リマ&ルス

Dec.31,2002

昨夜は急転直下、猫を増やす事に決めてしまったのだが、どうにも興奮して眠れなかった。今日のお届けが本格的に決まり、こうちゃんと楽しみながら名前を決め、言っていた通り『我が家の6匹プラス3』とコーナーを変更し、掲示板でも宣言し、やっとベッドに入ったのは5時近くだった。それでも眠れない。

名前は、三毛が「LUZ(ルス)」スペイン語の「光」という意味だ。以前から、何となく女のコに付けたい名前だったのだ。黒猫が「LIMA(リマ)」・・・これはこうちゃんが付けた。インドネシア語で「5」という意味だ。ルスを先に数えたら、我が家の5番目の女の子という事もあるが、これはこじつけ。本当は、「黒・・・・・碁石・・・・・五・・・」という連想だったらしい。

保護主のYさんは、午前10時頃東京駅から電話をくれた。横須賀線で来て戴き、新川崎駅でピックアップするのが一番早いだろうと思い、そう誘導する。外はカラリと晴れて暖かい。こうたんの出発の日は物凄く寒かったので可哀想だったが、今日は好天だ。仔猫たち・・・おとなしくしていたのかな?

新川崎駅に着くと、赤いコートを着たYさんが大きなキャリーケースを持って既に立っていた。直ぐに車に乗って貰い、家へ向かう。仔猫たちは、どうやら寝ているようだ。これは大物かも?

家に着き、カワムラさんの居る和室に入り、キャリーの扉を開けると、躊躇なく2匹は出て来た。小さい!写真から想像していたのは、5ヶ月は過ぎているかも知れないと思う位のしっかりした身体の猫だったのだが、これは3ヶ月と言っても差し支えない程の小さな仔猫だ。胴を掴んで抱いても抵抗しない。ふわふわで軽い。迷う事なく、ドアをはずしたケージへと入って行った。カワムラさんは、仔猫よりは私たちに甘えるのが忙しい。しかしカワムラさんの奇妙な鳴き声「ゴガッ」「ブハッ」に怯えて、リマは背を丸め、毛を逆立てて唸っている。ルスは香箱を作り、リラックスしているようだ。なるほど、ご多分に漏れず黒猫は臆病だ。

まだ食べないと思ったけれど、一応プロポリス入りのナチュラルバランス缶を用意してやると、意外にもリマががつがつと食べた。かなり集中して食べ続けている。その間にルスは、早くも冒険を始めていた。カワムラさんと鼻をくっ付けてご挨拶を済ませ、部屋中を探索している。トイレにも入って、さっさとオシッコを済ませた。さすが三毛猫、恐るべし。

抱っこすると、間もなくグルグルと喉を鳴らす。2匹とも、涙目で鼻も詰まっているようだ。保護されたときには、ぐったりしてピクリとも動かない程衰弱しきっていたと言うし、寄生虫も耳ダニも酷かったと言う。ここまで元気にしてくれた保護主さんに感謝だ。エイズキャリアではあると言っても、風邪の治療を根気強く続けて、これだけご飯が食べられたら言う事なしだと思う。

写真を何枚か撮ってから、保護主さんは2匹を代わる代わる抱き上げてお別れをし、みんなでご飯を食べに出掛けた。全員、朝食抜きであった。サイゼリアに行ってたらふく食べ、みょーこの家に立ち寄って猫たちを見てから、東京のお母さんのところに立ち寄ると言うYさんを日吉駅で降ろして、また家に戻る。ルスとリマはどうしているだろう?気が逸る。

まっすぐカワムラさんの和室に行くと、リマはトイレの中でくつろいでいた。見ると大きなウンコがある。さっきたくさん食べて、早速リマがしたようだ。乾電池のように、両端断ち切りウンコであった。立派なウンコだ。よしよし。トイレ掃除をしていると、ルスが入ってまたオシッコをする。またもご飯を食べ、もうカワムラさんに威嚇もせず、3匹は自然な感じで同居を始めてくれた。何と手の掛からない、お利口さんたちなのだろう?2階の馬鹿者どもにも見習って欲しい。

兎に角眠くて、猫たちも疲れただろうし、ここは昼寝する事にした。手を念入りに洗い、着ていたものを全て脱いで洗濯してから、馬鹿ものどもの居る部屋に戻る。馬鹿ものたちは、「どこ行ってたんだよ〜!」「早く寝ようよ〜!」とわらわらと集まって来る。いい気なものだ。しかし、どちらも可愛い。死んだように2時間ほど眠る。

不思議な夢を見て目覚め、そのまままた階下へと降りて、ホウ酸を溶かしたお湯で3匹の目を洗ってやり、ハナクソを取ってやる。仔猫たちは眠っていたらしく、しきりにアクビをする。カワムラさんは、仔猫の傍で見張り番をしているかのように座り込んでいた。

みんな写真を撮っても、目がグチャグチャだ。新しいご飯を用意してあげると、3匹ともよく食べた。ルスは、3つのお皿の全てを食べる。忙しく、リマとカワムラさんの皿を行き来する。う〜ん、三毛猫は堂々としていて気が強い。

しかもルスは早くも障子の桟によじ登る事を覚えたらしい。猫じゃらしを持ち込むと、先っぽにルスが反応して、棒にカワムラさんが執着している。リマは興味を示さない。しかしリマは抱き上げると心地良さそうに喉を鳴らしてくつろぐ。体位を変えながら、そのまま眠ってしまった。今日会ったばかりの親子関係なのに、こんなに信頼してくれてじーんとしてしまう。
3匹一緒

Dec.31,2002

もはや3匹は、適当に寛ぎながら全く違和感なく同居している。カワムラさんの落ち着きが、最大の功労であろう。どちらか先に来たかは関係ない・・・兎に角、大人猫がどっしり構えてくれている事が、新たに仔猫と同居し易くしてくれる鍵だろう。カワムラさん、有り難う。あんたは最高猫だわ。

しばし和室で過ごしてから、2回に上がってまた着替え、自分たちの晩ご飯の支度をする。天ぷらを揚げる余裕も買う暇もなかったのでかけ蕎麦に柚子を刻んでたっぷり乗せ、安いオージービーフを塩コショウで焼いてステーキにする。セロリとキュウリををスティックにしてマヨネーズで食べ、ひろこ・グレースケリーのお土産の酒を飲む。TVでは猪木祭りを放映している。これは観ない訳にはいかないだろう。藤田はミルコ・クロコップに勝てなかったけれど(あんなに腰が引けていては当然だ・・・イマジネーションというものが藤田にはない!)、私たちは猪木が見られたらそれで良いのだ。

結局、大晦日まで猫イベントが続いてしまった。激動の1年がもう直ぐ終わる。たくさんの支援をいただきながら、たくさんの猫を温かい手に渡して来た。かなり命を削ったと思うが、その分小さな命も助かった。来年は静かな年になるだろうか?全ての猫たちに、小さくとも確かな幸せがありますように!

1年間、お世話になりました。また来年も真剣に楽しく過ごしましょう。《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》、来年もまだ続けられると思います。我が家も9匹の大所帯となりましたので、母はますます頑張ります。

    猫オタと 言われてナンボ この人生 キチガイ怖くて サイト張れるか

みなさん、良い新年を迎えてください!有り難うございました!!

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