ジーコ
 

童顔

Nov.13,2001


仕事が忙しくて疲れた。言葉を発する事は殆どなく(電話など本社からしかかかってこないのだ)、一日中書類とにらめっこしている。気が付くと背中がカチカチに痛い。私も喋らないが、上司も喋らない。こんなに長時間集中して勉強していたら、もっと良い大学に入れただろうになあ・・・。遙か彼方に過ぎ去ってしまってからでないと、時間の尊さや恵まれた環境に気づかない事が多過ぎる。親の金で生活し勉強させて貰えていたのに、随分と無駄にしたものだ。しかし悔やんでも仕方ない。せめて今からは悔やまずに済むよう、今を精一杯頑張るだけだ。しかし実歳のところは、仕事なんか詰まらない。経理なんか一番詰まらない。会社組織の中で何が一番私に向いているのだろう・・・?そうだなあ・・・販売促進かな?しかしごたくを並べていられる立場ではないのだ。大人って本当に詰まらないね。

詰まらないけれど、大人は「何をどう考えているか」だけではなくて「何をしたか」で判断・評価されるのだ。仕方ない、眠いけど起きあがって仕事に行き、詰まらないけれど書類に埋もれてせっせと片付ける。ご飯は自分で作らなければならないし、ぐずぐずしていたら直ぐに更新も溜ってしまう。ハナクソたちはご飯を待っているし、家の5匹も甘えたくて仕方ない。いつまでも立ち止まってはいられない。

先日胃が痛くて寝ていた時、こうちゃんは40分間も私のお腹に手を当てていてくれたらしい。後で聞いて申し訳なかった。私が無理をすれば、家族に色んなところで皺寄せが来るのだ。健康でいられるよう、無茶はしないようにしようと心に誓う。さっき電話をくれた「かあたん」が、カズエさんが色んな事を背負い込んでしまうから、こうちゃんにも色々と迷惑掛けて悪いわねえ・・・と私の保護者のような事を言っていた(笑)。

ふと思い立っておニャアニャンにも久々で電話したのだが、彼女も声に張りがあって大変に小気味良い。元気を貰った感じがする。何事にも前向きなおニャアニャンの子供たちは、紆余曲折を経て今ではとても幸せそうだ。そのおニャアニャンとは来年、一時預かりの「くるちゃん」がさりりん様の家に来る時にようやく会える。彼女がSOSに初めて問い合わせをくれた時の事を思い出すと、今でもしみじみとしてしまう。最初のSOSへの最初のレスポンスだったのだ。どれだけ心が救われた事か・・・。だからおニャアニャンには今でも頭が上がらないのだ(笑)。

そのくるちゃんが嫁に行く先のさりりん様の一人息子の「王子」は、足を痛めて食欲まで無くしているらしい。今はこの事がとても気掛かりだ。早く元気を取り戻して欲しい。王子は私の好みのタイプなのだからね。あんまり痩せたらダメだよ!元通り以上に重たくなって、かあちゃんを蹴飛ばしてあげなさい。かあちゃん、喜ぶよ!

他の猫たちがみんな眠っているので、ジーコが甘えて甘えて仕方ない。私がどこに移動しようと付いて来る。そのジーコも少し痩せた事に気づいた。アインなどお腹の皮がすっかりたるんでしまったし、顔が尖ってきた。みんな歳をとっているのだ。ジーコなどいつまでも童顔だから歳を忘れさせてしまうが、充分に老猫なのだ。ミュゥの分の勾玉が届いたので、貴子ちゃんに送ってチョーカーに仕上げて貰うのだが、その次はジーコの分も買ってあげるからね。順番だよ!

そしてジャムは、とうとうゴマよりも大きく(長く)なった。相変わらず顔は小さいのだが、それでも三角だった輪郭は丸味を帯び、腰のあたりもふてぶてしく太くなってきている。しかしまだ子供らしい。本格的な発情はまだ来ない。

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