ゴマ

天を見れば・・・

Mar.15,2002

昨夜の雨は嵐のようだった。その雨も今朝にはやんでいたが、今日は一日風が強くて相変らずの春の嵐といった風情であった。南向きの斜面に建つ我家は、窓を閉め切っているとモロに風圧を受けて、時々サッシのガラスが「ドーン」と音をたてる。猫びっくり。

その突風の中、頭痛も続いていたのだが捕獲に出掛けた。鶴見のエサ場には、近隣の建設ラッシュで場所を追われたせいか新顔の野良猫がたくさん増えてしまっていたのだが、サビ猫(三毛猫の一種だから、ほぼ99パーセントメスであろう)が時々来ていたので、この子は避妊しないとマズイ・・・と焦っていたのだ。寄り目のサビ猫には「よりこ」と名付けて(ひどい名付け方だ)、捕獲器とシーツ、仕掛けのエサには生ホタテを持って出掛けた。結果は・・・・・

サビ猫「よりこ」は待てども出て来ないので、辺りを歩いて探し回っていたのだが、別の猫を見つけてしまった。何度か見かけていた茶白のオス猫である。鼻面と首に怪我をしているのか、出血が見える。そっと近寄って観察すると、かなり傷が大きい。この猫は気の荒いオスで、こいつがエサ場に流れて来たが為に、ハナクソが寄り付かなくなってしまっていたのだ。こいつ、エサ場で守衛をしている日もあるのだから。目つきは鋭く、エサ場でやたらとオシッコをしやがる。自分のテリトリーとしたいのだろう。急遽、こいつを捕獲・去勢する事にした。怪我の治療もしてやりたい。そして、元の場所に戻す事にしよう。

ホタテを仕掛けた捕獲器をおくと、眠っていたようだが直ぐにウロウロし始め、いつもの如くあっと言う間に掛かった。仕掛けを引き揚げて危険のないようにしてからシーツをかぶせる。しかしかなり暴れている。ボランティア獣医に電話を入れ、急いで病院に向かった。五十日(ごとうび)の週末とあってちょっと道が混んでいたけれど、夕方になりきっっていなかったのでまだマシだったかも知れない。先生は、休診時間ではあったが快く迎え入れてくれた。直ぐに傷の様子を見て貰うと、出血している鼻面は喧嘩傷だろうけれど、首と頭頂部は疥癬だろうと言われた。最初は注射で、放した後は他の子たちも治療が必要だろうからと、エサに薬を混ぜて1ヶ月位様子を見続けて下さいと言われる。

疥癬の治療薬というのは、実はフィラリアの薬なのだと教えられた。そして猫のフィラリアは未だあまり研究が進んでいない部分もあるそうだが、もし既にフィラリアの原虫が寄生していた場合、その部位によっては薬を入れる事はリスクがある事も言われる。しかし、たかが疥癬と侮れない事も聞かされている。悪化して命を落とす事もあるのだと。今日の子も頭部はカサブタ程度であったが、首の周りはかなりひどい状態だった。毛は抜け落ちて、皮膚が分厚く硬くなって、象皮病のようだった。と言っても私は象皮病を間近で見た訳ではないのだが、その昔インドネシアに駐在していた事のあるこうちゃんは象皮病を見て知っている。

今日の茶白は、色々と考えて「チャッキー」と名付けた。チャッキーと聞いて映画『チャイルド・プレイ』を連想したあなた・・・なかなかセンスが良いかも知れません。チャッキーは去勢を済ませた後は1日入院させて貰い、明日の午後に迎えに行ったらまた元の場所に戻す。そしてその足で、別の猫を捕獲出来たらまた・・・と考えている。当分は捕獲・避妊を頑張る。サビ猫「よりこ」を避妊出来るまでは・・・。

ジャムがもうじき誕生日である。3月17日・・・生まれたてのほやほやで捨てられていたジャム。久し振りでジャムのページも更新した。「猫雑記」の写真を並べただけだが、子供の頃の可愛過ぎる写真で終わっていたので、最近の様子も載せておかないと手落ちだと考えて(笑)。それに、ジャムの妹のピュンピュンの写真が届いたので、それもきっかけになった。黒猫なので表情が判りにくいが、やっぱりジャムと似ていた!この子を一緒に貰うべきだった・・・とつくづく後悔している。だけどピュンピュンもかなりの怪獣ぶりらしいから、怪獣2匹というのもなあ・・・。どうです、ジャムと似ているでしょう?ジャムが黒くペイントされたみたいでしょ?
ピュンピュン
お披露目

ミュウの独り言

ママはまたバタバタしている。嫌だなあ・・・落ち着いてずっとお家に居て欲しいよ(溜息)。

今日、岐阜の声の大きいオバチャンから電話があったみたい。オバチャンの家のピアちゃんがおめめに怪我をして、オバチャンも大変だったみたい。あのオバチャン、声はうるさいけど何となく好きさ。「また来るからね・・・また会おうな」と言っていたけど、なかなか来ないなあ、オバチャン。


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