アイン

(ふぇい)

Nov. 2, 2002

今朝は寒かった。昨夜は雨が上がっていたのに、誰もエサを食べに出て来てくれなかった。一日中よく降ったからなあ・・・どこかでじっと雨宿りしているのだろうか?東京では、木枯らし1号が吹いたという。野良猫にとっては、嫌な季節がこれからずーっと続くのだ。

それに比べて、うちの猫たちは私たちのベッドの上で最低でも5匹はかたまってぬくぬくしている。いい気なものだ。アインなど、マルコが丸まっているところにズカズカ割り込んで、別にマルコの近くに居たいというのではなくてマルコなど布団の一部としか認識していないかの傍若無人ぶりを発揮している。気位の高い女王様だから仕方ないか・・・だからこそ戴いた「」という名前だものなぁ。

昨夜は「猫雑記」だけ書いてエサやりもあったので(帰り道にはとても寄れなかった)、昨日撮っておいた職場の写真が処理出来ず終いだったが、差し障りの無い程度でお見せしてしまおう。一部解る人には解ってしまう建物だろうが、別に構いやしないだろう。

これが建物とガラガラに空いた駐車場
私のブースから首を伸ばすと見える風景

フロアも人口密度が極めて低いので、静かで寂しい位だ。ゴチャゴチャ大勢いて、しかも一人一人が大変騒々しかった鶴見のあの会社が懐かしいとは決して思わないが、あまり静かでもお腹が空いたら腹の虫が鳴くのが響き渡るのではないかと心配だ。

偶然同じ昨日から、ももちゃんも仕事に復帰した。看護婦の資格もキャリアもあるももちゃんだが、今度は寝たきりのお年寄りの為の『訪問入浴サービス』の仕事を選んだのだ。昨日と今日付のももちゃんの日記をまとめて読んで来て感じたのだが、ももちゃんは偉いなあ・・・。あの人の謙虚さは見習わなければいけない。いつ会って話をしても感じの良いももちゃんだが、ナイチンゲールの魂は健在だと感じた。人の為に尽くし喜ばれる仕事を選んだももちゃんと博士号をいっぱい持っているような偉い学者に囲まれて、訳の解らないキャリアを売り物にした割にはストレスを溜めているゴミ虫のような私とでは、何と言う違いだろう。恥かしい。

今夜、深夜のエサやりを見学したいと前々からのご希望があったのでイナガキ氏をお招きして、彼のSTiで三人で鶴見に向かった。先ずはラーメン屋で腹ごしらえして暖まり、それからエサ場に行く。いつもと違う車なので出て来ないかと思えば、ちゃんとよりことカワムラさん、ハナクソが出て来てくれた。トレイ3つにそれぞれのご飯を用意した。よりこはじれったそうに鳴いて催促するし、ハナクソは相変わらずゆっくりゆっくり食べるし、カワムラさんはよりこに寄り添っているだけで食べようとしない。

もっと物陰で食べさせてあげようとトレイを移動させようとすると、カワムラさんが足にスリスリして来る。思い切って手を差し出すと、頭や身体を撫でさせる。

しばらく撫でてやっていたが、とても具合が悪そうに見えた。息が苦しそうで、身体にも時々痙攣が起きている。見ればベロも出ているではないか。エイズが発症しているのかも知れないとふと思う。尻尾を上げて見ると、去勢されていた。やっぱり捨てられた飼い猫だったのか。

あまりに突然触らせるようになったし、抱き上げても平気だ。よほど心細かったのだろうか。それとも状態がかなり悪いのか。少し悩んだ末、家に連れ帰る事にした。

しかし捕獲器もキャリーもない上、イナガキさんの車だ。汚しては申し訳ないので、コンビニに走り、ダンボール箱を貰って、ティッシュ1箱と大きなゴミ袋を買う。それをダンボール箱の中に敷いて、それで運ぼうと計画した。

戻ると車の下にカワムラさんは隠れていた。イナガキ氏曰く、マフラーが温かいので、そこに寄り添っているのではないかという事だ。

車の下に手を差し伸べて「おいで」と呼ぶと、カワムラさんは直ぐにやって来た。そして抱いてしまう。よりこもより添っていたが、私が手を出すと逃げてしまう。必ずよりこも直ぐに迎えに来るからね・・・と言ってカワムラさんを抱いて車に入れる。ダンボールには入ってくれなかったものの、さほど暴れる事もなくちょっと不安そうにして逃げようとしたが、素早くドアを閉めて走り出すとブヒブヒと鼻息に混じって可愛い声で鳴いた。

車の中では最初は怖がっていたが、無理やり抱いてやると落ち着いて、そのまま抱かれて家路についた。



1階の和室にトイレとケージを用意し、ご飯と水を用意してしばらく撫でていたが食べようとしないので、今夜は兎に角落ち着かせようと部屋を暗少しくしてやり、部屋を締め切ってしまう。ケージにはタオルケットを被せ、部屋の隅にはホットカーペットも入れた。これで明日、もう一度様子を見よう。



急転直下、こんな事になってしまったけれど、カワムラさんの最後は家の中で迎えさせてやりたい。明日、連れて行けたら病院に行き、手当てが必要かどうか相談してみよう。

もしもエイズだとしても、それだけであれば仲良しのよりこも出来るだけ早く捕獲して、同じ部屋で暮らさせようかと思う。よりことカワムラさんは、もうあのエサ場から殆ど離れる事なく、あそこで暮らしている様子だったから。きっと2匹で仲良くなって、一緒に居れば楽しかったのだろう。



イナガキ氏には、突然こんな展開になって申し訳ない事をしてしまった。車の中はカワムラさんの毛だらけだ。今はまだ、彼もここにいる。これをアップロードしたら、ちょいとPCの不具合を見て貰うのだ。



もう何年も一番連れて帰りたかったハナクソはまだあそこにいるままで、極めて最近あそこに姿を見せ始めたカワムラさんがうちの子になった。先住の2階の6匹とは一緒にはしない。1階の子だ。

という訳で、カワムラさんは、今日から「川口カワムラさん」となります。

今日のにゃんこ

僕はポロンです。右目はポロンととれちゃったの。そりゃあ痛かったよ。でも我慢づよいんだよね、猫って。

僕を保護してくれているおねーさんは、他にもたくさん可愛そうな猫を家に置いてくれています。ここにも登場した白猫のユキちゃんもそうです。

そして他にも連れ帰ってあげたいひどい状態の猫たちが、まだまだお外にはたくさんいるんだって。実は僕の兄妹も、今にも目が落ちそうなんだ。心配だなあ・・・もう外は寒いしね・・・。

でも僕にはいっぱい可愛がってくれるお母さんを見つけてくれるって、おねーさん(何度も言うのは苦しい・・・)は頑張ってくれています。だれか、僕を貰ってくれない?

(僕のことは、SOSハンディキャップ猫で詳しく見てね♪)

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