ミュウ

ジャムと遊ぶ

May.29,2001

今年は早くから雷雨が多い。野良猫たち、びっくりしただろうな。そう言えば、昨日のランチに出た時、ヨウコちゃんが路地の奥を見て「あれ？」と言うので見たら、何とハナクソがいるではないか。いつも合う場所とは違う路地である。と言っても、ほんの２０メートルほど離れた場所ではあるのだが。丸々として可愛かった。名前を呼ぶと、じーっとこっちを見ていた。居酒屋の裏口で待っているようだったので、もしかしたらエサを貰っているのかな？と思った。

そう言えばかつてのアカも、フードを用意して呼んでもなかなかこっちに来ないと思ったら、あっちの暗闇で板前らしき若い男性から何かを貰って食べているのを目撃した事がある。毎朝毎晩、私の車が駐車場に入るのを待ちきれない様子で駆け寄って来ていたくせにどうしたのだろうと思ったが、きっと猫缶よりも美味しい新鮮な魚の切り落としか何かを貰っているのかな・・・と寂しい気分ですごすごと帰った事が一度だけあった。ハナクソもやけに丸い顔をしていたから、美味しいものを貰えているといいな。ご挨拶だけに出て来て、ちっともエサのところに下りて来ない事があるが、お腹がいっぱいだけど挨拶だけしてやるか・・・と来てくれているのかも知れない。それならそれで良い。

しかし、カラスが増えて困っている。私の事を「エサやりオバサン」だと認識しているらしくて、電柱やマンションの上で鳴き交わしてあっと言う間にたくさん集まって来る。別に怖くも何ともないし、カラスにだってエサくらいあげても良いのだが、それもキリがない。どんどん遠くから飛んで来られる生き物にエサを与えていてはキリがない。私は、とりあえずカラス担当はやめておこう。

年寄りの事でトラブルあり義姉と電話したり、他の電話も掛かってきて、晩ご飯が１１時近くになる。食欲が無かったのだが（珍しい事である）、ももさんから頂いたキムチと青唐辛子の味噌漬けのお陰でご飯がすすんだ。食べなきゃ保たない。食べてこその川口である。

メールの返信を書かなきゃならない分が一杯あるのだが、時間がない。頂いたままになっている方、ごめんなさい。どうやら私にも時間のおまけはないらしくて、どう頑張っても今以上の事は出来そうにない。だとしたら、優先順位をつけさせて貰うしかないのだ。人は後回し。猫が先。猫も、命の危険にさらされているものは優先せざるを得ないだろう。しかしこう忙しくなる度に、失う仲間がいる事も確かなのだ。まあ、それは成るべくして成っている事であろうと解釈している。そしてこういう時に温かく見守ってくれる人をこそ、大事に思う事にしている。忙しくて仕方ない時に限って問題をふっ掛ける人たちもいるのだが、私には勤めもあれば寝る少し位は時間も必要だという事だけは判って欲しい。サイボーグではないのだ。口では休んで下さいと言いながら、後回しにされて拗ねてしまう人には敵わない。

虫の良い言い草かも知れないし傲慢な事を言うようだが、後に回されたらそれだけ信頼されているのだと思って欲しい。私が甘えさせて貰っているのだから。しかもやるべきと思う事をやらずに寝られる程には私は逞しくはないのだから、そして律儀な人間なのだから、好きで忘れているのではない事だけは理解して欲しい。弱いものを優先してやる・・・それでいいじゃん！

昨夜は、いたたまれずにエイズ猫のミーヤちゃんのＳＯＳを発信した。保護主の方は、他のもっと可哀想な子の事を気にかけてくれている。可哀想な子の為に、何度もカンパを送ってくれた人だ。弱いものを救いきれずに辛い思いをしているのは、優しい人はみな同じなのだと感じる。エイズそのものでは死に至る事はないばずだから、どうか１匹で飼って頂ける方がいたら、ミーヤちゃんをお家に迎えてあげて欲しい。目の見えないサンちゃんもまだ里子に行けずにいるのだが、相変わらず日吉の獣医の元で大切に預かってくれている。いずれも純真な可愛い顔をしていて見る者の胸を打つ。夢丸くんやメイちゃんに続け！みんなが優しいお母さんに出会える事を祈る。


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