アイン

かいかい

Feb.14,2002

良いお天気だった。毛布やらシーツやら、大洗濯してスッキリ。更には昼近くから弔問客あり、夕方近くまでいたので疲れた。姑は何度も「うちは四十九日にお坊さんはどうするの?」と同じ事を尋き、姑の友人に「もう忘れちゃったの?」と言われていた。この事に限らない。忘れっぽさは舅以上だ。高齢だから仕方ない事だとは思うが、支配欲のようなものは健在で何かと憎らしい事ばかり言う。昨日は流石に義姉にもたしなめられてうなだれていたが、なに、そんな事だって5分もしないで忘れてしまうのだ。忘れるのはいいから、威張らないで欲しい。切り口上で物を言うくせに、最後には泣いて被害者になる。ずるいなあ・・・。舅はいなくなったが、もっと手強いかも知れないぞ、女は。こうちゃん、ストレスで下痢をした。私は熱が出た。とほほな日々が、また始まったのだ。

夫が死んだ事を判らずに、1ヶ月も食事の世話をしていたという痴呆老婦人のニュースを聞いた。私達もこうならないという保証はどこにもない。いずれかの時点で現在の生活を畳み、然るべき施設に入れる事が理想かも知れない。老後の設計を、人(我が子がいる場合でも)に迷惑を掛けないで済む方向でしておく事は、誰にとっても大切な事だと思う。しかし受け入れてくれる施設の少なさも、今回つくづく判った。来るべき、いやもう既に到来している老人社会の問題を、介護保険法なんかでは対処出来ない事だけは確かだ。誰もが、いずれは自分の親の老後の介護に直面するだろうし、自分もやがては老いて行く。個人の自助努力だけでは解決出来ない問題を後回しにしておいて、税金の無駄遣いを続ける事は許してはいけない。もっと政治に関心を持たなければいけない。でも自分の身に降りかかって来なければ、人はなかなか動かないのだ。

ゴマのハゲは成長せず。今日ジャムとの取っ組み合いを見ていたら、ジャムがまさにそのハゲのあたりに噛みついたり叩いたりしている。ゴマも負けずに叩き返すが、不思議とゴマは噛みつかないのだ、誰を相手にしても。しばらく静観していたが「いい加減にしなさい」とこうちゃんが一声かけると、2匹ともピタリと動きを止めてじーっと私達を見ていた。賢いものだ。私のチュッチュがハゲの原因ではなさそうだ。良かった。

アインも目覚めると、大声でいななく。「ギャ〜ン!」はいはい、起きたの?アインちゃん。「キャオキャオ〜!!」いいよ、まだ寝ていて。「キャンッ!」来なくていいよ、忙しいんだから。でももう遅い。相手をしたら、結局はいそいそと来てくれるのだ。「来てあげたよ♪」と言わんばかりに、うっとりとみつめて膝に乗り込む。しつこく腕を舐める。痛いよ、アイン。でも元気で生きていてくれさえしたら、あとは何でもいいや。


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