みきこちゃんちの3/5匹

Aug.17,2001

ミーシャ


トム
シルビア


今日は、ヒデちゃんとずっと前から約束していたドライブに出掛けた。ヒデちゃんというのは友達のみきこちゃんの息子で、今年18歳になる自閉症の男の子である。純粋な心と温かい笑顔を持つ天使だ。素晴らしい記憶力で、電話で話す度に「トム、赤ちゃん」と「カズエママ、夏休み、ドライブ」を繰り返していた。ちょうど今の時期、夏休みで七沢学園から帰宅しているのだ。今を逃すと、今度はいつ行けるか判らない。みきこちゃんと私とで、綿密に(?)計画を立てる。

たっぷりの距離をドライブ出来て、しかもみきこちゃんと私のお喋りの時間も充分とれるようにと時間を節約出来る方法を考えた。即ち、公共の交通機関を使って一人でかなり遠出も出来るヒデちゃんに、朝のうちに我が家の近くまで来て貰い(ヒデちゃんは休日は毎日、朝早くから一人でお出掛けするのだ)、そこでピックアップしてみきこちゃんの家まで行くというプランを考えた。つい先日も横浜市営地下鉄で「新羽」まで来たと聞いていたので、車を停めておける余裕のある新羽ならば待ち合わせもし易いだろうと思った。

ヒデちゃんは、実はお母さんのみきこちゃんも連れて来てくれていた(笑)。とても暑くなりそうな旱々照りの朝だった。4人で車に乗り込み、環状2号を南下する。そして、いつもみきこちゃんの日記に出てくる「かつ泉」でお昼を食べる事にした。味もボリュームも満点で、朝にもご飯を炊いて食べた私達には、いささか重たい位の昼食だったが、もちろん完食・・・のみならず、ご飯のお代わりもしてしまった節操のない私。ヒデちゃんはそこから恒例のお出掛けに出発し、私達はみきこちゃんの家に向う。

みきこちゃんの家に行くのは随分久し振りだった。前回に行った時はトムちゃんはまだまだ赤ちゃんぽくて、それでヒデちゃんの名台詞「トム、赤ちゃん!」が生まれたのだが、今日久々で見たトムはもう大人の顔をしていた。背骨と足の先に奇形があり、これ以上は大きくならないだろう・・・というところまでは成長していた。体重は3.5s。アイン程度の軽さだ。相変わらず物怖じせず、人見知りもしないで愛想が良い。シルバーの毛並みはとても美しい。眠くて仕方ないのに「誰が来たの?」「何してるの?」「僕は全部チェックするんだから!」とでも言わんばかりに、傍でスリスリ行ったり来たり。

シルビアも、これまた大きくなって4s。見事な長毛の尻尾に、柔らかい被毛。仔猫の時から大人びた美人顔だったが、ますます磨きがかかったようだ。手足もがっしりして見えた。これまた厳寒のシルバーフォックスのようだ。ゴマくらいの重さだが、体長はシルビアの方がずっと長い。ゴマは小さいけれど・・・太ったんです(涙)。

縞三毛のミーシャは立派な体躯に派手な柄で、猫の中の猫!という顔をしている。威風堂々と見えるが、人見知りして最初は隠れがちだった。帰り間際には、足下ですり寄ってくれたし頭を撫でさせてもくれた。大きな緑色の目がとても美しい。手足も尻尾も丸々としていてきっと6sはあるだろう・・・と思ったら、何と4.5s!本当かい?

みきこちゃんの家の最長老猫・女帝ロミ様は、パステル色の三毛猫だ。フワフワの被毛がとても気持ち良い。しかしミーシャと相性が悪くて、殆どはパソコン部屋に引き籠もっておられた。写真を撮る事は叶わず。残念。彼女も個性的で綺麗な顔をしている。怒りの表情がなかなか良い。老猫ながら、なかなか立派な5s。

今回はファビ君とは会えず。素通しガラスのドアの向こうに、ちょっとだけ姿を見ただけだったが、この次はきっと思い出してくれるだろう。前回は抱っこで眠ってくれたのだもの。彼の領分で、静かにくつろいであげたら安心するのだと思う。彼は一番重くて5.5s。それでもジーコより軽い(笑)。うちの猫はどうしてデブなのだろう?

昼にあれだけ食べたのに、夜は「お約束」のお寿司を出前して貰う。出前が届くまでの間、マンションの外猫ノアールのエサやりにつき合う。エサの容器を持って近づいて行くと、みきこちゃんの日記で読んではいたものの本当に遠くから駆け寄って出迎える。知らない人が二人もいたのに、いつもと同様のお出迎えをしてくれたようだ。時間をかけて、しかし休みなく食べ尽くす。我々3人は、傍にしゃがみ込んで眺めていた。ノアールはもう5歳にはなると言うが、男の子にしてはあまり身体は大きくない。触らせるまでには人を信じていないようだが、人の姿があるうちは決して食べないハナクソとは違って、ちゃんと無心に舌鼓を打ちながら食べていた。暗い場所で真っ黒な猫なので始めのうちは良く見えなかったのだが、暗闇に目が慣れてくると表情も良く判った。毛艶が良くなり元気に暮らしている事への安堵や、連れ帰れない不憫さなど様々な想いを抱えつつ、同じマンションの友人と協力し合ってエサやりを続けているのだ。食事をじーっと長めながら、私一人だけ蚊に刺された。

ご主人のしんちゃんには中国土産のお茶を戴き、なかなか積もる話は尽きないのだが、猫たちがまたスネて待っているだろうし、夜も更けて来たので帰って来た。ヒデちゃんは眠っていたので「さよなら」は言えなかったが、代わりにトムちロミが返事してくれた。ヒデちゃんは明日も早起きして、また一人で出掛けるのだろう。横浜中の(いや、今やもっと広域かも知れない)のバス路線や地図が頭に入っているようだ。明日はどこまで行くのかな?またいつかドライブしようね、ヒデちゃん。

かなり暑い日ではあったが、空いている道での快適なドライブと、美味しい食事と、我が家と同じ5匹の綺麗な猫たちと、そして気の置けない友人と過ごした楽しい一日だった。しかし!

スピード違反で白バイに捕まったんだよ〜!ちくしょ〜!!神奈川県警のバカヤロ〜!!
(いいえ、自分が悪いのです・・・いずれ又やるだろうと思っていましたよ。あんな車とこんな性格じゃね。)


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