20020612

例によって、低気圧が来ると調子悪い。仕事は溜まり放題なのだが、一気に片付ける気力がない。少しやっては一休み・・・それでは集中出来なくて駄目なのだが、今日みたいな日は集中力が持続しないのだ。猫たちも一日中良く寝ていた。私も猫になりたい。

葱はまだある。人にも分けたのだが、それでも元が大量だったのだ。今日は、朝からすき焼きだった。葱を１０本使った。細めなので長く切り、肉を引き上げた後でさっと煮込んだ。葱と安い肉と白滝だけのすき焼き。葱がいっぱいだと美味しいものだ。身体にも良さそう。調子悪い人間が、朝からすき焼き食うのか？だって葱がいっぱいあるんだもの・・・。

こんな美味いものを、どうしてみょーこ姉ちゃんは食べられないのだろう？凄く美味そうだったから・・・とわざわざ取り寄せたくせに。どうやって食うんだ？と聞くので「葱のスープ煮も美味しいよ」「げ～！」「葱のグラタンも美味しいぞ」「げ～！」という会話だった。

先日の歯医検診は治療という程のものはなく、しばらくは週に一度ずつ歯茎の状態の変化を診ましょうという事になったのだ。先生が他の患者を治療している間、例の歯医者の椅子でぼーっと待っていたら、隣の患者と担当医の会話が耳に入ってきた。初診らしく、問診表を見て先生が「アレルギーがおありになるという事ですが、ここに書いてある食べ物の他には食べられないものがありますか？」と訊いている。大学生らしい男の子は「あ・・・あとマヨネーズとかは嫌いです。」と大真面目に答えていた。言って直ぐに気付いたらしく「あ！好き嫌いは関係ないんですね・・・」と恥かしそうに言った。聞いていた私は可笑しくて、悪いとは思ったが顔を覗き込んでしまった。退屈な待ち時間を、楽しませてくれて有難う。

私には食べられないものというのは特に無いし、食わず嫌いという事も全く無い。ムカデとか芋虫などは勧められても日本ではまず食べないと思うが、それを食べないと失礼にあたる文化圏に行って勧められたら、きっと気が弱いから意を決して食べるだろうと思う。猫がいるから、どこにも行かないけどね。自分の文化にもケチをつけられたくないし、人の文化にもケチをつけるつもりはない。だが、犬・猫を食べる文化はやはりどうにも許容し難い。ならば豚や牛は犬や猫とどう違うのだ？必ずそういう反論が予想されるが、私だって明確な答を持っている訳ではない。

しかし神が万物を創造した時、豚や牛はある程度「食用」という事を考えて作ったのではないかと思ってしまう。何たってあの肉量だ。１頭の犠牲のもとに大勢が満たされる。尊い命の犠牲の結果、多くが救われるという図式ならばまだ救いがあるのではないか。もちろん鶏のように小さな食肉用家畜もあるので当然矛盾も生じるのだが、わざわざ野生種を愛玩動物用に改良して来た人類の歴史を考えると、愛玩動物にしたものを食べなくともよかろう・・・と考えるだけだ。猫が豚や鶏よりも尊いと言っている訳ではないのだ。確かに万人に判り易い「美」をフォルムとして持っているとは思うが、美しいから尊いというものでもない。

自ら家畜を飼い、それをつぶして食べる事が出来る程に私はタフではないし、所詮手を汚さずに綺麗に切り分けられたものを調理して口に入れているだけの人間だから、家畜に関しては何か言えない。命をありがとう、戴きます・・・と感謝するのが精一杯だよなあ・・・。

さて明日はジーコとゴマの分のフラワー･レメディを、またまたずうずうしくもリエさんにお願いして貰って来て戴ことになっている。そしてそれを受け取る時には、かあたんから預かった３匹の分の写真を渡して、次回の診察時に処方して戴く段取りだ。ついでに、おくだ先生の保護猫２匹が高知へ行く為のコンテナを買って、搬送ボランティアをしてくれるリエさんにお渡し出来たら効率的だ。

楽しみだわ。もしそれでゴマがリラックスしてくれて、ついでにトイレ以外でオシッコしなくなってくれたらいいなあ・・・。ま、いいんだけどね、オシッコくらいは。どこの多頭飼いの家も、多少のトラブルは抱えながらも幸せに同居しているからね。

私は私で明日は別件で別の動物病院に行き、写真を撮ったり里親募集の準備をしなければいけない。連日スケジュールが詰って来てしまった。家で仕事をしている気楽な身分のくせに、スケジュール帳が必要になってきた。あるいは秘書が必要だ。有能美人ボランティア秘書がね。