ジーコ
僕は淡々?

Dec.3,2002

部屋がオシッコ臭い。カーペットに染み通ったマルコのオシッコが、処理は念入りにしても臭う。脱臭王をたっぷり振り掛けたけれど、やはりいつものオシッコよりも臭かったようだ。それでも元気で甘えてくれたら、シッコハウスは我慢出来るさ。別に人体に有害な訳じゃなし。

マルコが心配で、夜はあまり眠れなかった。誰かが吐いている気配で起き出したが、それはアインだった。アインの嘔吐だって心配だが、これはもう歳も歳だし仕方が無いところもある。朝になると、ダイニングテーブルの上でのびのびと寝ているマルコを見て、心底ホッとした。「マルコ!」と声を掛けると、お腹を見せてひっくり返り、ゴロゴロと言い始めた。まだ少し目に力がないが、鳴き声も聞かせてくれたし、時間の経過と共に元通りになるだろう。

しかし、今夜からは抗生物質の投薬がある。ドライしか食べない子だけに、飲ませられるかどうか不安だ。口の中に落とし込む事が出来る相手と、そうでない相手がいる。ゴマもジャムも無理だ。ジーコとアインは辛うじて飲ませられる。ミュウは泡を吹いて吐き出してしまう。どんなに喉の奥に入れても、その後で喉をさすって口を押えていても、後からきちんと苦労して吐き出してしまう。そして数日は、黒目を文字通り目一杯大きくしたまま、興奮して逃げ回るのだ。

我が儘で臆病なマルコは、多分一度懲りるとなかなか気を許してくれなくなるだろう。だったら、何が何でも・・・・とは思わなくてもいいや。野良の避妊の時には、後で抗生物質なんか飲ませていないもの。エサに混ぜたところで、放してすぐ食べに来てくれるなんて事はあり得ないのだし。

それにしても、手術の為にいなくなったマルコをあんなに探していたジャムなのに、マルコの匂いを嗅いでは「シャ〜ッ!」としている。可愛がってあげてよ、いつものように。反対に、マルコが自分よりも大きくなってしまって殆ど興味を無くしていたゴマが、出窓でマルコがじっとしていると心配そうに覗き込んでいる。やっぱりゴマは優しいね。他の猫たちのいつもと違う状況に一番敏感で、気遣ってやるのはゴマだけだ。

ジーコだけは、いつも変わらず淡々としている。不思議な子だ。弱虫でみんなに追いかけられるくせに、一番マイペースなのはジーコなのかも知れない。

15日の日曜日から、神戸へ出張が本決まりになった。しかも2泊・・・。16日のワークショップが終ったら、たとえ遅くなっても新幹線に乗ってしまおうと思っていたのだが、その後の親睦会と忘年回に出ろと言う。立場が弱くて断れなかった。17日は、神戸から川崎ラボへと直行だ。午後には大事な予定があり、その準備も不安だ。やれやれ・・・。

そして、猫たちともこうちゃんとも会えない夜が2晩も続く。偉い人達の講演を聞くだけだから、正直な予想としては、きっと眠くなるだろう。きちんとレポートもしなければならないだろうけど、きっと苦痛だ。しかし15日の夜には、京阪神地区の猫仲間たちに会えるかも知れない。それを楽しみにして、今回は我慢して出張に行こう。

新幹線には、もう10年以上乗っていない。せめてこうちゃんと乗りたかったけど(田舎モノの婆さんみたいな発言だな)、そうしたら猫を見ていてくれる人がいない。何たって、こうちゃんとは新婚旅行だって行っていない。猫を飼い始めてから出会った人だから、二人で同時に旅行はしないのだ。きっと死ぬまで二人で遠出はしないだろうなあ・・・。

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