ジャム

大和撫子?

Nov.8,2002

朝の通勤の間じゅう、どうもお尻の割れ目に近いところがチクチクと痛い。その昔、尻尾が生えていたときの名残の骨のような部分があるでしょう・・・あのちょっと下あたりで痛みがある。もちろん「痔」などの体そのものの痛みではなくて、何か異物感があるのだ。それで、運転しながらモゾモゾと体位を変えてみたり、手が空けばズボンの上から触ってみたりもしたが、何しろお尻の谷間の事だし、ズボンの縫い目もあるので良く解らない。仕方ないから、職場に着くまでは我慢した。

週末で、道がとても混んでいる。第一京浜で左折したいが、車線変更していると時間がかかりそうなので、そのまま市電通りを真っ直ぐ進み、空いている路地から新川通り(いつもいつもローカルな地名でスミマセン)へ出た。これは大正解。行動範囲に含まれる全ての道を、頭の中にイメージ出来るようにならないといけない。道を覚えるのって大好き。

研究所の駐車場に車を停めると、地面に何か落ちている。ドングリだ。いっぱいある。無傷のものを幾つか拾い、上着のポケットに入れる。ドングリなんか見たのは、一体何10年ぶりだろう?いや、ドングリも可愛いが、しゃがんだときに又してもお尻がチクッとした。兎に角、ドングリよりもお尻だ。急いで自分のブースへ向かう。

研究チームはまだ誰も来ていない。誰もいないのを良い事に、堂々と席でズボンに手を突っ込む。ありゃ?ズボンの中じゃないぞ・・・パンツの中だ。ゴロリと異物に触った。もしや、マルコがいつもお皿から運び出してはさんざん遊び、食べたり食べなかったり、あるいはちょっとだけ齧っては欠片を残して忘れてしまう、ヘアボールコントロール(ドライフード)の欠片が入ったのかな?と一瞬思った。もちろんパンツの中へも手を突っ込んで「そいつ」を掴んだ。

そいつの正体はこれだった。ひとつしかピアス穴の空いていない右耳に着けていたピアスだった。後ろのキャッチが無くなっていたけれど、それでも支障ないので使っていたものだった。何故支障がないかと言えば、とても小さなもので、このアールの部分を耳たぶにはまり込むように入れてしまいさえすれば、もう滅多な事では外れない。しかし滅多な事が起きたのだろう。

仕事場では気が張っているので元気だが、家に帰り一通りの家事やエサやり、更新まで済ませると流石に物凄く疲れて、毎日朝まで死んだように寝ていた。平素はあまり動き回らないで(と言うよりも、猫に抑えこまれていて動けないで)眠るのだが、きっと無理にでも寝返りを打った時にでも外れてしまったのだろう。それがどうしてパンツの中に入ったのかは不明だが、外れて髪の毛にでも絡まっていたものがトイレでパンツを下ろした(スミマセンね・・・こんな話ばっかりで・・・)ところに落ちたとしか考えられない。

イタズラ者のピアスは無事に右耳に戻り、忙しい一日が始まった。来週には上部組織であるセンターのセンター長が来るらしいし、別の研究チームの客員研究員や新しい研究員、協力団体の偉い人(?)たちがいっぱい来ていたので、総務のタケウチさんはお茶出しに忙しそうだった。ほっそりした美人なのに、お茶の世話からゴミ出し、机の上の雑巾掛けまで、一切一人でやっている。もう一人入った女の子は、そういう事はしないのだろうか?

かく言う私も、「カワグチさんの机も拭きましょうか?」と言って貰ってしまった。せめて雑巾を借りて自分で拭きましたけどね。でも洗って返そうと思ったのに、そのまま待っていてくれて「あ、いいです、そのままで」と言ってくれたので、後は任せてしまった。タケウチさんは職場の天使だ。大和撫子である。私は北方騎馬民族だし(笑)大王なので、ちっとも甲斐甲斐しくないのだ。そして職員の数がとても少ないしまだ新しい研究所だから、どこもかしこも新品で綺麗なんだけどね。お掃除自体は、業者にお願いしているみたいだし。

今日は、ウェブ用の顔写真の撮影を始めてみた。所長を最初に、そしてチーム内の男性3人を済ませる。しかし持参していったデジカメは性能の良くない方のものだったので、いまひとつ出来が良くないし、眼鏡をかけた人の縁の部分にブレが出る。どうしても直線の部分がギザギザする。これでは駄目だ。来週、もう一度良いカメラを持って行って、撮り直させて貰おう。しかし電池が直ぐになくなるものだから、充電器まで持参しないといけないかも知れない。所長の写真を、帰ってからこうちゃんに見せたら「立派な顔だ」と驚いていた。そう、とても立派な風貌の紳士である。お見せ出来ないのが残念だが、いずれ一般公開するウェブサイトにはプロフィール等と共に顔写真も載せるので、ご興味のある方はどうぞ。(いずれ・・・って、私が作らないといけないのだが、とてもじゃないがタグ打って作れないので、簡単にビルダーで作るという手抜きです。)

残業だったので帰ると9時近く。ご飯とありあわせのおかずで急いで晩御飯を済ませ、エサやりに少し早く出掛ける。よりこに食べさせていると、何時の間にかハナクソが近くに来ていた。姿を現すや、うるさく鳴いて催促するよりこと違って、ハナクソは気配も声もなく何時の間にかそこにいる。例によって殆ど食べないが、食べ終わってもなかなか立ち去らずにいる。「うちに来るかて?」と話し掛けてみるが、耳すらピクリとも動かしてくれない。そのうちに通行人や駐車場から車を出す人が来てしまい、やはり夜中でないと安心してゆっくりしては貰えないのだ・・・とガッカリして帰って来た。

帰ったら今度はカワムラさんだ。食欲がなかったので、心配してフードを変えてみた。長くなるので、続きはまた明日にしよう。

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