胡麦ちゃんご来訪

May.12,2001
お嬢ちゃまブラウスで床に立つ
(5匹の猫らに戦々恐々)
焼き海苔大好き!
チョーダイ、チョーダイ!
(「お手」が出来ます)
焼き海苔食べたら
元気が出たわ!

里親募集の掲載依頼に質問や返信したりしていたら、またも朝になってしまった。

朝食にキムチチャーハンを作って、食べてからすぐ寝る。これじゃ太りたいと言わんばかりの生活だ。しかし腹が減っては眠れない。


昼にはお客がある。理恵さんが胡麦ちゃんを連れて来るのだ。真紀子ちゃんも捕獲器を返しに来る。

みんなで昼食を一緒にしようと思い、仕事に行っていたニシムラも呼ぶ。何と彼は、昨夜呼び出されてからずーっと会社に居たらしい。しかし昇給もしたし新しいノートPCも買ったらしいので、ガマンせい。



胡麦ちゃんとも勿論だが、理恵さんとも初対面だった。

色白で大柄な、そして美しい人だった。古風なところのある人で、気配りが行き届いている。こういう女性は、奥さんにしても良いし、秘書としては最高だし、旅館の女将にしても成功するはずだ。そう、着物が良く似合いそうな女性だった。


そして胡麦ちゃん登場!

キャリーバッグのネットのところから顔が見える。どこで出そうかと迷っていたら、ミュウが近づいて行った。胡麦ちゃんは中からパンチを繰り出していた。怖いのだろう。部屋には大小取り混ぜて、5匹も猫がいるのだ。

いつも鍵っ子の胡麦ちゃんは、たくさんの人間とも猫とも会った事がない。可哀想だけど、いずれは姉弟を迎えたいと言う理恵さんの愛のムチで、けだものの中に放つ。

と言ってもアインは熟睡中で、一番の問題児かと思ったゴマは意外と平気だった。

しかし胡麦ちゃんは戦々恐々。しきりに威嚇して怯えていた。「シャー」というよりも、赤ちゃん猫の「ハーッ!」に近い。顔も可愛いが、ふっくらした大きな身体に似合わず声が小さい。

とりあえず押入の中のコンテナに胡麦ちゃんを落ち着かせて、折り戸を半分閉めておく。その間に我々は食事とする。

本日のメニューは、挽肉としいたけ、筍、ネギ、ニンニク、ショウガを辛い味噌味にして炒めたものを、レタスにご飯と共に包んで食べるもの。そしてピータン豆腐である。

どっちも美味しかったが、肉味噌をシャツにこぼして汚した人が一人いた。誰あろう、この私である。「こういう風にへたに食べないように気をつけてね」という手本を示した親心もしくはホスピタリティである(ウソつけ!)。


胡麦ちゃんは焼き海苔が好物。
「お海苔食べる?」と聞くと、もうソワソワしているのが判る。犬みたいな賢さだ。

小さく千切った焼き海苔を、ちゃんと「お手」をして食べるのだ。私にも与えさせて貰った。理恵ママがあげる時のようにきっちりとは「お手」をしないものの、形ばかりにはしてくれた。

海苔を食べたら、いっぱいお水も飲む。長時間居たのに、オシッコはずっとガマンしていたのか一度もしなかった。可哀想に。おウチに帰ってホッとして、いっぱいオシッコしてね。


胡麦ちゃんが押入の中にいる間中、ゴマは気になって気になって仕方ないという感じで、押入に近づこうとし続けた。

胡麦ちゃんは海苔を食べた後は少しリラックスしたのか、狭い部屋に出てゴマと対面していたが、やっぱり怖いらしい。

ゴマはシャーをしなかったし、叩きにも行かなかった。自分の方が優位に立っている事を実感していたせいだろうか。

胡麦ちゃんも、他の猫が怖いながらも、かなり興味津々らしく、退いてもまたご対面に行っていた。あの分だったら他の猫と暮らすようになったとしても、多分そう日数をかけずに仲良しになれるはずだ。本当に大人しい子なので、良い相手を捜せるといいね。


真紀ちゃんは少し大人びて(大人なのだが(笑))、何となく色っぽくなったような気がした。しかし相変わらず酒が強いし良く食べる。

今度はチッチ(ゴマの娘)を連れて来てみるかい?ゴマもチッチも、もはや覚えてはいないだろうなあ・・・。


昼間があんなに暑かったのに、日が沈んだら気温が下がって来た。

今夜こそ早く寝よう。色々な事があった今週だったが、厄落としも出来た感じの今日であった。


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