ジャム

ガジガジ

May.2,2001
ママをガジカジ
自分をガジガジ

アインは何であんなに猫を怖がるのだろう?ジャムの姿を部屋の隅からじーっと凍り付いたような感じで見ているかと思えば、怖いもの見たさのようにわざわざ近づいてきて「シャー」をする。ただシャーとするだけなのだが、その時の顔が怖いのでジャムが気の毒だ。アインとゴマで、最近忘れていたのにシャーし合ったりもして、ミュウもゴマに叩かれたりしているうちに、すっかり誰が誰を恐れているのか解からなくなったらしい。ゴマは相変らずジャムの様子をじーっと見守ってはいるものの、お尻の匂いをかいでは「違う、この子は私の赤ちゃんじゃない」とでも言うかのように顔をはかめてシャーと言う。あっちもこっちもシャーシャーで、ついでにゴマのオシッコもじゃーじゃーである。今が一番の混乱期だろう。

しかしジャムは、信じられない程に素晴らしい適応力を見せている。昨夜は私の顔の傍で眠った。と言うよりもそうなるべく、私がジャムの傍に顔を置いて寝たのだが。(こうちゃんも私も、床で雑魚寝してしまった。)ジャムは目覚めると顔を舐めてくれたり、手足でぷにぷにと触ってきたり、とても良い子だった。目覚めるたびにテーブルの上に連れて行き、ご飯にしてあげる。気掛かりは、昨日から随分と食べているのにまだウンチをしない事だったのだが、昼過ぎに職場から家に電話をしたら「12時48分、大量にウンチしたよ。」とこうちゃんがつぶさにレポートしてくれた。トイレの中でお尻の穴をトントンしてあげていたら、キーキーと鳴きながら7箇所で砂をかき混ぜて、良いウンチをたくさんしたと言うのだ。良かった!もうこれで心配ない。

ご飯もパクパク自分でお皿から食べているし、ドライフードだけは仔猫用をあげているので、こうちゃんの手の平から食べている。しかし良い音をさせて、カリカリと一人前に食べる。良い子だ。もうミルクには見向きもしない。水も飲んだ。初めてだろう、水を飲むのは。何と手の掛からない、素晴らしい赤ちゃんなのだろう。

それに比べて他のデカい赤ちゃんは、全くもって困ったちゃんである。その気になれば簡単に食えるサイズ(ネズミ大である)の仔猫を、いつまでも怖がっていたら恥かしいぞ。みんなで可愛がってあげてよね。

兎に角久し振りの赤ちゃん猫なので、人間も楽しんで苦労している。早く大きくなって欲しい。今はまだ目が離せないから、どちらかが付いていてやらないと無理だ。一度も母猫のおっぱいを吸った事のないジャム・・・チッチやキジ子がゴマにしていたように、私の手にじゃれつく。こんな可愛い子を捨てた人間の顔が、是非見たいものだ。その顔に、猫のウンチを塗り込めてやりたい。

昨夜のメール・チェックで、新しい里親募集の掲載依頼がまた3件届いていた。今夜これから色々とやりとりした後で、掲載する事になると思う。保護した母猫の子というのもあれば、転勤で今まで飼っていた大人の家猫を里子に出したいというものもある。そういうのはいかにも不憫だ。転勤だ賃貸住宅だという理由ではこれまで家族として一緒に暮らして来たペットを手放す理由になり得ないと考えているから、何とかならないものだろうか?そういう人が手放し、また受け入れてしまうのは既にたくさん飼っている人だったりする事が多いのだ。

私も賃貸住宅の管理会社にいるから常日頃感じている事だが、ペット不可という条件はいいかげんに無くして欲しい。部屋を荒らされるという危惧を抱くのであれば、契約の中に現状回復の条項を厳しく設ければ良さそうなものだし、実際のところ人間の子供の方が余程部屋を汚すしうるさい。人間だから良いのか?私だったら、隣や上の部屋に小さい子供がいて暴れられるよりは、室内犬が吠えている方がマシだ。増してや猫など全くうるさくないし、あちこちでオシッコしたりもしないのだ。(ゴマだって、あちこちではしないぞ!)全体的に空き部屋が増えているのだから、オーナーさんか達は少し発想を変えてみて欲しい。

しかし、実際にオーナーと交渉しているうちの開発営業の人間ですら、「ペット可」を条件に入れて差別化を計りましょうとは言わない。後々のトラブルを出来るだけ避けたい、手間を掛けたくないというのが心理だろう。解からないではないのだが、これからはもう少し目先の利益だけを追わずに、ソフトウェアとしてのサービスを充実させなければいけないのではないか。お役所仕事のような営業マンを見ていると、楽な仕事をしているわ・・・といつも感じる。

もしこれを見て、不愉快になっていたらごめんなさい。ご本人たちは苦労しているつもりなのだろうけど、社内の仕事の責任分担を見ていても、出来るだけ自分がリスクを追いたくない人間ばかりで苛々する。もっと「自分が面倒は抱えてやる!」という奴はいないのか?いないだろうな、組合のオルグだとか言っては寿司だうな重だと食って、労働者の権利ばかり主張している連中だもの。人よりも仕事が多いのは結構な事だと思う労働者になれ・・・と思う人間は、やっぱりマイノリティなのだろうが。

今日は4連休前で、少し気が楽だ。まだ帰れないからと思って、職場からちょっとだけネットを繋いでBBSにレスポンスしていたら、覗き見する奴がいて不快だった。「聞いてますよ。時々ここでどこかのサイトを更新しているそうじゃないですか。」等と言う。バカヤロー、更新まで出来るか!それが出来る位なら苦労しないよ。会社のHPほど単純ではないのだ。だいいち自分のデスクには、ネットに繋がっているマシーンがないから、わざわざフロアに1台しかないマシーンに出掛けて行くのだ。それに、人のやっている事を後ろからジロジロ覗くな、男のくせに。ちゃんとアクセス・ログを消しているつもりだが、「聞いていますよ」とはどういう意味だ?どこから聞いたのかソースを言え。あったまくるなあ。

と、ムカムカしながら帰って来た。雨が降り出して来て、5月とは思えないほど肌寒かった。久し振りの『プロコル・ハルム』を聴きながら走って来た。10年ほど前に再結成された時のアルバムである。しょっぱい美味しい声をしている。ピアノとオルガンのダブルのキイボードも良い。少し気が晴れた。

家に戻ると、水戸に里帰りしているムギムギさんから大量の納豆が届いていた。売る程にある。(こうちゃん、駅前で売って来い!と冗談を言う。)これから毎日、せっせと食べよう。納豆ご飯、納豆・大根おろし蕎麦、納豆オムレツ、納豆チャーハン・・・。

そしてその納豆なのだが、いつもスーパーで買うのに比べて断然美味しかった。どういう事だろう?香りも良く、とても柔らかい美味しさだった。実は2人で6パックも食べてしまった。ご飯はほぼ1合ずつ。納豆好きの妹にも食べさせてあげたいと思った。私があまりに忙しくしている間に、先月末には日吉の歯医者に検診に来ていたのだろう。今思い出した。ごめん、妹。正直言って、すっかり忘れていた。こんな私が男だったら、女房には逃げられるだろうなあ・・・結婚記念日も忘れている、とか言われて。


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