きららちゃん

Oct.16,2001

大阪からJellyちゃんが来た。朝、新横浜駅でピックアップして、そのまま横浜山手に向かう。目的地は『猫の美術館』と明美さんの家だ。10時半には山手に着き、明美さんの駐車場に車を置かせて戴く。そのまま先に『猫の美術館』に行って、ゆっくりと見学して来た。館長の老紳士は、私よりもこうちゃんを覚えていた。そうだろうな・・・(涙)!色んな作品を見ているうちに自分でも何か作りたくて堪らなくなったが、そこからが腰が重いのだ。最近携帯電話を持つようになった明美さんに、猫のストラップをお土産に買う。欲しいリトグラフがあったのだが、当然買えない。欲しい物が全て手に入る訳ではないのだと自分に言い聞かせる。

外は素晴らしい秋晴れで、暑くも寒くもない気候だ。野山を歩きたい衝動すら起きた。しかしそれには発端がある。小さな大黒様のお守りを見ていた時、その大黒様の素材がカラスウリの種であるとJellyちゃんが教えてくれた事から、群馬の田舎出のくせに野山を知らない私と東京育ちでも昆虫や動植物に触れていたこうちゃんの事を話しているうちに、何だか近場の野山を探索したい気分になったのだ。とは言え今の私はあまり歩けないし、日差しも浴びられないというザマだ。家の裏の雑木林でも覗いて我慢しよう。

明美さんの家に行くと、手料理でお昼をご馳走して戴いた。半分はそれが目当てと言われても仕方ないのだが、一応きららちゃんの様子も見たいという大義名分がある。先ずはいつも通りショーちゃんとニャンちゃんのお出迎えがあり、その後で巨大化したジュリナとご対面。もともと大きい子ではあったが、もの凄く太った。女の子だがミュウほどある。いや、骨太加減はミュウ以上かも知れない。そして相変わらずほっそりと小さなあみちゃんが逃げて行き、ポッポは鳴きながら出てきた。少し前に会って知っていたが、笑ってしまう程に巨大だ。そして性格は赤ちゃん。今日もたくさん触って、たくさん甘えられて堪能した。

お目当てのきららちゃんは、どこに居るのかなかなか判らなかったのだが、やがて棚の上の帽子入れの箱の中でくつろいでいるのを発見。リュウちゃんの2段ベッドに登って、ようやく天井近くにいるきららちゃんの撮影に成功した。明美さんの話では、きららちゃんは猫同士ではすっかり慣れ親しんで、ポッポと共にピアノの上で寝たり、ショーちゃんやあみちゃんと共にソファで眠ったりしているらしい。明美さんの事も、ちゃんとお世話をしてくれるお母さん代りだと認識している様子だ。こうして家猫として馴れれば、どこにでも里子に行けるぞ。誰かきららちゃんを子供にしたい人はいませんか?

その次のお目当ての料理は、今日も素晴らしかった。毎回リクエストしているお握りの他に、ホタテとキノコのチーズ焼き、ゴボウの肉巻き、蓮根の鶏肉挟み、酢味噌和えのサラダ、そしていつも常備してある(人の家の食事事情に詳しいな・・・(笑))切り昆布の薄味煮、そして大根のスープはカツオと甘エビの殻の出しが利いて絶妙のお味でした。これを読んだ人からは、食い物への嫉妬でまた非難ゴウゴウだろうな・・・(笑)。


 

ご馳走ランチ

Oct.16,2001

まだ我が家にもお立ち寄り戴く事にもなっているので、食い逃げのように明美さんの家を去る。明美さんにも原稿の締切が終わったらうちにもご飯を食べに来てね!と言うと、あの時のちらし寿司が良いと言う。そうか、みんな素朴な物が好きになるんだな、年をとると(笑)。

帰り道、鶴見に立ち寄り、エサやりを先に済ませてしまう。天気予報では、今夜からお天気が崩れると言っていたから、明るいうちにあげてしまう事にした。それがバッチリ当たった。トレイにフードを開けていると、もうハナクヒが姿を現わした。ポッポを見て来た目には、ハナクソは仔猫のように小さく映る。呼べばちゃんとこっちを向いてくれる。しかし目の前では食べない。よしよし、誰にもなつかず、危険な目に遭わないようにしていろよ。あの辺は、おかしな酔っぱらいも多いだろうし、高校生の溜まり場にもなっているからね。今まで人間には決して気を許さずに生きて来たのだから、これからも頑張れよ。そしていよいよ辛くなったら、私の手の中においで。あんたの事は、最後まで私が面倒見るからね。椋ちゃんの西村、福ちゃんの美智子さん、見てますか?母親のハナクソは元気ですよ!もう子供を身籠もる心配もないし、一人で強く生きているから心配しないでね。ご飯は鶴見の職場を離れてからも、ずっと届けに行くから大丈夫。燃費の悪い車だから、ガソリン代を上乗せすると高いご飯になるなあ・・・だけど仕方ないね。誰かに代って貰えるものでもないし、それでは気が済まないのだから。

 
 

ハナクソ

Oct.16,2001

Jellyちゃんを家に連れて帰り、パジャマに着替えさせて、猫たちとゴロゴロしていて貰って、私達は夕飯のおつかいに行く。昼が和食が主だったから、夜はパスタにした。キノコとベーコンの生クリームソースでスパゲッティと、鶏ササミのたたきとチコリとトマトのサラダ、薄切りの牛肉のソテー。当然のようにササミは猫たちが欲しがったが、ジャムはササミには興味がないらしくチコリを盗んでいた。おかしな猫だ。Jellyちゃんとの今回の逢瀬は、泰佑ちゃんを偲び、また二人で精進落としをしようかという話から始まった事だったので、この時期敢えて肉を食べた。牛肉も食べたが、狂牛病は心配ないだろうな。

あまりにたらふく食べたので、しばらくは動けなかった。動けずにいたら、7匹のかあたんから電話を貰い、かあたんの知り合いの里親募集の仔猫が里子に行けた事を知らされた。うちのHPを見て、問い合わせがたくさんあったそうだ。嬉しい事だ。毎日の更新の甲斐がある。そして小さいうちに貰われて行けた仔猫の幸運を喜ぶ。お金持ちの家に貰われたらしいと聞き、私も貰って欲しいと言って笑う。私を里親募集に出したら、最後まで残るのだろうなあ・・・(怒)!

私は明日の朝が早いので、Jellyちゃんは都内のお友達の家に泊まる事になっていて、夜が更けてから日吉まで送った。小雨が降り始めていた。無事に辿り着いただろうか?盛りだくさんな1日だった。


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