ジーコ

ジャムを枕に

Jun.27,2001

外を歩くと、お風呂場にいるようだ。凄い湿度。いくらあまり汗をかかない私でも、何とも気持ち悪い熱さだった。連日シャワーだけだが、とてもお湯に浸かる気が起きない。面倒臭いし苦しいし・・・!

ヨウコちゃんからゴマの亭主・アカの近況を聞くと、ご近所のオバサンが連れて来る小型犬には全然怯えず平然としているし、お母さんには頭突きの挨拶を覚えたらしい。そして大変に巨大な猫になってしまった。物悲しい表情は消え去り、とぼけた野郎に変身してしまった。幸せなんだな・・・と思う。

駅ビルで昼ご飯を食べようとして食堂街に上がったら、知った顔に出会った。スバルのディーラーの営業担当の男の子だ。まあ驚いた。ランチに足を伸ばしたらしい。車で来なくちゃ遠いぞ。わざわざ何を食べに来たんだろう?

帰りの車の中で昨日買ったCDを聴きながら、もう少し遠くまで走って行きたいと思った。仕事場にも家にもストレスがあって、束の間だけでも忘れたいと思うのかも知れない。しかしこうちゃんと猫たちが待っていてくれると思えば、一刻も早く帰りたいのも本心なのだ。一度帰ってからこうちゃんとドライブに出る事も昔だったら考えたのだが、今はアインの傍にいてやりたい。1日1日が私にもアインにも大切なのだ。そして他の子たちも、それぞれにみっちりと愛情をねだる。ベタベタに育て過ぎたのかも知れないが、兎に角そういう道を選んだのだ、私たちは。

我が家では猫と人間の差はない。健康を考えて食べ物は別だし、猫は働かないで良いのだが、あとは全て平等である。いや、猫の方が偉いかも知れない。テーブルもベッドも猫優先。猫の要求は殆ど呑む。起きろと言われれば明け方の4時だろうが起きる。3匹が布団の中に入って来て私達は布団からはみ出していても、猫が自発的に出て行かない限りは真冬でもそのままでいる。そういう事が嬉しいのだから仕方ない。しかし本当は広々としたベッドで、手足を伸ばして好きなだけ寝返りを打って眠りたいという気持ちもある。何もかもは手に入らないものだ。何を優先するか・・・それだけだ。

ジャムはとても大きくなつて、遂にジーコの枕にも耐えられるまでになった。しかし顔が小さくて胴体と手足、尻尾ばかりが長くなったような気がする。まるで・・・そう、フェレットみたいに。だけど凄く可愛い。ちょっとタレ目の大きな瞳は無邪気で何をしても許せてしまうし、アインを追いかけるのを制止しても、屈託無く同じ事を繰り返すのだ。早くおしとやかになってね!


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