ミュウ

抽斗猫

Oct.11,2002

昨夜10時に寝たら、一度1時半に目覚めてしまったが、トイレに行ってまた寝た。次には3時に起き、今度はすっかり覚醒していたのでそのまま起きる事にした。兎に角、エサやりに行かねば気が済まない。大分冷え込んでいたので、しっかりと着込んで出掛けた。

朝の3時半と言えば道はガラガラ・・・と思いきや、大型車は既に走っている。砂利を積んだトラックが、時々砂利を落とすらしく、それがこちらの車のどこかに跳ね返って音を立てる。冗談じゃないと思い、信号待ちのところで左に並び、発進するや一気に追い抜く。トラックも若干対抗する様子を見せたが、巨漢の砲丸投げの選手が、100メートル専門のスプリンターと短距離走で勝負しても所詮無駄な事だ。彼らが勝てるとしたら、積載量と衝突した時の無傷さ加減だけだろう。どちらも勝負するつもりは無いが(当たり前だ)。

エサ場の駐車場にバックで車を入れ、降りて荷台のドアを開けていたら、もうよりこが走って来た。鳴いてご飯を催促している。チャチビさんが行っても同じように催促するらしい。チャチビさんがエサやりに行ってくれた翌日は必ずメールで様子をお知らせ下さるのだが、最近のものから無断でひとつ公開してしまおう。

昨日とても嬉しいことがありました。

ハナちゃんが ”ニャー”と挨拶をしてくれたんです。まさかと思い塀の上を見ると、確かに可愛いピンクのおちょぼ口を開けて ”ニャー”と言ってくれ、塀から降りてくれたんです。が、かなり警戒して走っていってしまいました。多分物陰で私が去るのを、待っていたのだと思います。

以前に、一恵さんが ”はなちゃんの声を聞いたことがない” とどこかに書いてあったのを思い出して、さっそくお知らせしまします。

ちなみに、カワムラさんは相変わらず、”ニャーニャー、ブヒブヒ”、情けない声で話し掛けてくれました。よりちゃんは、何と自転車のカゴに入って、寝ていました。私の姿を見ると慌てて、飛び降り”早く缶を開けろ!!ニャー、シャー”と、相変わらずジタバタ、ドタバタしていました。三者三様ですね。

何と、ハナクソが鳴いたと言うではないか。それに対しては嫉妬がない訳ではないが(笑)、チャチビさんの穏やかで温かいお人柄をハナクソもよりこも認めているらしいのが嬉しい。私には鳴き声を聞かせてくれた事のないハナクソだが、今朝はよりこに続いていそいそと駆けて来てくれた。よりこにはステンレスのトレイで、ハナちゃんには陶器の器で食べさせる。キジマさん、カワムラさんにも、それぞれ別のトレイであげる。みんなしっかり食べていた。みんなが立ち去った後、全ての食べ残しを2つのトレイにまとめて、そこにまたたっぷりと足して隠しておく。常連の4匹だけでなく、姿をなかなか見せない別の子も来ているはずだから。

かなり身体が冷えてしまい、帰ったら熱い飲み物を作って飲もうと言って家路につく。午前4時半になっていたが、まだ真っ暗だ。夏場とは随分日の出の時刻が変わってきている。あと2ヶ月もすれば、一番昼間が短くなるのだ。そしてエサやりは寒くて辛い季節となる。しかし一番厳しいのは、外で生きている野良猫たちなのだ。それを思うと、多少遠くても寒くてもお金や時間がかかっても「行かねばならぬ!」と思ってしまうのだ。

戻る途中、「タバコ屋」と呼んでいる綱島街道沿いのローソンで、牛乳とラッキーストライクのボックスを1カートン買って帰る。車の乗り降りが辛い。ドアが重たい。もとよりインプレッサのドアは重たいのだが、いつにも増して重く感じる。家の階段を上るのもしんどい。ヘトヘトになっていたが、ともあれ朝食を作る。じゃが芋と玉葱、ベーコンの野菜スープに食パンだけという、私にとっては殆ど「病人食」だ。食べ終わり、メールチェックをする気力もなく、またベッドに入る。眠くはないのに、まったく起きていられないのだ。

しかし何時の間にか眠っていた。そして夢を見た。シュールな夢だった。私は、高い石垣の上に建っている建物のバルコニーに立っている。バルコニーと言うには日本風で、清水寺の舞台の欄干を赤く塗ったようなものだ。そこから下に見えるのは、だだっ広い池である。地形をそのまま利用して水が溜まったような、湖のように大きな池だ。バルコニーはその池の上に張り出している。水面からバルコニーまでは、かなりの高さがある。

水の中を大きな生き物が泳いでいるのが見える。蛇かな?と思ったが「池の主の巨大な鯉だろう・・・」と思い直す。しかし、水面から顔を上げたそれは大猫だった。茶トラの丸顔の猫だ。ゴジラのように大きい。私と目が合うと、いそいそとこっちに泳いで来た。私の立つバルコニーの正面まで来ると、イルカがジャンプするかのように水上高く飛び上がった。しかも招き猫の形そのままに。何十メートル飛び上がっただろう?スローモーションで映像を見ているように、巨大猫は再び水にゆっくりと落ちて行く。その瞬間、「あっ!このままでは物凄い水しぶきが上げるだろう!」とちょっと恐ろしくなる。大音響と共に、猫は再び水の中に落ちて行った。池の鯉は、全てこの猫に食い尽くされてしまうのだろうな・・・と漠然と考えている。

ただそれだけの夢。奇妙な夢にはお馴染みの「水」が出て来て、アザラシのタマちゃんが再び帷子川に姿を見せた事だとか、新しい掲示板に皆さんがデカ猫自慢している事だとか、色んな記憶が綯い交ぜになってなった夢なのだろう。しかし座ったまま空高くジャンプした大猫・・・凄かったなあ・・・。猫の夢が見られれば本望ではある。

我が家のデカ猫は、PCに向かう私にどうあっても抱っこするのだと言って聞かないのだが、とてもじゃないが今日だけはミュウ8キロを抱いてキイポードを打つ体力がないので、抽斗を開けてそこにお乗り戴いた。しかし華奢な引出しは、今にも壊れそうだ。耐過重8キロあるとは思えない。それでも嬉しいらしくて、ついつい「ベロ出ちゃいました!」。

昨日の整体とマッサージの後遺症は、時間が経つにつれて酷くなっている。運動をした後の筋肉痛が、少し時間が経ってから出るのと似ている。首の付け根と脇の下、足首は打ち身のような痛さだ。熱があり、消耗が凄い。昼にはおろし冷やうどん、夜はなべやきうどん・・・なんだ、うどんばっかり食べているじゃん。だって、ご飯を作る気力がないのだもの。こうちゃんは肋骨が痛いらしい。二人ともが、今日は一日廃人状態だった。揉み返しとは、こんなに物凄いものなのか。拷問で脇の下を強く揉まれたら、私など何でもペラペラと喋ってしまうだろう。ただでさえ口が軽いのだ。

もう一晩、更新は溜めさせて戴く事にする。チャチビさんが電話で「急遽時間がとれそうなので、今日は(エサやりに)行って来ます。」と言って下さったので、有り難く寝させて戴く事にした。助かった〜!

もう駄目。おやすみなさい。根性なしの私を、笑って許して!(それにしても、歯医者の治療の後といいマッサージの後といい、泣き言が多くてしつこいのは自分でも確かに認める。普通の人が辛抱出来るものが、どうして私には耐えられないのだろう?性格的な問題?)

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