朝から晴れた。晴れると私の病気には特に悪い影響を及ぼす紫外線が多いので、曇っていた方が外出の多い日には有り難いのだが、しかし目覚めはスッキリ晴れた日の方がずっと良い。今朝も、喉の渇きと空腹感で寝ていられなかった。起き出して昨夜作っておいた不味茶（「マズチャ」と読んで欲しい。一種のドクダミ茶なのだが、あまりに不味いので我々の間ではこう呼んで他のお茶と区別している。）を飲みながら、タバコに火をつける。寝覚めの一服・・・身体には凄く悪いだろうなあ・・・。

最近、朝食はピザトーストが続いている。パンは天然酵母の食パンの４枚切り（つまり厚切り）にピザソースを多めに塗り、ショルダーハムの切り落としと玉葱、トマトを乗せ、チーズをたんまり乗せる。厚切りな上に具も多いのでオーブンの火に近いから、チーズが焦げて美味しい。チーズがとろけただけでは、美味しさは半減だ。これにミルクコーヒーを淹れて、朝ご飯はおしまい。本当はサラダ位作るか果物でも食べれば良いのだろうが、どっちも面倒臭くて文字通り食指が動かない。こういう朝食を飽きるまで続ける。

かつては朝はお粥にしていた。薬味を色々と揃えるのが楽しかったのだが、それも飽きた。その次は、鍋焼きうどんを続けてみた。葱たっぷり、カマボコとえのき位入れて、卵を落とす。卵が半熟になる頃には、土鍋の縁にうどんつゆが少し焦げ付いて美味しい匂いがする。鍋でまとめて煮たうどんと比べて、「鍋焼き」と言うだけあって土鍋で焼くように煮込んだ方がはるかに美味しい。もちろん冬の夜食にもピッタリではあったが、寒い朝はこれで足の先までポカポカになって、まだ暗い冬の朝の出勤（車通勤者は朝が早い）に最適だった。

鍋焼きうどんに飽きると、スープ掛けご飯というのも続いた。具は何でも良いのだが、大抵いつもある大根と人参のイチョウ切りを水から煮て、トリガラスープの素と塩・少しの醤油・胡椒・ゴマ油で濃い目に味付けし、ワカメを加えてからご飯にかける。卵でとじても良いが、なくても充分だ。ワカメスープなんか馬鹿みたいに簡単だから、インスタントを買うのはつまらない無駄である。だいいち一人前の量が少ない。

スープ掛けご飯に飽きて、野菜スープだけという時期もあった。ジャガイモやキャベツ、人参、玉葱を大きな塊のままごっそり入れてスープキューブだけで煮る。あればペーコンやウィンナも加えても良いけど、野菜だけで充分だ。味付けは胡椒を利かせる。具が多いので、ご飯は不要。これは夜のうちに作っておくから、朝は温めるだけで簡単だ。

こうして見ると、一番食べたい炊き立てのご飯に味噌汁、鯵の干物、卵焼き、漬物・・・といったご飯には縁が無い。いや、自力で作る以外ないのだから、縁を作ろうとしたら自分が用意すれば良いだけではあるのだが、どうしても面倒臭い。そして、片づけが楽なように、ひとつの器で済むものばかり食べているような気がする。汚れ物を置いたままでは、絶対に出掛けられない。教育すべき子供がいないのを良い事に、こういう具合に偏った「ブーム」が続く訳だ。

という事で、今朝は今のブームであるピザトーストを食べて、一仕事終えてから出掛けた。行き先は区役所と法務局だ。区役所では２つの窓口を利用したのだが、ウロウロしていたら別の窓口の人でも親切に声を掛けて教えてくれるし、看板の窓口のことも大変に腰が低くて親切だった。あまりに誰もが感じが良いので、驚いてしまった。港北区役所、偉いぞ。

しかし法務局は最悪だった。窓口のオバサンも人を見下したような口のきき方をするし、だいいち登記簿謄本が１通千円もする。土地だけで地番に枝番があり２通必要で、家屋分も１通。合計３千円も掛かったのだ。たかがＢ５の２枚綴りのコピーが千円だと？こうちゃんは明らかに怒っていた。住民税を払っている上に、こんな簡単なものにまでこれ程の手数料を取るとは何事であるか！そう言いたかったのだと思う。怒ると喉が渇くので、途中で１５０円のコーヒーを飲んでから帰って来た。

そして帰宅してからその謄本を良く見てみると、驚くべき事実が判った。何と、土地・建物に関して根抵当が付いているではないか。取得時に付いていたものではなく、後で舅が自分がかつて役員をしていた会社が銀行融資を受ける為に抵当に入れたものだという事が読み取れる。姑は全く知らない事だった。くそじじい・・・こんな事をしていやがったのか。その会社にいた頃は、舅にもハイヤーの送り迎えがあったらしいが、そんな無駄遣いをするから会社は傾き、個人保証が必要になるのだ、とムカムカしてくる。いや、むかつく程度で済む問題ではないぞ。

抵当権がはずれているという事は明記されていないので、現状がどうなのかが判らない。しかし、問題の会社はとっくに倒産しているらしい。その時点で債権者が債権を回収出来ていれば抵当権ははずされているだろうし、回収出来ていなければ債権者たる銀行が連帯保証人たる者に対して取り立てに来るであろう。まったくもってあのジイさん、訳の解らない事をしてくれたものだ。死んだ人を悪く言いたくはないが、次々と出てくる厄介なネタの尻拭いは全てこうちゃんの役割だ。やっぱり世の中って不公平に出来ているんだなあ・・・。ジイさん、つくづく良い人生だったね。

ま、何とかなるだろう。あれこれ思い煩っても仕方ない。なるようになるのさ。

嬉しいお知らせがひとつ。秋田の中学生が募集していた仔猫は、今日無事に名古屋の里親さんの手元に渡った。里親さんからは、喜びの声（里子 No.317参照）が既に届いている。母猫の避妊に関しては、ヤマトママやさりりん様をはじめ色んな方から戴いたご支援をもとに、《猫の手倶楽部》として元親さんに渡してある。中学生でありながら、古い感覚の親を説得して色々と頑張ってくれていた。やっと迎えた今日という日を、どんな気持ちで送り出しただろう？母猫が、この先ずっと健康で長生きしてくれるといいね。

アインと違って、ミュウがＰＣデスクで私に寄り添おうとすると被害が大きい。何もわざわざ自分の手をミュウの枕に提供したい訳ではない。頭だけでも重たいのだから。しかしこうしていないと、キイボードの1/3は枕にされてしまう。あるいは相手にされていないと知るや、電話機のスパイラルコードをわざとガブガブと噛む。仔猫の頃、これが好きだったけど、どうも幼児退行現象が起きているようだ。寝ている私の胸の上で寝ようとするのも、仔猫の頃の癖だし（これこそは是非やめて戴きたい、死にそうになるからね）。