リマ
肩乗り熊

Jan.4,2003

凍えてしまった昨日・・・エサやりの時間になっても雨が強く降り続いていた。しかしわずかに積もった雪を溶かしてくれる雨でもあるし、上空の大気の温度が上がって雨になったのだろうとも思えて、それはとてもウェルカムだ。そして朝になると強い日差しの上天気・・・風は強くとも南風である。まるで春が来たように暖かくて嬉しい。何よりも、この暖かい昼間には野良猫が眠れるだろう。私は太陽の光の中で仔猫たちの写真を撮る。なかなか上手く撮れないリマを中心に、たくさん撮ってしまう。リマも眩しそうでなかなか可愛く撮れないが、リマのページを2つ追加出来た。ルスは1つだけ。どうせルスは、いつも綺麗に撮れるんだ。また別の日にね。

昨夜は和室に布団を敷いて、私がルス・リマと共に一夜を過ごした。部屋の灯かりを消すと、2匹にスイッチが入った。暗くなった途端、悪魔が乗り移ったのだ。私の存在など忘れ、縦横無尽に走り回る。私の顔の上も彼女達の障害物競走のコースに入っているらしい。布団を頭まで引き上げて、兎に角嵐の過ぎ去るのをじっと待ち続ける。長い嵐だった。こんなに元気なのか・・・しかも仔猫同士の運動会というのは、ここまで凄まじかったのか・・・と認識を新たにする。ミュウとアインの仔猫たち(ジーコとロビンとブロッサム)なんか大人しいものだったし、ゴマの仔猫たちに関しては寝るのが別室だったのであまり実感がないのだ。今やマルコとジャムの追いかけっこも凄いけれど、持続する時間が違う。

2時間近くしてやっと静かになったので名前を呼んでみると、先ずリマが来た。布団をめくると恐々覗き込んで、入るかと思うと踵を返して出て行ってしまう。最初に布団に入ったのは、やはりお姉ちゃんのルスだった。度胸の良いルスは全く躊躇せずに入って来て、枕のところまで引き返して落ち着いた。それを見て安心したのか、リマも来る。リマは臆病だがジーコのように強引だ。私とルスの間に割り込んで来て落ち着く。ルスは堪らず出て行く。しかし又入って来る。そういう繰り返しが延々と続く。

私の肩にお尻を乗せ、首のところに丸くなって眠った。何度かルスとリマが入れ替わり、目を開ける度に違う方が私と寝ている。一緒に2匹で私の肩と頭の間に丸くなっている事もあった。どちらも軽くて柔らかい。何と言う幸せな感触。こうして初夜は無事に終わった。朝はまた傍若無人な追いかけっこで起こしてくれたし、夫婦家庭内別居は初めての事だが、これは病みつきになりそうだ。

朝ご飯を済ませ、今日はルス・リマを病院に連れて行く事にしていたので、大きめのキャリーに2匹一緒に入れて出発する。早く行ったのに、病院は既に外来でいっぱいだった。ワンコが多い。小型犬でもキャリーに入れて来る人はいないので、比較的自由な犬の気配に猫はちょっと怖がってしまう。日頃はキャリーを使わなくとも、病院へ行くときのエチケットとしてキャリーかコンテナを使用するよう、犬の飼い主には一考を促したい。待合室にノミやダニの卵も落とすかも知れないし、外を歩く犬の足には黴菌も付くのだから。

ルスとリマは、車の中でも小さな声で鳴いて不安がっていたが、病院の待ち時間もかなり嫌がっていた。ずっと猫に話し掛けていたので、他の患者の飼い主が笑っている。私からしてみれば、みんなどうして黙りこくっているのか、その方が不思議なのだが。

風邪の具合が良ければワクチンが未接種のルスにワクチンを・・・と思ったけれど、先生は一目見るなり「風邪の具合が結構悪いですね」と言うので、先ずは風邪の治療に専念する事にした。インターフェロンを注射して貰い、飲み薬と目薬を出して戴く。注射の瞬間には臆病なリマが怒って、気の強いルスは平然としていた。そんなところも、ルスはアインの仔猫時代と似ている。あと何度かインターフェロンを打ちに通う事になりそうだが、かなり慢性化してしまっているようなので、あまり効き目が望めないかも知れないと言われる。いいさ・・・プロポリスもフラックスシードオイルもユッカもフラワーレメディも続けるし、栄養状態が良くて身体も大きくなれば、風邪のウィルスが残っていても特に問題はないだろう。但し、年寄り猫たちとは一緒には出来ないのが辛いが。

里親候補さんの希望で血液検査したらエイズが陽性だったらしいという事をマツモト先生に話したが、やはりこの月齢で検査しても正しい結果は出ないはずだと言われる。歯を見てもせいぜい今が3ヶ月半だろうというので、生後5ヶ月以降に再度検査しても良いかも知れない。もしかしたら陰性になっている可能性も高いのだ。陰性だろうが陽性だろうが、それはうちの子である限りは必要ないかも知れないのだが、やはり世間に向かって「2〜3ヶ月の小さな子猫に血液検査してもナンセンスなんだよ」ときちんと言いたい。リマがエイズだろうが、私にはどうでも良い事だ。うちの子たちは質の良いご飯をいっぱい食べて太って、いっぱい我儘に振る舞って、幸せに暮らしてくれればそれで良い。

ところでカワムラさん・・・エイズと白血病に関してだけ言えば、どちらも陰性だった。これにはちょっと意外だった。歯抜けとヨダレは高齢の為だろうと言う。但し、風邪が慢性化していることは事実だ。蓄膿気味であると言うし、あとは内臓の検査を今日にもして戴ける予定らしい。明日、また様子を見に行って来よう。カワムラさん、良かったね。もうじき家に帰れるよ。また仔猫たちのお守りをお願いね。

家に戻りキャリーの蓋を開けると、2匹がシンクロして同時に飛び出した。目薬を注し、ついでに爪を切る。どちらも本当は嫌なのだろうが、ちゃんとおとなしくやらせる。こんな良い子たちはそうそういないぞ。夜中は悪魔に変身するけど、昼間は優等生の天使たちだ。2階のバカタレたちに、爪の垢を飲ませようか。

バカタレって誰よ?

今日のにゃんこ

あたしはユキ。

6才か7才か、歳は忘れたわ。寒い中保護されて、そろそろ1年になるんだけど...どうしても他のネコ達(9匹も居るのよ)と合わないのよ。

今は、押入れがあたしの天国。ママが誰も入れない様に工夫してくれたから、やっと安心できる様になったのよ。

人は大好きなんだけど、ネコは苦手よ。甘噛みがちょっとキツイと言われるけど、愛情表現だからね。運動不足で、少し太り気味なの。
走り回れるおうちで、あたしだけを可愛がって欲しいの。とっても飼い易い子だと、自分では思ってるのよ。よろしくお願いしとくわね。

(あたしの募集は、No.326で確認してね。ママはSOSのポロンのママでもあるのよ。)

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