ジーコ

僕も抱っこ

Jul. 6,2001

近頃ジャムは、毛布の下に潜り込んでモグラのように動き回るのが好きらしい。夜私が寝ると、お尻のあたりからゴソゴソと入り込んで来て、少しもじっとしていない。よほど暑くなると、やっと顔を出してキョトンと大きな目で見ている。「出るの?」と声を掛けると、また潜ってしまう。忙しいジャム。

虫刺されの季節になり、私が薬をつけているとゴマがすっ飛んで来る。お気に入りのかゆみ止めは大正製薬の「イーメン」というものなのだが(座間の友人に教わったものだが、ても良く効くのだ)、メンソールの香りがするのでアインなどはヒュン!と言って逃げる。しかしゴマはこれが大好きで、追い払っても追い払っても舐めに来る。「こんなもんも舐めたら駄目!」と言っても、全て舐め尽くさないと気が済まないらしい。昨日、今年初めてイーメンを塗った。すると1年前を覚えていたのかゴマが瞬時に現れて舐め始めたのだが、ジャムも同じ事を競ってしていたのには驚いた。

兎に角ジャムは、何でもみんなの真似をしているらしい。ジーコやミュウがシンクで蛇口から水を飲めば、自分も同じ事をするまで諦めない。最初は上手に飲めなくてクシャミしながらチャレンジしていたが、決してギブアップせずに何度も何度も頑張って、ついには上手に飲めるようになってしまった。これからは「お水出して!」と文句を言うのだろうなあ・・・。そして飽きたら水遊びだ。無邪気で完璧に可愛いジャム!

思えばジーコだって、全てミュウの真似ばかりしていたのだ。いまだに何でもミュウに遅れをとらないように、おんなじ事をする。私の腕枕には毎回、ミュウと私の顔の間に強引にしかも一瞬で入り込んだジーコの顔がある。アインがPCに向う私の膝に必ず抱っこするのも、ジーコは羨ましく眺めていたのだろう。遂にジーコが自発的に抱っこしてきた。アインに比べてはるかに大きくて重いが、あどけない表情や仕草はアインに良く似ている。血の繋がりは不思議だ。ミュウにもアインにもそっくりなジーコは、やっぱり我が家の宝物の筆頭である。

我が家の老人問題が、いよいよ佳境に入って来た。これから慌ただしくなりそうだ。幾ら民法上では別世帯とは言っても、やはり「嫁」の最低限の務めは果たさなければならない。状況が複雑で、とてもここでは書ききれない。いつか舅の事は記録にまとめてみたいと思っている。それ位、特殊なものを感じるから。「嫁」という概念は不思議だ。妻でも母でもない妙な立場の概念だけが、まだ世の中に生き残っている。厄介な概念である事だけは確かだ。


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