ジャム

狙う

Nov.15,2002

週末の五十日なので、いつもより更に早く家を出た。やっぱり道が混んでいる。青信号でも交差点内に進入出来ない程、先は車でびっしりだ。停車位置ギリギリで進入出来るかどうか様子を見つつ車間距離を空けようものなら、さっさと隣の車線の車がこちらに車線変更して来やがる。バカヤロウばっかりだ。それでも8時15分には到着した。今日も一番乗りかと思ったら、総務の天使・タケウチさんが既に出勤していた。

朝からひたすらウェブ作りに励む。日本語と英語を同時進行で作っていく。組織やチームの名前がやたらと長い。個々のスタッフ紹介ページともなると、これに肩書きが加わるから大変な事になりそうだ。間違える事が得意な私なのに、間違いが許されない。そんな理不尽な事でよいのか。肩書きも論文も所属学会もない私のページなど、簡単過ぎる位に簡単だろうなあ・・・。無くても良い位だ。最後まで「工事中」・・・いや、「ページが見つかりません」にしておこう。それで何ら支障はないはずだ。ほっほっほ。

兎に角、集中して8時間ぶっ続けでページを作った。大まかなコンテンツのページの骨子は出来た。月曜日の定例ミーティングでは、「こんな感じです・・・」とデモンストレーションは出来るだろう。そしてきっとどんどん勝手な注文がついて、大幅にやり直すのだ。そう思っていたほうが良い。しかし文字の部分は兎も角として、ロゴや画像の作り直しは勘弁して貰いたいものだ。凄く苦労したんだから・・・。

帰り道も混んだ。疲れて目が霞むせいか、対向車のライトが滲んで見える。ちょっと怖い気分がした。やはり、きちんと休憩をとりながら仕事をしないと駄目だ。ぶっ続けで液晶ディスプレイを見ているなんて自殺行為だ。でも色んな資材を買うついでに、ナナオのCRTディスプレイも買って貰える事になったのだ。他の購入品があまりに高価で数も多いものだから、7万円足らずのディスプレイなんて「ゴミだ」と笑って言われてしまった。う〜ん・・・民間企業しか知らない私には、なかなか慣れる事のない感覚だ。

新しい研究所だけに、全てが新品である。丸みを帯びたL字のデスクも電話機もロッカーもPCもピカピカの新品。鶴見の会社にいた時は、PCを置いたらデスクでは書き物は出来なかった。それ位狭い場所で働かされていたのに、今ではスペースが余り過ぎている。デスクの上にカバンを置きっぱなしにしていても、少しも邪魔にならない程机上が広い。贅沢に慣れない貧乏性の私になんか、実際のところ勿体無い。ペーペーの私の椅子までが肘掛け付きなんだもの・・・しかも肘置きが前後にスライドする。しかしハッキリ言って使いにくい。立ったり座ったりする度に、肘掛けが邪魔になる。そもそも肘なんか掛けない。大抵は、ディスプレイに食いつくようにして前につんのめっているのだ。

用意されていた電話メモなんか、何とポストイットだ。それも勿体無くて仕方なくて、ミスしたコピー用紙やFAXの同報レポートを切ってはメモに使う癖が抜けない。そうでなくても子供の頃から広告の裏にさんざんお絵描きをしたし、長じてからも広告は我が家のパン皿である。どうも紙を無駄に出来ない性分らしい。そう言えば今思い出したのだが、昔こうちゃんは紙の商社にいたのだ。紙の右上の端っこを持ってピチピチと言わせては、これはメートルあたり何グラムの紙だ等と言っている。私にはそうやって音が鳴らせないし、紙も傷んでしまう。それでは売り物にならなくなってしまう。我が夫ながら、まったく変な特技があるものだ(紙屋はみんな出来るのだろうか?)。実際に見たい人は、会ったら是非リクエストして下さい。面白いし、なかなか出来ないから、ためしにやってみると良いです。私だけじゃないと思うから、出来ないのは。

ジャムは、しばらく忘れていた天井灯からぶら下がっているスイッチのヒモで遊ぶ事を、また急に思い出したらしい。立っている私の肩に突然飛び乗って(デブのくせに身軽な奴だ)、ヒモの先に付いている玉を狙う。いつまででも飽きない。このしつこさは、仔猫のものだ。ジャムがマルコにたくさんの影響を与えているのだが、マルコからも影響を受けて仔猫がえりしているらしい。早くしっとりとしたレディになってよ。ついでに言えば、ジーコやアインに襲い掛かるのはやめてよね。アンタと違って、あいつらは臆病なんだからね。だけどやっぱり可愛いジャム。

今夜はたとえ全部でなくとも、里親募集の掲載の為の写真の加工まではしておこう。そうでないと、明日の作業が大変過ぎるだろうから。明日はルーターを取り付けに、イナガキさんが来てくれる予定だ。マイこうちゃんには、次の翻訳の依頼が明後日届く予定。有り難いね、どっちも。

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