ジャム

布袋様?

Jun. 1,2002

ジャムのお腹にはジッパーが付いている。それを開くと、中から小太りのオヤジが出て来る。

そう言いたくなるような立派なデブ猫ぶりである。困った。顔のあどけなさと裏腹に、安定の良い置物になって来た。だけど可愛い。こんなに可愛い猫が、世の中に他にいるだろうか?と毎日思ってしまう。いたら教えてください。(あ、掲示板で結構ですので・・・)

先週捕獲した2匹は今日で入院1週間目となる。サビ猫は「としこ」三毛猫は「さゆり」とみょーこ姉ちゃんが名付けた。今日、動物病院に面会に行ってみると先生が写真を撮っておいてくれたので、2匹の名前を知らせておいた。

としこの子宮蓄膿症は、手術後の投薬がもう数日で終われるだろうから、来週末の退院とさせて貰う事にした。ケージに近づくと、としこは何となく甘えた素振りを見せる。顔も身体もとても綺麗だ。先生にも触らせると言う。この子は里親募集出来そうだ。我が家に欲しいほど綺麗なサビ猫だが、流石にサビ猫3匹置いてアインが無事に元気でいてくれると確信出来るほどには、私も楽観的にはなれない。

しかしさゆりは、物凄く威嚇が激しい。後ずさりするのではなくて、前に向かって来て威嚇している。目が凄く大きくて可愛いし身体もふっくらと愛くるしいのだが、これでは家猫にするのはとても無理だと、この私でも二の足を踏んでしまいそうだ。もちろん、外に出ないように気をつけて半年1年と辛抱強く接していけば、頭の良い三毛だけに必ず馴れるだろうとは思う。しかしこの仔猫の多いシーズン・・・人馴れしていない大人猫の里親募集は厳しいだろう。

さゆりの足の怪我の状態も、内腿だけに見えなくて、近々麻酔して検査すると言う。すっかり治るまで預かっていただける事になったので、先ずは一安心。今度はカメラを忘れずに持って、もう一度面会に行こう。

そのまま鶴見に向かい、エサやりに回る。エサやりの後でみょーこ姉ちゃんちに寄る約束をしていたので、食べ物を色々と買い込んで行く事にする。エサ場には、久し振りでティムが来ていた。ティムはいつまで経っても小さい。茶トラのオスのくせに、こんなに小さくて良いのか?そしてお喋りである。路地では新顔の黒白が待っていた。オスメスは構わず、この子もいずれ捕まえないといけないかな・・・。

姉ちゃんの家に着くと、既にサラダと筍ご飯、モツ煮込み、ちゃんこ風具沢山スープ、イカ刺や私の好きなサーモンの刺身等が揃っていた。私達も鮪の刺身と鯖の棒寿司、鰻の肝焼き等を買って行ったので、とても食べきれない量の料理が並んだ。案の定大量に残る。お山の猫に食べさせられるものだけ残して、あとはポリ袋に詰めてお持ち帰りだ。ご飯もサラダもある。今夜の夜食も明日の朝食にも間に合いそうだ。

今夜は、渋るこうちゃんを説得してアカペラで2曲歌って貰った。実はうちのこうちゃん、歌が上手い。《You belong to me》と《Mississippi delda blues》の2曲を歌い、私と姉ちゃんはうっとり聴き惚れた。今度は、三人でカラオケボックスに行こうぜ!と言って帰って来た。誰も最近の流行歌など知らないけど、オールディーズだけでも充分だろう。

という風に、三人がお気楽に過ごせる時間は短い。それぞれに頭の痛い課題を抱えているが、それぞれが自分の知恵と力でやり遂げて行くしかない事だ。自分の出来る範囲でしか抱え込んでいないつもりではあるのだが、ちょっとオーバーワークかも知れない。お返事が遅れている方、ごめんなさい。

交通事故の猫のSOSを立ち上げようと準備していた矢先に、静岡から昨夜、緊急でSOSが入った。動物病院の保護猫なのだがかなりひどい状態で、しかも保護主不在らしく安楽死させられてしまうかも知れないという仔猫だった。急ぎ、一時預かりを含めて里親募集とSOSとさせていただいた。

昨夜の段階では、まだ生きているかどうかの確認がとれていなかったのだが、代理人として動いてくれた静岡の「こま」さんが、朝一で病院に確認をしてくれて、里親募集して貰えるのであれば・・・という事で、安楽死はしないでくれるという約束をとりつけてくれた。

先ずは、この写真で見てもお判りだろうが「飛び出した眼球」の治療をして貰おうと思う。目が残せるのかどうかは判らないが、最善の治療をして貰いたい。もちろん支援しなければならないだろう。カンパなどのお願いもすることになるかも知れない。

詳細は追って随時報告したいと思うが、とりあえずは今夜これからSOSのページを作る。お問い合わせは私までお願いします。kkk@netpro.ne.jp

他にも2件のSOSとなりそうだ。可愛い仔猫がいっぱい里親募集されているけれど、そういう子は黙っていても写真のインパクトだけで決まって行く事が多い。ハンディのある動物はお世話が出来ないと思い込んでいる人も多いのだが、SUNちゃんのように全盲でもちゃんと幸せに暮らせている例もある。そのSUNちゃんが貰われるにあたっては、目の見えない猫を飼った経験のある猫ばあばやみゆきさんの助言のお陰も大きい。身体のもつ回復力を引き出してあげて、自力で食べて排泄できれば、あとはあまりハンディとはならないはずだ。

白血病のキャリアだったとしても、恐れないで欲しい。白血病でなくとも、腎不全等のどの猫でも免れない病気で、もっと苦しんで死ぬケースの方がずっと多いのだから。対処療法しかない病気が多いのだし、エイズ・白血病だけを特別視しないで欲しい。FIPにしても、数値が高いというだけでは発病はしない。ウィルスが変異を起こした場合にのみ発病するのであって、その変異をもたらす引き金となるのはストレスではないかと言われている。殆どの場合、FIPのウィルス感染はやがて終結して、そのまま何事もなく過ごせるのだ。(『猫の病気に関する情報』FIPのケーススタディもご参照ください。)
アインの独り言

ジャムったら態度も大きいと思ったれど、お腹も大きかったのね。あたしがどんどん小さく見えちゃうわ。どうやら大分小さいらしいけど・・・。

あたしにも心臓に持病があって、いつ死んでもおかしくないと先生に言われたのよ。でも、今年は奇跡的に元気で過ごしているの。どこの子たちも、希望を捨てずに生きて欲しいな。いや、生かしてあげて欲しいなあ・・・。

inserted by FC2 system