ゴマ

ティータイム

Dec. 2,2001

今日は2度も、福岡の筥崎宮(はこざきぐう)を思い出す機会があった。最初は「福岡国際マラソン」のコース途中に筥崎宮がある事で、そして2度目はNHKの大河ドラマにて「弘安の役」の場面を観た事で。

この筥崎宮には、10年ほど前に一度訪れた事がある。出張先の営業所長のご好意で観光させて貰ったのだが、最初に連れて行かれたのが筥崎宮だったのだ。福岡県人でもない私が筥崎宮を語るのは僭越ではあるのだが、ちょっとウンチク。

筥崎宮は、宇佐・石清水と並ぶ日本三大八幡のひとつであり、その参道は博多湾の海岸から真っ直ぐ続いているのが極めて特徴的である。つまり海の向こうに睨みを利かせている形で建てられているのだ。しかも楼門に掲げられた宸翰(しんかん。本来の意味は、辞典によれば天子の直筆の文書の事を指す。神社の鳥居に大きな木製の額が掲げられていて、そこに何やら文字が書いてあるアレである。)には「敵国降伏」の文字。つまり元寇に備えて造られたものだと知る。私が訪れた時には、海は静かに晴れ渡っていた。海岸線も平坦で、江ノ島に渡るあたりの海岸線のように穏やかだ。はるか昔の日本と蒙古の戦いなど、イメージする事すら難しかった。

神社仏閣巡りにはついつい盛りだくさんな京都となりがちだが、福岡もまた歴史のロマンを感じる土地であろう。海の彼方の大陸を彷彿とさせる場所のせいもあるのか。太宰府跡を見て(石の土台しか残っていないから、何という事はないのだが・・・)、太宰府天満宮で梅ヶ枝餅を食べ、ついでに櫛田神社で山笠の資料館でも見たら、後はさっさと街に繰り出して美味しい物を食べるに限る。昔は知り合いはいなかったが、今では県内におニャアニャンがいる事だし、きっと車で案内してくれるだろう。しかし行けないんだなあ、これが。しくしく・・・。福岡はおろか、県内にあるらしい(笑)箱根だって行けない。市内のはずれのみきこの家にも、同じく市内のアカのヨウコちゃんの家にも滅多な事では行けない。再来週にはようやく、横浜駅までは行ける。横浜駅ですら今の私には遠いのだ。

家に居られる時間が増えた事で、お茶を飲む機会が増えた。今までだって飲みたいとは思っていたのだが、何しろせわしない。お茶とは心のゆとりであると、つくづく感じた。結果、お茶の消費量が増えた。しかし美味しいお茶を淹れると、必ず美味しいお菓子が食べたくなるのには困った。そしてお茶を淹れていると、必ずゴマが来て「ニャン」とか「ニャー」とか言う。仲間入りしたいのか、それとも私が立っているのが不安なのか、兎に角落ち着かない様子でじーっと見ては、目が合うと一声鳴いて何やら催促している。「チョコレート食べるか?」と差し出しても、もちろん食べない。ゴマの考える事は、なかなか判らない。とっても複雑なゴマ。ジャムやジーコ、アインは単純。ゴマとミュウだけは、こちらの気持ちを常に読んでいる感じがするのだ。

最近、黒豆の納豆に凝っている。黒い物は身体に良いと言うが、真っ黒という色は、食べ物としては如何にも不気味で不味そうだ。しかしイカスミといい黒豆といい、私の好物なのだが・・・。もうじきその黒豆を煮るお正月がやって来る。今日は思い立って年賀状も作って印刷した。しかしまだ宛名を書く気にはなれない。だって面倒臭いんだも〜ん!(それでも毎年、宛名だけは手書きするのだ。毎年毎年、1枚書いては「あ〜。めんどくさい!!」と言いつつ。)誰か字の上手なボランティア秘書はいませんか?(幾ら有能美人秘書でも、当方支払い能力ゼロの為、ボランティアでなければダメです(笑)!!)


inserted by FC2 system