ミーヤも1歳だよ

Mar.18,2002

今年はお彼岸を前に早々と桜が咲き始めている。一年のうちで一番好きな季節になった。・・・と同じ事を毎年書いている。長い冬が終わり春の訪れを心から嬉しく思えるのは、子供や若者には判らない感覚だろうと思う。実際、自分も若い時分には春なんか好きでも何でもなかった。高校生の頃は、何を気取っていたのか空気のキリリと冷たい真冬の、しかも曇天の日が好きだった。そういう顔の凍りそうな空気の中を、目的もなく随分と歩いた。随分と暇で、しかもスカしていたのだ。仕方ない、お気楽学生だからな。今では冬は大嫌い。冬眠が必要な程の寒がりだし、野良猫の心配も増す。

      世の中に 絶えて真冬のなかりせば
             エサやりの心はのどけからまし・・・・・・ あまりにお粗末。

さて、バースデイケーキ・シリーズ第2弾である。イシイさんちのミーヤちゃんが、今日お誕生日だった。(ミーヤちゃんについてはお馴染みだと思うが、知らない方はSOSコーナー「ミーヤちゃん結果報告」でご覧下さい。)ミーヤちゃんの食べているケーキは、ジャムのケーキよりも美味しそうだなあ・・・。

以下に、イシイさんからのお便りを無断掲載(得意技だな・・・)させて頂く。

川口さま、昨日はジャムちゃんの一歳の誕生日だったんですね。おめでとうジャムちゃん。

我が家のミーヤも今日が一歳の誕生日です。318でミーヤという名前になりました。いろいろなことがあって我が家の五番目の仔になって、今はとっても元気いっぱいです。体重も5KGを超えて我が家で2番目に大きい子になりました。このままどうか発病しないで1日も長く健康で長く生きて欲しい。これが一番の願いです。

買ってきたケーキを待ちきれないで食べ始めたミーヤです。後ろにいるのはケーキ大好きなスウちゃんです。スウちゃんは我が家に3番目に来た仔で足の悪いユイちゃんの母親です。七ヶ月で妊娠しました。子猫の野良時代、顔に強い衝撃を受けて(病院の先生の話では蹴飛ばされたのではということです)、鼻が曲がり空気の通りが悪いのでいつもブヒブヒ言いながら息をしてます。おまけに妊娠中に肺炎にかかり、呼吸に難があります。妊娠中におなかにウイルスが入り、生まれたユイちゃんは歩行困難となりました。

スウちゃんは野良時代の過酷な経験から人間が大嫌いです。今でも知らない人が来るとどこかに隠れてしまいます。スウちゃんが我が家に来たいきさつは長くなるのでまたの機会に。でも今はスウちゃんとミーヤは大の仲良しでよくじゃれあっています。

A happy birthday my dear Miiya !

>From Ishii

イシイさんとはまだお会いした事がないのだが、シャスケくんの事もあったし、何よりもこのミーヤちゃんの事で、私は勝手にとても懐かしい親しい昔の友人のように感じてしまっているのだ。ミーヤ効果である。いずれは「シャスケ効果」という言葉も出来るだろう・・・多分、新しい飼い主のももちゃんの家で。

加納さんのところの保護犬ジェイは、今度の21日に里子に行く事に決定した。今日から預かりしているもう1匹(ジェイにそっくりらしい)も、既に里親さんが決まった。すっかり可愛いワガママ坊主になったジェイ・・・昨日の『NARAの天使たち』の写真は、春の野に出てのびのびと翔るジェイの姿が本当に幸せそうだったので、つい失敬して来た。まさに早春賦である。加納さんも大崎さんも、動物を可愛く育てる天才だ。(え〜っと・・・ちなにみ私も天才ですが・・・コホン。)

加納さんにお疲れさま・・・と言う前に、何と今日また新しい保護猫を4匹連れ帰ってしまった事を電話で聞く。努めて楽観的でいようと思うので、よっしゃ、よっしゃという感じで話を聞く。私は角栄か?

飼い主が家猫に産ませた仔猫を保健所に連れ込んだものらしいが、まだ生後1週間程のへその緒の付いた仔猫である。あと数時間後に処分されるところだった仔猫たちは、箱に入れられて放置されていたようだ。またか・・・としか感じない。育てられないくせに産ませる、自分の飼い猫に病気などの理由もなく避妊をしないで、あまつさえ妊娠させて出産させてしまう飼い主たち。

そこら辺に捨てるのと保健所に連れて行くのと、どっちが罪が重いのだろうか?エサやり・避妊をしている者にとっては、とにかく捨てるな・・・と言いたいけれど、そもそもは飼えないのに産ませる飼い主の心の在り方こそが問題だし、レベルが低すぎると言いたい。

加納さんは人工授乳で育てる覚悟をしてくれているし、またまた里親募集する事になった。まだ目も開いていない仔猫だし、ジェイを無事送り出してからの募集になるとは思うが、かなり可愛いらしいから、乞うご期待。しかし加納さんも1日も心の休まる暇がない。実は元の飼い主さんの連絡先も保健所が教えてくれたので、親猫の避妊をして貰うように連絡をとるべきでしょうか?と相談されたのだが、その顛末を最後まで見届ける事が出来る程には、加納さんも余裕がないだろう。せめてこう言ってやりなさい・・・と言ってしまった。

「可愛い家猫の仔猫たちを保健所に連れて行くのは、どんなにかお辛かったでしょうね。私がきちんと育てて責任をもって良い里親さんの元に送り出しますので、どうかどうかご安心下さいね。つきましては、また同じ辛い思いをなさらない為にも、そして母猫ちゃんが子宮蓄膿症などの病気にならない為にも、是非不妊手術をしてあげると良いと思いますよ。」と、うんと慇懃に言ってあげなさいと入れ知恵する。これで皮肉が通じるような人間ならば、仔猫を殺して貰いに保健所につれて行ったりはしないと思うが。こんな飼い主が余りに多くて、毎日辟易している。飼い方は飼い主の勝手であるのか?違うだろう。ペットも子供も、社会の中で育てているのだ。人に迷惑を掛けない事が、社会の中で生きる為の初歩だよ、ワトソン君。

ずーっと政治の話題には触れないよう心掛けて来たのだが、ちょっと変な気持ちになったのでひとつだけ書く事にした。鈴木宗男の件にからんで自民党の江藤氏が発言していた事が、いつになってもどうにも腑に落ちない。曰く「自分の生まれ育った故郷の為に働いて利益をもたらすのが男の使命」であると。そうか?日本の武士道って、大命の為には身内は一番後回しにするもんじゃないだろうか?「私を育て、応援して国会に送り出して下さった故郷の皆さん、今は他にもっと急を要する問題がありますので、いましばらく辛抱して、信じて待っていて下さい。」とでも言えないのだろうか。ま、地元選挙民も、自分のところが最優先されないと嫌だという自己中心的な人間が多いのが日本人だから、そんな精神は通用せずに次回の選挙では落選だうな。今の日本は、武士の国ではない。先ずは自分だけ、そして次には自分の家族、自分の地元・・・と利益・権利を守る事だけに一生懸命で、公徳心なんか持ち合わせている日本人は少ない。私?私は、少なくとも身内は一番後回しにしています。身内・・・ごめん。
ゴマの独り言

あたし、この間久し振りにベッドでオシッコしちゃったの。だってパパもママも忙しくてお出掛けしてばかりだったし、ゆっくりお膝に抱っこして貰えなかったし、大きくなっちゃったジャムがとっても暴れるし、何だかちょっと不安定になっちゃったみたい。でも、パパもママも怒らないで、黙ってお洗濯してくれたの。しかも「ゴマちゃん、ごめんね・・・」って言って。


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