかなので、こういう時はジーコに限る。

困った事に、今度はゴマが誰彼構わずシャーしている。そして今まで大好きだったミュウを叩いている。挙げ句の果てには、さっきまで愛おしそうに付き添っていたジャムに対してまで、シャーばかりかうなり声まで出して怯えている。う〜ん、やはり簡単には母親にはなれないか?

しかし焦るまい。新しい子を受け入れるという事は、困難がつきものなのだから。みんなのバランスがとれるまでには、少し時間がかかるだろうが、今まで以上に愛情をたっぷり注ぐようにするから、みんなしばらくはガマンして欲しい。

ジャムは想像以上に度胸の良い、甘えん坊の仔猫だった。寝ているところを撫でると、ゴロゴロ言ってコテンと腹を見せてしまう。この子は大丈夫だ。あとは無菌純粋培養の甘ったれのおバカちゃん達が、早く諦めて怖がらないようになってくれるのを待つだけだ。時間がかかってもいいさ。飢える事も寒さに震える事もないのだから、贅沢ばかり言っていたら駄目だ。

受け入れてくれる家が少ない以上、どうしてもあちこちの愛猫家の家で多頭飼いは避けられないのだ。かあたんだって7匹、明美さんもあけみさんも5匹ずつ、yuzunaさんも月光仮面もおニャアニャンも裕美ちゃんもみんな多頭飼いだし、大崎さんに至っては多頭飼いのところに持ってきて、次々と保護しているのだ。これまでは私とのチームプレーで次々と里子に出せては来たが、今は本当に頭数を抱えすぎている。ジャムがうちに来ても、まだ11匹いるのだ。

ジャムをこんなに可愛く人なつっこく育ててくれた大崎さんに、敬意と感謝を捧げます。有難う。明後日から4連休なので、早速ジャムのページを追加しなくちゃ。もはや『我が家の3匹プラス1』では済まない。『我が家の5匹』に変更かな?


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