ジーコ

おすまし

Sep.10,2002

アメリカでの同時多発テロから1年が経つので、NHKの深夜番組では盛んにその関連の特集を流している。海外で行われたマスメディアの代表たちと政府の代表とのシンポジウムを聞いていたら、あまりに都合の良いマスコミ側の言い分には笑ってしまった。曰く、テロが起きた頃にマスコミが政府の見解に異論を唱える事は許されない風潮にあり、マスコミは完全に政権に利用されたと。何を甘ったれた事を言っているのだろう・・・と可笑しくなった。時の権力者が、広報媒体を都合良く利用したがる事など、事の善悪は別として極めて当たり前ではないか。アメリカのマスコミは、そこに敢えて独自の「正義」を振りかざして棹さして来たのではないのか?

そもそも媒体独自の「正義」とか「見解」というものは、本当に必要なのかと疑問に思った。公正で冷静に事実だけを報道するだけではなく、媒体のスタンスを明らかにする必要があるのだろうか?あるとすれば、それは大衆の心を少しでもコントロールしたいという野望故の事ではないのだろうか?マスコミュニケーションだとかジャーナリズムの歴史を学んだ訳ではないので、これはあくまで「素朴な疑問」である。異論なんか送って来ないで下さいね、議論するつもりはありませんから。あくまでも、素朴な疑問なんだから。

そして骨抜きになり国粋主義着的な報道をして、国民の意識を煽動したと批判されて、その責任を政府に転嫁しているアメリカの巨大マスメディアたちと比較しつつ、アラブ世界のCNNとも例えられる「アルジャジーラ」の代表のインタビューを聞いていたら、こちらの方が遥かに公正で冷静であり、且つ大人としての判断力がある事を感じざるを得なかった。

「アルジャジーラ」とは、カタールの衛星ニュース専門テレビ局である。世界で唯一カブールに支局を持ち、アフガン報道を中立の視点で行ってきた。ビンラディン氏の声明をスクープした(アルカイーダの製作したビンラディン氏の声明のビデオテープが、パキスタンから空輸でアルジャジーラに届くという形だった)事でも知られるが、「言論の自由」に関しては「我々はそれをアメリカから教わった」と言ってアメリカに一歩も譲らず、たとえテロリストの声明であろうとも公平に扱うという姿勢を見せている。

その事の是非に関して私は意見を持たないが、しかしアメリカの媒体が政府に「我々は、させられたのだ」と恨みがましい事を言っている事の滑稽さと比べたら、ずっとマシなジャーナリズム魂であるとだけは思う。

午前中、あちこちに用足しに出ていたら、途中でだんだん具合が悪くなって来た。見えない手が首を締めているようだ。天気が悪くなって来るのと比例してこういう体調になるのは、あながち気のせいではない。午後の予定をキャンセルさせて貰って、早々と家に戻る事にした。いっそ横になろうと思ったけれど、一旦寝てしまうと起きた時の調子の上がらなさがどうにも恐い。里子に行った子たちをデータ移行させて気を紛らす。ああ、いっぱい更新待ちの可愛い子が待っている。でも里親募集だけ片付けて、あとはまたのお楽しみとさせて戴こう。凄く可愛いサビ猫やでか猫、ベロ出し猫がいっぱい掲載を待っているのだ。ごめんね、待たせて。それに着手出来る日を楽しみに(オーバーだなあ)、今夜は程々でおやすみなさい。その前にエサやりだ!

今日のにゃんこ


わたしはミケです。
小さい時からずっとよその家に預けられています。

わたしは三毛猫の割に気が弱くておとなしくて、ここの一時預かりのお宅にはいつもいっぱい保護猫がいるものだから、早く安心して暮らせるおうちが欲しいなあ・・・。


(わたしの事は、里親募集 No.291-4で詳しく見てね )



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