うちにいらした方が異口同音に仰る事だが、ゴマは実物の方がずーっと可愛い。私もそう思う。写真に撮ると緊張しているせいか、どうもワニのような恐い顔になってしまう事が多い。実物は大きさといい、手触りといい、全体のバランスといい、そして顔立ちといい、とってもキュートなのだ。しかも母性が強く、正義感に満ちており、寂しがり屋の甘えん坊。猫の鑑。ラブリー。ゴマちゃん最高！

朝一番で動物病院に電話し、先生にたぬき君の様子を訊いた。ついでに、マルコの去勢手術の予約を入れていただいた。急ぐ事はないのだが（それどころか、再び病院に連れて行くのは可哀想で、出来るだけ先延ばしにしたいのだが）、このところ毎晩「あおん、あおん」と鳴いている。可愛いチンチンもニョッキリ出ている。我が家には避妊していないメスはいないが、ジャムが時々発情に似た状態になる。私たちに感じるような匂いもする。そういうものに触発されるのか、真相は判らないが、兎に角マルコが欲求不満気味なのだ。身体も大きくなったし、足と骨盤の検査もして欲しいので、そろそろ潮時かと覚悟する。来週の金曜日・・・可哀想だが連れて行く事になった。

開診時間で忙しそうだったので、あたふたと電話を切り、夕方に改めてたぬき君に会いに行ったのだが、水曜日だという事をすっかり忘れていた。水曜は午後休診なのだ。１週間にわずかこれだけの休診である。先生も奥さん先生も、どうか身体を壊さないで欲しい。それにしても、会社勤めをしていなくとも曜日の感覚を失わないように気をつけていたつもりだったが、月曜が祭日だったものだから一日頭の中でズレが生じてしまっていた。最近、ボケている事が多いな。

しかし忙しい。ここ数日で上げてしまわないといけない仕事があるので、サイトの更新は申し訳ないが後回しにして、夜１０時までは集中して働く。フリーで働くという事は、よほど自制心を持たないと幾らでも怠けてしまいそうで恐い。怠けるのが恐いと思うのは、ひとえに小心者であるせいだ。努力していないと人様にもお天道様に冥利が悪いし、何よりも自分自身に恥じてしまう。そう言えば聞こえが良いかも知れないが、そんなカッコイイものではない。大嫌いな言葉だが、私自身の中に何らかのトラウマがあって、いつも頑張っていないと簡単に自信をなくしてしまうのかも知れないと思ってみたりする。「頑張らなくっちゃ症候群」である。やれやれ・・・。

人は誰でもそんなものだろうが、複雑に色んな要素が絡み合って出来上がっている。私は自分でも真面目だと思うが、それと同じ位に大変に不真面目である。馬鹿馬鹿しいものが好きで好きで仕方ない。ナンセンスであればある程良い。掲示板の常連さんにバカなコードネームを付けて喜んでいるのも、見る人が見れば鼻白むだけかも知れないが、出来れば「自分は常連には入れない」等と思わず、勝手に大きな顔をして登場して欲しいし、単純に「バカな名前が欲しい」と言って貰えると嬉しい。

女としては多分ダントツに、下品なシモネタが好きだ。実を言えば、『嗚呼　花の応援団』と『ガキデカ』が、かなり私の血となり肉となっている。今では『ガキデカ』では笑えないが、『花の応援団』では笑う。青田赤道は今でも大好きだ。血や肉となっているものがドストエフスキーだとか森鴎外だとか言えなくて残念だが、何度か読んでも血肉とはなり得なかったのだから仕方ない。

そうかと思えば、他人のプライバシーや懐具合を探るような事は大嫌いだし、それだけで品性下劣だと思う。だから私は、原則として人にあまり質問をしない。その点に関してはあまり考えての事ではないのだが、兎に角人が話してくれた事だけを断片的に繋ぎ合わせてアウトラインを知っているだけの事がとても多い。知人の亭主の職業にも、役職にも、年齢にも学歴にも殆ど興味ない。聞かされて直ぐに忘れてしまう。時々支障がある程に覚えていないのだから困る。でも、その人の馬鹿ばかしいエピソードなどは、一度聞けば永久に忘れない。

そういう訳で、私の頭の中には、あまり役に立たないくだらないものがいっぱい詰っている。こんなに生真面目だというのに、どうしてなのか。極端だから理解され難いとは思うし、自分でもどうしてこんなに真面目で不真面目なのか判らないが、どちらも私そのものだから諦めて下さい。