ミュウ

邪魔ばかり

Nov.28,2002

「猫雑記」の昨日の分も今日の分も、早朝と昼休みで即席にすっ飛ばして書いている。夜はもう、インターネットだホームページだ・・・という時間は殆どとれなくなった。急ぎの電話相談と返信がどうしても必要なものと、帰宅してからの家事以外は寝るだけの日々。シャワーは朝。湯船に浸かる事も出来なくなった(もともとあまり入らなかったけれど)。

昨日も今日も、おや?と思う程、朝の通勤路が空いていた。近所の幹線道路は混んでいるのだが、次第に渋滞がバラけてくる。以前、鶴見の駅近くに通っていた時とは逆の現象だ。色んな道がどんどん1本の道につながり、車が流れ込んで来るばかりだった。しかも路上駐車ばかり。

路上駐車は今の通勤路にも多いけれど、道が色々と選べるのが嬉しい。行き帰りともに抜け道を色々と探しては、ほんの少し前に横浜市民になったばかりであまり道を知らないヤマダ研究員に教えてあげるのだが、「昨日、カワグチさんに教わった道から帰って、やっぱり迷っちゃいましたよ。」と言われている。よし、今度は先導してあげよう。ヤマダ研究員は、若くて優秀なのに謙虚でなかなか素晴らしい。私が教えてあげられるのは道くらいしかないのに、大王だけに威張っている私・・・。

ロボットチームには、STiのワゴンで週末だけ成田から通勤して来る男性がいる。頭の良い感じの良い人で、時々二人でクルマの話をする。スバル仲間がいるのは嬉しいが、悲しい哉やはり世代の開きがある。私の歳では家族持ちが多いから、なかなかこう乗り心地の悪い実用性も少ない(その割に高い)車を選ぶ人は少ないのだと改めて思う。イナガキ氏は身軽な独身だし、クルマの事は専門家だっただけに別だろう。

さて、昨日やり残した課題・・・タケウチ先生のptexファイルのデータは、先生から戴いたお電話で一挙に解決してしまった。何という事はない・・・単純にテキストで送り直して戴いておしまいだ。有り難いが、また無知である事がバレてしまった。先生は「世の中から見ると, マイクロソフトとほぼ無縁の私のほうが非標準なので, そのためにとんでもない苦労をされる必要はありません. 」というお優しい言葉と共に、最初は先生のところの学生さんが来てくれることになったのだが、その直後に先生から「やはりただのテキストは偉大だ.」というタイトルで、あっさりと段落だけつけたデータが送られて来た。偉い先生と友達のようにメールのやりとりをさせて戴いて、馬鹿カワグチは恐縮至極の朝であった。タケウチ先生の裏(?)サイトはこちらで、先生の研究室のサイトはこちら

先日、脱走したとお伝えしたきりだったトトさんのところに里子行ったSOSのヤマトだが、無事に保護出来たにも拘わらず、元親というべきか保護主が迎えに行ってお戻しとなってしまった。このあたりの事情を、心優しいトトさんは詳らかにはしないだろうから、SOSを発信した者の責任として書いておく事にする。

元々、このSOSは保護するはるか以前からの電話での相談だった。エサやりを引き継いだ猫たちが何者かに虐待を受けているらしい・・・というものだった。その相談には、かなりの時間を掛けて来た。相談者の情緒が不安定である事、最初からネガティブであった事、一度心が落ち着いてもまた直ぐに振り出しに戻ってしまう事・・・更には、別の協力者を見つけて何とかなったと言ったかと思えば、その人との考え方や価値観の違いから揉めたらしく、再び私に泣きついて来たケースだった。そしてSOSに漕ぎ着けるまでには、半年近くが掛かっていた。

里親さん候補は、信頼出来る相手として3人現れた。しかし、お渡しの日にちまで決まっていた一人には、折角色々とご準備戴いていたにも拘わらず、直前に私に断りも無くキャンセルした事が判った。トトさんの事はとても信頼していたらしくて機嫌良くお届けしたらしいのだが、もう一人のキャンセルあたりからぷっつりと電話が来なくなった。携帯メールから、木で鼻をくくったようなあっさりとしたメールが届いただけだった。

ヤマトが脱走した時、猫を置いていた長屋の大家さん(里親さんでもあった)と共に捕獲器を持って行ったらしいが、その時にトトさんをヒステリックにひどくなじったようだ。自分もその大家も、一度は脱走させているくせに。

SOSの段階で、私が全ての情報を出さなかったのが悪いのだ。保護主の精神がかなり不安定で、他人に対しては常識論を持ち出して批判する割には、自分では掲載用の写真を送ってきても送付状ひとつ入れて来ないような事は平気でした。電話でもすぐ泣いて、励ましているとやっと気分が治まり、次の瞬間には些細な事でビックリするような高笑いをしたりする。私は医者ではないが、ヒステリー症状がある事くらいは感じていた。

その事をトトさんに伝えておくべきだったのだ。猫たちが幸せになれれば・・・そう思わなければ、とても付き合えるような相手ではなかったのに・・・。トトさんには申し訳ない事をしてしまった。優しいトトさんはヤマトをお戻しする結果になった事で、心に傷を負ってしまうだろう。自分以外にこの子達を幸せに出来る人間はいない・・・とまで言うのであれば何としても自分で飼いなさい、他人に泣きつくのは止めなさい・・・と言いたい。

大勢の人たちに支援して戴いていたのだから、里子に行ったらちゃんと報告して下さいね・・・とお願いした後には「見ず知らずの猫のために色々とありがとうございました」と一行メールが届いた。見ず知らずの猫だ?ふざけるな!1年も関わって来たら、実物を見ていようがいまいが見ず知らずの猫であろうはずがない。たとえ見ず知らずでも救いたいと思うのに、ましてやあれだけ手間をとられた相手の保護猫だ。幸せな結果を見届けたいし、この先の幸せを願っているに決まっているだろう。それが彼女一流の謙譲なのだとしても、「見ず知らずの猫のために」と言われては思わず気が抜けた。

数多く手掛けてきたSOSのうち、埼玉15匹のSOSとこの足立のSOSは、本当に元親さんが似ていた。そしていずれも、後味の悪いボランティアだった。尤も、いずれのケースも里親さんたちとの出会いは素晴らしいものだったと思うが。昨年は15匹の元親の妻の方に、今年は足立猫たちの元親に、随分と時間と労力を費やし過ぎてしまった。こういうケースの電話の相手をした後は、精力を物凄く吸い取られてしまった。いつもいつもメソメソしたかと思えば、注意でもしようものならば開き直ってヒステリーを起こす。こんな人たちを相手にするのは、もうたくさんだと思う。

トトさんは、決してこの結果で自分を責めないで欲しい。神様が見ていて、一番ふさわしい結果を出してくれたのだと思うから。私はそう思う。トトさんも、そう信じて欲しい。ヤマトが馴れてきていただけに辛いと思うけど、またトトさんの元に行く運命の猫がいるのよ、きっと。そういう訳で、1匹も手放す事無く元親さんが無人の部屋で世話に通い続ける事になるのだろう。後の事は、きっと自分で何とか出来るだろうと思う。あれだけの「強さ」があるのだから。

私は、保護主であるという事の責任感とは別で、自分で飼えないものを他人に貰って戴くからには、あまり傲慢になってはいけないと思っている。勿論それはどんな相手に渡しても良いという事ではないので、念のため。身元が確認出来るなんて事は、初歩の初歩だ。こちらの接し方次第で、根掘り葉掘りしなくても、いつも相手から提供してくれていた。私のところには、匿名のメールなどあまり届かない。私が実名を公表しているせいかも知れない。しかし、保護主さんたちには匿名が多いのが現実だ。公表するかどうかは別問題として、私にまで名前を隠すような人の依頼はとても受けきれない。

最初から満点の里親さんはそうそう居ない。猫と共に成長出来るような、そして長いお付き合いになるのだからコミュニケーションのとりやすい相手を選ぶことは大切な要素だろうと思う。しかし、自分の価値観だけで網の目を狭めても駄目だ。どんな人にも良い部分も悪い部分もあるのだから、良い部分に感謝し、足りない部分はフォローし合いながら猫の為に心を通わせて欲しい。

失礼な携帯メールは良しとしても、私に仲介を全面的に依頼しておきながら、私が長い時間をかけて信頼関係を築いてきた里親さん候補を一言の相談もなしに断ってしまったり(とてもフォロー出来ないじゃないか・・・)、里親さんのちょっと位の失敗を責め立てたりと、随分と傲慢な真似をしてくれた事に対しては、今回は怒りを覚えた。そもそも今までが寛容過ぎたのだ。もはやこれまでとさせて戴く。

残業続きで疲れたとここで書いていたので、お笑い仮面リエさんがディープパープルの曲を歌えとメールで言う。これは傑作だったな。流石、名作『シッコハウス症候群』の作者と言うべきか。『す、ごーく疲れー、たー。 帰っていいですかあい?』(説明するまでもないだろうが、スモーク オン ザ ウォーターのメロディで歌って下さいね。注:その後、お笑いリエ仮面よりメールがあり、これはNHK教育の子供向け番組「ハッチポッチステーション」の中で、グッチ祐三の歌っている替え歌である・・・と補足があった。なんだ、そうか。てっきりハードロック好きのリエさんの作かと思ってしまった。)

ついでにもうひとつ、我が家の最新の替え歌をご披露。最近フードをナチュラルバランスに変えた事は以前にも書いたが、こうちゃんと話していて「うちの子たち、どっちのフードが好きそう?」「ナチュバラだね・・・」というやりとりの後、どちらからともなく詠める歌。『ユエン ナチュバラ ハウンドドッグ』・・・・お粗末でした。

怒りのエネルギーも手伝ってくれたせいか、素早くいっぱい書けた。さて、仕事に戻ろう。家にメールで送っておいて、帰ったら貼り付けるだけだ。楽チン、楽チン。

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