アイン

潰れた寝顔

Jun. 9,2002

朝から真夏のように暑い。この部屋は、午前中に一番陽が当たる。しかも早朝の太陽は、私の顔に当たってしまう。もちろんカーテンを閉めているのだが、出窓を出入りする際に猫が少しだけカーテンを開けてしまう。今朝も陽射しで目が醒めてしまった。しかし人を目覚めさせる効果的な刺激は、光が一番だという実験結果を見た事がある。次は音だ。だから目覚ましが鳴るより先に、部屋を明るくした方が良いのだという。やはり人間は日の出と共に起き、暗くなったら寝るように出来ているのかと思った。

もともと我が家は早起きだ。こうちゃんの目覚まし要らずには、結婚当初驚いた。その前から聞いてはいたが、どうせ大袈裟に言っているのだろうと思っていた。しかし実際に共に寝起きしてみると、目覚ましの音を聞いた事がない。目覚ましの鳴る少し前に静かに起きて、目覚ましを止めている。私は目覚ましが鳴ると、たとえ目覚めている時でもびっくりして心臓がドキドキする。寿命が縮む思いをするので、こうちゃんと暮らし始めて大変に有り難いのだ。

しかしこうちゃんの起こし方は「カズエちゃん、起きられる?そろそろ5時だよ・・・」な〜んてソフトなものだから、なかなか起き上がれない。実家の母は、寒い真冬の朝もカーテンと共に窓も全開、布団をひっぺがしてしまうというやり方であった。子供の頃から寒いのが大嫌いだった私は、これをされるのが嫌で仕方なかった。こうちゃんは先に起きてヒーターをつけ、冬ならば部屋を暖めてから起こしてくれる。ママとこうちゃん・・・顔は似ているが、起こし方は随分と違う。こうちゃんは、カズエちゃんを甘やかしているのだ。こうちゃんたら駄目じゃん!(恩を仇で返すとはこの事か?)

アインは相変わらず朝寝坊で、私が起きると一緒に起き出すミュウやゴマとは大違いなのだ。元気になって来ているとは言うものの、やはりしんどいのだろうと思う。好きなだけ寝かせておくのだが、その寝顔にも少しゆとりが感じられるのは気のせいだろうか?フラワーレメディは、我が家の場合には確かに効き目を現していると思える。

ミュウの診断も、おくだ先生に電話でお聞きすることが出来た。曰く「お母さんの気持ちを理解して、必死で力になろうとしている。次々と新しい子を受け入れられたのも、あの子が教育してくれたのではないか?自分の内側にストレスを貯めてしまいがちな子で、我慢強いけれどストレスが外に出せない。レメディを続けていくと、それを出すようになるかも知れない。」という事だった。ミュウの歴史を知らないはずなのに、これにはビックリした。やっぱり・・・!ミュウちゃん有難う。ごめんね。

朝は、味噌汁(豆腐と葱)に炊きたてご飯、納豆に、炒り豆腐・・・どれにも葱をたっぷり使った。だって、長葱を大量に貰ったのだ。昨日みょーこ姉ちゃんが「取り寄せたんだから、持って行け」と1箱持たせてくれた。自分は葱が嫌いなくせに、美味そうだからと取り寄せてしまう人である。確かに柔らかくて美味しい葱だ。そして白菜の漬物もあって、嬉しい朝ご飯だった。やっぱり朝からご飯が良い。きっと今夜も葱づくしになる予定。

何と、ご相談受付を作るきっかけとなった真理ちゃんが別のエサやりのオジサンを説得して、面倒を見ている2匹を避妊する決心をさせてくれた。素晴らしい効果の派生だ。先程その男性から電話を戴き、さ来週に避妊の予約を入れた。こんな風に、少しずつ広がって行ったら凄いではないか。

そして「気」は「気」を呼ぶのか?!ちょっとご無沙汰していたKちゃんが、ご近所の避妊していないで飼っている猫の避妊手術を、1年かけて説得してくれた。近々、これも手術の運びだ。彼女が車で搬送してくれると言っている。ありがとう、Kちゃん。その時には、是非お茶でも飲もうね。

別件のご相談も相次いでいる。メールではなかなか詳しくお話している時間が取れないので、是非お電話していただけると助かる。結局、無責任な飼い主や簡単に捨てる人たちの尻拭いをして、心ある個人が犠牲になって避妊を進めるしかないのが現実ではあるが、それは決して猫の為だけではなくて、自分の人生をより豊かなものにする事なのだと考えていただけると嬉しい。「情けは猫の為ならず。」・・・自分に全て返ってくるのさ。

メールを戴いても、お返事が書けない事ばかりでごめんなさい。緊急性の高いものからせっせと返信しているのですが、それでもとても追いつきません。ちゃんと読んではいますので、どうかお怒りにならず、そして懲りずに「返事よこせ」と言って来て下さい。足の浮腫みを心配して、エアマッサージャーを薦めて下さった方もいる。有り難い。これは買ってしまうかも知れないぞ。いつまでも元気で頑張らなくちゃ、それこそバチが当たるからね。

ご相談コーナーにはこれまでのケーススタディも掲載する予定だが、なかなか書ききれないでいる。誰もが最初は決断が出来ないものだし、捕獲など自分に出来るものではないと考えているものだ。私もそうだった。どんな人たちが、どんな風に決意して行動して行ったのかを知って戴けたら、きっと勇気が持って戴けると思う。そして、是非みんなで少しずつ手分けしてして行こうよ。猫を愛する人たちみんなで・・・。

今日からうちの猫たちの「独り言」は少しの間お休みして、里親募集のにゃんこたちを日替わりで紹介していきたいと思う。どの子にもドラマがある。無防備で純真な猫たちを排斥しようとするのではなくて、皆が温かい目で受け入れられる社会に近づいて欲しい。

さて、日本対ロシア戦が始まる。どうなるのだろう?!
今日のにゃんこ

あたしは生後9ヶ月の三毛猫。
ある日、トラバサミにかかってしまったの。とっても痛かったのよ。

それで左手が腐りかけて蛆までわいていたところを、優しい獣医さんに助けて貰いました。何度も手術して、今も毎日リハビリしています。

最初は人が信じられなくなっちゃったんだけど、先生がフラワーレメディを毎日飲ませてくれので、元通りの性格に戻ってきました。人が大好き。

誰か、あたしを安心して暮らせるおうちに連れ帰ってくれないかしら・・・?

里親募集 No.371-3で詳しく見てね)

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