アイン

長々

Jul.11,2002

朝方、また変な夢で目覚めた。眼科のリエさんがうちに来ている。私は起きられないで、大分お待たせしているらしい。やっとのことで起き上がり、これから晩御飯にするので食べて行って下さいと引き止める。その晩御飯は、キャベツの千切りと茹で豚だった。茹でるといっぱい食べられるでしょ?なんて事を言っている。

そこへ姑が入って来て、これから出掛けるという。姑は今よりずっと若く、ピンクのスーツなど着ている。義母さま、お出掛けですか?と訊いても、知らん振りしてツンツンしている。お客の手前、何となくバツが悪い。どこへ行くのかと思えば、これから親族会議があるのだとこうちゃんが教えてくれた。姑の母親が寝たきりになったので兄妹の誰が面倒を見るかで揉めていたのだが、姑は自分が引き取ると言っているらしい。(実際には姑は一人娘で兄妹などいない。)しかし私は、そんな事言っても、最終的には私たちが介護をする事になるだろうに、私には挨拶もなしかよ〜!とムッとしていた。

怒っていると、茹でブタはノグチさんとこうちゃんとで最後の一切れまで食べてしまっていて、私は僅かに残ったキャベツの千切りに醤油ドレッシングをかけたもので、丼のご飯を食べようとしていた。う〜ん、またしても食べられてしまったか。そして、前回すっかり食べられてしまった時と同様、姑への腹立ちとセットである。どういう心理だ?それにしても、いやしいなあ、こうちゃんもリエさんも。

今日は、マルコの為のケージが届いた。早速組み立てて設置するが、誰も入らないようにしている。匂いが付いてしまうし、いざマルコが来た時にも他の子が入りたがるといけないからね。部屋はますます狭くなったが、何とか収まるものだ。みんな既に興味を失っている。むしろ移動したソファが目新しく思えるのか、珍しくゴマが寛いで見せたりしている。

このケージ・・・本当は店に入荷する予定だったから暑い中を取りに行ったら、まだトラック便が届いていなかった。仕方なく出直す事にしたのだが、夕方に電話が入って、注文していたケージが入荷しなかった、メーカーは2個でないと出荷しないと言っているらしい。しかし店が電話で注文した時には、そんな事を言わずに受注して「11日着」だと答えたではないか。あれから10日も経つんだぞ。店の人は恐縮して、一回り大きいものを安く提供すると言ってくれたのだが、こうちゃん怒って「そのメーカーはちょっと酷いなあ・・・もう一度交渉して下さい。」と頑張っている。

最悪の場合は、今日明日中にあちこち回って同じタイプのものを購入すべく頑張ろうと思っていた。しかし苛々して待っていると再度電話が入り、町田の店にあるものを取りに行って夜にはお届けしますと言ってくれた。それもまた申し訳ないが、オカラの砂と共に配達をお願いする事にした。

電話の応対は全てこうちゃんがしてくれていたのだが(私は別件でとても忙しかった)、店の青年は電話して来る度に「あ、お父さんですか?」と言うらしくて、こうちゃんはくさっていた。この青年は店長らしくて、もう長年の間、毎週ノラご飯を買いに行く度に顔を見ている。あちらも私達をセットで見て覚えているはずだ。「おとうさん」というのは、どういう意味だろう?

一度ではなかなか辿り付けない人が多いので、携帯から何度か電話を貰いつつ、最後の電話は私が受けて、こうちゃんは階下で待機していた。「今、どちらですか?」と訊くと、「え〜っと、番地は36の8ですよね?ここは36の・・・あ!ありました。いました、いました、お父さん!」と無邪気に喜んでいたので、「それは夫ですが・・・」とは言わなかった。別に私がこうちゃんの娘に見られているという訳ではなかろうが、こうちゃんはしょんぼりしている。

10年前、私がまだとても若くて(実は36だったけれど、見た目がとても若かったのだ・・・)しかも可愛かった(笑)頃、エアコンを取り付けに来てくれた電気工事のオジサンが、「あちらはお嬢さんの部屋ですか?」と訊く。「いいえ、私の部屋なんですよ・・・少女趣味ですかね?」と答えると、「だからお嬢さんの部屋ですよね?」とまた言う。そこで初めて、この人はこうちゃんを私のお父さんだと勘違いしていたらしいと気付いた。

もう少し前にも、それは西新宿に住んでいた時、土砂降りの雨の中を傘をさしてこうちゃんが歩いていたら傘と雨のせいで信号機が全然見えず、夜中の事で車の往来も少ない水道道路だけにそのまま渡ってしまっていた。すると偶然夜回りに出ていたお巡りさんに突然、「おとうさん、信号は赤ですよ!」と注意されたらしい。「さっき、おとうさんて言われたよ・・・」とこうちゃんは笑っていたが、私から見ると少しも「おとうさん」というイメージのない素敵なこうちゃんでも、他人から見たら白髪の多いオジサンなんだなあ・・・と可笑しくなった。

しかし今日の青年に聞きたい。私を呼ぶなら「おかあさん」ですか?と。青年はなかなかカッコよい男の子で、おからの砂も1袋サービスしてくれていた。恐縮したこうちゃんがお駄賃(?)をあげようとしたのに絶対に受け取らなかったと言う。往復3時間近くかけて取りに行ってくれ、何とも申し訳ない事をした。店の名前は「ONE」という。倉庫みたいな陳列も全く素っ気無い店だが、色々なモノが安いし、何と言っても店員がテキパキしているので私達は気に入って通っている。この件で、ますます浮気出来なくなった。(という事は、お兄ちゃんの無欲の誠意は功を奏しているという事だ。)

前々から準備していた(昨日も宣言した)「足立区の虐待猫たちのSOS」を、今日ようやく立ち上げた。

棒で殴られ、剃刀でノドや顔や手足を切られ、竹串で背中を刺されていた野良猫母子5匹のうち、里子に出せた1匹(ハナちゃん)を除いた4匹の里親募集のSOSだ。写真が届いたのは昨日だったが、スキャンする気力が昨日は残っておらず、今日に持ち越してしまっていた。

写真を見て驚いた。4匹とも、みんな物凄く可愛いのだ。ミュウの瞳と共通する、大きな黒目。優しい表情。ちょっと太目のこのヤマト君など、あまりの愛くるしさに、「うちに来るかい?」と我が家の状況も忘れて言いそうになる。保護主さんの愛情と、時間をかけたケアがよく判る。

この子たちの為に、古いボロ屋ではあるが家まで借りているのだ。朝晩、2時間ずつ通ってお世話をしている。暑いのではないかと心配して、冷風扇もひんやりシートも買ったと言うが、それでもまだ心配で家を借り直さないといけないかと思って・・・等と言っていた。大丈夫ですよ、猫は元々砂漠の生き物ですから。脱走しないように窓に取り付けようとラティスを買ったので、何とか風が通るよう工夫してみますと言っていた。兎に角一生懸命なのだ。

しかし保護主さんもご自分の病気で、入院が決まっている。それを延ばして、何とかこの子たちが幸せになれるまで見届けたいと頑張っているのだ。電話して「凄く可愛いですね!」と言うと、有難うございます・・・と絶句して、電話の向こうで泣いているようだった。ここまでの半年以上の道のりは、私は電話でサポートしていただけで、全ては彼女がくじけそうになりながらも一人で、そして自力でやり遂げて来た。捕獲、避妊、不動産探し、脱走した時の捜索、家の補修・・・。

是非、ご支援くださいますよう、お願いいたします。

今日のにゃんこ


アタシはミーシャ。ロシアンブルーのMIXらしいわ。アタシを育てていたのは、ブリーダーとかいう商売の人だったんだけど、アタシたち13匹もマンションに置き去りにして夜逃げしたの。酷い話よね?

今はきちんとした優しい人に保護されていますが、そこにはいっぱい保護猫がいて、アタシはいつまでも迷惑を掛けたくないの。尻尾は短いけれど、この写真みたいな目つきの悪い猫ではないのよ。実物を見て欲しいわ。そして是非ともアタシを家族にして、一生可愛がって下さい。

(アタシの事は、募集No.417 で詳しく見てね♪)

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