悲しくて、そして怒りを抑えきれない。SOSにリンクで協力していた「ノラ吉くん」は、殺処分されてしまったらしい。このケースでも、保護主の代表は中学生の女の子であった。トトさんが窓口としてSOSを立ち上げてくれ、必死でサポートを続けてくれていたのだが、助けて下さいと行って来たくせに何を言ってもろくな返事が来ない状態が続いた揚句、ようやく連絡がとれたと思ったら母親に言われるままに動物保護管理センターに連れて行ったらしい。
ノラ吉くんは結局ろくな治療もして貰えないまま足腰が立たなくなり、厄介者扱いされたのだろう。ノラ吉くんに送って欲しいと、秋田のさりりん様から支援を戴き、それに《猫の手倶楽部》から足して3万円を支援したばかりの事だった。受け取った直後に処分しているようだが、どういう神経をしているのだろう?母親という仮面を被った人でなしの顔が見てみたい。トトさんの心の痛みは、如何ばかりかと察するに余りある。以下に、トトさんからのメールを掲載させて戴く。
どうか皆さん、ノラ吉くんを忘れないであげて欲しい。虐待されて死んだ「こげんた」は、あなたの足元にもいるのだ。あなたが手をさしのべない事が、第二第三のこげんたを生み、ノラ吉を生むのだという事を知って欲しい。 この事を振り返っても、やはりインターネット等という手段が発達したせいで判断力も経済力もない中学生のような子供が、安易な気持ちで動物の保護などするのは間違っていると言いたい。それでも助けを求めている小さな命に手をさしのべるその気持ちは大いに買うし、無関心でいるよりはずっと良い事なのだと思うが、それならば尚の事、自分の親とどれだけコミュニケーションをとり、説得していくかというリスクは中学生でも負って欲しい。今年に入ってから中学生からのSOSが続いたので、改めて秋田の中学生・太田さんの責任感や大人も顔負けの誠実さを思い起こした。以下に引用するのはその太田さんと交わしたメールの1つであるのだが、一方ではこういう中学生もいるのだ。これ程の子は例外なのかも知れないが・・・。
物凄い猛暑だったが、午後はご相談の電話で受話器を置く暇がなかった。お陰で銀行に良く予定が狂った。明日こそは記帳と振込みを済ませて、《猫の手倶楽部》の会計を一度締めたい。ご相談内容は様々だ。ある活動家に預けている保護仔猫たちを引き取る約束の期限が来て途方に暮れている人、野良猫へのエサやりをしているが苦情が出ているので捕獲したいのだと言う人、かなりの数の捨て猫が発見されて衝撃を受けているボランティアの人・・・いずれも切羽詰って「藁をも掴む」思いで電話して来たのだろう。私に相談したところで私が一発で解決出来る方策を持っているはずはないのだが、兎に角どうしたいのかを一緒に考えて整理し、その為に何が必要なのかをプレゼンテーションし、そして本人に頑張ろうという気力が湧くように励ます事くらいは出来る。 彼らは私と同様普通の人だが、本来は弱いものを助けたいという優しい心と障害を乗り越えて行く力を持っているのだ。それをちょっとだけ背中を押してやれば、その力を発揮出来る人達なのだと思う。そう思えば、あらゆる人に対して丁寧に接していかなければならないと肝に銘じている。猫嫌い・仔猫嫌いのアインだって、我慢しながらマルコをあやす時間が増えて来たのだ。ママも辛抱強くないといけないね。 さて、まだまだ里親さんの決まっていない保護猫たちがいっぱいいるけれど、保護主さんたちはどうか焦らずに正しいと信じる努力を続けて下さい。求めるものが正しく、そして正しく努力出来ていれば、神様は必ずふさわしい結果を与えてくれるでしょう。
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