マルコはジャムが大好きらしい。
いつも後を付いてまわっている。テーブルの上で姉弟のように並んで寝ている事が多いし、取っ組み合いの相手をしてくれるのはジャムが一番多いので、マルコはジャムといると生き生きとしている。 しかしジャムは大袈裟で、ちょっと噛まれると「キュ〜ン」等と情けない声で鳴く。 マルコの目は真ん丸になっていて、とても悪ガキに見える。3本足のハンディキャップなんて、マルコの心に影を落としはしない。それでも私が大きな赤い財布を手に持って近づいたら、異常に驚いて逃げ出した。 すっかり安心するまでには、まだまだ時間がかかるね、きっと。 アザラシのタマちゃんは、今日の討議で保護が見送られたようだ。 国土交通省の扇大臣は、みんなが川べりで騒ぐのは専門家に聞くと決して良くない事らしいが、まあ心情的にはやむを得ないんじゃないか・・・などと変な事を言っていたな。訳が解らないよ、そういう論理は。みんな静かに見守ってやって欲しい・・・と言えば済む事ではないのか。 しかし今日は、橋の上から見ても川べりには人だかりはしていなかった。 今日は小潮だというが、もっと下流に泳いで行ったのだろうか。どこかもっと綺麗な川に行って、鶴見川には決して戻って来ないで欲しい。 ワイドショーで「やくみつる」とかいう漫画家がコメントしていたのだが、横浜国際競技場あたりの鶴見川では鷺が魚を獲っていたりして鶴見川でも充分綺麗なんじゃないかなどと言っていたけれど、あんなに上流とでは環境が全然違う。あまり何の分野でも知ったかぶりをしない方がいいと思うぞ。 暑くて暑くて、今年は例年には買わなかったものを買っている。アイスクリームだ。 こんな女子供の食べるものワシは食わんぞ・・・とうそぶいていたが、冷たいだけでも美味しいと思うようになった。明治製菓のチョコレートがコーティングしてあるアイスバーの箱入りを常備して、PCに向いながら食べる。 ジーコがチョコを舐めたくて近寄って来る。勿論あげない。兎に角、人間の食べ物を与えるのは猫の身体に良くないのだから・・・と言い聞かせて、一人でベロベロと食べる。 本当は、猫が食べてはいけないものは私も食べないようにしたいのだが、私がキャットフードだけ食べて生きて行くのも辛い。ごめんね、猫たち。 アイスを食べた後は、冷たい緑茶で口直ししないといられない。 これも例年にない事だ。つまり、夏でもお茶は熱いのを飲んでいたから。代謝の悪い私は、身体を冷やさないようにいつも注意していた。 冷たいお茶をよく作ったのは、8年前の夏だった。1994年の夏・・・あの夏もひどく暑かった。どうして覚えているかと言えば、日記をつけているせいもあるが、その夏、こうちゃんの会社の社長が殺されたからだ。既にどこかで書いたかも知れないが、夏のお約束としてまた書く。 ある朝こうちゃんが出社すると、既に通報があって警察が来ていた。 犯行現場は会社の中。社員は全員所轄の警察署に参考人として事情聴取で連れて行かれ、その中の一人が結局は犯人であったのだが、朝から夜中までこうちゃんも帰して貰えなかった。 私は何度も警察に電話を入れて、いつ帰宅させてくれるのか?昼は食べさせて貰えたのか?晩御飯はどうした?そろそろ終電がなくなるがどうやって帰らせるつもりだ?徹夜させるつもりか?等と口うるさく抗議していた。警察官もさぞかし困っただろうと思う。 こうちゃんは、「奥さんが怒っていらっしゃるので、ご自宅に電話を入れて下さい」と言われたそうだ。 こちらから電話しても、代わってはいけない規則らしい。 私はいつもはそんなに怒らないのだが、公権力に対する場合は別だ。しかも最初に電話した時には、こうちゃんが第一発見者だった等と間違った情報を妻である私に言ったのだ、たまたま電話に出た刑事が。 第一発見者が重要参考人(限りなく犯人?)である事が多いようだし、そんな事を言われたら身内がどれだけ心配するか解りそうなものだ。 そんなことがあったので、私は尚更怒っていた。上司である警部に詫びも入れさせた。いいのだ、我々は納税者なのだから、パブリック・サーバントである警察に対しても言いたい事は言うさ。 夜中に担当刑事(電話で嘘を言った刑事とは別人)が車で送ってくれて、こうちゃんは無事帰宅した。 奥さんにご心配をお掛けしたお詫びを言いたいと刑事さんが言っている・・・と言うので、ミュウを抱いて階下にブスっとして下りて行ったら、爽やかな体育会系の好青年が玄関に立っていた。 その刑事さんが翌日から毎日家に通って来てくれて(毎日警察まで行くのは大変だろうから・・・という気配りだったらしい)、自宅で事情聴取が続いたのだった。 8月初めの暑い毎日で、冷たいオシボリと冷たいお茶をせっせと作った。時には焼きたての鮭をたっぷり入れたオニギリも激辛の特製カレーも作った。 こう言うと不謹慎なのだが、とても楽しい日々だった。 捜査一課の刑事と知り合いになるとは夢にも思わなかったけれど、清潔な精神を持つ素敵な刑事さんだった。他の刑事とも葬儀の日に会ったが、ヤクザのような口を聞く厭な野郎だった。 あの素敵な刑事さんが担当で、つくづくこうちゃんはラッキーだったと思う。あの刑事さんにまた会いたいけれど、なかなか会えない。 昨日、OperaのCD-ROMが届いたのだが、色々と忙しくて直ぐには開封出来なかった。今日やっとインストールしたのだが、まだどうもうまく使えない。 しかも600円ではライセンス登録された正規のモノではないらしいし、作成中のHPをOperaで表示させるには作成ソフトのどこをいじれば出来るのか、またOperaを起動させた時どうして自分のHPが隅に片寄って表示されるのか、アクセスカウンタのCGIが表示されないのはなぜか等、今のところチンプンカンプンだ。 もっとじっくり見ないと解らないみたいだが、手っ取り早く誰か教えて欲しい。これだからオバサンは困るね。
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