ジャム

ミュウ大王と闘う

May.16,2001

MEGUMIさんのところのトイプードル・プリマちゃんに生理が来ているらしい。今回プルート君の子供を授かれなかったら、プルート君には最後のチャンスだ(そろそろ去勢をするつもりなのだ)と以前からMEGUMIさんは決意しているので、私もハラハラしながら見守っている。既に小犬の貰い手はずっと以前から待っている状態だし、今度こそうまく行くと良いのだが。

犬と猫の違いはあっても、私とMEGUMIさんは同じ立場から里親活動を始めている。つまり単なる「家の子可愛い、可愛い」の親バカが、自分の子を通して次第に外の弱い立場の子に目が行くようになったという、そういう平凡な人間のスタンスである。世の中には、まだまだ救えない可哀相な動物がたくさんいる。その子たちに精一杯の事をしてあげたいが、家の子も可愛いし責任がある。何とか両立できるようにと、自分を広げる努力をしているのだ。

私もミュウとアインの時は、世の中に里親活動などというものが存在するとは露ほども知らず、引っ越した先のマンションの1階がペットの美容院だったのでそこで相談してブリーダーさんから猫を買った。猫を飼いたいというだけで、何も深くは考えずに。そして、家の猫だけを可愛がる月日が続いたのだ。次第に過保護になり、わがままな家猫はご飯をたくさん残す。何をあげてもすぐに飽きる。大量に残ったフードを捨てるのが勿体無いというところから、ふと野良猫に目が向いた。

そしてエサやりが始まった。エサやりを始めてみると、あちこちで猫嫌いの住民との確執がある事も知る。そしてエサの問題だけではない、野良猫の悲惨さも知る。あとは「このHPの目的」で書いた通りである。今の私には、野良猫の存在はとても重要だし、その命の尊さが家猫にだろうが純血種にだろうが劣るものだとは思わない。しかし家の子は家族なのだ。特別な存在であっても仕方ない。

あの気の良いプルート君の血を受け継ぐ子が欲しいと思うMEGUMIさんの心は、痛いほど良く解かる。私も当然の事としてアインにはミュウの仔猫を産ませた。最初は、その目的でアインを飼った(買った)のだ。そして手持ちに残したのがジーコという訳だが、アインもミュウもそれ一度きりで避妊してしまい、ジーコの去勢をする事にはなかなか決心がつかなかった。ミュウの血を絶やす事に、どうしても諦めがつかなかったのだ。こんな事を言うのは、飼い主のエゴだとは解かっている。結局ジーコにも程なく去勢をした訳だが、心のどこかには、いつか機会があれば是非ミュウの子供が欲しい(もはや有り得ない事なのに)と願ってしまうのも確かなのだ。これが「親バカ」の証拠だろう。

猫を我が子と考えてしまい、その子に必要以上に思い入れをしてしまう。失った時を想像するだけで涙が出る。全くもって愚かな飼い主根性である。しかしそれはそれとして、家の子以外の可哀相な子たちの為に、自分の許容力を広げようとして努力も続けているのだ。だからMEGUMIさんの望んでいる事は矛盾などしていないし、MEGUMIさんが余所の子の為にどれだけ身を粉にしているかも知っているから、良い結果が出るといいなと思う。プルート君、頑張って。

今の仕事を続けるべきかどうか、とても迷っている。あまりに長い間、任せっきりで甘えられ過ぎた。いくらきつい仕事であれ、その中に喜びを見出す事は可能だと思う。よろこびの筆頭は「報酬」である。しかし賃金面でのハードウェアとしての報酬には規定も限度もあるのだから、そんなものだけを望んではいない。しかしもっとソフトな報酬というものもある。それは「心」の問題である。しかし諦めの悪いお人好しのバカな私が、もはやこれまでかと考える事が多い。一切アンタッチャブルなセクションにされ続けて来て、課題ばかりを増やされた挙げ句に精神的な報酬がない。これでは続かない。そろそろ潮時か。

しかし生活の為には早計な事は出来ないのも確かだ。反面、あまりに肉体を酷使する仕事(PCに向っているだけで何を大袈裟な・・・と思われるだろうが、小さな画面にマウスで絵を描き続ける集中が長年続き過ぎて、眼精疲労の極致である。)は、HPなんか幾ら大量に更新したところで屁でもない位に辛い。仕事を終えて帰宅したら、もはや廃人の一歩手前だ。本当は他の事が何も出来ない位に疲労困憊している。でも他の事が何も出来なくても構わなかった頃と今とでは状況が違う。

そして肉体の衰えも否めない。多分人よりはかなり体力があると(もしくは気力でカバー出来ていると)自負していたが、心の中に少しでもネガティブなものが生まれたら(あるいは接触したら)、自分を支えている気力が一瞬で損なわれるのだ。だから私は繰り返し繰り返し綺麗事を言い続け、物事や他人の良い面だけを見るように努めて来た。それは他人の為ではなく、自分自身の為である。私だって自分の満足の為に生きているのだ。

閑話休題。こうちゃんは、遅く恵まれた末っ子ジャムが可愛くて仕方ないらしい。もちろん私だってジャムが可愛い。しかしこうちゃんの場合は、また格別らしい。更新していると「ほら見て!ジャムのお尻が可愛いから!」と呼ぶ。どれ、どっこらしょと行ってみると、何という事はない、普通のお尻をしているではないか。親バカめ・・・と心の中で呟く。しかし私だって見ていると可愛さ余って、その小さな頭を口の中にすっぽりと入れたりしているのだ。ごめん、ジャム。しかし家の子たちはみんな通った道なのだ。しかしゴマだけは赤ちゃんの頃を知らないので、まだ口に入れられていない。今度入れてあげるからね、ゴマちゃん。

ジャムは、今夜もゴマやミュウを相手に闘いを挑んでいる。こうしてどんどん手加減も覚え、上手に遊べるようになるのだ。多頭飼いの醍醐味である。先住猫にも育てられているのだ。ありがとう、みんな。ジャムを宜しくね。

会社の新社長はチビッ子光線を浴びちゃったらしく、小柄で声がデカい。おまけに喋り方もべらんめえである。営業のウメボシ殿下は社長を称して「気の好い八百屋のおやじ」のようだと言っているらしい。是非、可愛いニツクネームを付けてあげたい。辞める前にね(笑)。

ところで山寺の和尚さんである。唐突なのだが、この和尚はとんでもない奴だ。猫をカン袋に押し込んで蹴るとは何事か?!ポンと蹴りゃニャンと鳴くだと?バカヤロウ、貴様も同じ目に遭わせてやる!

そして朗報!獣医のところの4匹の仔猫のうち、白黒のやや長毛の子が里子に行けそうだ。この事に関しては良く整理して、また明日きちんと報告したいと思う。

良い事ばかりではないが、悪い事ばかりでもない。あと少し、気力を振り絞ろう。最終的には自分の為なのだから。


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