アイン

逃げようかな?

Feb.27,2002

昨夜アインの歯石を取っていたら、歯茎から血が出てしまった。歯が折れたかと一瞬びっくりしたけれど、そうではないらしい。歯石は幾つか取れたのだが、歯茎を傷つけてしまったようなので、プロポリスを薄めて飲ませておいた。これも嫌だよね。ごめんね、アインちゃん。今日は私が近づくと、逃げようかどうしようか様子をうかがっている感じだ。だけど自分からは来て、抱っこを決め込む。嫌われてはいないようだ。良かった。

今日、おかしな電話があった。いきなり男性の声で「**さんをご存知ですか?」と尋く。私のところには色んな人から電話が入るので、「そう言われても、にわかには思い出せませんけど・・・」と答える。「どういう方でしょうか?」すると相手は、ようやく自分が何者であるかを名乗った。消費者金融の者ですが、**さんという方が、自分以外の連絡先として家族や友達を書いて貰った際に、貴女の番号を書いていたのです・・・と言っている。私はHPに名前も電話番号も明記しているので、色んな人が見ると思いますけど・・・と伝えると、相手の男は怒りもせず落ち着いた様子で「あ〜・・・ひどいヤツですね。」と言った。映画の中で見聞きするように凄んだり、タチの悪い金融業の取り立てという感じではない。むしろ区役所の窓口のような、のんびりした感じの話しぶりである。もう一度名前を聞いてから、「ごめんなさい、お役に立てなくて・・・」と言うと、「こちらこそ失礼しました」と言って電話は終わった。

そして夜の10時過ぎ、今度は出るなり「はじめまして」と言う若い男の声。つられて「はじめまして」と答える。すると「あ・・・あの〜、どこに住んでいるんですか?」と尋く。一瞬、どうしてやろうかコノヤローと思って言葉を失ったが、「あなた、私が何歳だと思ってんの?」と強い口調で尋いてみる。相手は「何歳なんですか?」と素直に聞き返してくる。「54歳よ!」と言うと、短い沈黙の後いきなり電話が切れた。お友達になりたかったのかも知れないが、年齢を聞いた途端に切るとは失礼な男である。ま、本当は54歳ではないけれど、44歳だと言ったところで彼にとっては同じようなものだろう。う〜ん、何とも言えない気分・・・。

この一件から得た教訓。やたらと名前や電話番号を公開するものではない・・・という事ではなくて、どこの誰からどういう用件で電話がかかるか判らない以上、やはりいきなり失礼な態度で電話に出てはならないという事だ。態度を悪くするのは、事情が判ってからでも遅くない。相手は猫を保護して困っている人からの相談かも知れないし、総理大臣からかも知れないのだ(あり得ないだろうが)。第一声は常に感じ良く出るべきだ。別に損はしない。

兎に角若い頃から、イタズラ電話などあまり怖くなかった。渋谷に住んでいた頃、ある電話番号への間違い電話があまりに多くて、一度だけ電話番号を変更して貰った事がある。それはとあるタレント事務所かファンクラブの番号と似ていたらしいのだ。毎日のように幼い声で「今日、金八先生の足立区のロケありますか?」とか「ヒロ君いますか?」という電話がかかって来たのだ。

その頃、我家の電話機は黒い重たい昔の電話機だった。狭いアパートで週末寝ていると、いきなりジャーン!と大きな音が鳴る。心臓がでんぐり返る。ドキドキして出ると「ヒロ君いますか?」ばかりだ。これには参った。ヒロ君というのは、当時人気だった沖田ヒロ●キの事らしい。そういう事に疎いので、「ヒロ君って誰?」と尋いた事があった。小学生のような声が、心細げに「沖田●ロユキさんです・・・」と答えた。夏の終わり頃の土曜の午後、「あの〜松田です。」という電話がかかった事もあった。「松田って、どこの松田さん?」と事務的に尋くと「松田聖●ですけど〜」と甘ったれた作り声で言う。そのまま切らずに、受話器をはずしたまま寝てしまった。しばらくして起きてみたら部屋の中はすっかり夕闇に包まれていた。受話器を耳にあててみると電話はまだ繋がっており、向こうからTVの音が聞こえている。お母さんらしき人が、出掛けに子供を叱っているようなやりとりの声が聞こえた。私は黙って受話器を置いた。

さて、比較的平和な一日が終わる。今夜は早寝したい。ネットに接続してみないと、後の事は判らないのだが・・・。
ミュウの独り言

ボクは口を開けさせられるのは大嫌い。おクスリをねじ込まれたり、歯石を取ろうとしたり、ろくな目に遭っていないからね。ボクは一番聞き分けが良いと言われているけれど、事お口の事に関しては絶対に聞き分けないよ。ビオフェルミンなら幾らでも食べるし、黒い甘いジェル(飼い主註:プリモルトジェルの事)なら他の子の分まで舐めてあげるけどね。


inserted by FC2 system