マルコ

僕って得?

Nov.16,2002

昨夜は12時には寝てしまった。頭はハイだったものの、如何せん身体が疲れていた。こうちゃんが少し足を摩ってくれていたら、直ぐに眠くなってしまった。てこでも動きたくない。「駄目だよ、カズエちゃん。布団の中で寝なきゃ」というマッサージの後でいつも言われる言葉を聞きながら、それがサッサと出来る位だったら苦労はしないよ・・・と言いたいが言葉を発するのもしんどいし、そのまま済し崩しに寝てしまうのが気持ち良いのだ。しかし風邪をひいたら辛いのは自分なので、しぶしぶゴソゴソと陸に上がったトドのように動いて布団にもぐりこむ。やれやれ・・・。

電話の音で目が醒めた。起き上がろうとすると、布団の上からミュウとジーコが重石をかけている。こうちゃんがベッドを抜け出して電話をとってくれたが、その途端に切れた。時計を見ると午前1時半だ。入れ替わりに携帯が鳴る。携帯は通勤バッグの中に入れたままだ。電源を切っておけば良かった。こうちゃん、バッグの中をごそごそと探して携帯を取り出し、受信しようとしたらこちらも切れた。誰なんだ、一体。これからは夜11時以降は電話に出ないようにしようと決めたのだが、それでも電話が鳴れば気になって出てしまう。

電話が鳴るとドキッとするから血圧が上がるのか、すっかり目が醒めてしまう。水を1杯飲んで、換気扇の下で煙草を1本吸う。舌の付け根が痛い。口内炎になりかけているらしい。プロポリスを濃い目に用意して、口の中で長く留めるようにして飲む。これで良くなるかな?いや、兎に角寝なくては。寝不足だし、兎に角疲れているのだから。

しかし朝起きたら、嘘のように口内炎はなくなっていた。良かった。プロポリス恐るべし。だからと言って調子付いてこの土日に頑張り過ぎると、来週の仕事に差し支える。あまりハイペースでやらないようにしよう。土日は休養する為に設けられている休日のはずなのに、只でさえ主婦兼務していると休日は忙しいのだから。働く女性はみんな忙しい週末を過ごしている事と思う。みんな身体を大切にしながら頑張って。

と書くと、いかにもさわやかな目覚めだったように思うかも知れないが、実は夜明け頃に飛び起きたのだ。始まりはジーコのゲロッパだった。かなり苦しそうな予兆があり、続けて3度吐いた。それを処理していたら、ゴマが不適切な場所でオシッコをした。なんと・・・我々のベッドの上でのオシッコ復活である。あっと言う間に、置いていた枕やクッション、そしてシーツとが芸術作品に仕上がった。その下に撥水加工のキルトカバーを敷いていたので、そこで食い止められたが、被害は甚大だった。朝から何度も洗濯機を回して、情けない気分でベッドメイクをし直す。

ゴマのオシッコはホルモンのバランスのせいだと言う。ジャムが仔猫で来た時に治まり、その後1年はトイレでしかしなかった。ジャムが大きく(それも異常に大きく)なってしまい、たまにチラッと粗相が復活。そしてマルコが来てしばらくはまた治まっていたのだが、マルコも巨大化の道を歩み始めている。ゴマは小さいので、もはやマルコを自分の仔猫を勘違いする事はなさそうだ。しかもマルコはジャムとベッタリ仲良しだ。またゴマが孤独になり始めている。寝醒めにおもちゃをくわえて歩き回り、自分の赤ちゃんを探すような行動が頻繁に見られるようになってきた。それと同時に、頻繁にオシッコをする。もちろんトイレ以外で。

これはもう、仔猫を貰うしかないね!と疲れた我々は考える。どの子を貰おう?掲載ページをめくりながら、ふと思い出すのは蒼さんのニルちゃんだった。発作が続いて調子が悪い事も知っているが、サビ猫の仔猫という事もあれば、ジャムの仔猫の頃のように愛くるしくてとても気になる存在だったのだ。思い立ったが最後、蒼さんと話をしたくて堪らず長崎に電話してみる。

ニルちゃんは日に2度の投薬と、原因の解らない発作だけに今後の検査も治療も必要かも知れないと聞く。その事は別に構わない。むしろ、私たちが蒼さんに代わって、手もお金もかかる子を面倒みてあげたいという気持ちも本心としてある。しかし既にニルちゃんは6ヶ月を越えていると言う。そうだ・・・いつまでも仔猫ではないのだ。ニルちゃんを欲しいという気持ちと、ゴマの為という気持ちはまた違う時限の話だ。蒼さんの姿勢にとても共感するものがあるのは事実だし、私だって好きな子を迎えても悪くないんじゃないかという気持ちもあるが、アインやジーコのいるこの狭い空間でのこれ以上の多頭飼いは不可能だ。全員がストレスになる。

そこで苦肉の策で考えたのが、1階の一部屋をゴマと仔猫の為に使わせて貰うという方法だった。ここでまた問題がひとつ。人が恋しいゴマを、私たちと別の居住スペースに置く事が可哀想だという事と、既にその候補の部屋にはカワムラさんが住んでいる。カワムラさんの今後の事は、まだ予断を許さない。もう少ししたら、きちんと検査もした方が良さそうだと思うのだが、その際に解った事実次第では、他の猫(しかも気の強いサビ猫)との同居がカワムラさんのストレスにつながり、命を縮める事になりはしないか・・・。

思いは千千に乱れる。こんな中途半端な気持ちで電話してしまった私に、蒼さんは優しく応対してくれたけれど、失礼な事をしてしまったのではないかと悔やまれる。衝動的になってはいけないのだと日々自分を戒めている割には、猫を増やそうと決断する時は常に衝動的だ。ニルちゃん・・・まだ気持ちが乱れている。

そんな事を悩みつつも、溜まった更新をひとつずつ処理していく。今日はイナガキさんが、我が家のPCたちのネットワークをやり直してくれる為に、また時間を割いてくれる約束だ。イナガキさんに選んで貰ったルーターも、ネットで注文して届いている。「今から出ます」のメールを受け取ってから、晩御飯の食材の買出しに出た。ついでに、ロスの猫ばあばが送ってくれた物が不在配達票となってしまったので、それも受け取りに行く。

こういう無駄手間がにないようにと、郵便局の方から依頼して来た不在時の郵便物の保管場所指定の届け出を、事もあろうに郵便局が紛失したらしい。一月経っても、未だに集配課では受理していないと言う。行ったついでに再度、窓口で書いて苦情と共に届け出る。

猫ばあばからのプレゼントは、ド派手なベスト(チョッキ)だった。これは凄い。以前テレサ・ちんに貰った「ベルニカ」のアップリケが付いたトレーナーと同じ位に派手だ。外に着て行く勇気が私にあるだろうか?いや、外に着て行く位だったら構わないさ。しかし研究所には着て行けないかも知れないなあ・・・。入り口に一番近いところに座っているしなあ・・・。猫ばあばは、寒い夜の更新の時に着なさいね・・・と言って送ってくれたのだが、これ程の実力を持つベストを防寒の為だけに着るのは勿体無い。是非、人に見せなくてはいけない。

そしてテレサ・ちんからは、猫ビーズの新作ブレスレットを就職祝い(?)に戴いた。これは《猫手屋》でも今後販売するかも知れないアイテムだが、一応「大王スペシャル」として自慢しておこう。

ちなみにうっすらと残る手首の傷は、マルコを去勢に連れて行こうとして引っ掻かれた時の傷跡だ。かなり深かったので、しっかりとケロイドになった。この傷跡をマルコに見せては「マルコがやった・・・」と言って反省を促してやるのだが、当人(猫)はゴロゴロと甘ったれた声を出してコロリとひっくり返るだけだ。そして私もコロリと騙される。可愛いと得だね、まったく。私も可愛く生まれたかったわ。

イナガキさんは4時前後に到着。ちょうどジャガイモの皮むきが終って、湯で始めたところだった。そしてイナガキさんとの長い夜が始まるのだが、その一部始終は明日の「猫雑記」で・・・。

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