ゴマ
可愛いベロ

Sep. 6,2001

猫アレルギーという言葉を良く聞くが、どういうものなのだろう。これはアレルギー症状を理解出来ないという意味ではない。私自身アレルギー体質だし、免疫機能が異常に働くという持病を持っている。子供の頃からクスリや日光へのアレルギーも強かったから、アレルギーが辛いものだと言うことは判るつもりだ。しかし純然たる「猫アレルギー」というものが、本当に存在するのだろうか?医者もろくな裏付けがないまま、安易に口にしないで欲しいと思う。そりゃ、疑わしきものは遠ざけろというのは安直だが、命あるものを簡単にアレルゲンとして遠ざけさせるのは如何なものかと思うのだ。

そんな事は、子供が本当に苦しんでいる姿を見た事がないから言えるんだ!と言う人もいるかも知れない。しかし実はもしかしたら、私達夫婦も猫アレルギーかも知れないと思う事はあるのだ。疲れていたり、煙草を吸いすぎた時(そういう時は、徹夜などしていて寝不足でもあるのだが)には、顕著にクシャミと鼻水に加え目の縁や唇が腫れたりする。痒くて眠れない夜もある。猫たちとはベタベタにスキンシップをしているから、もしかしたら猫アレルギーと言われている程度のモノではあるかも知れない。もっとひどい症状の人もいる事だろう。チアノーゼまで出るというケースもあると言う。しかし、本当に純然たる猫アレルギーなんてものがあるのだろうか?もっと複合的な要因が絡み合っているのではないのだろうか?

いわゆる『花粉症』はつとに有名だし患者の人口も多いけれど、それだってアレルギーを引き起こす原因が単に花粉だけではなくて排気ガス中の物質である事も判って来ているし、免疫機能の過剰反応であるとも言われているではないか。家の中のホコリやダニの死骸、カビの胞子などは、通常の掃除でゼロにする事は不可能だ。こうちゃんは血液検査でアレルゲンを「ハウスダスト」と判定されたが、いわゆる花粉症の季節には花粉症の人達と同様の症状も出る。しかし検査の結果は、スギ花粉アレルギーではなかった。しかし春には目も鼻もグズグスだ。加えて、甘いものを食べると身体が痒くなる。これは、糖質が燃えた時に出る毒素に身体が過剰反応しているらしい。保存料のたっぷり入ったものを平気で食べている方が、よほど子供を持とうとする女性には罪ではないのだろうか?しかし我々夫婦の場合は掃除をマメにして、出来るだけ砂糖を使わない食生活を心がけ、且つ体質を改善していくしかないと思っている。もしかしたら動物の毛もアレルゲンのひとつかも知れないが、猫を遠ざけた生活をしたいとは決して思わない。

先日、どこかの機関がアレルギーフリーの猫を開発し繁殖させる試みをしているというNHK特集番組を観たが、最後に出てきた猫好きの米国の男性は、『自分はアレルギーフリーの猫を飼いたいとは思わない。ステロイド吸飲などのクスリは手放せないけれど、それでも猫のいる生活の方が楽しい』という意味の事を言っていた。そこで番組が終わっていた事に、番組製作者の良心のようなものを感じたのは私達だけだろうか?

先日来て貰った明美さんも我が家にいる間に鼻がグズグズして来て、実はアレルギーかも知れないと言っていた。明美さんの家にも5匹いるけれど、我が家には我が家の因子があるのかも知れないし、動物愛護をしている人にも意外と「実はアレルギーなんですよね」と言う人がいるのも事実だし、みんな折り合いをつけられるところで頑張っているのだろうと思う。

今夜は少し時間があったので、水フィルターの掃除機を徹底的にかけた。連日私からもジーコからも「うるさいなあ!」と文句を言われていたこうちゃんのクシャミも、不思議と止まった。アレルギー人間にとって、掃除はやっぱり大切だ。みんなアレルギーに負けないで!声を大にして言いたい。

掃除をしたら、ベッドの下はジャムが悪さした紙くずやホコリで一杯だった。布団にも念入りに掃除機をかける。妖怪布団人間になるにも、ダニの少ない布団人間でいたい。週末にはカーテンも洗おう。既にゴマとジャムがボロボロにしたカーテンではあるが。カーテンは本当に汚れる。洗うに限るよ!

隼人くん&大和くんは、今週の土曜日に退院が決定した。保護主の美保さんはそこからが大変だが、柔軟に考えて頑張って貰えるようサポートして行きたい。またその様子はご報告出来ると思う。


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