アイン

まったくもう・・・

Sep.26,2002

多頭飼いは楽しい。前日は徹夜だったので、午後ちょっと横になった。すると次々と猫が来るわ来るわ・・・。結局ゴマが遠慮がちに足元に落ちいただけで、マルコとジーコは脇に寄り添って陣取り、アインは胸の上にちんまり、ジャムは腿の上にどっかりと乗り、ミュウは半身だけ向う脛にのしかかって落ち着いてしまった。こうして身体をまだ半分しか布団に入れていない状態で固定されてしまい、背中はまだ起き上がったままだ。仕方なく、そのまま背中にクッションを入れて落ち着く事にする。とても眠れないよ・・・これでは。だけど幸せ。

電話が多く、メールも多い。スキャナーで取り込んであげなければならない里親募集の写真もたくさん届いているのだが、近づきつつある(多分)低気圧と生理痛でしんどくて、まとまった作業は出来そうもない。明日になれば、幾分生理痛もマシだろうと思う。今更ながらではあるが生理って不思議だ。以下は専門家が読んだら笑止千万かも知れないけれど、私の知る限りのお話を少し・・・。男性も読んでいるかも知れないけれど、「生理」と聞いただけで赤面するようなウブな男の子(あまりいないとは思うけど)が読んでいたらごめんなさい。或いは「生理なんて僕は知り尽くしているんだよ。教えてあげたい位だよ、まったく。」とウンザリする人もいるかも知れないが、その場合もごめんなさい。

先ず女性の生理は人によって多少の誤差はあれど、大体28〜30日周期で訪れるという事になっている。ちなみに私の場合は、10代の頃は50日位の周期の事もあったし、20代では31〜36日位の周期が続いたが、今は30日に限りなく近い。これはホルモンが正常に働いているかどうかでも違いが出て来るのだろう。

そして生理と生理の中間に、排卵がある。この排卵の前後が、一番妊娠可能な時期という事だ。排卵を境に、低温期から高温期に移る。低温とか高温というのは、即ち基礎体温の事だ。かつて基礎体温を測ってグラフにしていた時期もあったが(全くご苦労な事だったが、若い頃は何かとこういう事も必要に迫られる訳で、今では他人の過去を語るようである)、低温期が2週間ほど続いたかと思うと見事に排卵の一日だけ更にストンと体温が下がり、翌日から高温期が2週間ほど続く。それがまた下がり始めた時に生理がやって来る。生理から2週間は低温期が続き、そしてまた一日だけ排卵があり、翌日から高温期へ移行する。無排卵月経というものもあり、その場合はこういう体温変化ではないが、それはまた例外であり、正常に身体が働いている時にはこういう事が起きている訳だ。

低温期に比べると、高温期の日数はかなり正確だ。これは排卵と共に分泌される黄体ホルモン(正しくは卵が飛び出した後の卵胞は黄体というものに変化し、その黄体が受精した卵子が着床しやすいよ うに子宮内膜を変える働きをもつ「黄体ホルモン」というものを分泌するという仕組みだが)の持続する時間の関係らしいが、つまり黄体ホルモンが頑張って仕事したというのに、受精する事なく無駄になった子宮内膜が剥がれ落ちるのが「月経(生理)」と呼ばれるものである事は、女性だったら誰もが知っている。男性でも知っている人は多いかも知れない。(どうだろう・・・こうちゃんは知らなかった。)

そしてこれが28日周期で繰り返されて、やがては更年期が来て「上がって」しまう訳だ。双六の「上がり」と同義なのか、干上がるという意味の「上がり」なのかは解らないが、どっちもニュアンスとしては納得出来る。そしてどっちも甚だ失礼で面白くない事ではある。失礼だとは思うが、更年期で女性ホルモンが減ると肌の保湿能力も低下し、更には骨粗しょう症になるとも言われているから、やっぱり干上がるという感覚は強い。失礼だと怒ってみても詮無い事だ。せいぜい更年期の後に髭でも生えない事を祈るのみである。

体温の変化に関しては、これも黄体ホルモンの仕業らしい。黄体ホルモンに、体温を上昇させる働きがあるからだ。そして低温期と高温期では、明らかに体調が違う。あくまでも渡し個人の場合ではあるけれど、生理が始まって24時間ほどは痛みと眠気とだるさとの闘いである。今回はこの闘いに敗れて、起きていられなくなった。単なる寝不足であれば意外と平気なのに、この時期の体調不良にはどうしても勝てない。だって気力までがなくなるのだから当然かも知れない。

しかし生理が始まって2日後あたりから、俄然体調が良くなってくる。そして低温期はすこぶ体調が良い。逆に高温期には、だるさ、浮腫みが酷い。腎臓の良し悪しだけでなく、月経サイクルで見ても浮腫みの度合いが違うような気がする。なので厄介で鬱陶しい生理ではあるが、一旦これが来たら後はしばらく体調が良いと思うと有り難いお客でもある。

ここからは専門家や医者の人たちは笑って読み飛ばして下さい。生理と言うのは出血(のようなもの)が伴う訳だ。私は日頃から血を汚す行為ばかりしている。喫煙と高脂質の食事、代謝の悪さを増長させるような不摂生と運動不足・・・こうして溜め込んだ汚れを、血と共に体外に排出しているような気がするのだ。しかしあながち的外れでもないような気がする。出産後、肌がツルツルに綺麗になったとか、献血をすると新しい良い血を作る働きが高まるなどと聞くと、胎盤や血と共に汚いものを出してしまっているのかな?と思う訳だ。

実際はもっと複雑な事が行われているのかも知れないが、私のように汚い血を持つ人間は(我が事とはいえ、そこまで言うか?)、血管の中に働き者の小人がいて、悪玉コレステロールや毒素をせっせと掃き集めてはゴミの日に出してくれているような想像をする。想像すると大変楽しい。まるで映画『ミクロの決死圏』のようだな・・・と思う。ああ、本当に身体の中に役に立つ小人さんが欲しい。

しかし、もしその働き者の小人さんが身体の免疫機能だったりしたら、免疫異常(膠原病とは、免疫機能が間違って働き、外敵ではなくて本体の細胞核を攻撃してくれちゃう病気である・・・まったく困ったものだ)の私の場合は、その小人さんが狂ってしまっているという事なのか。こんな本体の中じゃ、まともにやってられねえよ!とグレてしまったのか?いや、グレるどころか、これでは反逆である。小人さん、良く聞きなさい。本体を殺してしまっては、あなた方も生きてはいられないのです。寄生虫を見習いなさい。宿主にとっては、寄生するものはそれほど悪さをしないものようになっているじゃありませんか。せめて生かさず殺さず・・・その路線で頑張って下さい。私は敵ではありません。間違っても、細胞の一部でありながら本体を殺す「ガン細胞」さんのようになっては駄目です。あなた方の存続にも関るのですからね、仲良く長期的に友好関係を保ちましょう。

「だから生理なんてものは知り尽くしているんだよ、僕は・・・」と言う男性を除く「うぶな男性」にも知っておいて欲しいのは、この月経周期が女性の心身をかなり左右する事実がやっぱりありそうだ・・・という点だ。そのあたりを理解してやれば、女性と付き合う上で与えられる不可解なストレスが少しは軽減されはしないだろうか?女性側にとっても、意味なく苛々しても仕方ないので意志の力でちゃんと心を平らに保つ努力は必要ではあるが、無意識で苛々したりブルーになったりしている場合もあるので、「まあ、こういう時もあるだろうさ・・・オンナの子って大変だよね」と思って戴ければ間違いないと思うのだ。

さあ、明日からは2週間元気でいられると思うと(本当にそうか?)、楽しくて仕方ない。高温期には、出来れば人と会いたくないから、毎日グラフでお知らせしておこうかしらん?

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