２晩徹夜して、ようやく宿題が終わった。私が間に合わせなかった為に依頼主が青色申告出来なかったら申し訳ないので、精一杯のスパートをかけた。集中すると暑くなる。夜中にトレーナーを脱ぎ捨てて下着のＴシャツでデータ入力をしていたが、全く寒さを感じなかった。風邪はまだ完治していないというのに、我ながら元気なものだ。 依頼主の送って来た領収証の束を入れた茶封筒を、ジャムは到着して直ぐに食った。ヤギじゃないんだから、紙を食うのは止めて欲しい。色んな物を食べるせいか、ジャムのウンコは臭いのだ。ジャム・・・そろそろ大人になってくれ！さっきもアインがテーブルの上でご飯を食べた後、椅子の上にいたジャムの頭を舐めてやろうと首を伸ばした途端、「何すんのよ〜！」とでも言わんばかりにプイッとそっぽ向いてしまった。アインはすごすごとテーブルから降りて行った。可哀想なアイン。あんなに怖がっていたジャムを可愛がってやろうとして冷たくされたら、しかも猫嫌いのアインがそういう行動に出ただけに面目丸つぶれだよね。 とにかくジャムは無敵だ。脇を持って「ブ〜ラブラ」させると、以前は「やめて〜」と泣いたのだが、今ではブラブラされたままで、その身体の長さを利用してグルリと首を回して私の手に噛みつく。私の布団にジーコが入って大人しくおずおずとくつろいでいるのに、布団の上に爆弾が落ちたかのように飛びかかって来るのもジャムだ。「止めなさい!ジーコはそういう事をされると怖がるんだから・・・」と叱るが、今度は上からがむしゃらに掘っている。我家の寝具は、遠からずボロボロになりそうだ。 疲れていたせいか、猫缶の空き缶を洗っていて（正確には缶の蓋を洗っていて）指を切ってしまった。血が止まらず仕方なくバンドエイドを貼ったのだが、貼ったまま家事仕事していると直ぐにグチャグチャに濡れてしまう。そうすると却ってばい菌の温床だ。しかし剥がすとまた水仕事していると血が出てくる。困った。しかし、これで今夜はお風呂には入らないで済むな(笑)。 ちょっと辛い内容のメールが入った。里親募集していた目の不自由な仔猫だったのだが、熱心な里親候補の方に貰われて行った先で、他の先住猫たちと一緒に外に出入り自由にさせている上、避妊して貰えずに妊娠してしまっているかも知れないと言うのだ。妊娠していたら産ませると里親さんは言っているそうだが、そういう里親さんが今度生まれた仔猫たちも避妊しないで増やし続けていったら・・・と考えると恐ろしくて絶望的な気持ちになる。元親さんには、約束が違うからと言って直ぐにでも戻して貰うべきだ、そうでなければあなたも無責任ですよ・・・と少し厳しい意見を言わせて頂いたが、今はそれ以上の行動は起こせない。 猫の飼い方も色々あであるのが現実だろうが、猫嫌いの人達の神経を逆撫でしないように、そして出来るだけ人に迷惑を掛けないように猫を飼おう、野良猫にも無責任なエサやりで社会に迷惑を及ぼさないようにしましょう・・・と必死で妥協点を模索しているのに、ますます猫嫌いの人達やアンチ愛護の人達をカッカさせるような事を平気でしてくれる人がいるのも辛い。猫を愛していると言う人たちの行動が、結果的に猫たちへの風当たりを強くさせてしまう事が頻繁にあるのも確かなのだ。人間たちがどう考えるているかなど、究極的には私にはどうでも良い。猫たちにとばっちりが及ばないように人に頭を下げ、人と協調し、人を手助けするだけだ。しかし私の拾い上げる砂粒の何万倍もが、捨てられてゴミのように扱われる。 こういう事があると虚しくて眠くなる。いや、そうでなくても今夜は眠らないと死んでしまう。眠って食べて、元気でまた砂粒を拾うのだ。そうするしかない。
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