アイン

白フクロウ

Oct.27,2002

ある日突然、エサ場に椅子が置かれていた。それもキャスターの付いたグレーの、オフィス用の椅子だ。どこか壊れているようにも見えない。ここは時々粗大ゴミの投棄もされて来たので、別段驚きはしない。マンションの管理人さんも、裏の駐車場側は殆ど見回らないらしいから、ゴミはいつまでもゴミとして残る。

その椅子が、昨夜は役立った。塀の上から見ているだけで、地面にはみんなの嫌われ者・キジマさんやしつこくて自己主張の強いよりこがいるので降りてこられないハナクソの為に、塀の向こう側の様子を覗いて見る事にした。椅子に乗って見ると、塀ギリギリのところに物置小屋が2つあった。その上にいるから、ハナクソは長時間あんなトタン塀の上にいられるかのように見えていたのだ。物置の屋根の上にご飯の皿を置いてやると、そこで安心して食べてくれた。ハナクソがしっかり食べてくれるのが、一番嬉しい。

ところでカワムラさんは、よりこと仲良しだという事が判明した。お互いに身体をスリスリしている。ハナクソは誰のことも怖がっているが、よりこはあそこでは一番強気だ。キジマさんにもわざわざ近づいて行って、威嚇して追い払おうとする。全ての皿のご飯を、自分が一番先に食べたがる。そして食べ終わってもなかなか立ち去らない。サラブレッドのようにスラリと美しいスタイルをしているが、その胃袋はブタのようだ。

ところで、皆さんの中で「抱き枕」を使っている方はいらっしゃるだろうか?私には必需品だ。仰向けで眠ってしまうと、起きた時に足首や腰の関節が固まってしまって起きられない事が多いので、大抵毎日横向きで胎児のように丸くなって寝る。その際、抱きつける枕があると体が楽だ。身長の7割位の長さがあると、抱きつけてしかも足も乗せられて便利なのだが、そこまで長いものはそこそこの値段がする。しかし、せめて1メートルは欲しい。

かつて実家で暮らしていた頃は、ダブルベッドで妹と寝ていた。横向きでスプーンが重なるようにして寝る。どちらかが寝返りを打とうとすると、眠っていても自然と伝わって一緒に寝返りを打つ。妹とは別に双子ではない。2学年違うのだが、何かとシンクロしていた。寒い季節には、お互いの脛のあたりを擦り合わせる。すべすべしていて気持ち良い。「うっちゃんの足、スベスベ〜!」「お姉ちゃんの足がスベスベなんだよ!」「違うよ、お前だよ!」と上州の強い語調で言い合う。このやりとりだけ聞くと仲が良いのか悪いのか判らないだろうが、今にして思うと仲が良かったのだろう。

大学からは一人暮らしが始まった。抱きついて寝る相手がいない。これには大変居心地が悪かった。一人になった精神的な寂しさではなくて、足を乗せて寝る相手がいないと大変に具合が悪かったのだ。掛け布団を足で挟み込んで寝た事もあった。「抱き枕」なんて物を当時は知らなかったから。その後、私は3人の男と結婚生活を経験した(同時にではないぞ)。3人目は現在進行中であるが、そのうちの誰一人として妹に取って代わるような抱き心地の男はいなかった。つまり、男は抱きごこちが悪いという結論に達した。

こうちゃんなんて骨と皮ばかりで、極めて抱きついた感触が悪いと言わざるを得ない。足はスベスベだけど。では太っていれば良いかと言えば、決してそういう事ではない。そしてあまりにデカい男には、足なんか乗っけられないし、はっきり言って汗っかきでは接触はお互いに不快であろう。

相手が女性だと、痩せていてもどことなく柔らかい。後ろから腰のくびれの辺りに腕を置かせて戴き、足も乗っけさせて戴く。適度な柔らかさと、途中にくびれがある事が望ましいという事だ。私のウエストにも市販の抱き枕にもくびれはないが、中身が羽毛だったりすると熱も篭らないしこちらの重みで適度に凹んで按配が宜しい。但し、猫がベッドのど真ん中に3匹は陣取っている事が多いので、実際には欲しい時に殆ど使えないのではあるが。

今日はフラワーレメディを持って、たぬき君と面会して来た。先生にお預けして、お水とご飯に混ぜてあげて下さいとお願いする。そしてたぬき君だが、可愛い声で随分と鳴いていた。鳴くというのは、自己主張のひとつだ。鳴く事で主張するようになって来たという事だろう。これは凄い進歩だと思う。良かった。猫らしい感情を取り戻して来たという事だと考えても良いだろう。長毛のオスなのに、とても小柄に見える。下痢が続いているので、もう少し落ち着いてから去勢する予定だ。頑張れ、たぬき。きっと幸せが待っているから。大勢の人たちが応援してくれているし、必ず安心して暮らせる日が来るさ。

またまたトマトソースを作ったので、お夜食にパスタでも如何?


今日のにゃんこ

はじめまちて『海ちゃん』でしゅ♪

僕はね、いつも元気いっぱいに遊んでましゅ。他の子より、体が大きいし、頭もいいっていつも、ももりんに誉められるでしゅ。うれちいのでしゅ。だからもっと偉くなるでしゅ!!

『海』と言う名前は、ももりんが大好きな海からつけたんだって。『みんな海が大好きだから、きっと(海ちゃん)も海のようにみんなに愛されるわよ』ってつけてくれた…ホントかな?

こんな僕でしゅが、ママになってくだしゃいネ。よろちくでしゅでしゅ。


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