ジーコ

暑いよ!

Aug.7,2002

昨日の段階ではノラ吉君の状況は詳しい経緯までは判らなくて、多分もう殺処分されているだろう・・・というかなり確信ある推量だったけれど、今日トトさんが当該センターを調べ問い合せしてくれて判った。8月1日に母娘の二人に「獣医さんにもう助かる見込みはないと言われたから」と言ってセンターに連れ込まれ、翌日直ぐに殺処分されたといいう事だ。今朝、朝イチで秋田のさりりん様から電話を戴き、もしまだ処分されていないのであれば何とか受け出してうちで面倒を見ると言って下さったのだが、ももうノラ吉君の命は失われてしまっていた。

トトさんもさりりん様も、改めて辛い思いをしただけだった。掲示板にでも多くの方が怒りと悲しみを表現していたけれど、一番の問題は、見ず知らずの他人に助けを求めておいたくせに(しかも今後の治療費に充てて貰う為の支援金を受け取っておきながら)相談も報告もなく処分してしまった事、そして見ぬもの清しなやり方だ。せめてセンターに持ち込むのではなく、獣医で自分たちも立会いの下での安楽死を選んだならば、救いがあったかも知れない。

しかしノラ吉君は必死で生きようとしていたはずだ。足腰が立たなくなって来ているとは聞いていたけれど、それがどこに原因があるのかすら調べて貰えていなかったようだし、もしかしたら狭いケージの中に入れられたままなので足腰が萎えているだけかも知れないし、一時的な事かも知れないじゃないか。無邪気に生きている小さな命が、人間の都合で失われる事ほど辛いものはない。(じゃあ豚や牛はどうなんだ?という議論は、次元が違うものだ。罪の無い豚が殺される事だって可哀想だよ、そりゃ。だから有り難く食べているよ!)

同じ時期に同様の交通事故に遭って保護されているSOSのチャミちゃんは骨盤を骨折していて下半身が麻痺していたものが、もちろん治療もして貰ったけれど、保護主さんの精一杯のお世話と愛情で大分回復して来ているようだ。もはやケージの中にはおらず、自力で動き回り妹さんのベッドにも入って来ると言う。ようやくチャミちゃんメールも更新したので、ご覧下さい。私の返信があまりに雑で恥ずかしいのだが・・・。

保護主さんの心に何一つ葛藤がなかったとまでは思わない。哀れなノラ吉に憐憫も感じていただろうし、処分した事に対する苦い思いはあると信じたい。しかし心にやましさがあるからこそ連絡を絶っているのだと思うが、人の親たるもの、物事のケジメはきちんとつけて欲しい。トトさんを始め、支援してくれていた全国の方への感謝とお詫びはあって然るべきだ。しかしそういう社会常識のある母親ではないようなので、心を鬼にして厳しいメールを送った。返事はないだろうと思うが。

メールアドレスが判らないので、トトさん経由でお送りしております。
ノラ吉くんの支援金3万円をお送りした《猫の手倶楽部》の主催者で川口と申します。

ノラ吉くんの今後の治療費などに充てて戴ければと願って支援金をお送り致しましたが、
ノラ吉くんは1日にセンターに連れ込まれ、2日に殺処分された旨を知りました。
センターでは安楽死ではありませんので、大変に可哀想に思います。

我が家にも足のない仔猫を引き取ったばかりなので、
ノラ吉くんが本当に生きる術がなかったのか、疑問に感じております。

実際、里親候補も現れていたので、何故お嬢さんが助けを求めておきながら、
そういう事に対してもろくな対応をしなかったのか不思議です。
他人をこれだけ巻き込んでおいて、無責任と言われても仕方ありませんね。

つきましては、支援金は返還していただきたいと思います。
支援者の方々から集めた、命を救う為の基金ですので、
このような不誠実な形では終らせる事は不可能です。
「支援金詐欺ではないのか?」という問い合せすら入っておりますので、
そうではないと信じますが、そう言われている事だけはお伝えしておきます。

大変残念な結果に終わり、
このようなメールを差し上げることに関しても不快ではありますが、
返金はトトさん経由でも結構ですので、宜しくお願い致します。

(注:「トトさん」と書いている部分は、実際には実名が書かれております。)

全国の皆さんから送って戴いて管理させて戴いている貴重な善意のお金ではあるが、問題はお金ではない事は私も承知している。それに、こういう形で追い詰めたところで良い方向に学ばせることは難しいとも思う。より一層「もう2度と怪我をした猫なんか拾って来ない」と頑なに思わせてしまうのかも知れない。しかし他人の評価で左右されるような、そんな程度の優しさならば砕け散ってしまえと思う。

当初、中学生の娘の名前とメールアドレスの入ったSOSだったものを、それを伏せてトトさんに窓口になるようアドバイスしたのは私だ。腰のひけている保護主の場合には特に、余計な中傷から守ってやる事が望ましいと判断したからだ。だからこそ今回この保護主に厳しい事を言うべきは他ならぬ私であるとも考え、書いていても不愉快なメールを送るに至った。善意の《猫の手倶楽部》の基金は私に管理責任があるのだし、たとえ戻って来なくとも支援した者の責任として言うべき事は言わなければならないのだと思っている。きっとこちらの真意など理解しやしないだろうが。

こういう動物がたくさん殺処分されている現状は、捨てる人間や飼えないのに避妊せずに飼っていて産ませる人間に全て責任がある。ノラ吉の事は忘れてはいけない。可哀想だったからではなく、こういう結末を生まない為にも、どうしたら未然に防げるのかを一人一人が考えて、自分の足元を見直して欲しい。ノラ吉は、あなたのまわりに幾らでもいます。

怒るのにも悲しむのにも疲れたので、話題を変える。長嶋さんの自宅に侵入した男が逮捕された。二女に会わせろと要求したらしい。当時、長嶋邸にはお手伝いさんと長嶋さんの二人がいたらしいが、2階にいた長嶋さんはこの事件に全く気付いていなかったという。しかもセコムしませんか?とCMいで言っている長嶋さんは、この防犯装置を切っていたらしい。いずれも長嶋さんらしいエピソードで、きっと後々のTVの長嶋さん特集では、この事件も面白おかしくネタにされるのだろう。あちこちで物騒な事件が続いているだけに、私の大好きな長嶋さんに何事もなくて良かった。あの笑顔を見ているだけで、私は温かい明るい気分になれる。長嶋さん、有難う!セコムしてね!

そう言えば、一般人の防犯グッズが良く売れているのだとも聞く。それも警報ブザーだとかホイッスルなどという消極的なものではなくて、スタンガンなどの軽い武器が売れているというから驚く。この私だって若かりし頃、代官山のアパート近くで男に付いて来られ、アパートの門の手前で前に回られて「£%$¢@§※♪∽ΨΩжと、刺すぞ!」と何やら訳の判らない言葉で脅されて、住宅街を走って逃げた事があった。「誰か助けて!」と叫んだが、まだ夕方だと言うのに誰も出て来てはくれなかった。しかしまだ20代だった私は足が速く、その男を振り切れた。やっと商店街まで出て店に入り事情を話して警察を呼んで貰ったが、この道は人通りが少ないから通らない方が良いですよと言われただけだった。(そんな事言ったって、そこはアパートの前の1本道だぞ。)痴漢の人相すらも訊いてくれなかった。今では足が痛くてヨチヨチ歩くのが精一杯だから、とても走っては逃げられない。尤も、痴漢だってもはや私の事は狙わないだろうが(怒)。

あまりの暑さ続きで、もう猫も人間もぐったり・・・。日が落ちても、我が家の2階には熱気がこもっている。本気で屋根に放水したいと考えているのだが面倒臭い・・・。薮蚊もいっぱいだしね。更新予定もいっぱいだぁ・・・。

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