ジーコ

寝るが一番

Aug.1,2002

言いたくないが、暑い。今日はこの夏一番の暑さだったらしい。うちでは毎日同じように暑くて、もう寒暖計などどうでも良いという気分だ。マルコですら暑いらしく、床にベタ〜ッと伸びている。エアコンはもちろん効かせている。ジーコだって、ソファ独占で寝てばかりいる。今日の写真・・・太って見えるがスレンダーなジーコなのだ。ミュウとそっくり・・・!

昨日、里親募集で掲載した広島の保護母子猫の保護主は中学生だ。もちろん親の保護を受けている身分で、これまでの例に漏れず周囲の大人たちは野良猫の保護にはなかなか理解を示さず、中学生たちが可哀想に思ってエサをあげていたら、いつか仔猫を産んでしまった。これも中学生だからと言うよりは、エサやりしていると良くあるパターンだ。中学生「あや」ちゃんは、そのまま捨て置けず、仔猫ともども保護する事にした。そして4匹生まれた仔猫の3匹までは貰い手がつき、残る母子2匹の行く末がなかなか決まらず、私にもご相談が寄せられたという訳だ。

最初、私は未成年(しかも中学生)の保護活動に無条件に支援する訳にはいかないと判断した。保護主であるご両親とも話し合った結果、納得が行くものでなければ見ず知らずの遠方の大人がホイホイと支援などむしろすべきではないと考えている。保護活動は、たとえそれが大人の場合であれ、大変な労力と多少の経済力が必要なのだ。中学生・小学生にも動物を大切に考える気持ちや、弱いものに手を差し伸べる気持ちは育んで貰いたい。そして、必要と思えば、金銭支援する事もやぶさかではないと思っている。

しかし、親はどう考えているのか、どこまで自分の大切な子供との意思の疎通があるのか・・・そこはきちんと確認しておきたい。それは私が常識ある大人としては、最低限度ふまえておかなければならない鉄則だ。ちょっと次元が違うけれど、援助交際だの何だと言って未成年に分不相応な金を与えて若い娘を汚し、己の品性をいよいよ汚して恥じないオヤジとは違うのだ、私は。私はお調子者ではあるが、反面、頭の古い大人でもある。学生には学生の本分がある・・・と平然と言ってのけるアナクロな人間である。主婦にも主婦の本分が、勤め人にも勤め人の本分があると思っている。しかし柔軟さも勿論必要だし、はみ出す事は大いに結構。主婦が女でなければならないとも思わない。だけどそれぞれの立場と境遇に於いて、求められる責任や義務を果たさずにいる事は好かない。そう、私は誰であれ義務を果たさずに欲しいものだけを追い求めてはいけないと思う、堅い真面目な性質のオバサンなのだ。

だから勿体つけているのではなくて、親の保護を受けている子供が援助を求めていたら、先ずは親と話をする事抜きには支援には乗り出せない。その上で、話しても無駄な親であれば飛び越えてでも巧い形で応援するだろうし、話せば解る親であれば一応の道理を説明させて戴いた上で、本当は当事者の家庭でも充分捻出し得る程度の費用だとしても、《猫の手倶楽部》の基金を使わせて戴く場合もあるだろう。私よりもはるかに裕福な家庭でも、(野良猫に使う)お金はないと言える家庭はたくさんあるのを嫌と言う程知っている。皆さんも知っているでしょう?

今回のケースは、話せばある程度解る親であった。今夜、ようやくお母さんと話をしたのだ。それというのも、昨日の募集を見てくれたSUNちゃんママが母猫が野良に戻されるかも知れないという事に心を痛ませて、里親さんを探せるまでの間の一時預かりを申し出てくれたのだ。本当はそんな事を夢にも思わず、広島市内の獣医情報を教えて貰おうと電話したのだが、偶然その事でメールしようとしていたところだったと言う。その時の私の気持ちは、ちょっと言葉では書き表せないし、多分当人にしか想像も出来ないと思う。

自分の保護猫を里子に出した場合はもちろんだったが、15匹のSOSの時のおニャアニャンや明美さん、そしておブリ様、もしくは秋田の仔猫の里親アサノさん、SOSの太郎くんを引き取ってくれた中吉さん・・・他にもたくさん、全部は書ききれないものの、その人達の好意に対してその時その時にこれまでにも何度か味わって来た感謝の気持ちではあるのだが、その都度この気持ちを表現しきれなくてもどかしい。いや、別にどうしても正確に表現しなければならないという事ではないのだが、言葉という表現手段に於いては常に保守的なチャレンジャーでありたい。つまり、「すっごく嬉しくてドッピューン!みたいな気分」などという私の歳に不相応な手法はとりたくないのだ。何たってアダルトであるからな。ふふん。文字による表現がどうしても出来そうもないので、仕方ないから、今近隣に雷を鳴らす事にした。聞こえますか?私のキモチです・・・。嘘です(断るまでもないか)。

いけない、オチャラケている場合ではなかった。兎に角、今頃はSUNちゃんママがあやさんのお母さんと話をしてくれていて、私に結果をメールしてくれているはずだ。と言っている傍から、報告が届いた。

早速ですが、電話で今話をしました。
母猫を連れてきてもらうつもりでしたが、子猫の様子と、写真も撮れたら撮ってこようと思い,
私が先方にうかがう事にしました。
友人の旦那に連れていってもらえると思います。早ければ土曜には行けるかもしれません。

引きとって帰ったらまた連絡をします。

SUNちゃんのママは物凄く忙しい家業を抱えているので、このままなし崩しにすることはしたくない。どうあっても、早く母猫は里子に出してあげたい。SUNママが引き取ってから、直ぐに不妊手術に連れて行ってくれる事になっている。もちろん費用は支援させて戴きます。《猫の手倶楽部》の会計も一両日中に更新しますけれど、支援者の皆さん、どうかご了解戴けますようお願い致します。

そして仔猫はアメショーハーフのような愛らしい仔猫なので、是非家族にして下さい。お届け方法は、随時ご相談させていただきますので、遠方でも構いません。

実はこの子をの事も考えて下さっていた方が、来週大阪の別の仔猫を見に行って下さる運びとなった。その仲介役も務める事が出来て、昨日から色々と実りある展開となっている。

全ての子が、幸せを手に入れられますように!

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